ヘヴンリーイージス(shadowverse)

登録日:2017/04/04 Tue 16:58:30
更新日:2025/08/13 Wed 22:54:50
所要時間:約 6 分で読めます








「放たれる光輪、邪なる双眼を焼く。立ち上る神気、卑しき手を弾く」

「其れは可視にして不可視、有にして無。触れられざる神の鎧。」

ヘヴンリーイージスとは、スマートフォン/PC向けTCG「shadowverse」のカードの一つである。


【概要】

第四弾カードパック「TEMPEST OF THE GODS/神々の騒嵐」に追加されたビショップクラスのフォロワー。レアリティは最高クラスのレジェンド
実際にパックが発売される前にあらゆる所で紹介されていたのだが、
その衝撃的な効果にシャドバユーザーは度肝を抜かれることになる。


9コスト ビショップ フォロワー 8/8
このフォロワーへのダメージは0になる
このフォロワーは他のカードの能力(攻撃力/体力への能力は除く)を受けない。(例えば、「破壊する」能力や「消滅させる」能力を受けない)












……見ていただければわかるようにこのカード、


「shadowverse」の中でも間違いなく最強の耐性をもつフォロワーなのである。


進化前でも8/8、進化後には10/10という圧倒的なスタッツを持ちながら、体力、攻撃力に直接干渉するもの以外あらゆる効果を全く受け付けないのである。
大型フォロワーの天敵であった「死の舞踏」などの確定除去はもちろん、「オーディン」や「破邪の光」による消滅も、
相手のフォロワーを低コスト、低ステータスのフォロワーに変える所詮「変身」もこいつの前では無力。
「よろめく不死者」や「ネクロアサシン」などのランダム除去、「テミスの審判」や「バハムート」などの全体除去すら無効化する。

ならばこちらも高スタッツのフォロワーを出し、刺し違えさせて除去しよう……にも、ダメージすら0になってしまうので全くの無意味。
多大な犠牲を払っても、後に立っているのは無傷のヘヴンリーイージスだけ。
そしてダメ押しと言わんばかりに、このカードには必殺すら通用しない

つまり何が言いたいかというと、
ヘヴンリーイージスを直接倒すことの出来るカードが実装段階では存在しないのである。

これまで登場したカードの中にも、
場のフォロワーすべてを効果ダメージから守るエルフクラスのフォロワー「エルフの少女 リザ」や、
ぶっ倒しても! ぶっ倒しても! ぶっ倒しても!ラストワードが発動すれば何度でも甦るネクロマンサークラスのフォロワー「デュエリスト・モルディカイ」、
同じビショップクラスにも、ダメージを1だけ軽減する「教会の守り手」や効果の対象にならない「マイニュ」など、
似たような耐性を持ったカードは結構な数がいた。

だが、「リザ」は攻撃のダメージは防げない上に耐性付与は1ターンのみ、
「モルディカイ」はその効果上消滅や変身には無力、
「教会の守り手」は軽減効果は相手ターンのみの上確定除去には対処不能、
「マイニュ」は全体除去やランダム除去までは無効化できない、と、なにかしらの手段で除去や対策は可能であった。

そんな中、「ヘヴンリーイージス」はその無敵とも言える除去耐性により、一度出せば絶対に自分の場から退場することはない。
出せば高スタッツのフォロワーが常に場に居座り続けるという凄まじいフィールドアドバンテージをずっと得ることが出来るのである。

しかし、一応の弱点というか欠点として、自身のスペルやアミュレットの効果も(バフ以外は)受けないことが挙げられる。
例を挙げると、いかにも相性が良さそうな「陽光ビショップ」で「守護の陽光」を用いて相手に無理ゲーを強いることはできない(「守護を付与する」効果も無効化されるため)。
あと相手の場に守護が並んでいる場合は他のフォロワーと同じく守護以外を攻撃できないなど、全ての効果を無視できるわけではないじゃあなんで必殺は効かないんだ
また、このカードあまりに耐性が強すぎて 自力で排除することもまず不可能 であるため、後述するような「攻撃力を0や1にする」タイプの能力を食らうと、完全に場を埋めるだけの置物と化す。
「選択されない」効果を持たせることもできないので、デバフを防ぐこともまず不可能。

9コストという重さが気になるものの、このフォロワーのクラスはビショップ。
回復や守護といった守りのカードや、消滅系の除去カードが豊富で持久戦が大得意なこのクラスとヘヴンリーイージスは相性が噛み合いすぎているどころではなく、
「神々の騒嵐」実装直後のランク・フリー問わずバトルで予想通り氾濫。
今までの鬱憤を晴らすかの如く大暴れしているドラゴンクラスに食い下がる活躍を見せていた。
対策が進むにつれて数は減っていったものの、意識しておかなければならないカードの一つとして存在感は残し続けた。

【関連カード】

  • 欠落の聖女・リモニウム
4コスト ビショップ 機械 フォロワー
4/3 
ファンファーレ エンハンス 6 「このフォロワーはEPを消費せず進化できる」を持つ。(1ターンに1回しか進化できない制限はある)
進化時 このバトル中、自分のリーダーは「自分の機械・フォロワーが破壊されるたび、リモニウムの救済1枚を手札に加える」を持つ。リーダーはこの効果を重複して持たない。
  • リモニウムの救済
0コスト ビショップ 機械 スペル
手札のビショップ・フォロワー1枚か機械・フォロワー1枚のコストを-1する。
自分がこのバトル中にプレイしたリモニウムの救済が(このカードを含めず)4枚なら、ヘヴンリーイージス1枚を手札に加える。

第11弾「鋼鉄の反逆者」に収録されたフォロワーと、その効果により出現するトークンスペル。
第9弾でローテーションから外れたヘヴンリーイージスの間接的な再録。
ただしエンハンスによる無料進化とコスト軽減が優秀で、イージスはほぼオマケ。
条件を満たしても、イージスは場に召喚されるのではなく手札に入るので、大抵の場合イージスが出る前に決着が着く。
戦況が膠着状態に陥った際には頼もしくなるが、逆に言うとそれ以外の場面ではほぼ空気である。
むしろ下手に出そうとすると、返しにリーサルを取られて負けフラグ化することも…

  • 崩壊の聖女・リモニウム
2コスト ビショップ 機械 フォロワー
1/2
ファンファーレ 欠陥の救済1枚を手札に加える。
進化時 自分の手札のランダムな欠陥の救済1枚のコストを-1する。
  • 欠落の救済
1コスト ビショップ 機械 スペル
自分のリーダーを2回復。カードを1枚引く。
「このバトル中、自分のフォロワーが進化した回数」が3回以上なら、自分のリーダーは「次に受けるダメージを0にする」を持つ。
7回以上なら、ヘヴンリーイージス1体を出す。

第32弾「ヒーローズ・オブ・シャドウバース」のアディショナルカードとして収録された、上記カード2枚のリサージェントカード*1
オリジナルとは使い勝手が大きく変わり、専用スペルの使用回数ではなく自フォロワーの進化回数を参照する。
普通に使っても「知恵の光」の上位互換とも言える使い勝手の良いスペルだが、注目すべきは進化を7回以上した際の効果で、イージスを手札どころか場に出せてしまう。
7回と言うのは決して楽じゃない回数ではあるが、実装時点のローテーションでも低コストの自動進化フォロワーはそれなりにいるため、デッキを特化すれば6~8ターンほどで条件を満たせる。
何より低コストでイージスを直接場に出してくれる点がオリジナルより優れており、最大の弱点であった「出す際の隙」を進化したフォロワーたちで露払いすることで大きく軽減できる。
これまで圧倒的に速さが足りなかったイージスも、流石に6~8ターン目に出されれば脅威となりうるに違いない。
尚、実際のデッキとしての強さは【アミュレットビショップ】に大きく後れを取っているが


【相性の良いカード】

※特に記載のない限りビショップクラスのカードとします。

  • テミスの審判
6コスト スペル
お互いの場のフォロワーをすべて破壊する。
  • バハムート
10コスト ニュートラル フォロワー
13/13
ファンファーレ お互いのフォロワーすべてと、アミュレット全てを破壊する。
相手の場にフォロワーが2体以上いるなら、このフォロワーは相手のリーダーを攻撃不能。
2つともこのゲームを代表する全体除去カード。
しかし、ヘヴンリーイージスは先ほど散々語った通りカード効果では破壊されないので、
相手の厄介なカードだけ破壊するという頭のおかしいコンボが成立する。

前者はコストが若干低めなため他のコンボパーツと組み合わせやすく、
後者は8/8のこのカードに加えて13/13という圧倒的ステータスのフォロワーが残るので相手に凄まじいプレッシャーを与えることが出来る。

  • エイラの祈祷
3コスト アミュレット
自分のリーダーが回復するたび、自分のフォロワーすべてを+1/+1する。
  • 清純なる祈り・エイラ
4コスト フォロワー
3/4
守護
進化時 エイラの祈祷1枚を出す。
  • 華麗なる淑女・エルヴィーラ
4コスト フォロワー
3/3
守護
自分のターン終了時、自分のリーダーを1回復。
進化時 このバトル中、自分のリーダーは「自分のターン中、自分のリーダーが回復したとき、自分のフォロワーすべてを+1/+1する」を持つ。リーダ>ーはこの能力を重複して持たない。
皆さんご存知、回復で味方をゴリマッチョにしてくるビショップカードたち。
イージスは攻撃力、体力に干渉する効果は普通に受け、無進化でも攻撃力が10を余裕で超えることも。
しかし【エイラビショップ】の弱点である序盤の弱さ・事故率の高さは改善どころか逆に助長させてしまうため、前のめりの構築の場合は採用されないことも。

  • 風の軍神 グリームニル
3コスト ニュートラル フォロワー
2/3 守護
修正前 ファンファーレ エンハンス 10 相手のリーダーと相手のフォロワーすべてに1ダメージ。これを4回行う。
修正後 ファンファーレ エンハンス 10 相手のフォロワーすべてに1ダメージ。これを4回行う。
第4弾『神々の騒嵐』で追加されたカードの1つ。
そのまま使っても守護として水準以上のスタッツを持つフォロワーだが、エンハンス効果が非常に優秀。
確定除去ではない分テミスとバハムートに劣るものの、リーダーにダメージを与えてリーサル圏内に持っていけるのはテミスやバハムートにはない利点である。
エンハンスも丁度イージスと並んでいる点も好相性。
後にナーフによりエンハンス時のダメージはフォロワーにのみ入るように修正されたものの*2
「死の祝福」などで大量展開された守護フォロワーを突破したい時には相変わらず有用なので、相性の良いカードと言える。

  • 力比べ
3コスト ニュートラル アミュレット
カウントダウン2
修正前 このアミュレットが場にある限り、お互いのフォロワーすべてと新たに場に出たフォロワーすべては、相手の場に攻撃できるフォロワーがいるならリーダーを攻撃できない。
修正後 このアミュレットが場にある限り、お互いのフォロワーすべてと新たに場に出たフォロワーすべては守護 を持つ。
同じく『神々の騒嵐』で追加されたカードの1つ。
お互いのフォロワーがガチンコ勝負しかできなくなるまさに「力比べ」な効果を与えるアミュレットだが、
ヘヴンリーイージスは他のカード効果を受けないため、相手がどれだけフォロワーを並べていても問題なくリーダーを攻撃可能。
加えて相手のフォロワーはこちらのフォロワーがイージスのみの場合、
あいてはイージスしか攻撃できないというこれまた悪夢のようなコンボが完成する。

……これはもはや「力比べ」ではないのでは?

しかし、遅い展開になりやすい低ランク帯での勝率の高さから「守護を付与する」効果に変更。
これによって効果を弾くイージス以外は守護を持つようになってしまうため、現在ではもしもこれを使ってしまった場合、
イージスは相手フォロワーを殴ることを強制され、逆に相手はイージスを無視できるという真逆の状況に陥るカードになってしまった。

  • 白翼の守護者・アイテール
6コスト フォロワー
1/3
ファンファーレ 「自分のPP最大値」より低いコストでコスト最大のビショップ・フォロワー(白翼の守護神・アイテールを除く)をランダムに1枚、自分のデッキから場に出す。自分の他のフォロワーすべてを+0/+1する。
  • 白翼の慈愛・アイテール
4コスト フォロワー
1/3
守護
ファンファーレ 「自分のPP最大値」より低いコストでコスト最大のビショップ・フォロワー(白翼の慈愛・アイテールを除く)をランダムに1枚、自分のデッキから場に出す。
「このバトル中、自分のフォロワーが進化した回数」が5回以上で、それが「チョイス と対象選択を含まないファンファーレ 能力」を持つなら1回働かせる。
第6弾『星神の伝説』で追加されたレジェンドカードの1つ。
10ターン目に出せば、コスト9のイージスを直接デッキから出す事ができる。
普通に出すより1ターン遅れはするものの、実質的にサーチカードとなりデッキに眠っているイージスを掘り起こしてくれる上に、イージス自体の採用枚数を減らしてデッキスロットに空きを作ったりもできる。
体力バフは無敵のイージスには関係ないため死に効果。
後に第29弾『ミスタルシアの英雄』で下記のカードとしてリメイクされるが、使い勝手は基本的にはオリジナルと同じ。


【対策】


次元の超越、封じられし熾天使など特定のターンで必ず決着

登場時より、コントロールデッキ殺しとして恐れられているこの両者を主軸としたデッキ群。
特定のターンを迎えれば問答無用で決着となることから、「蓋」と呼ばれるタイプのデッキ。
当然というべきか、防御一辺倒で動きの遅いイージスを主軸に据えたデッキにとってもまさしく天敵というべき立ち位置にいる。


アグロ、ミッドレンジデッキでの速攻

出される前にやれ、ということである。
高速でPPをブーストしながら高コストフォロワーで圧殺する【ランプドラゴン】や、
序盤から疾走フォロワーを駆使して徹底的に相手の顔面を殴りまくる【アグロロイヤル】、
ロイヤルと比べ「吸血姫・ヴァンピィ」等を活かしたバーンも得意な【アグロヴァンパイア】、
強力な新規カードの追加で再び数を増やしたアグロネクロなどの速攻を得意とするデッキであれば、
相手がイージスを出す前に倒すこと、イージスを出してもどうしようもない盤面を作ることは決して難しくはない。
と言うかリーサル圏内など明らかにこちらが不利な状況で出したところで、相手には「でっていう」と言わんばかりに無視されて勝負を決められるのがオチ。

しかし、元々ビショップは耐久型であり、除去カードや回復手段は豊富なため、完全に守りに回られると逆に厳しい状況に陥ることも多い。
時間差でフォロワーが展開される【疾走ビショップ】はフォロワー除去が難しく、生半可な守護持ちは悪名高いハゲ「鉄槌の僧侶」等で除去できるため、事故さえなければイージス軸のデッキはそれなりに戦いやすい相手だったりする。


ヘヴンリーイージス

出される前に出せ、ということである。
イージス軸のビショップでのミラーマッチになった場合、先にイージスを出すことが出来ればダメージレースで確実に優位に立つことが出来る。
イージス軸でなくとも、「疾走」「セラフ」共に先攻が取れれば有利なので、当時のビショップのミラーマッチでは「エイラ」以外は「先攻を取れなければ敗北」という風潮になっていた


攻撃力を下げる

  • カグヤ
6コスト ビショップ フォロワー
5/6
進化後 ラストワード うたかたの月1つを出す。
  • うたかたの月
6コスト トークン アミュレット
カウントダウン 3
自分のターン終了時、攻撃力最大の相手のフォロワー1体の攻撃力を1にする。
(攻撃力最大のフォロワーが複数いるなら、その中からランダムに1体)
うたかたの月の効果さえ発動すればイージスは1/8の耐性だけは立派な置物にしてしまうことができる。
更にこのデバフ、「攻撃力を1に固定する」という効果なので上からバフをかけようが進化しようが1のままである。
惜しむべきはこのカードが前述したとおりビショップクラスのカードであることと、進化後のラストワードなため進化権を残しておかないといけないことか。

と思っていたら、第6弾カードパック「星神の伝説」の第一報にて・・・
  • ミスターフルムーン
6コスト ニュートラル フォロワー
3/3
ファンファーレ 攻撃力最大の相手のフォロワー1体の攻撃力を1にする。
(攻撃力最大のフォロワーが複数いるなら、その中からランダムに1体)
ニュートラルに攻撃力を1にする効果を持つフォロワーが追加されることが告知された。
どのデッキにも採用するようなカードで無いものの、イージスを出されたら対処不能という状況にヒビが入った瞬間である。


更に実質的にイージスを除去できるデバフカードは増えていき…

  • ジライヤ
9コスト ロイヤル フォロワー
8/8
アクセラレート2 相手のフォロワー1体の攻撃力/体力を1/1にする。
ファンファーレ 相手のフォロワー全ての攻撃力/体力を1/1にする。
第10弾『十禍絶傑』パックで登場したロイヤルレジェンドフォロワー。
ファンファーレで出せば複数体のイージスが並んでいてもまとめて置物にできる相性抜群の存在。
アクセラレートでもデバフは使えるため、メタ性能はかなりのもの。

  • プリンにしてやるの
プリンゴースト・ミヤコのユニオンバースト発動で得られるトークンスペル。
詳細は項目を参照。ヘイージスが出てくる頃にはユニオンバースト条件はほぼ確実に満たされているため、合計3コストでイージスを0/1のプリンにしてしまう天敵中の天敵。
他の対策カードと違い、純粋にカードパワーが高いため構築を歪めず自然に採用できるのもミソ。


そして第16弾『ナテラ崩壊』にて…

  • 魔獣の女帝・ネレイア
コスト6 ヴァンパイア フォロワー
3/3
ファンファーレ キャタラクトビースト1体を出す。それは守護を持つ。渇望状態なら、進化する。
進化後(5/5)
攻撃時 相手のフォロワーすべてを-2/-2する。(体力の最大値が0以下のフォロワーは破壊される)
ヴァンパイアのレジェンドとして登場したこのカードだが、シャドバ初の体力デバフがついたカードとなっている。
これにより攻撃は下げられても守り続けたイージスの不死身神話も終焉を迎えた。
事実上データだけの存在であったイージスの破壊時ボイスを、実際に聴けるようになった。
まぁ、このカードだけでは最低でも4回は殴らないといけないため、実戦で破壊できるかどうかは別の話ではあるが…

  • 神魚・ディズレスタン
17コスト ドラゴン フォロワー
13/13
自分のターン終了時、自分のPP最大値が10なら、自分の手札のこのコストを-10する。
アクセラレート1 カードを1枚引く。自分の残りEPが相手より多いなら、オルカ1体を出す。(進化可能でないターンの残りEPは0)
ファンファーレ 相手のフォロワーすべてを-X/-Xする。Xは「自分の残りPP」である。(体力の最大値が0以下のフォロワーは破壊される)
第19弾カードパック『十天覚醒』で登場したドラゴンフォロワー。
17コストと素のままでは出せず、十全に使うにはこのフォロワーが手札にある状態でPPの上限が10のまま2ターン耐えないといけないが、
耐えられれば(残りPPが10の状態で出せば)ヘイージス諸共相手の場のフォロワー全体に-10/-10という途轍もないデバフを掛けられる。
ここまでやれば、実戦でもイージスを破壊することも難しくないだろう。
そもそも第19弾実装時点のアンリミテッド環境ではヘブンリーイージスを意識しなければいけないビショップ対面がほぼなく、無理して入れる理由もないが、
アンリミテッドでドラゴンを握っているユーザーであれば、流行デッキ的にこのカードが入っていることは多いと思うので、出てきそうな雰囲気を察したら用意はしておこう。

【余談】


  • このカードの登場時のエフェクトは、四方囲う魔法陣の中心に青い宝石が現れ、その宝石が地面に刺さると同時に魔法陣が光り輝いてヘヴンリーイージスが光輪するという、レジェンドらしく凝りながら非常に神々しいものになっている。

  • ちなみに「デュエリスト・モルディカイ」の如く、ウルズ*3を使っても破壊とセットの効果まで無効化するので破壊だけ無効化されイージスがもう1体出てくることは無い。
    • …筈だったのだが、2018年9月頃のアップデートで「ウルズ」の能力が変更され、選択したカードが破壊されなくても効果が発動するように。これにより、ウルズの効果でヘヴンリーイージスを選択した場合、もう一体のヘヴンリーイージスが出てきてしまうというとんでもないことになってしまった。

  • クリスタルで購入できる構築済みデッキ第2弾のビショップデッキでは、書き下ろしのイージスが収録されている。
    ここでしか入手できない上に、プレミア仕様でボイスも新録と言う豪華仕様。
    ローテ落ちした現在でも購入は可能なため気になった方は是非購入を。
    「天の正義はここに在り!」

  • 無敵の耐性を持つヘヴンリーイージスだが、カード一覧で聴けるボイスに倒されたときのボイスが確認できる
    これはこのカードだけ例外にしないためにつけただけなのか、今後ヘヴンリーイージスを攻略できるカードが現れるのか、当時密かな話題となっていた。
    「裁きを待て……!」
    • 第16弾『ナテラ崩壊』にて相手の体力を-2する効果を持つ「魔獣の女帝・ネレイア」が実装。その際のQ&Aで「体力を下げる効果で体力0にされた場合、ヘヴンリーイージスでも破壊される。」ことが明言された。
    • そして、前述の通り第19弾『十天覚醒』にて超強力な全体デバフ効果を持つ「神魚・ディズレスタン」が登場し、ついに現実的な手段でイージスを破壊できるようになった

  • 第7弾で登場したネクロマンサー専用のキーワード能力に「葬送」というものがある。
    これは「手札のフォロワー1体を能力を全て無効化して場に出し、その後破壊する」ことで効果を発揮する能力。
    プレイヤーは実現不可能な組み合わせだが、仮に葬送でヘヴンリーイージスを出した場合、
    ヘヴンリーイージスの「全ての効果を無効化する」が葬送の「全ての能力を無効化する」効果に優先されて、
    「葬送の効果で場に出る→本来なら能力を無効化されて破壊されるはずが、ヘヴンリーイージスのマジキチ耐性により『能力無効化』『破壊』の両方が無視される」となって、
    最速2ターンでヘヴンリーイージスが降臨する可能性がある
    ただ、葬送による能力無効の優先度がどの程度なのかわからず、CPUの使う混成デッキ以外では検証不可能なので机上の空論であるが。
    • 第14弾『森羅咆哮』にて同じ耐性を持つ「絶望を齎す者・ジオテト」が実装されたことによって検証が可能*4となり、有志が検証した結果「葬送」が優先されて通常通り破壊されることが判明した。
      そのため、ヘヴンリーイージスに対して葬送をした場合も同様に破壊されるものと思われる。








【実際の活躍】


……さて、ここまでとんでもない能力を持っているため環境ではさぞ大暴れしたのだろう…と言いたいところだが、

実のところパッとしないままスタン落ちしてしまった。

そもそもシャドバは「10ターン以内に勝負を決める」というゲームデザインがなされており、ゲーム終盤は大量展開や大型疾走、ワンキル級のバーストダメージが当たり前のように飛び交う。
そんな中で、(イージスに限った話ではないが)高コストで盤面の取り合いに干渉できないカードはそれだけでハンデを背負ってしまっている。
守護や回復が豊富とはいっても、シャドバは除去が豊富であるし体力最大値も20であるため限界がある。
着地を許してしまった際のインパクトが強くヘイトが溜まりやすいので、実際の性能よりも過剰評価されがちというのが正直なところである。

そもそも初登場のTOGからして、1枚1枚のカードパワーが桁違いの【ランプドラゴン】、途切れない展開とバーストダメージの併せ技で隙がない【アグロネクロ】に【ミッドレンジネクロ】。
自分のライフと引き換えに爆発的な攻撃力を発揮する【復讐ヴァンプ】に押され、前評判ほどの活躍はできなかった。
その後もイージスの着地を許さないようなフィニッシャーが様々なクラスで追加され続け、気付けばパッとしないままスタン落ちを迎えてしまったのである。

むしろコイツが問題視されたのは初心者の対戦における前述の力比べとのコンボ。
ある程度ゲームや環境になれたユーザー同士の対戦であれば、「力比べ」の方を破壊すれば終わりのさほど強度のないコンボなのだが、
このコンボを主軸に据えたデッキは、必須レジェンドはイージスだけなのでカード資産が乏しい初心者でも手軽に組めるデッキタイプであった上、
初心者同士の対戦では、ほぼ成立した瞬間詰みに陥るほどの強さを持っていたのだ。
力比べナーフは実質的に初心者環境での暴れっぷりを問題視された節が強い。

その後も一応【エイラビショップ】で「リモニウムの救済」から作り出すサブプランとして用いられてはいたが、
「リモニウムの救済」はコストダウンの方が重要な効果であり、イージスを入手する効果はほぼオマケ程度の認識といってよく、
加えてデッキ自体が強力だったので、イージスが着地する試合自体が稀だった。
一応上手くいけば7ターンでの降臨とかも可能ではあったが……

そして最終パックのアディショナル後と言う事実上の最後とも言える環境で、【進化ビショップ】のフィニッシャーとして復活。
進化数を稼いだ上での「欠落の救済」で場に出すこと自体は今までよりも圧倒的に容易になり、弱点を克服して最強の存在となった。
…わけでもなく、最早ローテにおいても相手によっては先行6ターン目に出しても手遅れとなるパターンも少なくなく、イージスが不死身なところでリーダーの体力が持たずに敗北…となる場面も現環境では多々ある。
そして進化回数を稼ぐ必要がある以上、フォロワーの組み合わせが噛み合わない事故が起きやすくなり、イージス自体は強くても【進化ビショップ】自体はそこまで環境を支配できるほどの力を持っていなかった。

なお、【エイラビショップ】自体は強力な盤面形成により猛威を振るったデッキであるが、
現在イージスを使えるアンリミテッド環境では、流行デッキの大半が6~7ターン目にはリーサルを決めてくるものであり、
9コストもあり盤面への干渉やリーダーへのダメージカットもできないイージスに居場所はない。
そもそも【OTKエルフ】や【超越ウィッチ】、【ミントネクロ】に【アーティファクトネメシス』(どれも早期決着を得意とするデッキ)が常に一定数いる環境では…。
ちなみに、【エイラビショップ】自体はアンリミテッド環境でも戦えるビショップのデッキタイプの一つではあるが、
そもそも環境自体かなり早いので、イージスを採用する余地があるかと聞かれると厳しいとしか言いようがない。




「輝ける白鎧は、絶対なる正義の証。其の指は天罰を紡ぎ、その手は裁きを与える。」

「邪なる者、卑しき者は、焼かれ弾かれ、潰えて消える。」



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最終更新:2025年08月13日 22:54

*1 第31弾「リサージェント・レジェンズ」にて実装された、アンリミテッドでは使用不可のカード群。所謂リメイクとは違い、身も蓋もない言い方をすれば「絵だけ使い回しの新規カード」。カードに専用のマークがついているためオリジナルとは見分けが容易。

*2 現在は2023/3/8のナーフカードたちの大量アッパーにより修正前の能力に戻されている。

*3 ファンファーレでフォロワー1体を破壊し、それと同名のフォロワーの進化前を同じ場に1体出すフォロワー

*4 ネメシスクラスならば「糸による支配」によって「陰鬱な死霊術師」を奪わせ、ニュートラルの「タルトマン」でバウンスすれば手札に葬送カードを渡せる。