神谷実

登録日:2017/04/19 (水) 17:21:33
更新日:2022/05/30 Mon 07:39:43
所要時間:約 5 分で読めます





刑事さん「誰か」を殺したいと思ったことありませんか?

私は「誰か」じゃなく「全員」殺してやりたいと思ってました

人間全てを・・・ なぜかって?

だってこんな醜い生き物は他にいないじゃありませんか

欲望は果てしなく何でも喰い何でも壊す

あげくの果てに自らの体を壊して病院で肉の塊になる

医者になって人間への嫌悪が憎悪に変わりましたよ

殺意はありました

ただし「個人」にではなく自分を含めた「人間」全てにですけどね・・・



神谷実とは、幽☆遊☆白書の登場人物の一人。

CV:荒川太朗


人物

蟲寄市にある大凶病院に勤務する外科医で、仙水の仲間の1人。
8月20日生まれの29歳。AB型。
メガネをかけた真面目そうな容姿の男性。初登場時はモブっぽい顔だった。
現在は1人暮らしだが、裏設定にて病院長を勤める父親がいる事が明らかとなっている。

優れた外科医であり、普段の生活時には温和で優しい性格を演じているが、本性は極めて残忍。
普段から自分を含めた人間全てに殺意を抱いており、無関係の人間の命を奪う事に抵抗を感じる事はない。
本性を露にした際には狂気じみた話し方に変貌し、感情が高ぶると「けきゃーっ!!」「素手で解剖してやるぜあーーっ!!」など奇声を発していたが、脳内薬物を制御してハイになっていたらしいので、あれが本来の彼の性格かはハッキリしない。

いつも人を切り刻む夢を見ているらしく、それの蓄積により人間全てに対し嫌悪感を抱くようになる。
学生時代には傷害事件を起こした事もあるが、その事件は病院長である父親の権力で彼の意図せぬ形で揉み消されてしまい、今でもその事がコンプレックスとなっている。
これがきっかけで父親に殺意を抱くようになるが、今のところ父親の命を奪うまでには至っていない。
医師になった事がきっかけで、人間への嫌悪が憎悪に変わり、これらの事が要因となって魔界トンネルの事件で“医師(ドクター)”という殺傷能力が高い能力が覚醒した。

この世界に失望感を抱き、自分の死に方を決めかねて今まで生きてきたが、「病気」や「時間」によって殺される事は嫌っている。
しかし、この世の全ての人間を殺してくれるなら、「妖怪」にだったら殺されてもいいとの考えを持っており、魔界トンネルを開けて妖怪を人間界へ呼び込もうとしている仙水の考えに賛同して一味に加わった。

本来は優秀な医者であるからか分析力に優れており、個々に発現する能力はそれぞれの人間の生い立ちや性格、好みが深く関係しているとの仮説を立て、裏設定でそれが事実であると明言された。


能力


  • 医師(ドクター)
神谷に発現した能力。領域の範囲は半径100mほど。
領域内に自分の念で作ったウイルスをばら撒き、範囲内にいる人間を致死性のある病気に感染させる。
また素手でメスのように人間を切り裂く事も出来る。
およそ医術に類する行為は一通り行えるらしく、作中に出てきた能力では群を抜いて応用範囲が広いのが特徴。

メス化した手は切り裂く他にも、縫合手術や整形手術、治療行為も可能。
この能力に目覚めた神谷は、同時に肉体の機能を高める方法を覚え、脳内の興奮物質を自在に操作して痛みを感じない身体となった。
このおかげで並の人間以上の体力と身体能力を手に入れ、幽助の強烈な攻撃を受け続けても気絶する事はなかった。
何より現役医師である神谷本人との親和性が極めて高く、非常に強力な能力と言える。

ちなみに能力の特性を考えるに沈静物質なども操れると推測される。
仮に抗体までも操れるとしたら花粉症の人にとっては非常にうらやましい限りだろう。


  • メス
指先に気を込める事で、人間の皮膚をいとも簡単に切り裂く。
その切れ味は本物のメス以上であり、アニメ版では壁や天井など広範囲に大きな傷をつけていた。

  • 殺人ウイルス
自分の念で作った羽虫のような亜生物を領域内にばら撒き、その虫が範囲内にいる相手に致死性ウィルスを感染させて死に至らしめる。
見た目は蟲寄市に現れた魔回虫そっくりで、口の部分が注射器状になっている。
このウイルスは魔回虫同様、霊力のない者には全く見えず大量に放たれるが、見える者であれば簡単に潰すことができる。
行動をある程度コントロールできるようで、標的以外は襲わないようにすることも可能。
病気の詳しい症状は不明だが、感染するとすぐに発症し、発症後すぐに並の人間では起き上がることもできなくなる程の症状が表れる。
なお、患者から他の人間には感染しない*1
精神力が弱いものほど病気の進行が速く、やがて死亡する事となる。能力者は普通の人間よりもウイルスに対してほんの少し抵抗力がある模様。
一度ウイルスに感染すれば、能力を解除するか神谷が死なない限り症状は回復しない。

  • 麻痺
対象の人物に触れて神経を壊して筋肉を初めとした身体機能を麻痺させる。
作中ではほぼ一瞬の間に指を数回当てただけで、能力者の城戸を全身麻痺させていた。

  • 結合手術
指先に気を込めることで、切断された身体の部分を繋ぎ合わせる。
通常の外科手術ではそれなりに時間がかかるが、この能力だと一瞬で済む上に接合後はすぐに切断前と遜色なく動かせる。
作中では屋外でくっつけているが、衛生面が気になるところではある(それも能力でどうにかしてるのかもしれないが)。

  • 脳内物質調整
神経伝達物質を制御して身体能力を飛躍的に高めると同時に痛みを感じない体にする。
ただし肉体のリミッターを外す形と推測され、後々の事を考えると多用はできない技だと思われるが、
能力の使用を続けられるならば、自身の能力で治癒と痛みの緩和が自由自在なのでどうにかしてしまう可能性もある。
また脳内麻薬のせいでか戦闘中はとんでもなくハイテンションになっていた。

  • 整形手術
顔を変える変装能力。
詳細は、活躍の項を参照。


活躍

刃霧の手によって大凶病院に誘い込まれた幽助達を始末するべく、病院で領域を広げてウイルスをばら撒き、まずは柳沢と室田を病気に感染させる。
次に、自分を探し回っていた城戸と接触し、彼を油断させて襲おうとするが、側にいた看護師に今日は当直ではない事をばらされてしまう。
そのため、咄嗟に城戸をその場で襲って隋意筋の大部分をマヒさせた後に看護師を切り裂き、城戸が看護師を襲った後に自殺を図ったように見せかけようとした。
しかし思ったより騒ぎが大きくなりはじめてきたので、騒ぎを聞きつけやってきた別の看護師に「医者に化けた犯罪者が病院にいるから警察を呼べ」と指示を出し、その場をやり過ごそうとする。
その後幽助が現れるも、城戸は神谷の能力で言葉を発する事すら出来ない体となっていたため、自分の正体が露見する事はないだろうと考える。
だが城戸が全精神力を駆使して“影(シャドー)”の能力で幽助に「犯人は「かみや」」と伝えた事で、とうとう正体がばれてしまう事となった。


予定変更

病院内の人間全て殺す


正体がばれると、同室の医者たちを切り裂き、病院内の人間全てにウイルスを感染させる。
幽助との対決では、脳内麻薬で並の人間以上の体力を得ていた事で、何度殴られても平然と立ち上がり、霊丸で左腕を吹っ飛ばされても結合手術で元通りにした。
そしてその霊丸から幽助が人間相手に本気になれず迷っていると分かると、間違っても自分は幽助に殺される事はないと高を括り挑発する。
さらに、部屋から飛び出して来た看護師を人質にとり、そのまま逃走しようとする。
しかし、その看護師は“模写(コピー)”の能力で化けていた柳沢であり、彼に硫酸をかけられ、顔に大火傷を負う。
そこに幻海が現れた事でいよいよ逃げ場を失うも、今度は幽助に血清があるとウソを言って油断させ、彼が隙を見せた瞬間に殺そうとする。
しかし、そこに心の声を“盗聴(タッピング)”する能力を持つ室田(元々入院していた)が表れたので、彼に考えを暴露されこの企ても失敗に終わる。
そして卑怯な行為を重ねた事で幽助を本気で怒らせ、また気絶しないことと時間に余裕のない状況から能力を止めるには殺すしかないと判断したことから、
「てめえ…救われねえよ」と吐き捨てられた後にフルボッコにされ、病院の外まで吹っ飛ばされた。
この時のダメージに耐える事が出来ずに一時的に死亡するが*2、幻海が当身で蘇生を試みた事で息を吹き返し、そのまま警察に逮捕された。


ほんの少し寿命が延びただけだ。オレもあんた達もな


逮捕後は殺人未遂(アニメ版では殺人罪に変更)・器物損壊の罪で刑務所に収監されたが、魔界トンネルが完全に開く直前に脱獄。
飛影に刺され倒れていた刃霧のところへ行き治療を行った。
度を超えた人間嫌いではあるものの、少なくとも仙水や刃霧に対しては仲間意識ぐらいはあった模様。
その時の治療で、臓器の隙間を通したような見事な切り口を目の当たりにした事で、自分達は幽助達には決して勝てないと直感、
魔回虫が街から消えた事で仙水は幽助達に敗れたと悟り、刃霧と互いの今後を話した後に彼の前から去った。

事件が収束した後は自分の顔に整形手術を施し、警察の目を欺きながら逃走を続ける。
その後は彼なりに改心したのかリスクの大きさを痛感したのかは不明だが、自分の能力を利用して「心霊道場」を設立。
自分のところを訪れる患者を「心霊医術」で救う日々を送る事となった。


余談

後に、仙水の身体は悪性の病巣に侵され、持ってあと半月の命しかない事が判明する。
そしてこの病気は神谷の能力を持ってしても手の打ちようがないほどに悪化していたと説明されたため、
ファンの中には「仙水あるいは樹は治療或いは延命措置を行ってもらうために神谷を仲間に引き入れたのではないか?」と考える者もいる。

アニメ版では幽助との戦闘時に様々な狂気じみた表情(いわゆる顔芸)を披露しており、その種類は某千の姿を持つ魔闘家以上である。

原作ではこのシリーズに直接は関わらなかった螢子と静流だが、
アニメ版ではプーを追って大凶病院に来たことで事件に巻き込まれ、その場に居合わせた幽助たちと以降は行動を共にするようになる。
また、螢子もウイルスに感染したために、危うく死にかけた。



「素手で追記・修正してやるぜあーーっ!!」


この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2022年05月30日 07:39

*1 ウィルスの特性を操作できるかは不明

*2 なお、幽助はこの直後に殺すしかなかったと気に病んでいたため、怒りのあまりに理性を失ったわけではないことが伺える。