三菱ふそうトラック・バス

登録日:2017/09/02 Sat 12:19:20
更新日:2022/10/20 Thu 23:52:56
所要時間:約 2 分で読めます




三菱ふそうトラック・バスとはトラック・バスと産業用エンジンを製造するメーカーである。ドイツの自動車会社ダイムラーの連結子会社で、国内のトラック販売シェアでは第3位。
ダイムラーグループのアジアにおけるブランドとして位置づけられ、海外での販売比率が高い。

ダイムラー傘下入りする前は三菱自動車工業の商用車・産業用エンジン部門だったが、リコール隠しの影響で一挙に販売不振へ陥り、ダイムラーの資本参加で三菱自工本体から分離し、復活を目指したのが始まり。ダイムラーの連結子会社となった今も三菱グループとの繋がりは途絶えていない。
社名は日本の別称である「扶桑」に由来する。

映画トラック野郎シリーズでは全作で一番星号とジョナサン号はふそうのトラックとなっている。*1

現在製造している車種は多くが標準でオートマチックトランスミッションを装備している。特にこれまでほとんどMTしか無かった大型観光バスですら2017年のモデルチェンジでオートマ化を果たしている。

バス事業は一時日産ディーゼルと提携し、相互にOEM供給を行っていた事がある。

製造車種

  • スーパーグレート
大型トラック。略称スパグレ。ダンプ・カーゴ・トラクタを設定。

  • ファイター
中型トラック。

  • キャンター
小型トラック。ハイブリッドの設定あり。

  • 74式特大型トラック
自衛隊向けの大型トラック。

  • エアロスター
フロントマスク右側の視野拡大窓が特徴の大型路線バス。2010年にAT化*2を果たした。ノンステップ・ワンステップ・ツーステップを設定。ノンステップは車体側面の窓の配置がチグハグで「ゲテノン」の通称がある。
初代モデルは製造工場によって車体のスタイルが異なっていた。*3
ディーゼル・電気ハイブリッド車の設定もあったが、シリーズ式を採用した関係上整備が難しく、パラレル式を採用した日野・いすゞに比べるとあまりにも売れなかった。

  • エアロエース・エアロクィーン
大型観光バス。2007年に従来のエアロバスをフルモデルチェンジしてデビュー。エアロクィーンの名称は現在で3代目。エアロエースはハイデッカー、エアロクィーンはスーパーハイデッカー。ハイデッカーは屋根上エアコン、スーパーハイデッカーは床下エアコンを採用している。
2017年、AT化*4を果たしMTの設定を一切排除した。エアロエースのボディスタイルで車体長を9mに縮めた物もあったが、2017年にひっそりと姿を消した。

  • ローザ
マイクロバス。世界で初めてマイクロバスでデュアルクラッチトランスミッションを搭載した。排ガス処理システムに尿素SCRを採用している。バスシリーズで唯一「エアロ」と付かない。

主な製造終了車種

  • エアロキング
大型2階建てバス。国産で唯一量産された2階建てバスで、高速バスに多く導入された。特にJRバスグループに多く納車されており、夜行便のドリーム号などで見かけることも多い。
2010年製造終了。理由は「販売台数と新しい排気ガス適合にかかるコストが釣り合わないため」

  • エアロバス
大型観光バス。高出力エンジンと優美なスタイルが全国の事業者から好評を博した。2007年にエアロエースへフルモデルチェンジし、姿を消した。

  • エアロミディ
中型路線バス。全長9mのMK系、7mのMJ系、全長7mで幅を2mに狭めたME系が存在し、ME系、MJ系は早くにカタログ落ちしたが、MK系は2017年まで製造が続いた。中型以上では最後までMTを守った。
2017年9月、ひっそりと販売終了。

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最終更新:2022年10月20日 23:52

*1 第1作の一番星号はT951型、第2作以降はFU型

*2 トルクコンバータ式

*3 三菱自工のエアロスターMと新呉羽のエアロスターK

*4 自動クラッチ式