登録日:2017/09/04 Mon 12:10:10
更新日:2025/06/26 Thu 10:35:43
所要時間:約 7 分で読めます
美しく、ぶっ飛ばす。
史上最強の女性スーパーヒーロー、登場!
『ワンダーウーマン』とは、2017年に公開された米映画。
【概要】
原作では"DC Trinity"として
スーパーマン、
バットマンと肩を並べるスーパーヒロインであり、前述のBvSで堂々たる銀幕デビューを飾った
ワンダーウーマンことダイアナ・プリンスのオリジンを描いた実写映画作品である。
監督は、実在の女性連続殺人犯を題材にした『モンスター』を手掛けたパティ・ジェンキンス。主演は『ワイルド・スピード MAX』で映画デビューし、BvSでもワンダーウーマンを演じたイスラエル出身の女優ガル・ガドット。
これまでのDCEU作品は、『
ダ―クナイト』の影響を受けたシリアスで重いストーリーや、BvSの酷評による『スーサイド・スクワッド』のテコ入れ、更には『ジャスティス・リーグ』の製作を急いでいるかのようなファンサービスなどが色々と裏目に出てしまい、その結果、前3作はいずれも
賛否両論の評価を下されてしまい、先を危ぶまれていたが、本作は映画批評サイト「Rotten Tomatoes」で92%の高評価を記録したのを皮切りに、オープニング興収が1億ドルを超え、全米興行収入は4億ドルを突破。
そして本作の大成功は『ジャスティス・リーグ』にとっては最高の追い風になっていたかもしれないはずだった。
だが、同作の監督のザック・スナイダーが本作の公開後に事実上の降板となった後、ジョス・ウェドン監督による再撮影によって映画の内容自体が当初のものから大きく変更されるなどファンから見ればネガティブな話題が続き、それは同作の興行面にも影響してしまう事になる。
【物語】
女性しかいない島、パラダイス島でプリンセスとして育てられたダイアナ。幼いころから戦士になることを夢見ていた彼女は、母親に反対されながらも叔母であり、史上最強の将軍と呼ばれたアンティオペにより過酷な修行を積んでいった。
ある日、島の海岸で墜落事故を起こした外の世界の男性、スティーブ・トレバーを救出したダイアナは、外の世界で悲惨な戦争が繰り広げられていることを知る。
子供の頃から聞かされていた神話に登場する戦いの神アレスの関与を確信したダイアナは、トレバーとともに外の世界へと踏み出し、アレスを殺して戦争を終わらせるために第一次世界大戦真っただ中のロンドンに向かうのであった。
【登場人物】
パラダイス島に住むアマゾン族のプリンセス。戦闘ではアマゾン族の秘宝である神殺しの刀剣「ゴッドキラー」と縛り上げた人間が嘘をつけなくなる「真実の投げ縄」を操り、
人間離れした身体能力や鍛え上げられた戦闘技術を駆使して戦う。当然素手でも滅法強い。
古代言語も含めたあらゆる言語を話すことが出来る上に化学の知識も豊富だが、外の世界から隔絶された島で育ったため、常識に疎い部分がある。剣を持って路上をうろうろしてはいけません
ある日突然パラダイス島に現れたスティーブから外の世界で起こっている悲惨な戦争のことを知り、その裏で糸を引いているアレスを倒せば全ての人間が戦いを終えると信じ、彼と共に戦争の前線へと向かっていく。
『BvS』では(非戦闘時は)神秘的で達観した態度だった彼女も、かつては血気盛んで純真な理想主義者であり、一人で突っ走ろうとしてスティーブに宥められることも多い。
アメリカ陸軍航空部の隊長で、連合国軍のスパイ。
エンタープライズ号の船長ではない。
任務中にドイツ軍が開発している新兵器の非人道性を知ったことから、独断で情報の書かれたノートを奪い、追撃を受けてパラダイス島に不時着したところをダイアナに助けられる。
ドイツの秘密基地破壊を上層部に進言するも、講和が近い為に却下され、新兵器による大量虐殺を何としても阻止するために、軍事裁判による死刑も辞さない覚悟でダイアナや傭兵たちと共に前線へと赴く。
スパイとしての活動の中で人間の醜さを知りつつも、純粋な正義感を備えた好漢である。
色々と自重しないダイアナに振り回されつつも、彼女を的確にサポートし、共に戦う中でダイアナの慈愛に満ちた心に惹かれていくが……。
演:ロビン・ライト/吹き替え:深見梨加
ヒッポリタ女王の妹でありダイアナの叔母にあたる、アマゾン族史上最強の将軍。幼い頃からダイアナの戦士としての才能を見抜き、最強の戦士にするべく厳しい訓練を行った。
序盤のドイツ軍との戦闘シーンにおける彼女の勇猛な戦いぶりは必見。
アマゾン族の女王であり、ダイアナの母親。
当初はダイアナが戦士としての訓練を受けることには否定的だったが、最終的にはアンティオペによる説得を受け入れ、ダイアナに平均的なアマゾン族の何倍も厳しい訓練を課すように命令した。
ダイアナがスティーブと共に島を出ようとした時はその覚悟を認めつつ、「この世界はあなたには値しない」と忠告した。
演:ダニー・ヒューストン/吹き替え:菅生隆之
ドイツ軍の独裁的な総監。
甘い考えの持ち主と判断した兵士をその場で撃ち殺したり、講和条約を結ぼうとした軍の幹部たちを後述の毒ガス兵器で(わざわざ通用しないガスマスクを「一つだけ」渡したうえで)虐殺するなど、残虐な戦争狂である。
戦争継続の為にイザベル・マル博士に新型の毒ガス兵器の開発を指示した。
演:エレナ・アナヤ/吹き替え:よのひかり
ドイツ軍に所属する科学者で毒物の専門家。
ルーデンドルフの下でガスマスクすら通用しない毒ガス兵器や肉体強化ガスを開発した。
ルーデンドルフが自身の作った毒ガスで軍の幹部を虐殺するのを見て、彼と共に大笑いするというマッドサイエンティストである。でもその時のリアクションはちょっと可愛い
余談だが彼女が顔の左側につけているマスクは実際に第一次世界大戦で顔面を負傷した人がつけていたものであり、このことから「彼女も戦争の犠牲者だったのでは?」という説も存在する。
演:ルーシー・デイヴィス/吹き替え:高橋里枝
スティーブ・トレバーの秘書である中年女性。ダイアナの失言にもジョークで切り返せる器の大きい人物。
スティーブを狙った暗殺者にダイアナから借りたゴッドキラーを突きつけるなど、豪胆な一面もある。
演:デヴィッド・シューリス/吹き替え:岩崎ひろし
イギリス人の政治家、貴族。
狼男ではない。
スティーブの熱意に理解を示し、彼とダイアナたちによる、ドイツ軍の新兵器の破壊作戦に非公式で支援することを決めた。
スティーブが有志として集めた傭兵の1人。変装を得意とし、多数の言語を操るインド系の諜報員。役者志望だったが人種差別で断念して兵役についた。
演:ユエン・ブレムナー/吹き替え:佐々木睦
スティーブが有志として集めた傭兵の1人。
喧嘩は弱いが優秀なスコットランド人の狙撃手。過去の戦争でトラウマを抱えている。
演:ユージーン・ブレイブ・ロック/吹き替え:山岸治雄
スティーブが有志として集めた傭兵の1人。
戦地で物資の横流しをする密輸業者のネイティブアメリカン。要するに戦争で金儲けをする人間だが、前線の兵士には信頼されている。
ゼウスの息子であり、戦争を司る軍神。
過去にゼウスとの戦いに敗れて地上へ落ちたが、人間がゼウスの創造物の出来損ないである事を証明するため、歴史の裏で人間を扇動して戦争の原因を振りまいた。
幼い頃から神話を聞いて育ってきたダイアナは、このアレスこそが第一次世界大戦の元凶であり、彼を殺せば全ての人間が戦いを止めると信じているのだが……?
ご存知ゴッサムの蝙蝠男。今回は名前のみの登場。
冒頭でダイアナに『BvS』でも登場した戦友との記念写真の原板を贈っていた。
【余談】
もはや恒例行事となっている感もあるが、本作の日本での宣伝はMCU同様に物議をかもしている。
- 日本版特報で主人公のダイアナを「世間知らずでオトコも恋も知らない天然系女子だった…?」と表現。
なお、原作のダイアナはDCが公式にバイセクシャルと認めており、2003年から2006年、2016年のシリーズを担当したグレッグ・ルッカも「ワンダーウーマンが、(故郷の島で)女性と恋愛関係にあったかと聞かれれば、答えは間違いなく『イエス』」と発言している。
- 日本版イメージソングに乃木坂46の「女は一人じゃ眠れない」を起用。強く独立した女性像であるワンダーウーマンのイメージソングにはそぐわないという批判を受けた。
皮肉なことに、本作の序盤でダイアナが「一人でも眠れる」ことを示唆するシーンがある。
- そもそも公開日が8月25日と、他国と比べて2カ月以上も遅れている。
…などが挙げられる。
日本版特報のナレーションを担当した
三石琴乃氏はDCEUの第7弾である『
シャザム!』でローザ・バスケス役を演じている。
俺なんかいない方がいいよな?
ダメよチャーリー。あなた以外の誰がこの項目を追記・修正するって言うの?
僕は今日の項目を救う。君は明日の世界を追記・修正してくれ。
- 正直おもんなかった -- 名無しさん (2017-09-04 12:39:21)
- 変にフェミ論争に巻き込まれちゃったのが不幸 -- 名無しさん (2017-09-04 13:00:44)
- 本国では好評でよかった反面、日本じゃウケないかもなぁ。 -- 名無しさん (2017-09-04 13:45:17)
- アレス抜きで、悲惨な戦争になった第二次世界大戦を見て、何を思ったんだろう -- 名無しさん (2017-09-04 13:57:34)
- トレバーは今作の名言メーカー。ギャグでもガチでも。 -- 名無しさん (2017-09-04 14:41:37)
- DC式女性版キャプテンアメリカ-ファーストアベンジャーズ- って感じか。面白そうではあるが、CMの乃木坂はないと本気で思う -- 名無しさん (2017-09-04 16:49:39)
- 世間知らずのお姫様が世界を救う英雄への階段を一歩登った作品 そういう意味ではホームカミングに近いかも 作品の雰囲気はキャップ1作目だけど -- 名無しさん (2017-09-04 18:39:16)
- ルーデンドルフとポイズンのアレは悪戯が成功した悪ガキのソレだったね やったことは残忍だけど -- 名無しさん (2017-09-04 18:40:23)
- なぜこうも宣伝の仕方が下手なのか -- 名無しさん (2017-09-04 21:06:59)
- 日本での公開月がマーベルと被ってる(しかもスパイダーマン)のは結構痛いな -- 名無しさん (2017-09-04 21:46:42)
- 一週間前にワンダーウーマンの項目申請を出しました。忙しくて放置していたら別の方が別個に申請したようですね。申し訳ないです。 -- 名無しさん (2017-09-04 22:00:37)
- なーんかネガティヴな記事だなw 宣伝がアレなのは今に始まった事ではないやろ。低迷が続いていたDCEUで、エンタメとしてもオリジンとしてもバランスよく完成された「ワンダーウーマン」の功績はデカい。あと観もしないで配給があーだこーだという阿呆は荒らしと同じなんで自重しようか? -- 名無しさん (2017-09-04 22:05:53)
- ↑どこがネガティブ?誰も配給のことなんて書いてないが -- 名無しさん (2017-09-04 23:37:26)
- 上にも書いてあるけど、アレス抜きで始まる第二次世界大戦で人類に見切りを付けるのか。それならBvSでの立ち位置も納得できる -- 名無しさん (2017-09-05 11:41:12)
- ↑仕方がないとはいえ、トレバーの遺言に一時的に背いてしまうのがツライね・・・・ JLで復帰時の心境について語られるのかな スーパーマンが切欠だったとかで -- 名無しさん (2017-09-05 11:55:55)
- JLでもヒッポママン参戦確定してるけど、人類についての評価はどうなるのか -- 名無しさん (2017-09-05 11:56:51)
- 第二次大戦の後朝鮮戦争、キューバ危機、冷戦、ベト戦、中東戦争とまあ揉め事には事欠かんからな -- 名無しさん (2017-09-05 22:03:10)
- ↑5お前の目は節穴なのか?w 記事の最後の「余談」がポジティヴな記述に読めるのかよ。「少々不甲斐ないスタート」とかいう筆者の主観的感想は正直いらん。荒らし云々は「面白そうではあるが、CMの乃木坂はないと本気で思う」ってコメに対して指摘したんだが、そもそもあんた「配給」の意味わかってる…? -- 名無しさん (2017-09-06 08:45:34)
- これは作品自体の価値をsageてる記事ではないだろう。むしろこういう書き方のお陰で「あ、宣伝はアレだけどちゃんと内容はきちんとしてるのね」って思うんじゃないの? -- 名無しさん (2017-09-06 10:34:04)
- ↑この余談読んで宣伝がアレでも、内容はいいんだろなってなるか…?配給をこき下ろすだけで内容へのフォローなんて何もないやん。まぁ日本の配給が酷いとは俺も思うけどさ。少し挑発的な書き込みになった、そこは申し訳ない。 -- 名無しさん (2017-09-06 13:40:30)
- アレスは、なんというか役者の顔と肉体が、鎧まとってフルCGになったときのギャップがすごい -- 名無しさん (2017-09-06 14:31:41)
- しかしDCBIG3だと今ひとつ?なWWがこんなにも振るうとは思わなかった -- 名無しさん (2017-09-06 19:00:22)
- ↑2 リランチ後のアレスは役者さん、コミックの典型的なイメージは鎧が近いんだそうな -- 名無しさん (2017-09-06 19:52:38)
- 最初、アンティオペが無断でダイアナ鍛えた時、彼女がタカ派で闇堕ちするのかと思って、最期を見て申し訳ない気持ちになった -- 名無しさん (2017-09-20 08:57:34)
- マイティ・ソーのヘラと対決してほしい -- 名無しさん (2017-11-18 17:32:14)
- 命拾いしたイザベル・マル博士はその後どうなったんだろう? -- 名無しさん (2018-04-14 20:49:11)
- 1984のダイアナはどんな感じになっているのだろうか? WW2、朝鮮戦争、キューバ危機、ベトナム戦争を経験かつ、東西冷戦真っ只中多少なりとも心が荒んでそう。 -- 名無しさん (2020-08-13 08:11:52)
- 今年の冬公開の『スリ・アシィ』が東洋版ワンダーウーマンみたいな感じのインドネシア映画 -- 名無しさん (2023-12-12 11:24:43)
- 本国の予告編と日本版特報の温度差で風邪ひきそう(スナイダー作品のダークな雰囲気を残した神話的な本国予告編vsポップに宣伝しようとする日本版特報) -- 名無しさん (2025-05-20 11:39:17)
最終更新:2025年06月26日 10:35