カンガルー肉

登録日:2012/04/12(木) 23:21:11
更新日:2025/04/02 Wed 21:05:47
所要時間:約 4 分で読めます




文字通りカンガルーのお肉
ルーミート、オーストラルスとも呼ばれる。


脂肪こそ少ないが肉質自体は柔らかく、豚や牛に比べて風味が強いのが特徴。人によってはめちゃくちゃ旨い。
さらに栄養価も高く、ガン予防や肥満防止、糖尿病や動脈硬化の対策にも効果があるとか。

ステーキやカツレツ、しゃぶしゃぶ、挽き肉にしてソーセージハンバーグにするなどたいていの料理に合う。


古くからアボリジニを始めとする原住民族達の間で、貴重な肉類として食されてきた。
1960年代には既に他国に輸出もされていたが、カンガルー肉の食用利用はオーストラリア本土では1980年代まで事実上禁止されており(あれ?)、
オーストラリアでカンガルーが一般的に食されるようになったのは80~90年代にかけてと比較的最近の事だったりする。
今ではオーストラリア内の至るところのスーパーに並んでます。

また、あまり知られていないがカンガルーの肉はほぼ全て政府の許可を得た狩猟者が野生のカンガルーを狩る事で得られており、家畜化がされていない。

ほとんどのカンガルー類は保護動物に指定されているが、
頭数が増加傾向にある大型のアカカンガルーハイイロカンガルーなどが例外的に食肉利用される。


ちなみにカンガルーの食肉利用はオーストラリア政府によって認められ推進されているにもかかわらず、
例によって環境保護団体やら動物愛護団体やらからの批判が多い。

例えばオーストラリア国内では「カンガルー食ってもいいのに鯨肉規制とかおかしくね?カンガルーも規制するべき」という声が上がっている。

またカンガルー肉の輸入国だったEUでも、
近年では動物愛護団体が「年間44万頭ものカンガルーの赤ちゃんが、頭を踏み潰され、鉄パイプで撲られ、虐殺されています」
をスローガンに反カンガルー食肉利用キャンペーンを展開。当然だがそんな事実はなく、カンガルー猟には「苦しませない」為の決まった手順があるという。

さらに近年、カンガルー肉の主要輸入国であったロシアが輸入規制を敷いたため次の主要輸出先として中国への輸出を狙っていたがオーストラリア政府だったが、
ここでも登場動物愛護。

「私達オーストラリア人は中国のパンダを食べないので中国の皆さんもオーストラリアのカンガルーを食べないで下さい」

……えぇー……





【日本国内におけるカンガルー肉】


日本国内でも少ないが一定の需要があり、カンガルー料理の専門店などもある。

ドックフードにもカンガルー肉が使われているものがあり、総合栄養食やオヤツ用のジャーキーなど色々種類がある。

しかし、カンガルーという動物が日本には居ない生物なのもあり、鹿肉や猪肉といった肉よりもマイナーで影の薄い食材であった。

そう…2025年のある事件までは

時は2025年になったばかりのある日
テレビ朝日にて、毎年恒例の『芸能人格付けチェック』の正月特番が放送された。
その中で、日本のメディアでは滅多に出てこなかったカンガルー肉が日の目を見たのであった。

お題は「高級牛肉のすき焼きの味を見抜け」というもの。
そこに、正解の高級牛肉、不正解の特売牛肉に並び…

選択したら一発ドボンの絶対アカン枠でカンガルー肉のすき焼きが出された

そして、よりによってカンガルー肉を選んでしまったのが…
DAIGOと鬼龍院翔
そこまで全問正解で威厳を保っていた、あのGACKT様のパートナー2人がよりにもよって揃ってカンガルー肉を選んでしまった。

「バカ舌か!」

当然、GACKT様チームは一発ドボンの映す価値なし…カンガルー肉の前に一流芸人達が敗れた瞬間であった。

「ポンコツじゃねぇか!」

なお、キリショーは以前GACKT様の家ですき焼きをご馳走になったことがあるらしく、カンガルー肉のすき焼きを食べた時にその時の光景を思い出したらしい。
そのため、GACKT様は「後輩ミュージシャンにカンガルーを食わせた男」という変な異名が付いてしまった。

「カンガルー出したことねぇよ!」

後日、DAIGOは自身の料理番組で…
「今年はお肉の味がわかる男になりたいです」
と、この件を自虐している。

これを機に、カンガルー肉の知名度は日本国内で爆上がり。
GACKT様を消した肉としてのネタ的な意味でも、牛肉と間違われた味が気になって食べたくなったと語る視聴者の声も多発し、一気にトレンドの上位をかっさらった。
2025年最初の大バズりのトレンド1位がカンガルー肉になるなんて誰が予想できたか

ちなみにここまで書くとネタ枠のゲテモノとも思われがちではあるが、カンガルー肉はヘルシーで柔らかくて、かつ高級牛肉と間違われるほどの味であるのは確かである。
上述の通り専門店も日本にあるので、変な目で見たりせずに一度ご賞味あれ。


追記・修正はカンガルーを食べてからお願いします。

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最終更新:2025年04月02日 21:05