登録日:2025/08/23 Sat 15:30:00
更新日:2025/08/23 Sat 15:49:43NEW!
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マイク・ザ・カウボーイは、レメディー・エンターテイメントとロックスター・ゲームズのメディアミックス作品『
MAX PAYNE』シリーズの登場キャラクター。
🔫概要🔫
フルネームは不明。仲間からは「
カウボーイ」と呼ばれていた。
ニューヨーク州ニューヨークシティで活動するロシアン・マフィアのモブスター。
2003年時点で、ロシアン・マフィアのアンダーボスにしてボスの
ウラジミール・レムのボディガードになっていた。
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その正体は主人公の刑事 マックス・ペインが調査していた謎の特殊部隊「スクイーキー・クリーニング・カンパニー(通称:クリーナー)」の隊員。
リーダーの カウフマンの死後はマイクがリーダーとなった。
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🔫人物像🔫
中肉中背、金髪、淡褐色の瞳のロシア系白人男性。
西部劇かぶれであり、仲間から「カウボーイ」と呼ばれていた。
また、カートゥーン『キャプテン・ベースボール・バットボーイの冒険』のファンでもある。
ボスのウラジミールと同様に初対面の相手に対しても馴れ馴れしく接し、常にユーモアを忘れず、ふざけた態度やジョークを度々口にし、その態度のまま人を殺せるデミサイコパスである。
ウラジミールの忠実な部下でありながら彼を「friend」と称する。
マフィアのモブスターでありながら、ウラジミールの命令次第では警官とでも躊躇せずに協力する柔軟性を持つ反面、命令次第では恩人さえ躊躇せず殺そうとする非人間的な恐ろしさを持つ。
ウラジミールから信頼され、クリーナーの指揮を担当することになっても謀反者や命令違反者が現れなかったことから、高い能力を持っていることがわかる。
特に戦闘能力が高く、様々な銃火器を扱い複数の敵を一人で殲滅できる。
🔫マイクの武器🔫
広く流通しているロシア製アサルトライフル。
パンチネロ・ファミリーとの抗争で使用し、複数人の敵を正確な射撃で殲滅していた。
小型マシンガン。
マックスとの対決で2丁持ちで使用した。
🔫マイクの手下🔫
ロシアン・マフィアのモブスター(ギャング)達。
レストラン「ウォッカ」を拠点とする。
ウラジミール不在時はマイクが「ボスのオフィス」から構内放送でモブスター達に命令を下す。
ロシアン・マフィアの精鋭によって構成された特殊部隊「スクイーキー・クリーニング・カンパニー」の一般兵達。
偽装のために清掃員のブルゾンとキャップ帽を身に着けている。
「スクイーキー・クリーニング・カンパニー」のメンバーの内、黒ずくめの夜戦戦闘服を装備した兵士達。
通常のクリーナーよりもプロフェッショナルらしく、軍隊用語を多用し、ドッグタグを身に着けている。
いずれもロシアン・マフィア内の組織・兵種であるため、カラシニコフ突撃銃や9mmピストルやイングラム・マシンピストル、ポンプアクション・ショットガン、ソードオフ・ショットガン、手榴弾など様々な武器を扱う。
🔫作中の活躍🔫
- PART Ⅰ:The Darkness Inside/Chapter Ⅱ:A Criminal Mastermind
2002年、ニューヨークの裏社会におけるパワーバランスは、最大規模のマフィアであった「パンチネロ・ファミリー」が2年前にマックス・ペインにより壊滅的な被害を受けた結果、崩壊しつつあった。
パンチネロ・ファミリーのアンダーボスであるヴィンセント・ゴニッチは、別のギャングの協力を得て力を付け、裏社会における銃市場を独占するためにライバルギャングであるロシアン・マフィアのアジトとなっているレストラン「ウォッカ」を襲撃した。
マイクはゴニッチ率いる一団を迎撃するために駆り出され、カラシニコフ突撃銃を手にパンチネロ・ファミリーのモブスターと戦うことになった。
孤軍奮闘していたところ、ウラジミールの通報によりウォッカに駆けつけたマックスと初めて出会った。
この際のムービーシーンにて、マイクは4人の敵と対峙し、正確且つ素早い射撃で一方的に殲滅していた。
マックスと対面したマイクは「ウラジミールの友人」を名乗り、初対面のマックスを「Sheriff」、自分を「Deputy」と呼んで異様に馴れ馴れしく接した。
ゲーム的には、このチャプターではマイクが味方NPCとして同行することになる。
話しかけることで「その場で待機」と「マックスに同行」と行動が切り替わる。
正確な射撃で遠距離にいる敵も勝手に倒してくれる一方、同行させると勝手に敵に突っ込んだ挙げ句十字砲火を食らって死ぬこともあるため注意が必要。
マイクが死んでもゲームオーバーにはならず、マックス(プレイヤー)がマイクを殺すことも可能。
マイクの死亡には特にペナルティはないが、後の再登場が名無しのモブキャラクターに置き換えられてしまう。
マイクが生存してもしなくても、マックスはゴニッチの一団を退けてウラジミールを助けることに成功した。
更にロシアン・マフィアは被害者になったことでゴニッチをマックスが捜査していた「クリーナー事件」のスケープゴートにすることに成功した。
- PART Ⅲ:Waking Up from the American Dream/Chapter Ⅱ:On a Crash Course
PART Ⅰでマイクが生存していた場合、このチャプターに再登場する。
ウォッカが襲撃されてから数日後、マックスは紆余曲折を経て「クリーナー事件」の黒幕がウラジミールであることを突き止め、真相を探るためにウォッカに単身で乗り込んだ。
この時点で既に「クリーナー」のボスであるカウフマンがマックスに殺されていたため、マイクが代理のボスとなっていた。
侵入者を迎撃したモブスターがマックスに殺されたため、マイクは「ボスのオフィス」にある放送機材を用いて構内放送によりモブスターと「クリーナー」にマックスを殺すよう命令を下した。
ウォッカはロシアン・マフィアとクリーナーのアジトであり、ゲーム的にも終盤のステージであるため非常に守りが堅く、難易度次第ではかなりの難所となる。
やがてマイクは、モブスターとクリーナーを皆殺しにしてボスのオフィスにやってきたマックスと対峙することになった。
What's taking you so long, sheriff?
Scared?
ボス戦でのマイクはイングラム・マシンピストルを2丁持ちしており、ローリングによる回避行動を多用し、正確な射撃を行う。
体力は通常のモブスターやクリーナーより高いが、他のボスであるカウフマンやウラジミールとは違い、通常の敵と同様にヘッドショットで大ダメージを与えることができる(カウフマンとウラジミールはヘッドショットを食らっても受けるダメージ量が増えない)。
また、カラシニコフ突撃銃を手にしたクリーナー一人を自身の護衛につけている。
初期状態では機材の方を向いており、マックスに背を向けた状態であるため、バレットタイムで強力な銃火器で素早くヘッドショットすれば瞬殺できる。
また、ボス戦の場となるボスのオフィスは狭く、必然的に近距離での撃ち合いになるため、せっかくの射撃の精度の高さもあまり活かせない(このシリーズでは遠距離からの正確な射撃が一番厄介なため)。
体力が高いといっても9mmピストル約9発分程度であり、カウフマンのように防弾チョッキで防御力を高めたり、ウラジミールのようにギミックを活用したりもせず、護衛の味方もたった一人しかいないためシリーズ最弱のボス候補である。
ちなみにもう一人の最弱候補は簡単なQTEだけで倒せる『
MAX PAYNE 3』のボスの一人、ミロ・レゴ。
最期はマックスとの戦いの末、断末魔の叫びと共にスロー演出で死亡した。
余談
- ロシアにおける「マイク」は一般的に「ミハイル」の略称である。
また、偶然にもカラシニコフ突撃銃を発明したのも「ミハイル」であった。
- 『キャプテン・ベースボール・バットボーイの冒険』のファンである悪役や敵対者は、シリーズに複数人登場する。
- マイクの体力やステータスは、実はボス戦よりも同行NPCの時の方が優れている。
味方になると弱くなる元敵はありふれているが、敵になると弱くなる元味方は珍しいのではないだろうか。
- マイクは、カウフマン、ウラジーミルと並ぶ『MAX PAYNE 2』の3人のボス(ゲーム的な意味の方)の内の一人。
前作ではボスが10人もいたため大幅に減ったと言える。
- 前作ではロシア人のボスキャラとしてボリス・ダイムが登場していた。
こちらはマイクと異なり複数の手下と共に襲い掛かり、本人もベレッタ約70発分の体力を誇る化け物じみた強さだった。
- マイクは、プレイヤーの行動により終盤のボスになったり序盤で死んだりし、いずれにしても最終的には死ぬというレメディー社作品内では珍しいキャラクター。
他に当てはまるキャラクターは『Quantum Break』のリアム・バークがいる。
- レメディー社はフィンランドの会社である。
フィンランドはロシアと因縁が深く、フィクションでは悪く描かれがちだが、『Alan Wake Ⅱ』に登場した唯一のロシア人キャラクターであるウラジーミル・ブルムは、敵だと思いきや味方であった。
追記、修正は『キャプテン・ベースボール・バットボーイの冒険』を観てからお願いします。
最終更新:2025年08月23日 15:49