紀州飛脚(古典落語)

登録日: 2018/01/18 Thu 22:31:29
更新日:2025/06/20 Fri 11:45:30
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紀州飛脚(きしゅうびきゃく)とは、上方落語の艶笑噺(えんしょうばなし、色っぽい噺のこと)である。



あらすじ


むかーしむかしあるところに、喜六という飛脚さんがおりました。
この喜六さん、その、ちんちんがですね、人並み外れて、すごく…大きいです…。
そんな喜六さん、知り合いの甚兵衛に「紀州に手紙を届けてほしい」とお願いされる。
了承した喜六さん、しかし褌からはその人並み外れたちんちんがハミチンどころかもろ出ている。歪みねえな♂
そんなことも気にせず喜六さん、自慢の快速で飛ばして紀州を目指す。

しかし途中でオシッコしたくなっちゃった…。
しかし急ぎでと頼まれた手前、どこかでおトイレをお借りしてというのもいただけない。とはいえ、
「んんwww紀州までぼまんはありえないwww膀胱炎を許すゴミ技ですぞwwwせや!折角褌からチンコ出とるんや、このままションベンしたろ!」
喜六さんはそのまま褌をゆるめ、右や左やとションベンぶちまけて走る。ええ…(困惑)


そのションベンがちょうど寝ていた狐にかかってしまってさあ大変。


そのとき、狐は名案がひらめき、子狐と一緒に準備をします。

さて、そんなことも知らず、頼まれた手紙を運び終えた喜六さん、帰途についていると、そこに腰元(侍女のこと)がやってきて

「そこな人、喜六さんであってますか」
「へえ、喜六はワイですが」
「実はうちの姫様がお目にかかりたいとおっしゃいまして」
「魔剤!?ありえん良さみが深いwww」


そこにやってきたのは超絶かわいいお姫様。

「あなたの様な男性と添い寝がしたかったのです。さぁ、一緒に……」

布団に誘う姫様。これには喜六さんもノリノリ。喜六さん、姫様を全く疑わない。
そう、この姫様こそ先ほどションベンがかかってしまった狐だったのである。
……日本の狐はなぜどいつもこいつも女の子に化けるんですかね。
しかし狐は子狐に自分のマンコに化けさせていた。

そう、狐は喜六さんのちんちんを子狐に噛みちぎらせて殺す算段だったんだよ!
ΩΩΩ<な、なんだってー

しかし喜六さんのちんちんはただでさえでかい。そのでかいチンコが更に勃起してムクムクと膨れ上がっていくではないか!
これにはチンコを口に入れられた子狐も噛みちぎれない。
あかんこれじゃ子狐が死ぬぅ!




現在での扱い

えー、こんな露骨にもろちんしてるような演目をですね、現代ではそうそう演じられるはずもないわけで、
特にテレビやラジオなんかでは絶対にやらないであろう。

といっても、全く演じられなくなってしまったわけではない。艶笑噺では紀州飛脚はかなり代表的な部類であり、
三代目桂米朝、二代目露の五郎兵衛なんかは得意としていた。
ちなみに現行のバージョンは、橘ノ圓都が聞きおぼえていたものを改作したもの。
よって違うバージョンもあったのだろうと思われる。

上方落語だが東京でも二代目三遊亭円歌が演じており、こちらでは子狐の口が横開きになっていたのを、
「これ、縦におしよ」と注意するというサゲが存在する。下の口は縦開きだもんね。
他にも二代目快楽亭ブラックもこの演目を得意とする。

似たような作品には、「立ちションベンを女形にかけられた蛇が怒ってマンコに入ろうとするも、
生えているチンコを見て『やべえ、先客がいたわ』という」というものがある。
やっぱり昔の人も好きなんすねえ(呆れ)




追記・修正は狐に化かされた人にお願いします。

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最終更新:2025年06月20日 11:45