オメガバース

登録日:2018/02/25 Sun 13:29:03
更新日:2020/11/15 Sun 06:39:33
所要時間:約 4 分で読めます




オメガバースとは、海外発祥の創作の一ジャンル。
「オメガバース」と呼ばれる現実社会に似ているが、性的役割に関して特殊な設定の存在する世界観を舞台にした作品群のこと。
発祥当初は二次創作メインで用いられていたが、オリジナルの作品で採用される例も徐々に増えてきている。
後述するが、非常にアクの強い設定であり、受け入れられない人には大変拒否感の強い世界観となっている。

この記事では直接的な描写は極力避けるが、そもそも根本が18禁発祥の世界観なので、18歳未満はブラウザバック推奨。

また、BLとも縁の深い描写(完全に被ってはいないが)であり、その意味でもかなり癖は強い。
ただし、 BLと完全同一視するのは腐女子にもオメガバースファンにも失礼なのでそこは要注意
後述するようにBLと関係なくこの世界観を用いる作家もいるし、腐女子であってもオメガバースは好まない人はたくさんいる。


概要

主に狼の群れのカースト制度をベースにそれを人間社会にそのまま当てはめた世界観。
基本的に男女それぞれに生まれつき三種類の性別があり、現実世界とは異なり六種類の性別があるのが大きな特徴となっている。

アルファ

トップとなる性別。
生まれつき希少で優遇される存在であり、肉体的にも精神的にも優秀な才能を持つとされる。

根本となる設定が「狼」であるためか、獣人めいた設定が付け加えられることも多く、狼男のような存在である作品も。
アルファは女性であっても他の女性やオメガ男性を妊娠させることが可能
いわば社会に置いて「男性」の役割を果たす性別。

ベータ

中間的存在で、最も構成人数の多い社会の基盤となる性別。
基本的に現実世界の我々と同様の存在として描写されることが多い。

多くの者はベータ男女間での結婚を選択する(というかそれしか選択肢がない)。

オメガ

最下層の性別であり、この世界観においては最も重要な存在とも言える。
男女問わず妊娠が可能 で、さらに三か月に一度、一週間程度性別問わず相手を発情させるフェロモンを発する発情期が訪れる。
逆に男性器は大抵の作品で退化しており、妊娠させることはできないことが多い。
基本的に数はアルファよりも少ない。

特定のアルファとは特別な「番(つがい)」を形成する、という設定のある作品もある。
単純な夫婦関係とは全く異なる本能レベルの関係であり、基本的に番は死別以外では別れることはない(アルファの側からは強引に関係を断ち切ることができる場合もある)。
どのように番が形成されるかも作品によって異なる。

社会においてどのような役割であるかは作品によって異なる。
「完全な被差別民」として徹底的に虐げられることもあれば、逆に「最も希少な性別」として尊重されることもある。
差別される場合もその程度は様々で、奴隷同然というケースも、先進国における女性差別レベルであるケースも見られる。
ただ、いずれにせよ社会のトップに立つことはまずない存在である。

大抵の作品ではオメガ男性がメインキャラ(受け)として登場し、物語を動かしていくことになる。

物語の基本設定として

基本的には上記設定をベースに、ほぼ現代の社会をそのまま流用した世界観が大多数を占める。
二次創作としてはBL物において「受け」側のキャラをそのままオメガ男性に変換した作品が多い(いわゆる女性化とは少し違い、「男性ではあるが妊娠ができる」「他者を誘惑するフェロモンを出す」などの設定の使い方が鍵になる)。
また、上述の設定を絡めて「ケモノ化」が行われるケースも多い。

なお、「ボーイズラブが多数を占める」のは事実ではあるが、上の設定を見ればわかるように実際には女性もこの世界観ではかなり特殊な立ち位置となる。
「アルファ女性×オメガ男性」の逆転ストレート系統や「アルファ女性×オメガ女性」の百合系統など、オメガバースを舞台にして女性をメインキャラとした物語も多数存在する。

一方一次創作では、軽いノリのラブコメ風作品もあれば、「性差別」を主体に現実の社会問題を風刺するような作風に持ち込むこともある。
基本的な設定が比較的シンプルで、世界観の幅を広げやすいのが一つの魅力と言える。


注意

「小説家になろう」や「pixiv」でオメガバースを舞台にした作品を投稿するのは自由であるが、投稿する際は必ずタグに「オメガバース」を付けるのを忘れないようにしていただきたい。
上述したように「性転換」「ケモノ化」「性差別」など「受け入れられない人には非常に拒否感の強い」設定であるため、マイナス検索で除けやすくする配慮は必須である。


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最終更新:2020年11月15日 06:39