登録日:2018/08/25(土) 18:48:28
更新日:2025/09/29 Mon 18:42:40
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概要
親より先に死んだ子供が行くとされる「
賽の河原」に居る低級の
鬼。
三本のツノが生えた非常に大きな頭部と牛のような
尻尾、手にした重厚な金棒が特徴。
知能はあまり高くないらしく、
ぬ~べ~曰く「知性の欠片もない化け物」。
賽の河原に堕ちた子供は、親を悲しませた罰として河原にある石を積み上げ、父母の為の供養塔を立てなければならないが、
塔が完成間近になると、賽の河原の鬼=地蔵虐が現れ、せっかく積み上げた供養塔を金棒でバラバラに崩されてしまう。
その後、塔を何度立てても同じことが繰り返され、子供の魂は永遠に嘆き悲しんで苦しむことになる。
その為、ぬ~べ~は賽の河原を「決して努力が報われない地獄」と評している。
本編において
原作第2話「賽の河原の地蔵虐」、アニメ第10話「悪鬼大暴れ!努力する子はご用心」に登場。
ぬ~べ~の生徒・
山口晶が幼少時に海で溺れて臨死体験をした際、賽の河原に行き着いた晶が目撃した。
その後、晶は奇跡的に息を吹き返し助かったものの、蘇生した晶の魂に地蔵虐がくっついており、そのまま現世まで晶を追ってきた。
現世に出現後、姿を見せずに陰から晶の努力の邪魔をしており、劇中での描写だけでも、
- 晶が小遣いをコツコツ貯めて買ったマウンテンバイクを道路に投げ出し、トラックに轢かせて壊す。
- 猛練習していた運動会のリレーも本番前日に骨折。
- 上手く描けた絵を風で吹き飛ばして川に落として台無しにする。
など、滅茶苦茶なまでに晶を不幸に陥れている。
落ち込んだ晶は、ぬ~べ~や
広たちの勧めで、壊れたマウンテンバイクと同じものが優秀作品としてプレゼントされる児童美術展に作品を出展することを目指し、
郷子をモデルに粘土細工の作成に取り掛かった(だが郷子は、ヌードモデルになると思っていたらしく、皆の前で堂々と服を脱いでいた)。
しかし、またしても地蔵虐は晶の邪魔をするため、誰もいない深夜に学校に現れ晶の作った粘土細工を押しつぶしてしまう。
翌朝、変わり果てた作品の姿と締め切り間近で完成まで時間がない絶望を晶に与えた。
だが、ぬ~べ~が粘土細工から僅かに妖気を感じたことから、今度はぬ~べ~・広・晶・郷子・
克也の5人で一日学校に泊まり、ギリギリで作品を完成させることに。
そして、深夜ぬ~べ~が皆に「賽の河原」のことを教えているところで、遂に姿を現した。
金棒を振り回して暴れるが、所詮は低級の鬼である地蔵虐は「鬼の手」を持つぬ~べ~の敵ではなく、
なにより生徒の努力を踏みにじった行いからぬ~べ~の怒りを買い、最期は「鬼の手」で首を切断されて消滅した。
アニメではぬ~べ~をぶっ飛ばして晶と広に襲い掛かるが、直後に戻ってきたぬ~べ~に顔面を殴られ、金棒も粉々された。
最期は頭から胴体にかけて縦に真っ二つにされて消滅した。
地蔵虐がいなくなったことで晶の努力は報われ、無事完成した作品は見事に最優秀賞を獲得した。
だが、プレゼントされたマウンテンバイクは本物ではなく、精巧に作られたプラモだった……。ドンマイ。
アニメ版ではオチは同じだが、長い間の苦悩を経てついに努力が報われる喜びを獲得した晶が、
これからの期待に胸を膨らませつつ一層の努力を誓うという前向きな締めくくり方で終わっている。
余談
地蔵虐がいる賽の河原だが、最終的に子供の魂は現れた
地蔵菩薩によって救われるとある。
地蔵虐という名も、子供を救うお地蔵様とは逆に子供を虐げる悪鬼として名付けられたのだろう。
追記・修正は努力が報われてからお願いします。
    
    
        
-  こんな奴は鬼灯様に教育しなおしてもらえ  -- 名無しさん  (2018-08-25 19:23:25)
-  今は石じゃなくてジェンガに変えたから許してやって…  -- 名無しさん  (2018-08-25 19:42:59)
-  これに取り憑かれてなくてもどんなに努力してもちっとも報われない人間なんて掃いて捨てるほどいる  -- 名無しさん  (2018-08-25 21:04:17)
-  ぬーべーとは直接関係無いけど実親に虐待死させられた子供も賽の河原行きになるんだろうか  -- 名無しさん  (2018-08-25 23:49:47)
-  ↑一応なるけど積極的に救済されるし、お地蔵さんも守ってくれると近所のお坊さんが言ってたな。  -- 名無しさん  (2018-08-26 10:18:03)
-  知能が低いのは生まれつきで努力の否定もそういう習性だからって思うと結構哀れな奴かもしれない・・・  -- 名無しさん  (2018-08-26 12:10:56)
-  3↑おそらく子供を苦しめたり虐待したやつが(または自分でよその子を苦しめてその親に罪を擦り付けるママ友)がこういったやつになると思われる。  -- 名無しさん  (2018-08-28 09:40:42)
-  ↑7ってなわけで鬼灯様!お願いいたします!やっちゃってください!!  -- 名無しさん  (2018-08-28 10:00:43)
-  「あなたのお仕事は賽の河原を巡回して、石塔が立ちそうなところを見つけたら崩す簡単なお仕事デース。ひたすら毎日、延々巡回続けるだけデース」。頭悪くてルーチンワークしかやらせて貰えないのかもしれないけど一生懸命やってるんだよ。 最初の数回くらいは努力を滅茶苦茶にするのが楽しいんなんて輩もいるだろうが、内容が単調過ぎる上に刺激のない単純作業とかやる方も地獄でしかない。現世での多様な努力に対しても的確に台無しにしていくあたりマメな奴だ、と最近は思うようになった。  -- 名無しさん  (2018-08-28 12:42:39)
-  3↑ そういう意味では賽の河原の鬼とは実在する妖怪なのかもしれないですね。  -- 名無しさん  (2018-08-29 23:26:52)
-  最後はぬーべーに退治されたけど、あれは賽の河原に戻ったのか、それとも完全に消滅させられたのか気になる  -- 名無しさん  (2018-08-30 01:58:07)
-  別に地蔵虐自体はただの鬼であって、生前に罰を受けて鬼になった人間とかじゃないよ。地獄の鬼と一緒で生まれついてのただの鬼  -- 名無しさん  (2018-12-25 16:37:21)
-  ↑4 典型的な無能な働き者じゃねえか!  -- 名無しさん  (2019-02-28 18:12:50)
-  ↑5 よく考えてみれば、「努力をしてそれが報われる直前に台無しにする」というのは知性の無い者には難しいのではないだろうか。早すぎると大して努力していない段階なのでダメージは少ないし、遅すぎると努力が報われてしまうし。タイミングを計るのは結構頭使うことなんじゃないだろうか  -- 名無しさん  (2020-03-01 16:01:27)
-  これってむしろ地獄の管理体制のほうに問題ないか  -- 名無しさん  (2020-03-01 17:52:43)
-  『鬼灯の冷徹』でも『聖☆おにいさん』でも地獄の鬼は正義側なんだけど、ぬ~べ~やいずなでは完全に悪役なんだよな。  -- 名無しさん  (2020-05-23 23:04:01)
-  ぬ~べ~のは西洋(と言うかダンテ)の地獄観も入ってるからなあ。閻魔や鬼にきっちり管理されてる更生主体の刑務所ってより、やべーやつを閉じ込める場所ってほうがクローズアップされてる  -- 名無しさん  (2020-06-19 19:04:10)
-  ↑4 本能的にわかってんじゃね。  -- 名無しさん  (2020-07-20 15:43:27)
-  要は「親よりも先に死ぬという親不孝を犯した子供」への罰として存在するわけだから、意志の有無とかはどうでもいいのでは  -- 名無しさん  (2020-07-20 15:51:40)
-  罰を与えるためだけに存在するものに対して理屈なんてないわな。人ならざる異形のものなんだし  -- 名無しさん  (2020-09-15 10:19:54)
-  子供が親より先に死なないのが最大の回避方法なわけだな…医学が未発達の時代には難しかったが。しかし仏教以前の「7歳までは神(の加護)の内側にいるので亡くなったら神の元で楽しく遊ぶ事が許される」に対して、おそらく仏教だけでなく儒教の影響もあろうが「親を悲しませた罰を永遠に受ける」というほぼ正反対の待遇の恐ろしさよ…  -- 名無しさん  (2023-03-26 12:00:41)
-  ↑親に対して子ども死なせないようにしろよ、って戒め兼ねてるんだろうな  -- 名無しさん  (2024-08-04 12:02:43)
-  地蔵様が助けに来てくれる以外にも親が迎えに来る(=亡くなるまで年月が経つ)事で漸く賽の河原から出ていけるっていうのを聞いたことはあるなぁ。その間虐められっぱなしになるってのも戒めなんだろうけど  -- 名無しさん  (2025-08-17 13:04:10)
-  「鬼灯の冷徹」での河原の鬼は家族の為にやってるとは言え本人曰く「俺だって辛い」  -- 名無しさん  (2025-09-24 00:35:03)
-  令和アニメでは発明家の幽霊達に出番を取られました。  -- 名無しさん  (2025-09-29 18:42:40)
 
 
最終更新:2025年09月29日 18:42