佐賀県転生

登録日:2018/09/10 (月) 17:05:54
更新日:2024/06/13 Thu 20:13:19
所要時間:約 3 分で読めます





マジで何もないな
まるで佐賀県だぜ


佐賀県転生』は、ダ・ヴィンチ・恐山(別名義:品田遊)による日本ライトノベル
キャラクターデザインをれい亜、
モンスターデザインをお高菜が担当し、
佐賀県広報広聴課の楢崎氏が世界観監修を務めている。
佐賀賀文庫より刊行されており、既刊は0巻。


【ストーリー】

都会出身の平凡な青年・ナオキはひょんなことから交通事故に逢い、異国の地に転生してしまう。
そこは自然に恵まれた王国・サガニア。
ナオキは特殊な力「ガヴァイ」を使い、
森で出会った少女ヨカネとともにサガニアを覆う驚異に立ち向かう事になる。
(公式サイトより引用)


【登場人物】

◆ナオキ
トラックに跳ねられ、意識を取り戻すと佐賀県にいた都会の青年。
強大な魔力、謎のスキル「ガヴァイ」を持ち、佐賀県に存在しなかった「お皿」の概念を持ち込むなど、
戦闘面でも知能面でも無双する典型的な異世界転生ものの主人公。
過去に佐賀県など訪れたこともないはずなのに、何故か異世界を佐賀県のようだと感じている。

◆ヨカネ
佐賀エルフ族の王女。
佐賀牛に襲われていたところをナオキに助けられ王女なのに旅に同行する。
ナオキの故郷である聞いたこともない異国「日本」を忙しそうな国だと評している。佐賀県産の日本酒を好む。

◆佐賀牛
最高級の肉質を持つ佐賀県の特産品の、
筋骨隆々とした二足歩行の牛。を武器に使う。

◆呼子のイカ
呼子の特産品の、
触手一本で船を軽々持ち上げるほど巨大なイカ。

◆佐賀オーク
佐賀の特産品ではなく本作オリジナルの、
佐賀エルフの里を荒らしまわる凶暴なオーク
1巻のボス。


サガニア=クラーケン王国】

略して佐賀県
本作の舞台となる何もない架空の王国。
住人はサガ・ヒューマンと佐賀エルフ族。何もないのに魔界に狙われているらしい。
何もない様子から目覚めたばかりのナオキは「まるで佐賀県だぜ」と呟いている。


追記・修正は何もない佐賀県を訪ねてからお願いします。


















「何もない」連呼しすぎじゃないですか?
「まるで佐賀県だぜ」ってあんまりすぎませんか。
読んだ人が本気にしませんかね


Webメディア『オモコロ』と、佐賀県広報広聴課のタイアップで、
何もない県・佐賀県をPRすることを目的に行われた、
『「佐賀県」に異世界転生してしまうラノベを作ってみた』という記事のためだけに、
プロの小説家*1、プロのイラストレーター二名を起用して制作されたライトノベル
もちろん、佐賀賀文庫なんて存在しないし、出版予定なんてあるはずもないが、
内容、特にイラストはガチ。


同コラムは、楢崎氏が著者の恐山と対談しながら、
ライトノベルの内容を確認していく形式で進められており、
どう見てもミノタウロスな佐賀牛を見て、
「このタイプの佐賀牛は存じませんね」など、
楢崎氏の淡々としたツッコミがシュールな笑いを生み出している。


過去に佐賀県はスプラトゥーンやポケットモンスターなど、エンターテインメントとのコラボも行ってきており、
企画を聞いた当初は楢崎氏もライトノベルというアイデアにもノリノリだったのだが……。


恐山は、続きを書く意欲もあったようで2巻の構想を相談しようとするが、
「いったん保留で」と打ち切られた。



コラムの最後は、取材時に恐山が撮影した佐賀県の異世界のような風景写真を載せてからの、
福岡に近いのが良い」という佐賀県の一番の魅力を紹介して締められている。


追記・修正は福岡旅行のついでにでも佐賀県を訪れてからお願いします。

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最終更新:2024年06月13日 20:13

*1 本記事を執筆したダ・ヴィンチ・恐山はオモコロの記者であると同時に小説家でもある。