マグナシリーズ(グラブル)

登録日:2019/03/27 (水) 18:35:55
更新日:2024/04/09 Tue 14:06:00
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マグナシリーズとは、ソーシャルゲーム『グランブルーファンタジー』に登場する武器・召喚石の総称。
武器と召喚石とあるが、プレイヤー間では「マグナ武器」(あるいはスキル名から取って「方陣武器」)「マグナ召喚石」とカテゴライズされる事が多い。

グラブルは武器と召喚石を集めることで戦力を上げていくゲームである。
その装備を編成していく上で召喚石の「加護効果」は編成の強さを左右する要素であり、メイン召喚石の加護効果は非常に重要視される。
マグナシリーズはその中でも「武器の「方陣」スキルの効果量を上げる」という効果を共通して持っている。

オプティマスシリーズとの違いは、対象となる武器スキルの1つしかないところにある。
オプティマスシリーズの場合は「方陣」スキル以外のほぼすべてのスキルが対象となるが、マグナシリーズは方陣スキルのみが対象となる。
この違いから、マグナシリーズとオプティマスシリーズは別物の扱いを受ける事が多く、編成する武器の内容も同じ属性だろうが大きく異なる。
マグナシリーズを用いた編成は上述の「マグナ編成」と呼ばれている。

マグナ召喚石の入手はマグナ系ボスからのドロップのみとなるが、マグナ武器の入手はマグナ系ボス、石マルチと呼ばれるプライマルシリーズの武器をドロップするボス、レガリアシリーズの武器をドロップするマグナ2ボスからのドロップとなる。
一旦武器を収集した後、さらなる強化を施すにはランク100から解放されるハイレベルバトルに挑む必要がある。
さらにマグナ編成を完全体をするためには、ランク120から解放される「マグナ2」に挑む必要があるので、マグナ編成は基本的に段階的に強化をしていくこととなる。
初心者にとって壁となりがちなのはSR武器に方陣攻刃武器が無い光・闇マグナ編成だが、「アーカルムの転世」で比較的容易に入手可能なセフィラ武器に各属性方陣攻刃が付与されているため、装備が揃うまでの繋ぎとして使う事ができる。

マグナ編成の完成は神石編成*1よりも比較的楽だが、完成時の戦闘力では完全体の神石編成より弱い場合が多い。
一方で無課金で収集しやすく、属性によっては中途半端な神石編成相手なら軽々と超えられる戦闘力を発揮できるので、多くのプレイヤーが最初に完成を目指す編成として認知されている。



召喚石一覧


◆コロッサス・マグナ

大いなる鋼の巨人は更なる巨躯を得て覚醒へと至る。
怨嗟も憧憬も、あらゆる全てを焼き焦がし、その身を動かす炎熱と成す。


火のマグナシリーズ。元ネタは英語で彫刻を指す「Colossus」。転じて巨人のことをコロッサス(またはコロッソス)と呼ぶことがある。
プレイヤーからは「コロマグ」と略されて呼ばれることが多い。
加護効果は「スキル「機炎方陣」の効果が50%UP(3凸時に100%、4凸時に120%に強化)」。
召喚技は「プロミネンス・リアクター」。敵全体に火属性ダメージ(特大)、敵全体の防御DOWN(中)。(4凸時に味方全体にバリア効果が追加。)
召喚効果はこの手の無課金召喚石ではありふれた防御デバフ。4凸すると追加される上限値1500のバリア効果が追加されるので、PT全体の耐久力を上げることができる。

マルチバトル「コロッサス・マグナ」からドロップする召喚石と武器を軸に編成を組むこととなる。
基本は「機炎方陣・攻刃II」*2を持つコロッサスケーン・マグナを主軸とした編成。
レガリアシリーズのブラフマンシミターは耐久力方面を伸ばす武器なので入れすぎると火力が下がってしまう。編成するとしても2本くらいに抑えるのがいい。
オールド・プライマルシリーズのオールド・エッケザックスを主軸とした編成もある。オールド・エッケザックスには「機炎方陣・背水」*3があるので、必然と背水寄りの戦い方をすることになる。
一時期は4凸の実装とアニラ最終上限解放の実装でオプティマスシリーズのアグニス編成を超える戦闘力を発揮していたが、アグニス編成が渾身を手に入れたことで完全に地位が逆転した。
オールド・エッケザックスを主軸とした編成は2018年前半頃までは猛威をふるっていたが、2018年後半のエッセル強化やシヴァ・アテナの追加により環境がガラリと変貌。
これらのキャラを持っていれば火力を出せるようになったので、編成の作成難易度も合わさって重要度は落ちていた。
2019年12月19日のアップデートで「コスモスシリーズ」に最終上限解放が実装された事で再び情勢が俄に動き、剣を装備編成に組み込みやすく、剣を得意武器とするキャラも相当数いるため、「ソード・オブ・コスモス」を基点としたマグナ編成も誕生した。

敵としてのコロッサス・マグナは確定流し*4さえできれば自身に防御バフを付与する「シェルター」が厄介な程度。
ソロ討伐を目指す場合、HP30%移行から特殊行動で使ってくる「次元断」が即死級ダメージの単体攻撃なので耐えるか、一気にHPを削るかの二択を迫られる。

コロッサス・マグナHLでは右腕を撃破してから本体のコロッサス・マグナを撃破する流れになる。
次元断が2回攻撃、HP10%から全体即死級ダメージの「プロミネンス・リアクター」を放ってくるなど厄介な強化を受けているので、基本は大人数で倒すことになる。
最近だと鰹剣豪のゴリ押しで本体だけ倒すことも…



◆リヴァイアサン・マグナ

覚醒せし大海の化身は咆哮を轟かせる。
荒れ狂う海波が全てを砕き、安寧の祈りすらも光無き海底へと沈む。


水のマグナシリーズ。元ネタは旧約聖書に登場する海中の怪物「レヴィアタン」の英語表記「リヴァイアサン」。
プレイヤーからは「リヴァマグ」と略されるか、その見た目から「鰻」と呼ばれることが多い。ゲーム内にンナギがいるのに鰻である。
加護効果は「スキル「海神方陣」の効果が50%UP(3凸時に100%、4凸時に120%に強化)」。
召喚技は「潰崩のタイダルフォール」。敵全体に水属性ダメージ(特大)、敵全体の防御DOWN(中)。(4凸時に味方全体の水属性攻撃UP(中)が追加。)
召喚効果はコロッサス・マグナと同じ防御デバフ。4凸時は属性攻撃バフ。4凸マグナの召喚効果では属性攻撃バフを付与するタイプは意外と多い。

マルチバトル「リヴァイアサン・マグナ」からドロップする召喚石と武器を軸に編成を組むこととなる。
基本は「海神方陣・攻刃II」を持つレヴィアンゲイズ・マグナを主軸とした編成だが、オールド・プライマルシリーズのオールド・オベロンの持つ「海神方陣・神威」*5「海神方陣・克己」*6が強力なので、オールド・オベロンをかき集めることになる。
オールド・オベロンは火マグナのブラフマンシミター同様に、入れれば入れるほど火力が下がってしまうので編成するとしても2本までといわれる。

神石編成のヴァルナ装備があまりにも強いことや、一時はマグナ編成にも係わらず水渾身編成の全盛期を支えた4凸ミュルグレスと4凸フィンブルを満載した編成が推奨され、最悪レヴィアンゲイズ・マグナが1本も入らないという状況だった事もあって水マグナ編成は終始不遇の扱いを受けていたが、
レガリアシリーズのテュロスビネットが「海神方陣・必殺」*7を持つこと、その必殺スキルの有用性が検証によって明るみにされたことから「必殺鰻」という編成が登場。現在はそちらが水マグナ編成の完成体となっている。
……が、件のテュロスビネットはヴァルナ編成の鰹剣豪にも入ってくることが後々判明し、やっぱり不遇感は拭いきれなかった。
問題は、後述の土マグナ編成ほどではないにせよ水晶のエレメントが枯渇しやすいこと。
シナリオイベントで水属性召喚石が登場する回数が異様に絞られており、2019年7月末開催イベントの『カッパサマークロニクル』より前に水属性召喚石が登場したのはなんと2017年10月イベントの『ごめんなさいとありがとう』。その後ゼノ・コキュートス撃滅戦や土属性有利古戦場はあったが、ほぼ召喚石のエレメント化に頼る状況になっている。
各種武器の最終上限解放や天司武器、召喚石の最終上限解放等の諸経費を含めるととても召喚石のコキュートスやリヴァイアサン・マグナを砕くだけでは足りなくなる。
ガチャ産SSR水属性召喚石は有用なものが多く、4凸が未実装のため下手に砕くことが出来ないものもあるため、自転車操業状態に陥ることも珍しくない。
こちらもコスモスシリーズに最終上限解放が実装されて以降は、テュロスビネットを詰め込む奥義重視編成前提であれば「ハープ・オブ・コスモス」で攻撃力をブーストしつつ代用する事も可能。

敵としてのリヴァイアサン・マグナは特殊技の「潰崩のタイダルフォール」の存在が厄介だが、実は幼女(サラ)一人で簡単に突破できるので手持ち次第で難易度が激変する。
また「青の楔」による青の楔デバフを受けると受ける攻撃と与える攻撃が回復に変わってしまうので、状況次第では急いで治療したい。
保険に「水鏡」で付与される反射バフ対策にディスペルも持ち込んでおくといい。

リヴァイアサン・マグナHLはお供の青輪を倒してから本体を倒すことになる。
この時使ってくる「氷壁結界」はシュヴァリエ・マグナの「モード・イージスマージ」同様の最硬バフを付与してくる。このためディスペルの持ち込みは必須。
青輪はデバフを付けると「再構築」でデバフ回復してくるので、デバフなしで殴り合うことになる。
また、青輪の特殊技「共振」は本体に「引き潮」バフを付与し、次のターンに「潰崩のタイダルフォール」を誘発させる。喰らえば100%カットしない限り即死級は免れない。
青輪はHP90%以下になれば「氷壁結界」を使用しなくなる。
そのためリヴァイアサン・マグナHLでは、一気にフルチェインで削るか毎ターンデバフをかけつつ攻撃するかして青輪のHPを90%以下にする必要がある。
なお、奥義にディスペル効果を持つ「ブローディア」がいれば、めんどくさい要素をすべて無視することができるため、討伐難易度は劇的に下がる。


◆ユグドラシル・マグナ

目覚めし世界樹は大地を己が色に染め上げる。
摂理すらも掌握し、翠緑に飲まれし園へと舞い降りた。


土のマグナシリーズ。元ネタは北欧神話に登場する世界樹「ユグドラシル」。
プレイヤーからは「ユグマグ」と略されて呼ばれることが多い。キャラの方のユグドラシルが「ゆぐゆぐ」と呼ばれることから「ゆぐまぐ」とも。
加護効果は「スキル「創樹方陣」の効果が50%UP(3凸時に100%、4凸時に120%に強化)」。
召喚技は「創世のルミノックス」。敵全体に土属性ダメージ(特大)、回復効果・回復上限UP。(4凸時に味方全体にランダムで強化効果が追加。)
召喚効果は味方全体の回復力を上げる効果で、回復技を持つキャラクターと相性がいい。4凸時にはランダム強化が追加される。何が付与されるかは召喚してのお楽しみ。

マルチバトル「ユグドラシル・マグナ」からドロップする召喚石と武器を軸に編成を組むこととなる。
基本は「創樹方陣・攻刃II」を持つ世界樹の晶剣・マグナを主軸とした編成となるが、完成を目指す場合はレガリアシリーズのニーベルン・ホルンとニーベルン・クリンゲに全取っ替えすることになる。
ニーベルン・ホルンは「創樹方陣・渾身」*8「創樹方陣・技巧II」*9を、ニーベルン・クリンゲは「創樹方陣・攻刃II」「創樹方陣・不可侵」*10を持つ。
特に4凸ニーベルン・ホルンを3本入れ、両面4凸マグナにすると全攻撃が確定クリティカルと化すことから、初速から簡単に大ダメージを見込める。最大HPも4凸前提だがクリンゲで盛れるし、土属性にはダメージカットの使えるキャラが比較的多いので高HPを安定して維持できる。
これらの要素が重なり、完成時はオプティマスシリーズのティターン編成を超える戦闘力を発揮できる。
問題は全取っ替えする都合上、要求される素材の量が莫大であること。
特に土のエレメントは召喚石の4凸とマグナアニマの入手を全て交換で補う場合は3500個もの土晶のエレメントを要求されるのでその敷居はかなり高い。

敵としてのユグドラシル・マグナは一回のダメージこそ小さいが通常攻撃の連続攻撃回数がかなり多い。
そのため被ダメージ前提の動きを求められるキャラ(リミテッド版ロゼッタやセンなど)を使うとかなり有利に戦闘を進めることができる。逆にのような被ダメージを避けたいキャラは相性悪め。
特殊技の「創世のルミノックス」さえダメージカットで凌げれば、特段強い敵ではない。

ユグドラシル・マグナHLは多段攻撃からダメージ量の大きい単発攻撃に変化。
本体に厄介なバフを付与してくるお供のヴォイニッチ・サークルを先に倒すことになるが、人によっては本体だけにダメージを与えるだけで簡単に倒すことも可能。
どちらも倒す場合はチャージターンが短いことに注意しつつ立ち回る必要がある。



◆ティアマト・マグナ

風の暴竜は荒れ狂う嵐となって全空に君臨する。
覚醒せし竜の慟哭は空を裂き、不可避の厄災は幾千もの島々を飲み込む。


風のマグナシリーズ。元ネタはメソポタミア神話における原初の海の神「ティアマト」。ドラゴン要素ゼロなのにドラゴンである理由としては、海外のRPG「ダンジョンズ&ドラゴンズ」でドラゴンとして登場して以降、様々な作品でドラゴンとして登場する事が多いからか。
プレイヤーからは「ティアマグ」と略されて呼ばれることが多い。
加護効果は「スキル「嵐竜方陣」の効果が50%UP(3凸時に100%、4凸時に120%に強化)」。
召喚技は「トルネードディザスター」。敵全体に風属性ダメージ(特大)、敵全体の攻撃DOWN(中)。(4凸時に味方全体に幻影効果付与が追加。)
召喚効果はコロマグ、リヴァマグとは真逆の攻撃デバフ。4凸すると相手の単体攻撃を1回だけ回避する幻影効果が追加される。この強化のせいで召喚石のガルーダが残念なことになってしまった。

マルチバトル「ティアマト・マグナ」からドロップする召喚石と武器を軸に編成を組むこととなる。
基本は「嵐竜方陣・攻刃」「嵐竜方陣・背水」を持つティアマトボルト・マグナが主軸となるが、集まるまでは「嵐竜方陣・攻刃II」を持つティアマトガントレ・マグナが代用品となる。スキル構成の都合上、背水重視の戦い方となる。
その後はレガリアシリーズのラストストームハープとティアマトボルト・マグナを同じ数入れた編成が主流となる。
ラストストームハープは土マグナ編成で使うニーベルン・ホルンと同じスキル構成をしているので、同じように組めば確定クリティカル化が可能。
さらにティアマトボルト・マグナと組み合わせることで背水渾身のハイブリッド編成と化す。ハイブリッド編成だとHP帯に関係なく常に火力を発揮できるので非常に強力。
おまけにキャラ方面でも強力なバフを付与するニオとアンチラがマグナ編成と非常に相性がいいと、風の武器編成ではトップの戦闘力を発揮できる。
なお、渾身特化にする場合はティアマトガントレ・マグナに置き換えることになる。こちらでも水属性同様、ラストストームハープを詰め込みつつハープ・オブ・コスモスで代用、攻撃力をブーストする事も出来、こちらは楽器が得意武器のキャラが多い為好相性。
渾身技巧による高い火力のおかげで長らくゼピュロス編成を完全に上回る地位を持っていたが、2019年4月にゼピュロス編成に「乱気の渾身」と「竜巻の恩寵」のスキルを持つ「虚無ノ哭風」が開放された。
ゼピュロス編成がそこそこの火力とHP10万越えの高い耐久性を両立できるようになり、風マグナとは別の強みを持つ編成として差別化に完了した。

敵としてのティアマト・マグナは恐らく最初に挑むマグナ系ボスとなるだろう。
特殊技の「バックドラフト」によるアビリティ封印はかなり厄介で、「乱壊のテンペスト」はまともに受ければフロント壊滅は免れない。
初心者の場合はいかにダメージカットで相手の特殊技を凌ぐかが試される。ある程度強くなるとシヴァ召喚から1Tキルされることが多い。

ティアマト・マグナHLではエア、ニル、ゼルの3体の竜が相手となる。本体がいるエアを倒せば残りのHPも全て自動的にゼロになる。
ゼルが「乱壊のテンペスト」を放ってくる以外は、エアの75%特殊行動「アブソリュートテラー」のデバフ対策と、ゼルの特殊技「クラウドコート」の幻影・防御バフ対策が必要となる。
ゼルに恐怖を付与してチャージターンを一切上げない作戦がかなり有効だが、HPを減らしすぎるとチャージターンをMAXにしてくるので注意。
幸い、ゼルはモードゲージがかなり柔らかく、フルチェイン奥義で十分な火力を出せればすぐにブレイクに持ち込める。
3体の竜をどのように減らすかが試される高難易度マルチの登竜門的存在。



◆シュヴァリエ・マグナ

栄光の騎士は、絶対の忠誠と揺るぎない勝利を主へと捧げる。
その身は尽くすべき主のためにあり、敵対する全てを容赦なく殲滅する。


光のマグナシリーズ。元ネタはフランス語で騎士を意味する「Chevalier」。
プレイヤーからは「シュヴァマグ」と略されて呼ばれることが多い。
加護効果は「スキル「騎解方陣」の効果が50%UP(3凸時に100%、4凸時に120%に強化)」。
召喚技は「光の剣」。敵全体に光属性ダメージ(特大)、稀に強化効果消去。(4凸時に味方全体の光属性攻撃UP(中)が追加。)
召喚効果は確定ではないディスペル。確定じゃないので相手のバフ消去を期待できるような性能とはお世辞に言えない。4凸時は4凸リヴァマグと同じ属性攻撃バフでそれなりに便利。

マルチバトル「シュヴァリエ・マグナ」からドロップする召喚石と武器を軸に編成を組むこととなる。
基本は「騎解方陣・神威」「光の攻刃」を持つシュヴァリエソード・マグナが中心となる。
……が、シュヴァリエソード・マグナが本領発揮するためには4凸が必須であり、4凸するまでは「騎解方陣・攻刃II」を持つシュヴァリエハープ・マグナかシュヴァリエボルト・マグナを敷き詰めたほうが強い。
とにかく4凸シュヴァリエソード・マグナは強力無比だが、そのドロップ率があまりにも低いことも有名。多くの騎空士は「シュヴァ剣掘り」と称してシュヴァリエ・マグナを大量撃破する作業に見舞われる。
その強さ故に武勲の輝き*11での交換数に制限が設けられていたり、その交換数の上限追加がリアルイベントのみに限定されていたり、マグナ武器配布で毎度配られなかったりと運営からも激レア武器的な扱いを受けている。
現状は仮想敵によってはシュヴァリエソード・マグナ1本をメタトロンからドロップする「ミトロンの弓」か剣を兎角敷き詰めるという編成事情からソード・オブ・コスモスに置き換えるという編成も考案されており、汎用性の高さからソード・オブ・コスモス起用の編成が主流か。

敵としてのシュヴァリエ・マグナは参戦する際にはディスペルの持ち込みが必須となる。

もう一度言おう。参戦する際にはディスペルの持ち込みが必須である。



とにかくディスペルの持ち込みが必須である。



……3度に渡ってディスペルを持ち込めと書いたが、それはディスペルがなければ最悪討伐失敗になりかねないからだ。
というのも、HP100%~51%までの特殊行動および特殊技「モード・イージスマージ」がその元凶。
効果内容はシュヴァリエ・マグナのデバフを消去しつつ、超強力な防御バフ数種類を付与するもの。使われるだけでダメージが全然通らなくなる。
このイージスマージが原因で、多くの初心者プレイヤーがシュヴァリエ・マグナの仕様を知らぬまま参戦し、イージスマージを誘発してしまう事故が頻発しており、ディスペルの持ち込みを呼びかける中級者以上のプレイヤーは非常に多い。
バトル開始から10分以上たってて参戦者数もそこそこ居るのに、HPが全然減ってない野良マルチの部屋があった場合、誰もディスペルを持ってないのに殴り続けてイージスマージが延々発動し、ディスペル持ちが途中で参戦してもすぐ他人がイージスマージを発動させてしまうというスパイラルが起きてる不毛な戦場になってる可能性が高い。

+ そして、情報不足と負のスパイラルとコラボイベントが重なった結果……
時は2017年、『活撃 刀剣乱舞』とのコラボイベントの真っ最中。
原作ゲームでは入手難易度が非常に高く、同時に人気も高いキャラである三日月宗近がコラボキャラ初のSSRキャラとして配布され、
外部作品とのコラボが全くなかった『刀剣乱舞』関連作品初のコラボ、原作ゲームおよそ50年分の新規収録ボイス、審神者さえ知らされていなかった刀剣男士同士の呼び方等の新たな設定の提供*12等、審神者達を熱狂させ空の世界へ殺到させるには十分すぎた。

『刀剣乱舞』と同じDMMにもプラットフォームを設けていたこともあり、審神者達は空の世界へ殺到した。
そしてイベントストーリー読破報酬で三日月宗近を加入させた審神者達は、上限解放素材のシュヴァリエのマグナアニマで行き詰まり、シュヴァリエ・マグナのマルチバトルへ殺到した。
ただし、上記のディスペル必須という情報がないまま。
マルチバトルは夥しい数のシュヴァリエ・マグナで埋まることも珍しく無かった。その殆どが参戦人数が多く、誰かが手当り次第に殴っては矢継ぎ早にイージスマージを発動させる地獄絵図であり、シュヴァリエ・マグナの処理に追われる事になった。
そして、考えてみてほしい。シュヴァリエのマグナアニマはシュヴァリエ・マグナからも確かにドロップするがいわゆる赤箱限定である。
その情報すら無く、手当り次第に殴り続けては泥沼化していくシュヴァリエ・マグナ地獄にSNS上ではシュヴァリエ・マグナからはシュヴァリエのマグナアニマはドロップしないという注意喚起が行われるという阿鼻叫喚の地獄絵図が構築されてしまった。


ディスペルを持ち込むのを忘れた!と言う人は最初のターンでは攻撃ボタンを押さずアビリティだけ使用する。
その後は救援で他の誰かがHPを50%切るまで殴ってくれるのを待とう。

唯一の対策が最後に付与される弱体耐性バフをディスペルで消すこと。
弱体耐性が消えることで「イージスマージ解除」の特殊行動を誘発できる。
イージスマージ解除後はデバフの数に応じて攻撃力が上がる代わりに防御力が下がるサクリファイス(と申し訳程度の攻撃バフと連撃バフ)を自身に付与する。
この状態になってようやくシュヴァリエ・マグナと真正面から殴り合えるようになる。高火力の攻撃なので回復やカットを用意しよう。

(ちなみに、無属性攻撃ならばイージスマージ中でも大ダメージを与えることができる。
ヨダルラーハ(SSR版)の奥義追加効果や十天衆サラーサのアビリティ「グラウンドゼロ」による無属性ダメージのみを与えて戦う共闘部屋が存在したりする。)

ディスペルを持ち込む場合は主人公のアビリティにセットする事が多くなるが、一部のキャラクターのアビリティにはディスペルと同じ強化効果消去の効果を持つものが存在する。
当然ディスペルの代わりになるので、強化効果消去持ちのキャラクターがいる場合は優先して編成したい。編成できれば主人公のアビリティ枠を別にアビリティにすることができる。

実はイージスマージ解除後に付与されるバフが1つでも消去されている場合、優先的に「イージスマージ解除」を発動されることがある。
当然、バフの入れ直しをされてしまうがこれを利用して特殊技が撃たれるタイミングをずらすことができる。50%を切ったあとにチャージターンMAXになってしまった際の1ターンあがき等に有効。

50%を切るとイージスマージを使ってこなくなる代わりに「光の剣」を使ってくる。こちらは50%の特殊行動でも使ってくる。
効果はランダム単体攻撃を複数回、その後強化効果全消去+最初に被弾したキャラクターに麻痺付与。
ダメージカットなしで受けると壊滅は免れない。仮に耐えたとしても全バフ消去に加え麻痺で1人は動けなくなる。
かばうで一人に集中させられるので場合によっては一人犠牲にして乗り越えるのもあり。

シュヴァリエ・マグナHLはイージスマージがプレイヤー個別のバフになる、お供のプライマルビット(中央)が付与してくるデバフ「騎解印」で誘発させるプライマルビット(右)の特殊技「パニッシュメント」が厄介以外はティアマト・マグナHLと戦い方はあまり変わらない
本体のHPが50%を切った時に発動する「ディヴァイン・ウェポン」による攻撃時バフ消去効果はディスペルで消去不可能な点に注意。



◆セレスト・マグナ

顕現せし絶望は瘴気の彼方に冷笑を湛える。
凄惨たる悲劇は鎮魂の礎となって彼女の足元に積み重なり、
その身と一つに溶け合って胡乱な終焉で世界を蝕み続ける。


闇のマグナシリーズ。元ネタは謎多き幽霊船として実在した「メアリー・セレスト号」か。
プレイヤーからは「セレマグ」と略されて呼ばれることが多い。
見かけに反して船の方が本体と言われている、4凸時にその船部分が消え、女性部分のみが残る。
加護効果は「スキル「黒霧方陣」の効果が50%UP(3凸時に100%、4凸時に120%に強化)」。
召喚技は「ヴォイド・オール」。敵全体に闇属性ダメージ(特大)、敵全体の回復効果DOWN(大)。(4凸時に暗闇効果が追加。)
召喚効果は回復効果DOWN。そもそも回復を使ってくる相手が少ないことから死に効果になりやすいが、4凸時に暗闇効果が追加されるので有用性が大きく上がる。

マルチバトル「セレスト・マグナ」からドロップする召喚石と武器を軸に編成を組むこととなる。
基本は「黒霧方陣・攻刃」「黒霧方陣・背水」を持つセレストクロー・マグナが中心となるが、揃うまでは「黒霧方陣・攻刃II」を持つセレストホーン・マグナとセレストザグナル・マグナで代用することとなる。
連撃確保のためにオールド・プライマルシリーズのオールド・コルタナを入れる場合もある。
闇属性自体が背水と相性のいい属性であること、その背水移行役として最適任である水ゾの登場もあり一時期はオプティマスシリーズのハデス編成と並ぶ環境トップの編成と化していた。
……が、案の定背水対策の増加や渾身編成の台頭によってセレマグ編成はハデス編成もろとも不遇の存在となっていく。
……と思いきやマグナ2実装に際して「黒霧方陣・神威II」「黒霧方陣・必殺」を持つアビススパインと「黒霧方陣・攻刃」「黒霧方陣・克己」を持つアビスルックが登場。
アビスルック主軸の背水に頼らない編成と、アビススパインを加えた背水奥義編成が登場し一気に復権を果たした。
一方のハデス編成が渾身を手に入れ、闇マグナ編成との差別化が可能になったのも闇マグナ編成にとっては追い風となった。

敵としてのセレスト・マグナは状態異常を特殊技でばら撒いてくる。
特に特殊技および50%特殊行動「オーバード・イネイン」で付与されるアンデッドデバフがかなり厄介。アンデッドデバフを弱体回復やターン経過で消さない限り、回復が全てダメージに置換されてしまう。
おまけに25%特殊行動「ヴォイド・オール」はアンデッドデバフがある場合5000ダメージに変化するので、50%特殊行動を受けたら即座に弱体回復したい。
アンデッドデバフを放置した場合、次のターン確定で「深淵の霧」を付与してくる。こちらはアンデッドデバフ付与に加えアビリティ封印も追加されているので厄介。
ただ、アンデッドデバフがない場合の脅威度はかなり低く、「ヴォイド・オール」も暗闇・腐敗・闇属性防御デバフを除けばただの回復技と化す。
進行度的に最後に解放されるマグナ系ボスなので、クリアオールやディスペルマウントの持ち込み数が重要なマルチバトルとなる。
単純なHPも多い為初心者の壁となりやすく、確定流しや1ターンキルが難しいボスとなっている。

+ ちなみに
2017年に行動の調整を受けて戦い方が大幅に変わったボスとなっている。
調整前はこちらのバフに反応して「無常の霧」を使用しアンデッド1状態異常+αを付与してくる。
アンデッド1を治療しないと次ターン「深淵の霧」を使用し更にアンデッド2状態異常+αも付与する。
そしてHPが50,25%を切ると「ヴォイド・オール」でこちらの体力を100%回復してくる。
アンデッド状態異常は回復をダメージに変換してしまう為アンデッドを治療していなければ即死である。逆に治療済みなら回復出来てラッキー。
そのほか特殊技の「奈落のフォールダウン」でこちらを攻撃もしてくる。

チャージがマックスになっていても条件を満たせば「無常の霧」を使用するため、バフ付与→無常の霧→深淵の霧→またバフ付与…とやることで一切通常攻撃・特殊技を使わさせず戦う戦法(通称『霧ループ』)も存在した。
霧の状態異常にダメージを負う物もあるためそれなりの量の回復や治療方法は必要だが、火力が低くても戦える戦法ということで有用だった。
現在は上記の通り行動パターンが調整されたため不可能になった。

セレスト・マグナHLでは船モード、霧モード、マグナモードの3形態を辿りながら相手する。
霧モードは通常攻撃をしてこない代わりにデバフが効かなくなり、特殊技および特殊行動で無属性攻撃を撃ってくる。
マグナモードに移行した際は40%特殊行動「安息」による睡眠デバフの付与に注意。


追記・修正はマグナ編成を完成させた騎空士の方がお願いします。

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最終更新:2024年04月09日 14:06

*1 オプティマスシリーズの召喚石を用いる編成を指す。あくまでプレイヤー間での呼称に過ぎない。

*2 攻撃力を上げるスキル。

*3 HPが少ないほど攻撃力が上昇するスキル。

*4 グラブルではMVP報酬というものが存在し、貢献度レースで1位となった場合に良質な報酬のドロップを狙える宝箱、通称「赤箱」が確定で出現する。敵のHPを50%以上減らすとちょうど赤箱が確定出現する貢献度を稼げるので、50%以上減らしたあとに救援を出すことをプレイヤー間では「確定流し」と呼ぶ。

*5 攻撃力と最大HPを同時に上げることができるスキル。

*6 ダブルアタック確率と弱点攻撃時のクリティカル確率を同時に上げることができるスキル。

*7 奥義ダメージ及び奥義ダメージ上限が上昇するスキル。単独枠なのでダメージ効率が非常に良い。

*8 HPの残量が多いほど攻撃力がアップするスキル。これによって戦闘開始時から最大火力を出せるようになる。

*9 クリティカル確率を上げるスキル。

*10 最大HPを上げ、カウンターが発動するようになるスキル。

*11 マルチバトルクリア時に稼いだ貢献度によって得られるポイント。一定数集めることでアイテムや武器と交換できる。

*12 『刀剣乱舞』原作ゲームは新録ボイス実装が恐ろしく少なく、合算しても3分あるか否かの周年ボイスや新年ボイス程度しか新録ボイスに恵まれない状況だった。周囲から見ればグッズ展開著しい作品だが、原作ゲーム内部での設定開示等が極端も少ないため、殆ど審神者達が各々SNS等でそれぞれの本丸準拠の設定を張り巡らせる等して自家発電しているような状況が常態化していた。