登録日:2012/01/27(金) 10:46:40
更新日:2023/06/26 Mon 00:39:59
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ライアーソフトの
スチームパンクシリーズに登場する十人の碩学。
カダス北央帝国が認める世界最高の碩学。北央帝国皇帝と王侯連合皇帝が認めることで十碩学となる。
授与基準は人類と文明に貢献したもので、人物の人格などは関係ない。
なので作品の黒幕だったり、主人公の味方だったり、狂ってたりとさまざまである。
また、世代によって代替わりするので、作品ごとに同じ順位でも違う人物のことがるある。
◇初代十碩学
第一位『蒸気王』
チャールズ・バベッジ
蒼天のセレナリアに登場。全身を甲冑で覆った機関そのもの。断じて某
武装錬金ではない。セレナリア登場時では正確には上記の通り『鉄の王』と呼ばれる機関そのものでチャールズ本人の記憶と精神を移植している。本物のチャールズは帝国で大階差機関を開発し空を灰色にした張本人。同じ十碩学であるラス・カサスとC=G・バイロン、ローラとは中がよかったがローラが死亡し号泣。その後灰色の空への贖罪として『鉄の王』を作成、未知世界へと旅立った。
セレナリア本編では、コニー達を敵と思い攻撃しようとするが、誤解が解け味方してくれる。しかし、最終的にカルベルティを庇い死亡?する。
モデルはチャールズ・バベッジ。階差機関の開発者にして世界初のプログラム可能な計算機を作り上げた。
第二位『大数式』
C=G・バイロン
セレナリアの黒幕。帝国宰相。大数式とは人、人の精神、世界あまねくもの全てを数式で表すということ。そしてその使い手。セレナリアの物語は全て彼の大数式の結果で予想通りだった。ローラが死んだことにより狂い彼女が残した大数式を使い大数式を終了させる『大計算機(オルディナ・トゥール)』たる皇帝機を作り上げた。
しかし、コニー達の活躍で破壊され死亡。カルベルティの仇敵でコニーにとっての恐怖そのもの。ちなみに、娘が3人いる。
モデルはジョージ・ゴードン・バイロン。学者ではなく詩人である。
第三位『機関王』
ジョージ・スティーブンソン
詳細不明。というか名前しか出てきてない。
モデルは
蒸気機関車で有名なジョージ・スティーブンソン。
第四位『博物王』
チャールズ・ダーウィン
詳細不明。『拡大変容』を提唱したらしい。結社の人間で強いらしいがよくわからない。本来はボルヘスが貰う称号だったがローラが死に西へ帰ってしまったので彼が貰った。
モデルは進化論のチャールズ・ダーウィン。
第五位『鋼博士』
ルクレール
詳細不明。機動要塞理論により大型機関や機動要塞の運用が理論化された。
ヴァルーシアに出てくる機械卿とは別人。
モデルは第二次世界大戦時の自由フランス軍将校フィリップ・ルクレール。
第六位『万能王』
レオナルド・ダ・ヴィンチ
白光のヴァルーシアに登場。万能人たるウニヴェルサーレ。碩学を育てる環境を整えた後未知世界へ旅立った。セレナリアのコニー、カルベルティとは知り合い。
二つ名の通り万能な人物で、万能になるよう学習や物事を知っている。現象数式まで使用できるすごい人。ついでに言うと、緑色秘本と赤色秘本を見たことがある唯一の人。さらには世界を導き、記す三世の書まで所有している。いったい何者なんだろうか?
命題『空を灰色に染めて、地に火を放つ人間には、人類には価値がない』を否定するため活動中。
モデルはいうまでもなくレオナルド・ダ・ヴィンチ。
第七位『大司書』
ランドルフ・カーター
インガノック及びヴァルーシアに登場。気狂いランドルフ。
穴熊のような姿をした異形人。ザ・ファーストの一人。何をしたのかはよくわかってないが赤色秘本を帝国に持ち込んだらしい。また、赤色秘本のせいで虚言が述べられない。彼の話を聞くときは慎重に。
銀の鍵を探している。そのためか、インガノックではずっと穴を掘っている。本当にずっと掘ってる。穴掘りには水平角と黄金三角、そして
スコップを用いる。彼の穴掘りは単純ではない。
ヴァルーシア登場時はなぜか酒場の主人になっている。でも、やっぱり狂人。垂直に穴を掘っていたら化け物が出る地下にたどり着き酒場という休憩所を作ったらしい。正直意味がわからない。
モデルは
クトゥルフ神話のランドルフ・カーター。
第八位『司祭』
ラス・カサス
詳細不明。息子の名前もラス・カサス。ややこしい。息子のほうがセレナリアに登場しコニーに『ウルメンシュ』を託した。
息子は『ふるきもの』が見えるらしい。
モデルはバルトロメ・デ・ラス・カサス。植民地の支配について不当性を訴えた司祭。
第九位『探索姫』
ローラ・ジェサイア・ネーデルマン
セレナリアに登場(死んでるけど)。ディーラ・ドゥーラ。ザ・ファーストの一人。作中判明しているだけで4人から好かれているモテモテなお方。大数式を残し『世界の水殻』に消える。コニーの血筋の可能性がある。
モデルは
クトゥルフ神話のローラ・ネーデルマン。
第十位『海洋公』
ロバート・フルトン
詳細不明。王。
モデルはロバート・フルトン。蒸気船を実用化した。
◇北央暦2210年(西暦1907年)の十碩学
第一位『蒸気王』
空席
第二位『大数式』
クリスチャン・ローゼンクロイツ
二代目大数式。黄金王。組織の扱う回路の一つ、クロイツ式の提唱者。ヴァルーシアや
ソナーニルで名前が出てくる。
モデルはクリスチャン・ローゼンクロイツ。魔術結社薔薇十字団の魔術師。『Mの書』を翻訳した。
第三位『機関の女王』
エイダ・ラブレイス・バイロン
三代目機関王。初代大数式の娘。レイディ・エイダ。セレナリアに登場しその頃は十碩学ではなかった。基本的に味方だが、薬を使いコニーとキャッキャフウウした。
モデルはエイダ・ラブレス。バイロンの娘。
第四位『博物王』
チャールズ・ダーウィン
初代と一緒。
第五位『鋼博士』
クタート
三代目鋼博士。初代出ていないのに3代目である。もちろん詳細不明。
第六位『万能王』
レオナルド・ダ・ヴィンチ
一緒。
第七位『大司書』
フレデリック・テイラー
4代目大司書。詳細不明。初代が初代なので何をやったかも不明。
モデルはフレデリック・テイラー。作業管理者で仕事における時間を研究していた。
第八位『司祭』
空席
第九位『探検姫』
空席
第十位『海洋公』
ミゲール
2代目海洋公。やっぱり詳細不明。ついでにモデルも不明。
ちなみに
二つ名は十碩学以外も持っている人はおり
『物語る貴公子』
ルイス・キャロル
『物語る姫』メアリ・シェリー
『大帝』ヒュブリス
『発明王』ロード・アヴァン・エジソン
『神秘王』
『鉄鋼王』
などがいる。
上記の通り未登場の人物も多く名前しかわかっていない者もいるほど。続編で出ることを祈ろう。
追記・修正お願いします。
- アメリカにある《大協会》は万能王と関わりがあったとかシャイニングナイトにあったけど、どういう団体だったんだろう。黄金王に潰されちゃったのが残念。 -- 名無しさん (2013-12-18 01:04:11)
- ルクレルクのモデルは第二次世界大戦の自由フランスで活躍して戦車の名前にもなったルクレルクだったはず -- 名無しさん (2014-01-27 18:43:37)
- レディ・エイダはセレナリアの頃もう十碩学じゃないか?パーティーでコニーがそう言ってた気がする -- 名無しさん (2014-01-31 22:33:10)
- まさかのバベッジさんクトゥルー化にびっくり。あと「探検姫」じゃなくて「探索姫」じゃなかったっけ。 -- 名無しさん (2014-02-25 23:01:22)
- ↑2本人が数字で数えられるの嫌がってるから皆レディって呼んでるだけで、普通に周りからは十碩学扱いだよな。個人的に二代目探索姫はコニーになるんじゃないかと妄想中 -- 名無しさん (2018-06-08 11:05:41)
- リアルのエイダ・ラブレスはバイロンの娘かつバベッジの弟子で解析機関のプログラミングに関わる仕事をしてたんだよな -- 名無しさん (2018-06-08 11:46:35)
- バイロンが悪役なのはスチームパンクの祖、ギブスンとスターリング共著の『ディファレンス・エンジン』から。巨大な階差機関などもこれが源流であろう。 -- 名無しさん (2020-03-31 11:43:49)
最終更新:2023年06月26日 00:39