MFF Threesome/百合に挟まる男

登録日:2019/06/01 (土曜日) 14:58:18
更新日:2024/01/27 Sat 13:44:50
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●目次

概要

MFF ThreesomeとはMale Female Female Threesome、すなわち女二人と男一人によるセックスのこと。主に欧米で使われ、XVIDEOS等の成人向けサイトのタグに用いられる。

日本で言われている「百合に挟まる男」とは、その名の通り女同士の関係性を描いた描写のある作品で、その関係の中に割り込んでくる男のことである。TwitterなどのSNSでは、この「百合に挟まる男」に対する批判が猛烈に沸き起こっている。作品が成人向けか否かに関わらず「百合に挟まる男」と呼ばれる。



pixivでは、男キャラが登場する作品が「百合」というワード検索で引っかかると閲覧者からの猛批判が予想されるため、「百合に挟まる男」というタグは基本的に使用されてない。似たような単語に成人向けタグとして「レズのチン落ち」があるが、こちらはもちろん闇落ちやNTRの要素が強く、作品数もそれほどヒットしない。タグとしては未発達であると言える。


百合に挟まる男とMFFTとを比較してみた場合、前者が全年齢向けもあり得るのに対して後者が成人向けであることや、前者は女同士の間に恋愛や性欲の他にもさまざまな強い感情があること、既に付き合っている女同士の間に後から男が入ってくる要素が強いことが挙げられる。
百合に挟まる男は、特に成人向けの場合、「カップルの双方を落とそうとする/犯す」というような意味合いで使われることも多い。

いずれにせよ同性愛を含むため人を選ぶジャンルである。
また男女で例えるなら付き合っている男女を両方犯しているようなもので、これがNTRとの最大の違いであり、故に特殊性癖扱いされることも少なくない。

定義

⑴女一人以上を含む複数人で恋愛ないし性交などが行われていること。
⑵女同士に恋愛などの強いつながりがあること。

  • ⑴女一人以上を含む複数人で恋愛ないし性交などが行われていること。

「百合に挟まる男」の場合は女同士の関係の間に男が割って入るため、少なくともその片方が寝取られている必要がある。
「MFFT」の場合は、単に女二人と男一人が乱交する形になる。
いずれも絡む男の数は複数人でも構わず、女も二人以上でも構わないと考えられるが、その中に男同士の恋愛が含まれる場合(すなわち参加者が男女入り乱れる場合)はそもそも百合以前に男女の別に関係ないカップリングあるいはハーレムであって、全く別のカテゴリーである。

  • ⑵女同士に恋愛などの強いつながりがあること。

「MFFT」の場合それは女同士の体の繋がりだが、「百合に挟まる男」の場合はそれとは限らず、友情や嫉妬、恨み、いずれにも当てはまらない感情、などさまざまである。その感情が男を経ることで成り立つこともあり得る。
これはGL(百合)やBL、男女などのカップリング界隈でしばしば「巨大感情」などと呼ばれてきたが、「百合に挟まる男」の「百合」という言葉の指すものは単に恋愛ではなくこうしたものも視野に入れていると考えられる。

他ジャンルとの棲み分け

「MFFT」の名が日本で使われだしたのは2018年頃であり、「百合」の名が含まれるのを避ける目的で提案された。

そもそも百合というタグは、女しか含まれないカップリングや、主人公が女で女と恋愛する作品を、他の性別が含まれるカップリング(男同士、男女、ふたなり等)から隔離するための検索避けタグとしての側面が強い。
よって、百合と銘打った作品は基本的に女キャラしか登場することを容認されていないし、たとえ途中で男に傾くことはあっても、最終的には女の子は女の子のもとへと舞い戻ってハッピーエンドになることが好まれる傾向にある。

最終的に男との関係性を最高としてしまうことを「百合」と呼ぶのは間違いであり、「『百合に挟まる男』が出てきた時点でそれは百合ではない」と言える。
故に男女女の関係性に百合タグをつけると百合が好きな人や百合を求めて検索してきた人からは顰蹙を買う(というか「ゴールデンペニス」とか「検索妨害」とか「俺嫁厨」とか散々なタグをつけられる)。

一方で、「百合の間に男を入れてもそれは百合」だと解釈している人もいまだ多く、彼ら自身も百合好きを公言するなど「百合オタク」を自認しており、自身らが批判されていることすら知らない可能性が高い。これが、いつまで経っても問題が解決しない要因となっている。
また、いわゆる俺嫁厨の人々も百合を地雷としていることが多く、百合で検索することはほぼないと思われるので、誰も得をしない結果になっている。素直に何かしら他のタグをつけておいた方が無難である。

主たる嗜好

商業エロでは、特に二次元に関して言えばどちらかといえば一要素として描かれ、本格的に愛し合っている場合というのはあまりない。
せいぜいがプレイの一部分として描かれたり、友情や家族愛だったりという例の方が普通である。

Pixivやニコニコ動画のような投稿サイトでは、百合の投稿作に対して「挟まりたい」「尻を揉みたい」「パンツを剥ぎ取りたい」等のコメントやタグ付けがなされることが多い。しかしこれらに対して不快感を抱く人はかなり多く、上記のようなコメントを残すユーザーもまとめて「百合に挟まる男」と呼ばれることがある。百合とは本来第3者目線で愛でるものだからである。

そのバリエーション

1. 三人が最初から仲がよかったタイプ
「百合に挟まる男」では少ないと思われる。この場合は単にそういうカップリングである場合もざらにあり、男に読者が感情移入するような作品ではないこともある。

2. 女同士のみ最初から恋人同士であるタイプ
男が割って入るもの。「百合に挟まる男」として呼ばれることが多い。先にも述べたとおり、同性愛の要素を含んでいたり、そもそも男女関係なくカップルの間に入るということに抵抗がある人もいる。

3. 女同士のみ最初から友人同士であるタイプ
上記の派生。こちらは女同士は恋愛ではないがお互いが好きというパターン。途中から女同士が恋仲になったり、あるいは男に命令されて無理やりキスとかさせられるパターンもある。「天下人に逆らうつもりか? 私がやれと言ったらやるのじゃ。抱き合え」

4. 女のうち一人と男が付き合っていたところに新たに女がやってきたタイプ
女が割って入るもの。2とは逆のパターン。

5. 男が二股していたのがバレたタイプ
3の派生。

6. 男がどちらか一方とのみ付き合ったりするタイプ
記事の趣旨とは若干外れるが、これもまた亜種といえる。

7. 女が男をけしかけて他の女を犯させるタイプ
こちらは最終的に女同士の関係性に焦点が置かれる傾向にあるようだ。割と古典系のエロゲや漫画で見かけるタイプかもしれない。「変態!変態!」

挟まる男の種類

  • オッサン
2の作品において一番多いタイプと思われる。

  • イケメン
オッサン見るのが嫌いという層も多いので割とこちらも出てくる。

  • ショタ
男性向けに出てくる。下記の男の娘と近い。棲み分けするならおねショタやロリショタで表記されるべきだろう。


カップリングにおいて

こと読者/視聴者たる自分が含まれない関係においてはBLも百合も男女も好き、という人は多く、それゆえ「一人の女を男と女が取り合う」という構図もあるが、三人ともが愛し合っているというのはまれ。ただいずれにせよ絶対数が少なく、またこれを表す適切な言葉も存在しないのが現状。カップリング名(人物同士の組み合わせを表す単語)で検索すると出てくるかもしれない。


余談:BLに挟まる女

百合に挟まる男は百合好きを自称する人々からはあまり許容されていないが、BLの場合、そもそも土壌が百合と比べてかなり広いため、男同士の間に割って入る女という構図も少なくない。
もちろんカップリングとキャラへの感情移入などを目的としたいわゆる夢ジャンルとの間には差があり、棲み分けができなければ地雷扱いされるのはBLも同じだが、そもそもBLはこの他にも数多くの「地雷ジャンル」があるのであり、価値観の違いはある意味百合よりも大きく出る。創作に関わる人同士の軋轢は茶飯事であり、百合ほど大きな問題にはなっていないのが実情である。


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最終更新:2024年01月27日 13:44