寝取られ

登録日:2009/08/21 Fri 22:59:47
更新日:2024/09/15 Sun 19:41:14
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概要

寝取られとは恋人や妻あるいは夫が、配偶者以外の他人との性交渉によって奪われること。

言葉にするとこれだけだが、創作ジャンル、中でも男性向けジャンルではシチュエーションを含む総称として扱われる。
この場合は略称として NTR もよく用いられる。
ちなみにとある競走馬も同様に略できるせいで若干風評被害気味

インターネット上で寝取られジャンルを「NTR」と呼称した例は2001年頃には既に存在していた事が確認できる。
それでも嗜好としてはマイナーであり、『寝取られ=人妻』という定番かつ旧来のイメージも強く、
危うくヒロインを寝取られそうになっても主人公が巻き返して勝利を掴む展開が2010年代初期には残っていた。*1

ジャンルとしての寝取られ

寝取られは、平成以降の創作においてかなりの知名度を獲得している「性癖」の一つである。
成人向けの作品を取り扱うサービスではほぼ確実に検索条件やタグに含まれるほどで、その意味ではかなりメジャーと言える。
とりわけ成年漫画等においては、寝取られキャンペーンないしホイホイ的な取り上げられ方も一部で見受けられるほど。

しかし、寝取られの意味そのものは概要の通りだが、ジャンルを見渡すとちょっと事情が異なる。
というのも、本来の意味で『寝取られ』を描くのであれば、そのヒロイン(寝取られる対象)は主人公の恋人や配偶者に限られるはずなのだが、

  • (主人公の)近所のお姉さんや異性の幼馴染など「親しくはあるが恋愛関係にはない異性」
  • 主人公の異性家族、従姉妹ならまだしも母親や姉妹などの「親しくはあるがそもそも性的関係を結ばないであろう異性」
  • しまいには主人公がただ片思いしていただけの異性で、「そもそもそこまで親しくない異性」

このように、主人公とヒロインの間柄が配偶者どころか親密ですらない作品まで「寝取られ」に含まれるカオスな様相を呈しており、
あまりに主人公とヒロインの関係性が薄い(遠い)場合は「寝てから言え」とツッコまれる事もある。母親とか姉妹とかは寝る時点でアウトだが

「取られる」という部分に呼応してか、ヒロインが主人公以外とくっついたら無条件に寝取られという過激な解釈まである。
また、前述の通り、母親や姉妹、恋仲になる前の親しい異性をヒロインに据えた作品もあるが、
主人公との関係を考えると『配偶者(パートナー)が奪われる』という本来の意味からすると外れているため、
特に主人公とヒロインの間に肉体関係がなかった場合、『これって寝取られモノなの?』と疑問の声が上がることもある。

他にも、寝取られには「人妻」「凌辱」「快楽堕ち」「薬物」「調教」といった複数のジャンルを跨いでいる事も多い上、
ヒロインが堕ちる経緯は似ていても、物語の主観キャラクターが奪う側であったり、奪われる側であったりと様々な違いがある。

このジャンルにおける最大の問題は、過去から存在していた『寝取り』と新たに広まった『寝取られ』が同居しており、
それぞれを区別するワードが定着しないまま『NTR』というジャンルに統合されてしまっている点にある。
肝心の成人向けの作品を取り扱うサービスですら明確な区別がなく、全て寝取られとして扱っていることもままある。
勝者となって意中の人を得る寝取りと、敗者にされて奪われる寝取られでは、根本的に求めるものやターゲット層が違うはずである。
もしも、このジャンルを2つに分けることができれば、それは創作界隈に革命を起こしたことに他ならない。
この文章を読んでいるキミ、今なら時代を動かすヒーローになれるかもしれないぞ?

なんでもかんでも「寝取られ」ジャンルで括られ、逆に好きな作風・シチュエーションの作品を検索しづらくなった事態を危惧してか、
一部からは検索の利便性を高めるために、BSS(僕が・先に・好きになったのに)等の検索を絞り込みやすい新たな分類を作る動きもある。
まあその「BSS」は「それは寝取られというかただの失恋では?」というツッコミもあり、あまり定着しているとは言いがたいが
買った作品が自分が苦手なジャンルまで含んでいた…なんて事はよくあると思われるが、寝取られはよりセンシティブゆえに大雑把にまとめられていることに難色を示す人も少なくない。

いくつかの名作が世に知れ渡ったこともあり、2010年以降は模倣・乱造も増えている。
後述するが、好き嫌いが激しく分かれるジャンルでありながら、作品に属性を付与する添加物として便利なのが悩ましい。
『JKとおじさんがHをしている絵に彼氏の写真を描き足す』、『成人向けの二次創作で、原作のパートナーと異なる風貌の異性に抱かせる』等、
ちょっとした要素の付け足しでNTRの成分を加えることができる。できてしまう。*2

長くなるので話を戻すと、一般的な寝取られジャンルに概ね共通しているのは奪われるという点だろう。
全てに共通している訳ではないのだが、とりあえず実際に読者や視聴者が寝取られるわけではないので、

奪われる者(主人公)とその対象(ヒロイン)の視点を主観とし、
恋愛関係や夫婦関係など、本来そうあるべき関係性を第三者(間男)によってインモラルな方法で破壊され、
奪われた者と場合によっては奪われた対象まで不幸になり、奪った第三者だけが一方的な利を得る

といった形が基本と言える。
広義になると、主人公が奪う側というのもあるし、全くの別ジャンルが主題の作品ですら描写さえあればNTRタグがつけられる事もあるのだが、それらは後述。

分類

完了型

物語が始まる時点で既に寝取られている。
大体、何故かビデオやDVDに録画して送り、既に手の届かない所に居るというオチで〆る。あと動画は何故か基本高画質。
また、既に快楽堕ちしたヒロインが、間男の指示で何も知らない主人公に迫ってオトし、
間男とヤッている最中に主人公を呼び出して真相をバラし、主人公を絶望のどん底に落とすというオチも少なくない。
「寝取られている」以上、最終的にヒロインは間男(達)とノリノリで性行為に興じることになるが、
それまでの経過で強姦や凌辱、調教、薬物投与などをされるケースが多い。

進行型

現在進行形で調教中な型。
分岐があるADV形式等の場合、プレイヤーの選択肢次第では完全に寝取られる前に間男を成敗してヒロインを取り戻したりすることも。
これもヒロインが間男と肉体関係を結ばされ、調教される過程によって強姦、凌辱、薬物投与などをされるものが多い。
神の視点で見ているプレイヤー(読者)と異なり、主人公はヒロインの異変に気付いたり気付かなかったりする。
また、漫画などの結末が決まっているものの場合は、そのままヒロインが寝取られてしまうものもあれば、
最終的に主人公とヒロインが結ばれる純愛EDの『フレーバー』として寝取られかける展開を入れたというものもある。
  • 女性が寝取られるパターン
+ ...
あるところに一組のカップルが居る。そこへ第三者がやって来る。
(以後、カップルの男→主人公、女→彼女、第三者→彼、とする)

彼は主人公が仕事で居ない隙を突いて彼女を襲う。
襲った後は行為中の写真で脅して言う事を聞かせ、そして、その純真な体にじわじわと快楽を植え付けていく。
当然、主人公の事を想う彼女は抵抗を続け、貞操を守ろうとする。
愛する者をひたすら心の中に留め、快楽の波に飲まれまいとする。
だが、彼の性技は凄まじく、彼女の肉体は幾度も絶頂に導かれ、度重なる性交渉の果てに、ついにその心は折れることとなる。

主人公が気付いた時には遅く、視線の先には快楽により一匹の雌と化した彼女の姿が。
更なる高みへと昇り詰めたい彼女は遂に、自らの意志で主人公の目の前で彼と熱烈な性行為を繰り広げる。
以下略……

彼女を奪われた主人公に同情し、その彼女がビッチとして映ったり、第三者SUGEEE、憂鬱になった……等々、
要点を押さえたテキスト描写のみなので臨場感はないが、これだけでも読み手側の捉え方により違いが表れるところである。
  • 男が寝取られるパターン
+ ...
あるところに一組のカップルが居る。そこへ第三者(女)がやって来る。
(以後、カップルの女→主人公、男→彼氏、第三者→女、とする)

女は主人公が不在の隙を突いて彼氏を言葉巧みに誘惑し関係を持つ。彼氏はいけないと思いつつも女との関係を断ち切れず、
最近主人公がかまってくれないから、と自分に言い訳をしながらズルズルと堕ちていく。
しかしある時主人公に二人の関係がバレて全てが破綻する。

寝取られの派生パターン

  • 寝取らせ
主人公が気づかぬうちにヒロインが寝取られる本来の形とは異なり、最初から性癖が歪んでいる主人公がヒロインを第三者に寝取らさせるという変化球。
特殊な性癖ではなく、金銭目的でヒロインに売春を強制させるというパターンもある。
いずれにせよ、ヒロインは主人公への欲望を満たそうとしたり逆らえなかったりで承諾してしまうことから物語が始まる。
かなり拗れたプレイの一種ではあるが、遊び半分のつもりがヒロインの心が本当に陥落してしまい主人公が後悔するというパターンも。
とはいえどのみち自業自得なので主人公がただひたすら間抜けなだけではあるのだが。

  • 寝取らされ
要するに第三者と恋仲のヒロインを、竿役に対して寝取るよう仕向けるパターンのこと。ややこしい。
単に寝取られ男への憎しみや復讐が主目的なんかであるため性交に参加もしない。
この場合の主人公はそもそも性別も問われず、女主人公なら意中の男と既に恋仲のヒロインを引き剥がす策謀のため……なんてパターンもある。
ただしその場合は策に溺れて自分も巻き込まれる事もある。
最近では、金持ちや権力者の余興、お遊びで寝取られが行われるなんてものもある。
変わった例として、自らの愛する女性と間男に仕立てた主人公に結婚式までやらせて、
婚姻の誓いのキス直前で「ちょっと待った!」と乱入、結婚式をぶち壊す
というものがある。
乗っかる女性も大概だが、仕掛け人もいくらなんでも暇すぎるだろうと言いたくなる回りくどさである。*3

  • スワッピング
主人公がヒロインを奪われる代わりに、間男のパートナーと関係を結ぶパターン。
マンネリ化したカップルや夫婦が主役となり、間男に女性をどちらも持っていかれる結末や、
互いのパートナーが入れ替わる結末など、書き手の技量によってストーリーを広げられるのが面白いところ。

  • BSS(僕が先に好きだったのに)
寝取られの前提条件は、主人公とヒロインが配偶者、せめて恋仲である事だが、これはその条件すらも満たしてないパターン。
傍から見れば、主人公が片思いしていたヒロインが後から現れた別の男とくっついてしまっただけの現実あるある話であり、
ヒロインはもちろん、竿役の男にも何の落ち度もなく、『NTR』などと悪印象な言葉でその関係性を称されている分、むしろかわいそうですらある。
尤も、恋仲までには至っていなくとも、いい雰囲気だった主人公とヒロインの間にぐいぐい来る竿役の男が割り込んでヒロインをかっさらうなど、
要するにただの失恋なのだが、ヒロインを取られた感はある?ため、寝取られの派生パターンとして定着した。
もちろん異論が多すぎる多いNTRマニアの間では当然として、無関心な人からもそれはNTRとは言わないだろうという批判が多い。
特に、悪いとすれば主人公の優柔不断さで、ヒロインにも竿役にも悪意がなく、故に寝取られたと僻む主人公に一切の同情が出来ない場合は、
NTRの定義上、かわいそうな立場に置かれているはずの主人公が(描写によるが)純粋に気持ち悪いなんて場合も多い。

  • イメージクラブ
キャバクラ風俗店のサービスで、女の子とイチャコラしている最中に男が乱入してくるというものがある。
二次元で経験したあの喪失感を三次元で、誰も迷惑かけることなく傷つけることなく体験出来る。
もっとも、物好きな一部のお客様のためにあるだけで、実際は「プレイ中に彼氏(役の人)から電話がかかってくる」などの寝取る側のイメージプレイの方が人気らしい

  • 僕だけが○○できない
複数のヒロインが次々と他の男に奪われ、主人公だけが何も得られないパターン。ただただ寂しい。
BSSの派生として、いきなり乱交が繰り広げられる中、主人公の想い人が目の前で奪われるケースもある。

  • 社会的な環境での寝取り
『古い風習で不特定多数の男と交わる』、『学校の性処理係』、『部員全員の相手をするマネージャー』、『性格が終わっているカリスマプロデューサーのアイドルグループ』など。
男女の倫理観が壊れているような環境に、純愛を持つ主人公が立ち会うことでNTRが成立する。
いずれも多数の登場人物が必要になるので描くのは大変である。

  • そもそも主人公が寝取る側
主人公に寝取られる男、もしくは寝取られる女ではなく、寝取る男を据えたもの。
1990年代には有名な主人公としてアリスソフトの『ランス』、エルフの『遺作』が登場した他、『牝教師』『催眠術』などのシリーズもこれにあたる。
従来の「幸せな夫婦・恋人の関係が悪意ある第三者によって壊される」様をその第三者目線で楽しむパターン。
ぶっちゃけNTRの数十年前から存在している人気ジャンルで息が長い。

なお、「ヒロインが性交渉等によって本来のパートナーから別の男に靡く」という展開を見るなら「寝取られ」と言えるが、
主人公の視点では「寝取られる」のではなく「寝取っている」のであり、話の雰囲気なども従来の寝取られモノとは当然違ってくるため、
ある意味では肉親相手やBSS以上に「これを寝取られと言っていいのか」という点で賛否が分かれるだろう。

無論、敗者よりは勝者、取られる側よりは取る側になりたいと願うのは生物の本能として当たり前なので、
この点のジャンル分けができていないまま『NTR』と一括りにされてしまっているのが、業界そのものの問題点といえる。
実質、SとMくらいの違いがあるのにSMとして固められているようなもの。といえば分かりやすいだろうか。

  • 主人公が寝取るパターンの派生
上記の場合は悪意の上で行っているが、愛のある寝取りも存在し、古来からの『人妻モノ』の多くがこれに含まれる。
DVや倦怠期などによりヒロインが冷めきっている場合や、自分のほうが旦那よりも愛していると振り向かせるパターン、
好きになったときには兄や弟と付き合っていて、恋心を抱えたまま親族になってしまった等々、
主人公の寝取り行為には正当、あるいは止むを得ない理由があるとするものも見られる。現実だとどんな理由があっても(既婚者との不倫は)アウトだけどな!
しかし、悪い男と付き合っているヒロインを引き剥がし、自分の手で幸せにするという展開はアウトどころか逆転満塁ホームランである。

女性からの寝取り

+ ...
同じ創作ジャンルでも女性向け、女性主観の物語の場合はまた変わってくる。
もちろん物によるが、古くから三角関係をテーマにしたジャンルが発達している事もあって、ある意味で寝取り・寝取られはこちらが本場

具体的には恋人関係・婚姻を約束した関係にある男女から、身体を使って男を奪うというのがお約束である。
これは別に女側がその気であったかは関係なく、意図せず男がメロメロにされてしまいベッドイン…なんてのも珍しくはない。
主観キャラクターが寝取る側になった時は、「誘惑した!」「この泥棒猫!」といった罵倒が飛び出すのもお約束である。

こういった意味で、女性向けの主人公はしばしば寝取る側になる例が多かった。
しかし、昨今の流行の一つである「悪役令嬢」+「婚約破棄」ジャンルでは再び事情が変わり、逆に主人公が奪われる側になる。
というかこのジャンルでは物語がゲームや小説などの媒体に沿い、かつ主人公がその知識を持って悪役令嬢側に転生するものが多いので、
原作ヒロインが攻略対象と結ばれる=悪役令嬢が排除される、つまり寝取られるのが正規の物語と言っていいのだが。

大抵の場合、主人公は善性の持ち主なので、悪役令嬢に転生しても無意味な悪事に走る例は少ない。*4
このため原作ヒロインが何らかの事情持ち(例えば同じく転生者や性悪等)で、
冤罪、洗脳、薬物(アイテム)、政治、その他諸々の工作の果てに「寝取る」という行為に及ぶケースもしばしばみられる。
攻略対象と結ばれるのが目的である以上、寝取るのは必然とも言えるか。
そんなこんなで直接セックスしている描写が挟まれる作品さえある。寝取られの本場は伊達ではない。

また、男の悪堕ちを狙ったハニートラップというパターンもある。ヒーロー戦隊をパロった女幹部モノAVなんかがこれに該当する。
最近では、サキュバスなどのモンスター娘「人間の女では味わえない極上の快楽」によって男を陥落させるというものもある。
ただ、モンスター娘愛好家はNTR嫌いことが多いので注意が必要である。聞いてるかタンタル

女性向けの場合、わざわざ「寝取られ」というジャンルを冠する事は少なかったが、近年のネット小説では人気ジャンルとなっている。
もっとも、あまり長くなると別のジャンルとして独立すべき分野なため、本記事では以降の記述も「男性向けジャンルにおける寝取られ」をメインとしていく。

ジャンルに対する嫌悪

繰り返しになるが、寝取られというジャンルはとにかく幅が広い。
しかし、その性質上基本的にキャラクターの不幸とセットである事が多い。
それゆえ、数あるシチュエーションの中でも好き嫌いが特に激しいジャンルとなっており、これを題材にした作品を他人に勧める場合は注意が必要である。
「嫌いな人間ほど好きになる素質がある」なんて言われたりもするが、完全なる暴論であり、
そもそも寝取られに限らず、前置きなく胸糞の悪いものを見せられた上で「素質あるよ」なんて言ったら拒否反応が酷くなるのは当然のこと。*5

有名な話ではあるが、エルフより発売されたエロゲー『下級生2』で心を引き裂かれたプレイヤーが何をしたのかというと、
製品版のCD-ROMディスクを真っ二つに割って開発室に送りつけたのである。*6
常識的に考えれば寝取りとは他人を踏みにじる行為であり、発覚すれば殴り合いや裁判、あるいはそれ以上の報復が発生しうる。*7
近年になって量産化されたNTRは、その危険性を極力見せないようにしており、シリアル感覚で楽しむために大部分が簡略化されている。

それゆえ、ほとんどの場合は何のおとがめもなく悪人が勝利する結末となっており、「NTRは好きだけど悪役が勝つのは嫌い」という読者も少なくはない。
勧善懲悪を頭ごなしに否定され、悪人がやりたい放題の世紀末ヒャッハー(ケンシロウ不在)を見せられているのだから、その嫌悪感はあって当然のものである。
しかも、寝取る側の多くはチンピラ、チャラ男、クソガキ、低収入未婚おじさんなど、悪役(ヴィラン)として名を与えられてすらいない下っ端ばかり。
(無論、そんな下っ端だからこそ美少女を凌辱する側に回ると燃えるという人もいる)
本来なら社会的な弱者や厄介者が、主人公の弱体化、ヒロインの思考能力低下、悪人のチート化によるご都合主義なお膳立てで一方的な勝利が書かれる展開も多く、
ゴブリンスレイヤーのように実は油断のならない厄介な敵として再評価するような描写もない。
こういった雑な敵の配置、雑な勝たせ方もジャンルに対する嫌悪をより深めてしまっているといえるだろう。

そもそも、NTRとは社会的・倫理的に不自然な行為のため、作者の意図を上から押し付けなければ成立しないことも多々ある。
この性癖自体が反社会的でイレギュラーなものであると、作者と読者は十分理解した上で楽しまなければならないのだが、
近年はジャンルの肥大化に伴って以下のような問題が発生している。

No 暴力、Yes 住み分け

寝取られそのものが嫌いだからと、しかるべき場所で寝取られを書いている人間に対してヘイトを向けたり誹謗中傷を送るのはNGである。
下記の不意打ちNTR問題や、ジャンルを推進しようとするあまり事件性のある揉め事を起こす『寝取られ厨』と呼ばれる者も存在している。
しかし、一部の作者やファンが度が過ぎた行為をやっているのであって、全員がそんなことをしているわけではない。
その一部の者たちを槍玉に挙げ、彼らのみならず、寝取られ愛好家や作品を書く人たち全体を批難する寝取られ嫌いの人も見られるが、
そもそもとして暴れている者たちは一部に過ぎず、節度をもって寝取られ作品を楽しんでいる愛好家が大半である上、
作者の方たちも基本的にはそういった愛好家の需要に応えて描いているのであり、自分たちと無関係の寝取られ嫌いの人からやいやい言われる筋合いは基本的にない。
寝取られ嫌いの人が寝取られ作品を遠ざけるのも自由だが、寝取られ愛好家が寝取られ作品を楽しむのも、作者がその愛好家のために作品を書くのも自由なのである。
寝取られジャンルに限らず、直接的に迷惑を掛けられたわけでもなければ、無関係の他者の趣味嗜好に文句を付ける権利など誰にもないのだ。
酷いものになると、漫画家に応援コメントを載せる場である漫画閲覧サイトのコメント欄で誹謗中傷が起きて、サイトがコメント欄そのものを閉鎖する羽目になったり、
寝取られ嫌いな絵師の名前を勝手に使いあらぬ噂を立て、特定個人に誹謗中傷を長年続けた人間が現れ、裁判にまで発展した事件も起きている。*8

不意打ちNTR問題

見たいものを選べる昨今、NTRに関しても「嫌なら見るな」の精神でいれば良いのだが、
良くも悪くもジャンルの注目度が上がった結果、通販や店頭のランキングで嫌でも目にする機会が増えてしまっているため、「見たくなくても見えてしまう」という問題もあったりする。

加えて、「不意打ちNTR」と呼ばれるさらに先鋭化したジャンルも存在し、事態のややこしさを助長している。
これは文字通り不意打ち、つまりキャッチコピーやジャンルを偽ってNTR展開を行ったもので、要するに明確なジャンル詐称の一種。
エロゲやエロ本のタイトルや表紙裏には「日常」やら「イチャラブ」やら「異種婚」などNTRとは全く関係のないことを書き、いざ中身を見るとNTRが発生するというもの。
酷いものになると「純愛合同誌」でNTRを描く、「純愛オンリーイベント」でNTRを持ち込む漫画家もいる
これらは寝取られ好きの間でも賛否が分かれる過激派であり、寝取られ嫌いな人が踏みやすい地雷と化している。
また、マルチエンディング形式のゲームで、「ヒロインの好感度が低い」「ライバルに敗北する」等の条件で「ヒロインが第三者に奪われる(NTRされる)」というルートがある場合、
元々ハードな作風であったり、パッケージ等で「NTRがある」等の警告文が書かれているなど、メーカーから配慮されているならともかく、
「純愛モノ」を謳うなど、NTRはないと思わせる作風なり広告を打ち出しておいて、そういう展開あるいはルート分岐がある場合は、不意打ちを喰らったユーザーから苦情が発生することも多い。
さらに言えば、「回想(エロ)シーンやCGは全て埋めたい」というプレイヤーが元々多いゲームジャンルのため、
ルート回避という「見ない」対策は出来るとはいえ、前提としてNTRがメインではない作品にそういう展開を入れてほしくないという声も多いのだ。

また、本来そういった意図のない作品にも空気を読まず「NTRの予感」「NTR希望」などとコメントを付けたり、
NTRジャンル内で人気とされるキャラや属性について「寝取られるためのキャラ」とレッテル貼りをしたり、
苦手と言っている相手をことさらに煽ったりするようなマナーの悪い愛好家の存在も問題になっている。
酷い例になると、NTRを苦手と公言している、NTR二次創作を明確に禁止するなど、NTRモノに拒否感を示している作者に対し、
「NTRを描け」「NTR二次創作を許容しろ」と執拗に強要するなどの嫌がらせを繰り返す者までいる。
前述の通り、好き嫌いが激しいものを他者に押し付けることはそもそもとして慎んだ方が良い。
ましてや当人が「嫌い」と明言したり、態度で示しているものを無視して押し付けるのは、もはや単なる嫌がらせである。
誰かの好きなものを頭ごなしに否定するのもよくないが、同様にその人が嫌いなものを無理矢理受け入れさせるのもよくない
そしてそういった迷惑行為を働くものに出会ったら、一般的な荒らし同様正面からは相手にせずしかるべきところに報告・通報するに止めよう。
あなたがNTRを好む側・嫌う側のどちらであれ、事を必要以上に大きくして喜ぶのは悪意ある第三者だけである。

二次創作において

一次創作はさておき、既存の作品・キャラクターを題材にした二次創作ではさらに賛否が激しくなる。
原作者ではないため、いかに忠実に書こうとも差異は出てきて当然であるが、特に寝取られモノの場合、
本来の恋仲かそれに近いキャラクターから、竿役となる別キャラクター(あるいはオリジナルキャラクター)に寝取らせる展開になるため、
違和感の大きい設定・性格の改変、不倫や浮気、(快楽による)心移り等といったデリケートな部分の乖離が大きくなりがち。
それゆえに特にキャラクターに思い入れの深いファンほど強い抵抗感・反発を示す事が多くなる。
勿論、これは寝取られに限らず過激なジャンル全てに言える事である。

見方を変えると、ある意味で寝取られは「カップリング論争」の派生形とみなす事もできる。
主人公×ヒロイン→竿役*9×ヒロイン、といった具合。
カプ論は元々荒れやすい*10のだが、寝取られはこれに加えて明確な敗北者の描写が入りやすい事から、火種になりやすいのも必然と言える。

なお、昨今では壮大な設定の作品が人気を博すようになってきた影響で、作家が原作をあまり調べずにNTRモノの同人誌を作った結果、
ヒロインやその周囲のキャラクター設定や口調はもちろんのこと、原作の世界設定とも大きく矛盾を起こしてしまい、
「人智を超えた生命力・免疫力を持つ設定のヒロインを強制的に発情させる、どう考えても一般人にとって劇物レベルの媚薬を竿役が用いる」とか、
「世界最強レベルの魔法使いのヒロインを影響下におけるような性魔術を使う、なんでこんなのが市井に紛れてるんだと言いたくなる実力者の竿役」とか、
おそらく作者にその自覚はないだろうが、最早笑いを取りに来てるんじゃないかというレベルでぶっ飛んだ竿役、あるいはトンデモアイテムがしれっと出てくることも。
内政・実務・計略・そして個の武において最強、絶対に負けない最強の女キャラクターが、薬や催眠アプリ程度で落ちたら、原作ファンからは失笑しかしないだろう。

余談

+ ...
二次創作ではなく作者(制作サイド)が事実上のNTR展開をしてしまって炎上したというケースも稀にあり、
例えばシリーズもので旧主人公と新主人公を打ち出したものの、前作から続投のヒロインを新主人公も攻略できるせいで「新主人公にNTRされたように見える」と炎上したり*11
アニメ(メディアミックス)で主人公が唐突にそれまでいい雰囲気だったヒロインを振って別のヒロインに靡き、無事ファンから黒歴史認定されたりしたことも。

逆に、「主人公が不快だった」という身も蓋もない理由で、アップデートによりNTRが導入された同人ゲームなんてものもあるが…*12
あと、原作において超強いチートキャラではあるが性格がゲスな男キャラが、他の女を寝取る同人誌なんてのもある。当然原作にそんな要素はないのに、である。*13

細分化する寝取られジャンル

寝取られそのものの好き嫌いは上述の通りだが、寝取られを好む層(所謂「ネトラレスキー」とも)の中でも細部では大きな差がある。
寝取りと寝取られを間違えると特に寝取りを好む人には烈火の如く怒られる可能性は高い。*14
真面目に議論する場合は好みの隔たりが大きいせいでよく紛糾し、あまり話が合わないことも多いが、それも無理からぬことで、
男性向け寝取られジャンルは基本的にエロ、つまり実用性としての性癖に刺さるかどうかが最も重要である。

ざっくりとではあるが種類を挙げてみよう。

  • 主役/主観
寝取られ作品では、寝取る竿役・寝取られる女・寝取られる男、の三者いずれに多くの尺が割かれる。
寝取る竿役の描写が多い作品では、行動に出る前の竿役の感情や欲望の描写が詳細になり、読者から見ても征服感や達成感が大きくなる。
寝取られる女の描写が多い作品では、竿役と寝取られる男の立ち位置や変化、何よりもエロにおいて重要な「堕ちる」描写を濃密に描写され実用性に繋がる。
寝取られる男の描写が多い作品では、ジャンルで最も分かりやすい、奪われた絶望・鬱要素・劣情といった人間模様を楽しむ事ができるだろう。

  • 堕ちる過程と着地点
ジャンルの都合上、物語の方向は同じでも「堕ちやすさ」は異なる。
物語開始時点でヒロインが既に堕ちているケース、物語が進むにつれて堕ちていくケース。これは主に後者が多いだろうか。
そしてこれから堕ちる場合でも、あっさり快楽に屈するか、ほどほどに抵抗するか、最後まで抗うか。
さらに、精神・肉体共に堕ちるのか、肉体は堕ちても精神は堕ちていないのか…という違がある。

また、物語の着地点に関しても、寝取られた事が物語中盤にパートナーに発覚して拒絶され、堕ちるところまで堕ちたところで終わる、
もしくは物語の最終盤に発覚し、パートナーが絶望する様を描いて終わるというものもあれば、
パートナーには寝取られていることが発覚しないまま、密かに間男との関係が続いていることを示唆して終わるというものもある。
これについては、寝取られた男がその事実を突きつけられ、絶望する様を好む人もいれば、
何も事実を知らない寝取られ男と普段通りの生活を続けつつ、陰で間男と関係している様を好む人がいるというニーズの違いだろう。
前者の場合、間男とヤっているところに呼び出されたり、その様を写したビデオレターを送りつける終わり方も有名。

  • 寝取られる側のキャラクター性
場合によっては「取られて当然なのは寝取られジャンルとは違う」「寝取られでなくただの浮気」という意見が出る。
前者はそもそも恋人や配偶者を雑に扱っているケース、最初から男女の関係性が薄いケース、片方が一方的に好意を抱いていただけのケース等。
後者は寝取られる女側にこれといって竿役に従う理由が希薄なケースでしばしばつつかれる。
しかし、取られて当然のようなキャラだから安心して使える(意味深)、登場人物が軒並みクズだから心が痛まない…などこれまた分類は異なる。

取られて当然(寝取られではなく浮気)な男といえば、
  • 仕事人間で趣味や休日の過ごし方が合わず、家庭関係が冷え切った
  • 結婚してから豹変してDVに走るようになった
  • 酒やギャンブルの依存症に陥った
  • インポテンツや陰茎の小ささ、早漏、加齢による減衰などで女性を満足させられない
などが定番ではあったが、最近では、
  • 男の方が「悪い人ではない」ことを強調される。しかし「やさしい」や「勘が鋭い」、「女性に気が利く」とは言われない
  • 恋人を傷つけられても怒らないどころか、むしろ怒る恋人を宥める
  • 過ちを指摘されても反省しない、何度も同じ過ちを繰り返す
  • 妻の態度が明らかに冷たくなっているのに、自分に非があることに気付かない。しかもその状態で「いつも通り」妻に家事炊事を投げる
  • 家では妻がいる中でも常にスマホと睨めっこ
  • 男は指揮官で机に座っている中で、女の子は武器を携えて戦場に向かう最近の萌コンテンツではよくある光景
  • 何かおかしいと気付きながらも放置する
という男性像が増えている。アニヲタ諸君にも心当たりがあるのではないだろうか?

この程度で旦那を捨てるなんてありえない。これは浮気でなく寝取られだ」という感想を抱く人もいるだろうが、
少なくとも上述した人物像に当てはまる恋人や夫は女性視点では魅力のない男であることには間違いないだろう。
実際現実でもそれが原因で離婚している人間は多そうである
いずれもどれが優れているという話ではなく、どれを好むか人によってまったく異なるのである。

進化論に従うなら弱いオスの遺伝子は淘汰されるのが自然の摂理。
一方で愛を持つ者が愛のない者に負けるのは善性や人間愛の否定といえる。

行き過ぎるとただのイジメでしかない。
量産されたNTR作品でよく見られるモブ顔・鈍感・抵抗しないタイプの主人公は、社会的なイジメと同じく標的にしやすい。
つまるところ、「こいつなら寝取られても仕方がない」と読者を誘導する手段であり、
実際に『いじめっ子に肉親を寝取られた』等、いじめの一環としてNTRが含まれている作品も少なくはない。

NTRを好む読者側にも様々な要求があり、
「竿役が不潔そうなのは嫌」
「取られる側を非のない善人に描くのはダメ」
「低収入未婚おじさんのヒモにはなるな」
「性の知識がないショタに寝取られるのはおかしい」
「薬・催眠・調教を寝取られに含めるな」
「なぜ学校や親、警察に相談しないのか」
「チートを使うな」
「現代モノでありながら悪魔召喚や洗脳アプリなどのファンタジーを持ち出すな」
「寝取られなのに乱交はおかしい」
「竿役に黒人を使うのは人種差別なのでは?」
「脅迫なんかしてないでち●こで寝取れ」
過激派としては
「救いなど1ミリもなくていい」
「彼氏だけじゃなくて親や学校にもバレて社会的に破滅しろ」
ビッチ化、黒ギャル化、ピアス空け、ボテ腹、堕胎または出産までやれ」
など。

一見すると寝取られが好きな同好の士であろうと、細部ではまったく好みが違うのだ。
主人公に感情移入し、配偶者が奪われる感覚を擬似的に楽しんでいる人もいれば、
「他人の不幸は蜜の味」感覚でヒロインの痴態と主人公が絶望していく様を楽しんでいる人もいるのである。

〇寝取られ概念をより明確にするための補足
+ ...
  • 補足1(ビッチと寝取られ)
寝取られる女(あるいは男)側がビッチと見なされるのはどんな時か。
そもそも女が男を愛していなかったり、愛の描写が足りなかったりが基本だろう。
寝取られは愛があることが前提であり、一方的な片想いや最初からノリノリで第三者の提案に乗っかる場合は寝取られとは言えない。
ただし、夫婦間の関係は冷めきっているが貞淑な妻であろうとした場合など、関係性によっては愛が無くとも寝取られが成立する。

  • 補足2(体堕と心堕)
寝取られた女は一見すると、最終的に寝取り男を愛している様に見える。
しかし、従順な態度をとってその実、寝取り男を愛していない。男が与える快楽を愛しているのである。
…というのも多いケースではあるが、寝取り男を愛してもそれこそ立派な寝取られである。

  • 補足3(読み手の資質)
大前提として、寝取られというジャンルそのものが唾棄する程に嫌いではないことが重要。前述したが、忌み嫌っている人は数多い。
嫌いではないが萎える…の様な実用性的に回避する人も多い。
生理的に受け付けないものを楽しめる道理はないし、好きになる必要もない。
よくマゾでなければ…みたいな文言も見るが、マゾやサドとは基本『相手との関係性があってこそのもの』なので少し違う気がする。
彼氏・彼女を奪われる時の喪失感が好きだとか、ドキドキ感(吊り橋効果に似た感じ)が好きだとかそういった類の人であることが重要だろう。
ただ、特殊なシチュエーションなので実際に寝取られ作品のいくつかに触れてみなければ、自分でも分からないケースが多いと思われる。

「寝取りと寝取られは別ジャンル」と先述したが、「女性が快楽に染まって堕ちていく」という描写は共通であるため、
「所謂快楽堕ちのシチュエーションであれば、主人公が寝取ろうが寝取られようがどうでもいい」、
「メインは快楽に染まっていくヒロインであり、竿役含め人間関係等の『フレーバー』にはさほど興味がない」等、
端的に言えば「エロけりゃ寝取りだろうが寝取られだろうが細けぇこたぁいいんだよ!」のノリでどちらも愉しむ者も少なくない。

  • 補足4(作品の視点)
補足3と関係しているが寝取られの楽しみ方は様々である。
他のジャンルなどでも見られるが、主観が主人公・彼女・第三者・俯瞰と多種多様で、誰の視点であるかによって明確に好みの違いが発生しやすい。
また、主人公がほぼ出ない作品、決定的な場面のみに遭遇する作品、むしろ主人公が寝取られるように図る作品(寝取らせというジャンル)などにも分かれている。
更に主人公や妻に非があったりなかったり、報復や寝取られないケースの有無などでも好みが分かれたりする。

要は同じような設定・文体・物語でも、どこに感情移入したり没入するかによって人によって評価がごろっと変わる。

これらの事情が折り重なり、愛好家の間でも理想の寝取られ像が異なるという、微妙に話が合いづらいジャンルと化している原因になっている。

ちなみに第三者の視点に特化…というより第三者こそが主人公の場合は寝取られではなくて、寝取りとして扱われがちで上述の通り別ジャンル。
歴史的にはこちらの方が古い上に層も厚く、寝取りというよりは和姦・凌辱など、具体的なシチュエーションに応じたジャンル分けの方がよく目にする。
他の視点の場合は第三者の描写は薄いことが多く、単なるクズという描写が大多数を占めるが、この場合は主人公なだけあって寝取る理由はただのクズから純愛まで様々。

以上が寝取られの主な構造である。
クドくなってしまったが、別に複雑なことは考えなくても良い。
楽しめさえすれば、深く考えても何も考えなくても何でもいいのだから。

ちなみに作家の方も色々と嗜好が違っている上に、寝取られを描くのは難しいというような意見を割とよく目にする。
要点を押さえるだけならば難しくはないが、
本気で取り組もうとすると各キャラの理想的な描写配分や、寝取られとは一体何なのかなど、深みにはまりやすく、
ユーザーや読み手のことを考えると正解は無い状態になるためだろう。

寝取られは様々なエロ分野の中でも究極である、と言う者がいる。
人にとって何よりも大切な「愛」が生贄になるのだから究極であり、同時に禁断であると言えるかもしれない。
あなたにとって理想の近似値となる作品が出てきてくれることを切に願う。

寝取られ、その先に待っているのは、絶望か純愛か報復か…果たして…

フィクション的な要素

体だけで男を選ぶ

NTRの根幹を担う要素。寝取る側は性豪として描かれ、粗チンだったりEDだったりすることはまずない。
ヒロインは性行為で主人公以上の快楽を与えられることが多く、最終的には「○○くんのより気持ちいい」などと発言するのが定番。
だが、それだけで彼氏を裏切って他の男になびくのかというと、その点は簡略化されたフィクションになりがちである。
現実的に見ればカップルというのはお互いの考え方、趣味、嗜好、性格、良識的かどうかでパートナーを選ぶのであり、
盲目的に体の相性だけで心まで奪われることは滅多にない。
その不自然さを軽減するため、NTR作品の登場人物(竿役以外)は純粋で視野の狭い20歳以下の若者が選ばれることも多い。
『イケメンの先輩』や『大人の先生』という未熟な女性が『恋に恋する』ような相手を用意して冷静さを失わせるのは、
リアリティの向上に一役買っているといえるだろう。
男性をよく知らずに憧れだけで行動してしまう少女と、そういった子を狙うヤリチンという構図は、現実世界でも見られる。

一方、人妻モノとしては理由が非常に伝わりやすい。
旦那に相手をしてもらえず、肉体的に飢えているところに他の男がやってくれば、不倫に走るのも無理はない。
それこそ旦那よりも良い相手だったり、女としての喜びを思い出させてくれたという理由であれば、なおさら。
NTRとしては原初にして最古のジャンルなので、先人による開拓は相当なものである。

お金で相手を選ぶ

寝取られ創作だけでなく後述の寝取られアンチ創作でもお馴染み。
寝取られ創作では、貧乏ながらも妻のために考えて節約して貯金を続ける主人公に対して、貯金も将来性も考えず贈り物を送り続ける間男に取られる…というのがお約束である。
主人公の方が元妻のことを考えている点もミソである。
ここから派生して、
  • お金も社会的信頼も相手の方が既に高く遠く積み上げている、または積み上げにかかる主人公の完全敗北ルート
  • 間男は贈り物こそくれるけど主人公より遥かに貧乏じゃないか!と乗り換えたことを後悔する主人公精神的勝利ルート
に移る。
なお、男がギャンブル癖持ちや、低収入の貧乏の場合は、浮気扱いで寝取られとは言われない。

アンチ創作においては、
  • 愛よりもお金だ!今のままでは生活が苦しいんだ!と、主人公よりも収入の良いエリートとくっつく
  • 「真実の愛を見つけたんだ!お金は二の次だ!」と主張する間男や元嫁が、いざ実際にお金を無くし、社会的信頼と親からの後ろ盾を無くす
というものが多い。
前者の場合、主人公が自分がアピールしないだけで優秀な仕事人だったので、主人公を失った元嫁や間男が落ちぶれていきザマァされるという展開がお約束であり、
後者の場合、お金があることが当然であり当たり前だったため豹変するというのがお約束であり、お金を持っている元鞘の主人公または他の金持ち男にくっつこうとする展開が描かれる。
ファンタジー作品では、この「お金」という単語が「魔力」「スキル」という単語に変わるだけであらすじは大体同じ。
実は主人公様の方がすごい魔力や能力を持っていたんだ!という後出しジャンケンもお約束。

◆鈍感すぎる

  • ドアの向こうどころか、カーテンの向こう側でセックスをしているのに気付かれない。
  • 行為の最中に電話に出て通話する。
  • 1人で寝ているはずなのに異常なほど布団が盛り上がっていて、ヒロインは風邪で寝ているだけだと言い続けている。
などなど、ツッコミどころを上げていけばきりがない。
しかし、これらはNTR界隈から発祥したものではなくエロゲーや漫画のネタとして古くから存在していた要素。
寝取られのシチュエーションと相性が良いため、取り入れられて定着したものと思われる。

もっとも、NTR作品の主人公の鈍感さは、もはやギャグの域に達しており、
デートの最中に離席して物陰で間男に抱かれ、中に出されたものを漏らしながら帰ってきた彼女を見て、
「なんだか今日はセクシーだなあ」としか思えないのは、さすがにお前が悪いとしか言いようがない。

◆主人公が依存しすぎている

NTR全般に言えることだが、主人公がヒロインに対して何らかの形で依存していないと作品は成立しない。
付き合ってすらいない女性でもNTRのヒロインになりうるのは、これが原因。
仮に依存していない状態だったら「こんな女は忘れて他の子を彼女にしよう」と意識を切り替え、自己防衛することができる。
ぶっちゃけ、寝取られた女をいつまでも未練がましく追い続けるから傷が深くなるのであって、
BBCが気持ち悪いと評価されているのも、彼女でも何でもない女に主人公が依存し、ノーガードで自傷を繰り返しているからといえる。

その反面、NTRとしての評価が高い作品は、主人公とヒロインの結びつきを丁寧に書いた上で破壊していく。
思い出の多さや絆の深さを逆手に取り、読者そのものを依存に引き込む手段のひとつである。
また、これを利用することで二次創作も成り立ちやすい。原作があるおかげで人間関係の説明が不要だからである。

◆ヒロインが弱すぎる、クズすぎる

大体これ。
間男に開発された上で主人公に抱かれ、どちらが気持ちよかったのかを語るなど、人をあっさりと裏切って踏みにじる。
作品としては「女って怖え~」や「ここまで堕ちたのか」と思わせる要素だが、
「これだけ主人公を裏切れるなら間男のことも上手に騙せるのでは?」と突っ込むのは野暮だろうか。
実際のところ多くのヒロインは被害者になりっぱなしであり、仮に助けの手が差し伸べられたとしても、それは主人公の役目になっている。
寝取られようと負けることなく、間男を騙しきって自分の手で倒すという、現代的な強いヒロイン像が描かれることは滅多にない。*15
むしろ、そんな女性が反撃できないほど上から屈服させるというのがNTRの醍醐味ともいえるだろう。
主人公を堂々と騙す度胸と演技力はあるのに竿役には盲目的に従うという矛盾を抱えながらも、
それを表に出さないことで作品を成り立たせている。

◆ヒロインが優しすぎる

特にヒロインが気弱だったり、健気なタイプでよくあるパターン。
パートナーに心配を掛けさせまいと、そのパートナーは元より、警察などに自身の性的被害を話さずに抱え込んでしまい、
「この女なら何をしても訴えられない」と判断した間男からの性的嫌がらせやセクハラがエスカレートしていくというもの。
「幾度となくセクハラなどをされているうちに、身体が開発されて…」というお約束パターンは流石に現実ではほぼないと思われるが、
「内容が内容なので周囲に相談できず、抱え込んでいるうちに嫌がらせがエスカレートして被害も拡大する」というのは、現実でもイジメ問題などで起こり得る悪循環である。

レアパターンだが、母性が強いタイプのヒロインがうだつの上がらないダメ男に庇護欲を掻き立てられてしまった結果、
既にパートナー(主人公)、場合によっては子供までいるのに男の世話にのめり込み、不倫関係に至ってしまうというものもある。
ダメ男側に自身が(ヒロインの本来の配偶者である主人公にとって)間男であるという自覚がないパターンもあり、その場合さらに事態はややこしくなる。
なお、このように「特定の相手に庇護・世話する(される)」ことに依存してしまうケースは、現実でも「共依存」というれっきとした心の病気とされている。*16

◆主人公が弱すぎる、まったく抵抗しない

多くの場合、今まさに性行為を行っている姿を見せつけられて「ごめんね」と言われたり、
ハメ撮り映像を見た主人公の心がポッキリと折れたところで作品は結末を迎える。
上記のようにヒロインがクズなら、この場合は主人公が弱すぎると評することもできる。
さらに作品によっては寝取られたショックが快感になってしまい、オナニーを始めて身も心も落ちるケースがある。

この状況を女性側になって考えてみよう。
恋人が寝取られているというのに怒りをぶちまけるでもなく、必死に取り返そうとすることもなく、
ただウジウジと痛がるばかりで崩れ落ちるパートナーに、はたして人生を預けられるだろうか?「先に不貞働いといて何様だよ」とか言わない
自分から元のパートナーを裏切り、他の異性と積極的に不貞を働いている場合は論外としても、
脅迫なり何なりで望まぬ性行為を強いられているならば、本来のパートナーには勇気を振り絞って取り戻そうという気概を見せてほしいと思うだろう。
特に愛する彼女のレイプ被害映像がネットに上げられているケースなら間違いなく警察へ行くべきである。

ただ、主人公の心が折れたところで物語を〆るのはお約束といっていいパターンの一つであり、
実際にヒロインが自分以外の異性(たち)と性行為をしている姿を見ても、主人公が折れずに取り戻そうとするとさらに物語を広げざるを得ないためか、
量産と簡略化が進んでいるNTR界隈の主人公がそこまでの男気を見せることは滅多にない。
ありとあらゆる創作物に対して言えることだが、主人公が崩れ落ちて終わるのは、それがテンプレートあるいは様式美だから。
そして何より、作者がそうしたかったからである。
もちろん、どんな作品を世に出そうと個人の自由なのだが、この点が上述した界隈全体への嫌悪感につながっているともいえる。

一方で、最終的に主人公とヒロインが結ばれるまでの試練の一つとして、ヒロインの寝取られ展開を取り入れるという作品もあり、
その場合は主人公が折れず、男気を見せてヒロインを取り戻そうとする姿が描かれる。
(後述の『NTRの先を描く物語』に続く)

ちなみにNTRが主題ではない作品では、例えヒロインが処女でなくとも、別の異性、あるいは何かに既に身体的に開発されていても、
それらの要素をひっくるめてヒロインを愛する、あるいは愛そうとする主人公はさほど珍しくない。*17
あくまでも「ヒロインが心まで(主人公から見た)間男に篭絡されていない」あるいは「堕落しきっていない」という前提の下になるが、
「長年望まぬ性行為を強いられてきたヒロインを強い愛と行動力で救う」という展開は、ある種王道の一つと言えるかもしれない。
また、じっくりと文章で物語を創作できるネット小説界隈では、
テンプレ化されたNTRへのアンチテーゼのように主人公の快進撃が続いている。詳しくは後述。

司法上、社会面での注意

+ ...
現実では寝取り行為(パートナーを持つ他人との性交渉)そのものは法律上犯罪ではなく、罪には問われない。(国によっては姦通罪となることもある)
だが、先述の通り倫理・道徳的に人としてやってはならない最低な行為である。

相手を脅して無理矢理体を開かせたりした場合は当然、暴行罪や脅迫罪が成立する。
相手が人妻(既婚者)である場合、それが原因で離婚になると相手の夫もしくは妻に慰謝料を請求されることもあり、認められれば支払う義務が発生する。
また、合意の上か無理矢理かは問わず、相手に薬物投与などをすればさらに重い罪や追求が待っている(薬の出所などの追求)。

ちなみに、女性は無理矢理だったり強制されたりといった望まない性行為では快感を得にくいため、
よくフィクションの寝取られモノで見るような「快楽堕ち」展開は現実ではほとんどあり得ず、性行為のみで寝取られることはまずない。
ただ、寂しさが募ったり、愛情が別の人に移っていき、結果的に奪われた人から見ると寝取られた…なんてことはある。言葉が違うだけで不倫と同じ。

罪が成立せずとも、誰かの配偶者、ないしは恋人を寝取ったということが周囲に知られれば白眼視は免れない。
友人や家族からの信頼も失うだろう。
相手が既婚者であり、不倫や浮気となるとさらに大事になる。した側とされた側の親族から責められ、ほとんどの場合離婚沙汰になる。
離婚しない場合も、元々性に関して奔放な生活を許していたなどのよほど特殊な夫婦生活を送っていたわけでもなければ、
「離婚する(片親になる)と子供に悪影響があるから」等のデメリットに目を向けての決定であることが多く、
「未だに浮気した夫(妻)を愛しているから」などの仏のようなメンタルから離婚しないというものは(そもそもパートナーの心が第三者に移っている時点で)稀である。
場合によってはした側は親族から勘当(絶縁)を言い渡されることもあり、一時の気の迷いで家族を一気に失うこともありうるのだ。 

寝取られたことが分かった後には、寝取られた側による壮絶な復讐劇が展開される事も珍しくない。
大抵の寝取られ作品の主人公は、大切な人を寝取られて病んだり絶望するので、そういう作品と知らずにエロゲをプレイした場合には見てるこっちまで病みそうだ。
ほかでは、寝取られた事で怒り狂った主人公が暗黒面に覚醒した場合、寝取りキャラへの壮絶な報復が始まるというケースもある。
wktkなんと恐ろしい…しかし、復讐の末に最終的に殺されても自業自得である(もちろん殺人はやってはいけません)。
しかしながら多額の慰謝料を請求してまともな生活が送れないようにする、(いた場合は)子どもと会わせないなど、法に触れない範囲での復讐をする人は少なくない。

相手の恋人や配偶者に情事を目撃され、激怒した相手に性器を再起不能にされたり、半殺しにされるケースもある。
当然傷害罪に問われるのでやってはいけないのであるが、愛している相手に不貞を働かれている現場を見て冷静でいろというのも中々に酷な話であり、
自分の方に負い目があることもあって暴行された浮気相手やその家族などが訴えること自体をしなかったり、
浮気相手側が居直って傷害罪で訴えても情状酌量が行われることもある。

なお、中世ヨーロッパなどでは他人の配偶者(というより妻)に手を出すことは重罪とされており、発覚した場合は間男・妻共に厳しく罰せられた。
間男は力づくで去勢され、殺されることもあった他、妻の方も殺されることはなくとも女性器の周囲を切り取られるなど、血を見る羽目になったとか。
逆にごく一部の地域の話だが、レイプされた側なのに非処女だからという理由で女性が浮気した扱いにされ、その国家の風習のもと死刑になる場合もある
幸運な女性は国際NGO団体に拾われて救われる場合もあるが、そうでない場合は…

歴史上有名なNTR関連人物

ギリシア神話の最高神にして数々の寝取りエピソードが語られている紀元前の種付けおじさん。
動物や女性に化けてでも標的に近付き、相手が女神だろうと人妻だろうと孕ませENDに持ち込む欲望の権化。あなた本当に最高神ですか?
その種付けたるや9日間で9人も産ませるという脅威の繁殖力であり、子供の多くは神格を引き継いで産まれている。
女性は強引に迫られ、孕まされたあげく、場合によってはゼウスの正妻ヘラによる追い打ちで出産を妨害されたり、
落雷で死んだりと散々な末路を辿る者もいる。
なお、自分が寝取るのはいいけど寝取られるのは絶対に嫌というタイプなので、気が合うようなら「俺はゼウスだ」と名乗ってみよう。
ゼウスもきっと『寝取り』と『寝取られ』は分けてほしいと思っている。

  • 呂不韋
いわずと知れた古代中国戦国時代の著名な商人・政治家。
秦の宰相となって莫大な利を得るべく太子候補の異人(のちの秦王)に投資をするが、なんと異人に自分の妾(趙姫)を寝とられてしまう。
厳密にはNTRというより譲ったというべきなのかもしれないが、呂不韋的にはあまりいい気分ではなく、不本意だったが我慢したらしい。
のちに趙姫は異人の子を産み、これが後に始皇帝と呼ばれる男、なのだが実は呂不韋の子なのではないかという説があるが真偽のほどは定かではない。
異人は秦王となった後急死してしまい、秦の宰相となっていた呂不韋は趙姫とよりを戻すことになるのだがこれは不幸の始まりだった…

あの三国志の英雄は実は寝取り大好きおじさんだった。
他人の妻にちょっかいだすわ、下した敵の妻を奪うわとやりたい放題な上に、
演技では「呉の有名な二人の美女(※人妻)を愛でながら酒飲みてえなあ(意訳)」という詩を作ったことにされるなど好色ぶりをいかんなく発揮している。
ちなみに跡継ぎ息子も他人の妻を寝取っている。なんなんだこの親子…

ご存じモンゴル帝国の創立者。モンゴルの英雄。またの名をテムジン。
しかし彼も最初期は苦難続きだった。なんと新婚早々敵部族の襲撃で新妻を誘拐されてしまったばかりか、妻を苦労して取り返したら妊娠していたというおまけつき。
誘拐される前から妻は妊娠していたとする説があり、実際にテムジンはこの時産まれた子(ジョチ)を自らの長男として扱ったが、
やはりその出産前のゴタゴタから、ジョチは攫われた先で妻を辱めたであろう敵が孕ませた子ではないかとする風聞が付いて回った。
このジョチの子が東欧を席捲しヨーロッパ中を恐怖のどん底に陥れることになるがそれは先の話である。
一方でチンギスは、「人間の最も大きな喜びは敵を打ち負かしてその身内を泣かせ、持ち物を奪い、敵の馬に跨ってその妻と娘を抱くことだ」という、
敵(夫)の命・財産・娘も全て奪うという点では、単に妻を寝取るよりも酷いことを平然と語ったと伝わる。ジョチの一件で性癖が歪んだのかもしれない*18

逸話どころか当人が本当に実在したのかという点で議論されており、故に明確な史料も残っていないが、有名な逸話なので記載。
アーサーの父・ユーサー・ペンドラゴンは隣国王の妃に横恋慕し、平和条約締結を餌に隣国王夫妻を自分の城に誘き出し、
夫の振りをして夫妻の客室に侵入して隣国王妃をレイプしてしまう。
当然、隣国王は激怒して平和条約締結も破綻して宣戦布告の流れになってしまうが、ペンドラゴンはこれに勝利し、
隣国王は戦死、王妃は娘の命を盾にユーサーの子の出産を強要され、そして生まれたのがアーサーである。
アーサーは己の出生に悩み、父の罪を代わりに償おうと姉を探していたが、姉・モルゴースは父を殺し母を汚したペンドラゴン一族への復讐の鬼と化し、
他人の振りをしてアーサーを誘惑し、両親が姉弟という呪われた息子・モルドレッドを出産する。
そんな事とは露知らないアーサーは姉の息子として紹介されたガウェイン、アグラヴェイン、モルドレッド兄弟を甥として厚遇し、ガウェイン達を王子として跡取り候補に据える。
ところが、親の罪が子に降りかかるかのように、アーサーの妻ギネヴィアと重臣ランスロットの不倫現場をアグラヴェインが発見し、
そのアグラヴェインがランスロットに殺されてしまうという不祥事が起きる。
流石に王妃と言えども、不倫をした挙句に養子とは言え王子を殺害してはギネヴィアは死刑判決を受けざるを得ず、
アーサーとランスロットが全面戦争を始めて両者が疲弊したタイミングで、留守居を担当していたモルドレッドが反乱を起こしてしまう。
基になった史実に近いと思われる古いバージョンであるブルターニュ版では、何とか反乱を鎮圧したアーサーはガウェインに王位を譲って引退するが、
物語として脚色された後代の物語ではガウェインも弟の反乱に責任を感じて無理をした挙句に死んでしまい、ペンドラゴンの王国は崩壊する事になる。
寝取りによって誕生したアーサー王は寝取られによって身を亡ぼす、と言う本人に直接的な落ち度が無い運命を辿った事は殆どの物語で共通している。

NTR展開がある作品

  • バハムートラグーン(なんと専用のページまであるヨヨ(バハムートラグーン)
  • ディアプリンセス(テックジャイアンの雑誌付録、伝説の寝取られゲー)
  • TRUE BLUE、Dark BlueなどBLUEシリーズ
  • 秘湯めぐり
  • Grope~闇の中の小鳥たち~
  • 僕と、彼女と後輩と[studio砂時計]
  • たけのこ星人作品
  • 武田弘光作品
  • 夏庵作品
  • 山文京伝作品
  • 流一本作品
  • 草津てるにょ作品
  • ロケットモンキー作品
  • 田中あじ作品
  • MIXED-REAL
  • 交差する雄と雌 ―堕ちていくはるか―(大塚子虎)
  • 僕は彼女を信じてる
  • 彼女が見舞いに来ない理由
  • それでも妻を愛してる
  • ファイアーエムブレム 聖戦の系譜(厳密には寝取られではなく、奪った相手と別の第三者に妻の記憶が消され、主人公を忘れて奪った相手に嫁いだ)
  • LIVE A LIVE(っていうか中世編
  • 咲子さんノ男性事情(っていうかMTSP作品全般)
  • RIN×SEN
  • 新・御神楽少女探偵団
  • アトリエさくら作品(他の男の精液で孕んでいいですか?シリーズなど)
  • Anim作品の一部
  • ガテン系シリーズ
  • ORCSOFT作品の一部
  • 陰湿オタクにイカれる妹(彼女)
  • 信じて送り出したフタナリ彼女が農家の叔父さんの変態調教にドハマリしてアヘ顔ピースビデオレターを送ってくるなんて...
  • 対魔忍ユキカゼ(後に『対魔忍RPG』にヒロインが参戦した際には、NTR要素と本編の主人公が抹消*19され、色んな意味で話題になっている)
  • 初めての彼女
  • 寝取られナースシリーズ
  • 人生通行止め作品
  • カラミざかり(BSS系の代表作、同人誌から始まり青年誌向けのリメイクやアンソロジーなども出ている)
  • 魔剣士リーネ(同人ゲームだが比較的簡単に手に入る)
  • ベルセルク(13巻だけ抜くのはやめてあげましょう)
  • 伝説巨神イデオン(娘を異星人の男に寝取られた悔しみッ!)
  • 機動戦士ガンダムF91(妻をパン屋に寝取られた情けない男)
  • アクエリオンEVOL及びアクエリオンロゴス
  • 回復術士のやり直し(主人公は寝取る側だが、寝取られた方が揃いも揃ってクズなので悪いこと(寝取り行為)をしている感がほぼない)
  • 経験値貯蓄でのんびり傷心旅行 ~勇者と恋人に追放された戦士の無自覚ざまぁ~(親友の勇者に恋人を寝取られ、パーティーからも追放された冒険者が主人公)
  • 異世界NTR~親友のオンナを最強スキルで堕とす方法~(寝取るチャラ男が主人公だが、主人公気質な真面目でお人好しの親友を救うために*20親友の女を寝取るという作品)

なお、上記の中には「ヒロインの頭が悪いだけ」とか「間男も奪われる女(ヒロイン)も人間的にクズ」と言われるほどキャラクターに難があったり、
「主要人物二人、あるいは三人の関係性がよく分からない」「寝取られるまでの経緯や心情変化がおかしい」と物語や設定がおかしかったりするものも多いが、
そもそも寝取られなんて論理的・道徳的に考えて人としてやってはいけない最低な行為で、やっている人の良心や人柄なんてたかが知れている。
特にアトリエさくら作品はその傾向が強い。
18禁作品ではないが、『機動戦士ガンダムF91』に至っては、
「三者三様のクズの集まりの歪んだ愛情や見栄、我が身惜しさの保身によって娘を不幸にするばかりか、関係のない多くのコロニー市民が殺される結果を招いた」
というとんでもない話になっている。

最近は、最初から「寝取られ」とタイトルやジャンルに書いてある事が多く、多数のネトラレスキーが悩んでいる。(不意打ちNTR問題)
だからと言ってディアプリンセスのように、連載1年に渡り寝取られの寝の字も無いと、属性が有ろうが無かろうが誰もが不幸な結果にしかならないだろう。
寝取られる側の視点をどれだけ丁寧に描写するかどうかや、最終的には受け手側の好みなども違ってくるので、正解はない状態である。

たとえ寝取られ展開があっても、別に寝取られ好きに向けたゲームだとは限らない。
金や権力、そして勇者や聖女としての使命から主人公と引き剥がされ他の男と結婚させられてしまうが、それでも主人公のことがずっと好きだったというパターンも存在する。

NTRの先を描く物語

ほとんどの場合、NTRはヒロインの心が落ちるか、主人公が絶望に染まりきった時点で終了する。
しかし、それだけではなく未来を描いたり、最後にどんでん返しが待っていたりと様々な後日談が続く場合もある。

  • ヒロインに間男がいるという状況を『2人で乗り越えるべき障害』として書く。*21
  • 数年後、冷静になったヒロインが主人公を思い返して「ひどいことをしてしまった」と自覚する。
  • 学生時代に凌辱されていたヒロインが大人になり、自分の意思で人生を歩む。*22
  • 無責任に孕まされた子供だが愛情を持って育てる。
  • 古い村の風習でヒロインが凌辱されていたため、救い出して駆け落ちする。または村ごと悪習を滅ぼす。
  • 日常から消えてしまったヒロインを主人公が何年もかけて探し出し、幸せな結末に変える。

いずれも特徴として見られるのは、多くの場合はNTRを乗り越えて強く生きているという点。
実際のところ、NTRとはほんの数日~数年のことであり、長い人生の一部分を切り取って見せているにすぎない。
作品によっては「人生を破壊する」と表現されることもあるが、女性ひとりの人生を丸ごと壊すのは容易なことではないのだ。

どちらかといえば、いつまでもトラウマを抱えてくすぶり続ける寝取られ男のほうが処女厨をこじらせており、
愛を信じて共に乗り越えてこそ主人公であると評することもできる。
あまりにもこじらせた結果、酷いものになるとNTRのショックで人間不信になった主人公が悪堕ちして
売国や宣戦布告、大量虐殺など倫理的にヤバい行動を取るのもお約束である。
とある有名なRPGでは、世界そのものを滅ぼす魔王になってしまったりもする。
また、通常の恋愛では快楽を得られなくなった結果、自分自身が寝取る側へと変貌することもある。
あれ? NTRってヒロインより主人公のほうがヤバくね?

色々な作品でのNTRと主人公

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陵辱系エロゲ主人公の中には寝取られた事で復讐者になった者も存在しており、あなたって、本当に最低の屑だわで有名な主人公もこれに当てはまる。
この主人公は寝取られたパートナーを寝取り返している…が、このゲームは『寝取られ』ではなく『寝取り』が主眼なので誤解なきよう。
ついでに言うとパートナーは現夫(間男)の脅迫に屈して裏切ったという事情があり、「寝取られた」というより「強引に奪われた」という方が正しい。

上記のゲームの他にも、「寝取られたヒロインを奪い返す」という展開を盛り込んだ二次元作品は割と存在するものの、
現実においては、「もう顔も見たくないし声も聴きたくない」と奪い返すどころか自分から離れていったパートナーに嫌悪感を抱くケースがほとんど。
奪い返す以前に、裏切られたショックで恋愛、あるいは異性そのものに嫌悪感や不信感を持ってしまったというケースもある。

一方で、恋人が他の男と結婚し恋破れてなお、その女の為に命をかけて戦うというもいる。
サムライスピリッツ』というゲームに出演する主人公のライバルキャラ「橘右京」は、死の病を患いながらも、
作品によっては既に他の男と結婚している想い人「小田桐圭」のために命を燃やし続けた。*23
ちなみに、外伝作であり全てのキャラがハッピーエンドを迎える「サムライスピリッツ天下一剣客伝」においては、
身分違いの恋を大会の優勝景品である「大願の成就」にて乗り越えるべく参戦し、エンディングにて見事結婚を果たしている。*24

最近では寝取られをメインに据えながら、最後に報復すること前提で寝取られを書き上げる寝取られ愛好家もいる。
(例:エロ同人ゲーム「外道勇者一行」)
…が、このゲームは寝取り間男をぶっ殺す展開こそ描かれるものの、その後寝取られ嫌いな人ほど大ダメージを受ける衝撃的な展開が描かれるため注意が必要である。

なお、非常に珍しい例としてヒロインが間男に寝取られており、テンプレートの1つである主人公との初体験報告をやっておきながら、
最後には主人公とヒロインが結ばれ、間男に依存することもなく爽やかに終わる作品がある。*25
このジャンルがいかに多種多様であるのかを示す例であり、それだけ数多くの作品が作られ続けている。

ちなみにテレ東の18時帯という90年代のゴールデンタイムに、
チャラ男に弄ばれて処女を失った女主人公が自立するまでの成長物語を描いた百合アニメがあったが、
なまじ当時を代表する人気作だっただけに視聴者は阿鼻叫喚になり、黒歴史として賢者だけが静かに語るエピソードになってしまっている。
成長物語として書く上でも、やはり取り扱いには注意を払うべきなのだろう。

ネット小説界隈における寝取られの推移


寝取られにまつわる作品は『寝取られた側が泣き寝入りして、寝取った側がハッピーエンド』という結末になるのが定番だったが、
現在は寝取られに対するアンチテーゼ、もしくはヘイト創作によって、小説家になろうやカクヨムといった小説作品投稿サイトにおいて、
主人公から恋人や婚約者を寝取った者が作中で報いを受けるという要素を含む作品が多数投稿されている(ジャンルとしては追放もの、復讐もの、悪役令嬢もの等が有名)。
元々ネット小説界隈はテンプレ化されたファンタジー世界に対する『if』やアナザーの表現によって発展してきたが、これらはテンプレート化されたNTRに対する『if』作品群といえるだろう。
特に女性向け作品の界隈では『婚約破棄』が一大ジャンルを成すほどの人気を得ている。

寝取られモノに限った話ではないが、素人小説、及びそれを原作とした漫画などでは、作品を発表前に客観視する人間が少ないせいで、
明らかに主人公に問題があるのにそれを咎められることもなければ改善されることもないまま物語が進んでしまいがちである。
これは、「嫌い感情」もといヘイト創作からなる創作全般の欠点でもあるのだが、作者が自分の嫌いなモノを貶したい余り視野が極端に狭くなってしまうのである。

そんな視野から描かれた作品がどうなるかと言うと、
劇中で「さあこいつらを嫌ってくれ!」とばかりに間男と元恋人をサゲる描写が繰り返されるものの、
物語を読み進めると、そんな間男たちよりも主人公の性格の悪さの方が目立ってくるのである。
前述の寝取られ被害者が「こいつなら寝取られても仕方がない」と誘導される状態を作者自ら満たしてしまうのだ。

+ 恋人を取られたのに嫌われる主人公の一例
  • 寝取られる前から内心ではとことん他人を見下しており、地の文がとにかくネチネチネチネチと陰湿で不快
  • 血の繋がった家族、職務を全うしただけの警察や兵士、はたまた何の罪のない通行人の子供を殺害する
  • 女の子には優しくしておきながら、男にはパシリもといやりがい搾取を強要する
  • 女がトラウマになったと言いながらハーレムを築く
  • 自分の実力や実績を他人にアピールしない、穀潰し呼ばわりされても追放される直前までは知らん顔
  • 恋人を取られた後になって実は自分は有能でしたとアピールする(自分でアピールしない場合でも冒険者ギルドの水晶玉が「こいつ規格外です」とか言い出す)
  • 絶対に裏切らないからと言って女の子の奴隷を購入する
  • 実はヒロインが騙されているのに主人公が気付かないまま去っていく
  • ヒロインがそれほど悪人ではなかったにも関わらず別れた後に不幸のドン底へと突き落とす
  • そもそも別れた理由が「仲間に内緒でバフ魔法をかけていた」などの多少のコミュニケーション不足や誤解であり、話し合いで何とかできたレベル
  • ケジメを付けて関係にも区切りつけたにも関わらずネチネチとした嫌がらせを続ける

その手の作品では、読者のヘイトが「極端に知性レベルを落とされた間男」でなく、「ざまぁのために倫理観と常識を度外視して行動しがちな主人公」に向かってしまい
作品を読むのを止めるならまだしも、「いくら寝取られが嫌いでも俺たちはそこまではしない!」と作者への誹謗中傷に向かってしまったケースも存在する。*26

罪のない人たちが虐殺されているところを見て「いいぞもっとやれ」とコメントするNTRアンチ過激派もたくさんいるって?そういう人たちがいるからこそ、この手の作品はメディアミックス化されて売れるのだ。

小説タイトルや概要にNTRから始まると書いておきながら、
暗い復讐展開による読者のストレスをなくすために物語序盤に「ざまぁ」をして、後は間男の墜落ぶりをひたすらに描くなどという作品もある。*27

変化球として、物語冒頭でヒロインが寝取られたその後、主人公が復讐もせず、国も職も捨てて一人慰安の旅に出るなんてものもある。
作者がNTR嫌いなパターンが多いため、実はヒロインが特大な地雷であることが判明したとか、
「なぜ主人公様を大切にしてやらなかったんだ!」と戦友や従者が主人公の代わりに怒って慰安の旅に付いてきたりとか、
主人公一人いなくなったせいでギルドや商会、ひいては国の経済が回らなくなった
防衛の要の主人公がいなくなったせいで魔王軍からの侵略を防げなくなって敗戦一直線になるなどの無自覚ザマァが描かれるのが定番。
普通に考えれば、一人いなくなっただけで経済やら軍事に破綻をきたすとか、どれだけ主人公に頼り切りな国なんだよと突っ込みたくなるが、
「小説家になろう」作品ではこのような国、あるいは展開は割とよくあることである。よくこんな状況で不倫できるなヒロイン

また、最近流行りの悪役転生もの、ゲーム世界転生もの、悪役令嬢ものの影響を受けてか、
主人公がNTRが含まれるゲームのチャラ男もとい間男に転生してしまう、という作品もそれなりにある。*28
主人公は「俺は他人の女を取るなんてゲスいことはしない!」と意気込むとともに、
自分が転生した間男(作品の主人公)が破滅する「本来のゲームのハッピーエンド」を避けるべく行動を起こす。
チャラ男から更生し漢気を見せる主人公に対し、ヒロインが「本来のゲームの主人公」そっちのけでチャラ男(作品の主人公)に惚れるというのがお約束となっている。

だからといってヒロインを奪われた「本来の主人公」は物語から退場するわけではないので、
「寝取られではなく、恋破れた」衝撃でバウムクーヘンエンド*29を迎えたり、
BSS(僕が先に好きだったのに…)と悪堕ちし、上記のようなザマァを仕掛けるべく凶行に及んだりする。NTRヘイト創作に対するヘイト創作というやつである。


同性愛などの特殊な寝取られ

同性愛に対する寝取りといえば、界隈でも有名な『百合の間に挟まるおじさん』という行為がある。
しかし、寝取られは必ずしも『(自分から見て)異性の恋人を同性の第三者に奪われるもの』とは限らず、
ガチレズの女に自分の彼女や妻といった女性のパートナーを奪われるというタイプのものも存在し、
これは百合NTR(ゆりねとられ)という通称で呼ばれている。
しかも、この百合NTRは通常の寝取られ(NTR)とは異なり、
寝取った側の女(間女)は一切の報いを受けることはなく、そのような作品は現在存在しないという大きな特徴がある。*30


ふたなりの女の子に寝取られただと?素晴らしく運がないな君は。

自分自身のクローンに家族を寝取られた?知らないな、なんだそれは?

最後に


最後を締めくくる言葉として『悪因悪果』という四字熟語がある。悪いことをすれば次の悪いことが生まれる。
社会的、精神的な信用が欠落していることから現実世界でも「寝取った女は他の誰かに寝取られる」などと言われたりもする。
たとえば(DVなどで亀裂が入っていたならともかく)結婚した旦那との縁、親戚関係、
そして子供まで捨てて肉体関係を選んだ人妻を得たところで、はたしてその後の人生を共に歩んでいけるだろうか?
異性や社会への裏切りは、その1回だけで済まされるのだろうか?

特に創作界隈でよく見られるような、主人公を捨てても何とも思わないクズヒロインを作り上げたなら、
その矛先はいつかは間男にも向けられる。
裏切りの前科を抱えている以上、いつかは他の間男に寝返る可能性もあるだろう。
寝取りを行っている限り、絶対に裏切らない従順なパートナーを得ることはないのだ。



悪には悪の報い、寝取られには寝取られの報いである。
寝取られにハマりすぎて“寝取られ”に(自身が)寝取られないように追記・修正お願いします

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最終更新:2024年09月15日 19:41

*1 師走の翁『ピスはめ!』

*2 後者については「性交相手まで詳細に描くのが面倒くさい」くらいの創作上の都合で、作者自身は特に寝取られ要素を足すつもりはなかったケースも往々にある。

*3 この作品においては「主人公が貴族のくせに風の魔法一つしか使えない落ちこぼれ、そのくせ幼い頃から戦闘ばかりで貴族としての礼節も知らない野生児同様の主人公と結婚させられるヒロインがかわいそう」という理由で、結婚式場にいた多くの人間の同情を買うことに成功、ヒロインを一方的に奪うのであった。なお、主人公は魔法一つしか使えないものの戦線の最前列では欠かせない存在であったのでこの後「無自覚ザマァ」される

*4 悪役令嬢は原作で破滅するパターンが大半なので、行うにしても同じ轍を踏まないよう軽率な悪事は控える事が多い。

*5 極端な例え方をすればホモ兄貴に無理やり迫られ、「俺はホモじゃない!」と言ったら「そういうノンケこそホモになる素質があるんだよ」と返されるようなもの。自分の立場になって考えてみよう。

*6 下級生2の場合は寝取られ寝取りというよりは、キャラクター造形・話・宣伝などが純粋におかしかったというのが大きくもっと複雑な話だが。

*7 今村昌平監督の映画『うなぎ』では主人公が妻を刺殺している。

*8 逆にNTR作品を違法アップロードして、作者をジャンルから追い出した寝取られ厨もいる。

*9 原作登場キャラの他、オリジナルキャラ、種付けおじさん、モブ(そこらの一般人)など

*10 例えば対象一人を選ぶラブコメが代表格。掲示板やSNSでは所謂「推し」が選ばれなかった場合作者にヘイトが向く事もあるほど何度も荒れる。腐向けでは特に同人でカプ論で地雷回避のための事前カプ表記が暗黙の了解と化しており、また潜伏的なタグや検索回避などの手法がネット黎明期から存在する。

*11 同作は「あまりにも新主人公が不快」などの理由でKOTYeの大賞を受賞した他、次作では新主人公の存在そのものが抹消された。

*12 「スフィリアの使い魔」

*13 呪術廻戦の五条悟のエロ同人

*14 寝取られは必然的に寝取りも含むのがややこしいところ。

*15 稀有な例としては『橘さん家ノ男性事情』がこれにあたる。

*16 「共依存」という病名はなく医者が診断書に書くわけでもないが、その症状に苦しんでいる人はたくさんおり、専門のカウンセラーも存在する。

*17 例としてはFate/staynightの間桐桜ルート

*18 尤も、テムジンの母も元々の夫から略奪したテムジンの父の妻となり、彼を産んだと伝わるため、テムジンに限らず当時のモンゴルでは敵の妻を奪って自らの妻にするのは日常茶飯事だったのかもしれない。

*19 『ユキカゼ』シリーズでは秋山達郎という寝取られ主人公がいたが、『RPG』には関連キャラの説明欄で言及される程度で登場せず、ヒロインの水城ゆきかぜは『RPG』の主人公・ふうま小太郎とラブコメする立場になり、成年指定版のHシーンもふうまとの純愛モノが大半。

*20 異世界人の頼みを断りきれない親友が、現実日本に帰還したいと思わせるため

*21 あきのそら笑顔を咲かせて

*22 クジラックス『歌い手のバラッド

*23 ただ、絶命する「真サム」の前日談を描きすぎた弊害か、「死ぬ死ぬ言いながら一向に死なない病人」という変なキャラ付けがなされてしまった。そもそも病人というキャラ付けも他のライバルキャラが産まれてしまった弊害である。

*24 この影響で、作品によっては想い人と結婚していた男は存在そのものが消え失せた。そもそも一度もゲームに出演していないので当たり前の処置ともいえる。

*25 荒井啓『砲丸彼女』

*26 寝取られ嫌いな人が集まるはずのサイトでNTRのヘイト創作を投稿し、管理人に対して「嫌いなものを嫌いと言って何が悪い」「寝取られモノを投稿する人よりマシ」などと詭弁を並べた作者が、サイトから追放されたという事件が起きている。寝取られを憎むあまり、管理人が掲げている「無視しろ、でも削除するから通報しろ」というスタンスを無視したのである。案の定というか、そのサイトではヘイト創作の反応に面白がったNTR厨からさらなる嫌がらせを受けるようになった。

*27 なろう小説『勇者にみんな寝取られたけど諦めずに戦おう。きっと最後は俺が勝つ』

*28 『寝取られ漫画のクズ男に転生したはずがヒロインが寄ってくる件』

*29 想い人に恋人が出来たことを純粋に祝福する傍らで、人知れず泣き寝入りする結末

*30 ただし、登場する人物が全て女性(奪う側も、奪われる側も、奪われる対象も全員女性)というパターンにおいては、この限りではない。