WWE 24/7王座

登録日:2019/07/24 (水曜日) 01:07:00
更新日:2025/04/09 Wed 13:56:07
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WWE 24/7王座とはWWEが2019年から2022年まで認定していた王座である。

2002年に封印されたWWEハードコア王座の後継王座に相当する。
ハードコア王座同様「24時間ルール」(内容はハードコア王座の項目参照)が適用される。


概要

復活に至るまでの背景

2002年にハードコア王座が封印後、WWEのファミリー路線への転換も相まって、歴史ある諸王座が消滅・統一された事もあり*1この「おふざけ路線」の王座は見向きもされる事もなく、実に15年以上の月日が経過していた。
しかし、2019年5月20日の「RAW」において、初代WWEハードコア王者であったミック・フォーリーが、突如としてこの王座の新設を発表した。
背景には、「RAW」を放映するUSAネットワークを持つアメリカ3大ネットワークの1つであるNBCから、低迷している視聴率回復の為の改善案が示され、その中に「ハードコア王座の復活」もしくは「同王座の後継となる新たな王座の設立」があった為とされている。

ルール

上述の「24時間ルール」形式に加えて、性別・所属ブランドを問わず、どの選手でも挑戦可能されている。
また現在現役でないレジェンド達でも挑戦できるらしく、7月23日に行われた「RAW」では、パット・パターソン&ジェリー・ブリスコ*2、テッド・デビアス(父)といったレジェンドレスラーに加えて、ケリー・ケリー、キャンデス・ミッシェル、アランドラ・ブレイズといった女性レスラーたち(この3人もOGで、現役選手ではない)も王座を獲得した。
加えて本職のレスラーではないアナウンサーのマイク・ローム、実況解説のコーリー・グレイヴスにバイロン・サクストン、レフェリーまでもが王座獲得に成功している。
挙句には、プロレスとは無縁のミュージシャン・マシュメロも王座を獲得している。
2019年12月には、車を使ったプロレスことNASCARのチャンピオン、カイル・ブッシュも獲得。
「これで2冠王だぜ!」って喜んでたら即座に奪還されましたけどねw
更に同年のクリスマス・イヴにはサンタクロースまでもが王座を獲得している。わけがわからないよ
そしてテッド・デビアス(父)が現金で王座を買収して獲得した事から、ピンフォール・ギブアップ以外の手段でも、どうやら現王者が同意さえすれば王座が移動するらしい。

王座創設から封印まで

2019年7月現在、主としてRトゥルース(SmackDown!所属)とドレイク・マーベリック(205LIVE!所属)が途方もない茶番熾烈な奪い合いを繰り広げており、

  • 結婚式場(アングルかと思いきや、なんと本当のマーベリックの結婚式会場で行われた)

  • コミコン(世界最大級のSF・マンガ・アニメ文化のイベント)

  • ラブホテル

など、時間や場所それから空気を選ばず
日夜、王座戦が行われている。

また当然ながら、この2人以外も挑戦する選手達がウヨウヨ居るので、リング上やバックステージは無論の事、

  • ゴルフ場
  • フランクフルト空港の滑走路(サウジアラビア公演に向かう為に乗り継ぎで滞在していた)
  • サウジアラビア公演に向かって離陸した飛行機の中

など、ありとあらゆる場所で王座戦が行われている。
が、創設から時間が経つにつれマンネリ化、番組内での扱いもどんどん雑になっていき、ビンス・マクマホンが一時的に引退した2022年7月以降TV番組で防衛戦がパッタリ行われなくなりハウス・ショーでのみ防衛戦が行われ始め、2022年11月7日にデイナ・ブルックから王座を奪取したニッキー・クロスが都合よくその辺にあったゴミ箱にベルトを捨てたことで王座消滅となった。
一説にはビンスの引退を受けてクリエイティブ部門の実権を握りCOOに就任したトリプルHがこの王座を気に入って無かった為に封印されたと言われている。

歴代王者

あまりにも膨大なため省略。
最多獲得者はRトゥルース*3で、その回数たるや脅威の54回
次点の戸澤陽(16回)にトリプルスコアを付けてのぶっちぎりの1位、年換算で1年あたり13回、1ヶ月に1回は獲得していたことになる。
創設からたった4年しか稼働していないにもかかわらずこれだけの回数と頻度で獲得できているところからも、この王座のカオスぶりが際立っている。

その他

  • WWEハードコア王座はWWEグランドスラムの達成要件となる王座の1つとされていたが、この王座は達成要件にはなってはいない。というかこんなギャグ全振りの王座が達成要件であってたまるか

・日本では
次々と良い意味で発想の元が狂った試合を繰り広げる、文化系プロレスでお馴染みDDTプロレスリングが管轄する「アイアンマンヘビーメタル級王座」というよく似たベルトが存在する。
24/7王座誕生より遙か前の2000年に創設されて以来、2024年6月現在までのべ1630代も続いてる。
で、肝心の概要だがぶっちゃけ24/7王座に輪を掛けてカオス、というより酷い。
レスラーがもちろん、リングアナやレフェリーなどのプロレス関係者が獲得するのはほんの序の口。中には中村時広愛媛県知事(当時)やSKE48の須田亜香里*4、お笑い芸人の山里亮太などのプロレスとは全く無縁の有名人、GAORAのカメラマンなどの一般人に一般公募で選ばれた3歳の男の子*5、さらには脚立、トラック、アイアンマンヘビーメタル級王座のベルトその物まで、生き物以外の無機物までもが王者の系譜に軒を連ねている。(しかもベルトは記念すべき1000代王者)。
この他にも「ラジオ・テレビの収録中に王座移動」「10万人が同時戴冠」「別団体のベルトがベルト奪取」「プロレスラー本人ではなくアイドル時代の写真集」「カレーから王座をダッシュするメンチカツ」など常識では理解できない物も多い。
だから、アイアンマンヘビーメタル級王座を持っている者は寝る事すら出来ない(気づかぬ間に寝込みを襲われたり、王座を覆い被さっていた掛け布団とかに奪われる恐れがある)
それどころか、味方だろうと見知らぬ人だろうと、そこら辺にある物だろうと、この世界に存在する全ての万物にベルトを奪われるリスク、というか呪いを背負わなければならない……。何その大欲界天狗道みたいな呪いは……。
ちなみに、アイアンマンベルト王者にもなった新日本プロレスの高橋ヒロムでさえも『人間不信に陥いった』程という。恐ろしい……。


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最終更新:2025年04月09日 13:56

*1 中には40年以上の歴史がある世界タッグ王座や、半世紀以上の歴史があるWWE世界女子王座も含まれている

*2 2人とも現役引退後に、前身のハードコア王座を獲得していたりもする

*3 因みに彼は、前身のハードコア王座も2回獲得している

*4 しかも勝った相手はよりにもよって2024年現在AEWでトップエース級のレスラーの一人として活躍している竹下幸之介である

*5 勿論史上最年少王者である