登録日:2019/09/15 Sun 23:00:27
更新日:2024/10/26 Sat 17:33:27
所要時間:約 3 分で読めます
概要
本オブジェクトは非常にシンプルでミニマムな記事である。
すべてのSCP-023-DEは、サイト-DE6にサイト-DE7基準の収容室に収容されるとある。
要は収容室の基準を決めているのがサイト-DE7で、それに従ってサイト-DE6が収容室を作っているのだろう。
ただしすべてというものの、SCP-023-DE-01に指定されている男性が着用しているものは除くという。
この男性は、SCP-023-DEの特性が判明するまでの間は拘留されることとなる。
SCP-023-DEはコンタクトレンズである。
このコンタクトレンズは優秀で、失明さえしてなければ目の視力低下を補正してくれる。
しかしそれと同時に、『
蜘蛛が見える』ようになるのである。
このコンタクトレンズを外したらその蜘蛛は見えなくなるし、
他の人には当然なんらその『蜘蛛がいる場所』に何かしらの違和感を見つけることもできない。
しかし、財団がコンタクトレンズを分解したところ、意図的に何らかの幻覚を見せる構造は認められなかった。
…つまるところ、「この蜘蛛は幻覚である」という根拠がないのである。
開発者インタビュー
開発者は、蜘蛛はいるのだ、と主張した。
彼は、あくまで細菌保有者のために、それらがわかりやすいコンタクトレンズを開発しただけで、
蜘蛛を見れるようにする構造など一顧だにしていないというのである。
蜘蛛は錯覚ではないのか、と尋ねる財団研究員に、いやそうではないと。
開発者は、むしろ蜘蛛は存在して、しかし見えないようにカモフラージュしているのだと。
そしてこのレンズがそれを破ってくれる。
博士はバカバカしい、人々は蜘蛛何千匹を運搬するための存在だと認めざるをえなくなるよ、と皮肉った。
しかし開発者は「まさにそのとおりだ」と。
細菌を十億匹と運ぶ人間が、蜘蛛何千匹を運んでいたっておかしくないと。
それを聞いて訝しむ博士に開発者は聞いた。
人々に尋ねて開発者が導いた結論だった。
痒いところと、レンズで蜘蛛が見える場所は一致する。
SCP-023-DE - Illusions-Kontaktlinsen
- シンプルなのに面白い -- 名無しさん (2019-09-15 23:08:15)
- 蜘蛛嫌いだから、こんなんつけたら発狂しそう。そういえば、日本支部にも似たようなのがあった気が -- 名無しさん (2019-09-15 23:22:38)
- ↑SCP-1097-JPかな? Dクラスの反撃が面白い奴。 -- 名無しさん (2019-09-16 12:20:50)
- こんなん読んだらしいなんか全身がかゆくなってきたじゃないかどうしてくれる -- 名無しさん (2019-09-16 17:15:12)
- 「蜘蛛です、よろしくお願いします」か『永劫より』か -- 名無しさん (2019-09-16 18:32:04)
- 現実には顔ダニだったりするヤツかもしれない -- 名無しさん (2019-09-16 23:01:39)
- 蜘蛛ですがなにか -- 名無しさん (2019-12-07 10:23:17)
- 読んでゾッとした -- 名無しさん (2020-10-31 17:21:48)
- 簡潔だけどゾッとするし淡々としているのがさらに面白い -- 名無しさん (2021-12-31 17:07:29)
最終更新:2024年10月26日 17:33