SCP-794-JP

登録日:2019/09/16(月) 03:18:12
更新日:2024/04/09 Tue 21:48:02
所要時間:約 5 分で読めます




SCP-794-JPは、シェアード・ワールドの一つである怪異創作コミュニティサイト「SCP Foundation」に登場するオブジェクトで、JPのコードが示す通り日本支部で投稿されたオブジェクトである。


概要

SCP-794-JPは愛知県███市に存在する公園で、オブジェクトクラスはEuclid
「座敷童と遊べる公園」という噂を聞きつけた財団が調査を行ったことから発見、収容された。
このオブジェクトの異常性は、公園内で複数人で遊んでいる最中にある特定の文章(SCP-794-JP-1)を発音した際に発生する。
文章の内容は不明だが、唱えた場合どこからともなく人型実体(SCP-794-JP-2)が出現し、遊びに加わる。
この際遊んでいる人は人数が増えたことに違和感を持たず、遊びを継続するが、遊びを中断する、もしくは終了させるとSCP-794-JP-2は消失し、「あいつ誰だったんだ?」というように異常に気が付く。
SCP-794-JP-2の外見はケースによって異なるが、殆どの場合遊びの参加者と一緒にいても違和感のない恰好をしている。

実験記録794-JP-1 - 日付20██/██/██
参加者はD-794-1、D-794-2、D-794-3、D-794-4の4人
遊びの内容は「鬼ごっこ」
開始3分が経過した時点で、被験者の1人がSCP-794-JP-1を読み上げた。
結果SCP-794-JP-2が出現。外見は20代後半の男性のようで、標準的なDクラス職員と変わらぬ格好をしていた。

どうやら服装には応用が利くようである。

実験記録794-JP-5 - 日付20██/██/██
参加者はD-794-15、D-794-16、D-794-17の3人
遊びの内容は「麻雀」
起家はD-794-15
D-794-15がSCP-794-JP-1を読み上げ、SCP-794-JP-2が出現した。外見は70代前後の年老いた男性で、記述はないが恐らくDクラスの服装をしていると思われる。


実験記録794-JP-6 - 日付20██/██/██
参加者はD-794-18の1人
遊びの内容は「将棋」
先手はSCP-794-JP-2
D-794-18がSCP-794-JP-1を読み上げ、SCP-794-JP-2が出現した。外見は20台前後の女性。


実験記録794-JP-7 - 日付20██/██/██
参加者はD-794-19の1人
遊びの内容は「腕相撲」
SCP-794-JP-2がSCP-794-JP-1を読み上げ、SCP-794-JP-2が出現した。外見は30代後半のヨーロッパ人の男性。



上記の実験記録から、SCP-794-JP-2の人種や年齢、性別等にはばらつきがあることが分かった。
追記・修正をお願いします。























































































麻雀で実験をするのは分かるが、何故3人で行ったんだ?さらなる調査を行う。 - 平田博士



実験記録を読んでいて、何か違和感を感じなかっただろうか?
なぜ「麻雀」を3人で行ったのか?
麻雀は知っての通り通常4人でやるゲームである。*1
なぜ「将棋」の先手がSCP-794-JP-2なのか?
SCP-794-JP-2の出現条件は遊びを行っている最中に文章を読み上げることである。
先手がいなければ将棋は開始できないし、明らかにおかしい。
何より、複数人で遊ぶことが条件であるのに、Dクラス1人だけでもSCP-794-JP-2は出現しているのである。

このオブジェクトの真相は、遊んでいる最中にある特定の文章を発音すると、遊びが終了した際グループ内から1人が消え、以降消えた1人を認識できなくなるというものである。

「増えていた」のではない
「減っていた」のだ。



最後に、この報告書には補遺がある。
実験記録794-JP-7以降、SCP-794-JP内で出所不明の玩具・遊び道具・電子機器が発見される事案が相次いで発生。現在、調査が行われています。

もしも1人で文章を唱えていたら、どうなるのだろうか?



SCP-794-JP スクエア

余談-メタタイトルについて

一般的な意味で解釈すればこの「スクエア」は、問題の事象が発生する広場、公園そのものととるのが普通だろう。
しかし、都市伝説的な意味での「スクエア」と言えば有名な「山小屋の一夜」が思い起こされる。
知っている方も多いだろうが、これは「雪山に5人で登山に出掛けたが、運悪く遭難。さらに一人が死亡してしまい命からがら山小屋にたどり着く。救助が来るまで寝ないように、山小屋の四つの角に一人ずつ待機して、次の角の人のところまで歩いて行ってタッチし続ける」というものである。
……おわかりの通り、これは絶対に4人では成立しない。ではいないはずの5人目は一体だれなのか……?というお話。
このメタタイトルは「いないはずの一人がいつの間にか現れている」怪奇現象だから「スクエア」というダブルミーニングと思わせて、実は「いるはずの一人がいつの間にか消えている」全く逆の怪奇現象である、という二重の仕掛けである。

追記、修正をお願いします。

CC BY-SA 3.0に基づく表示

SCP-794-JP - スクエア
by hal_aki
http://ja.scp-wiki.net/scp-794-jp

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最終更新:2024年04月09日 21:48

*1 麻雀は3人でやることもできるが・・・平田博士は恐らく知らなかったのであろう