宇宙船サジタリウス

登録日:2019/11/09 (土曜日) 13:25:50
更新日:2019/11/10 Sun 15:57:18
所要時間:約 5 分で読めます




『宇宙船サジタリウス』は、1986年にテレ朝系列にて放送されていたSFアニメである。全77話。

製作:日本アニメーション
原作:アルトゥリ・モンディ(著者:アンドレア・ロモリ)

◇あらすじ

零細企業宇宙便利舎に勤めるトッピーとラナは、月面基地でのトイレ修理を終え、地球に帰還するも、次の仕事の依頼が舞い降りて来た。
その内容は、宇宙で尤も危険とされるベガ第三惑星へ単身で調査に向かったアン教授を連れ戻して来て欲しいという物であった。
依頼主はアン教授とは相思相愛にある考古学研究所の所員ジラフ。
トッピーとラナはジラフと共にサジタリウス号に乗り込み、アン教授を探す冒険に満ちた依頼をこなす為、今、宇宙へと旅立つ……!

◇本作の見所

本作に登場するキャラクター達は、一部を除いて皆、何かの動物がモチーフとなっている。
また、薬物問題や絶滅危惧種問題を初め、当時話題となっていたアメリカとソビエトの冷戦やベルリンの壁等、様々な時節がパロディとして盛り込まれている。
その様な世界観等から、「SFアニメに見せかけた社会風刺アニメ」と揶揄される事もある。
そんな訳で本作は子供だけでなく、大人でも充分に楽しめると言えるだろう。
なお、本作で多数のエピソードを手掛けた脚本家の一色伸幸は当時まだ20代の若手であったが、「むしろそのくらいの年齢だったからこそ、ああいう話を書けたという面もあったのではないか(意訳)」とツイッターでコメントしている。

◇主な登場キャラクター

【メインキャラクター】

主人公。モチーフは犬。カバではない、断じて。30代。
地球へ帰還後、妻のいる病院へ向かうも、待望の我が子の誕生を見届ける事が出来ないまま、アン教授捜索の依頼を受け、再び宇宙へ。
しかし、宇宙へ旅立ってから数分後、待望の我が子が生まれた事を無線を通じる形で奥さんから知らされる。
なお、宇宙便利舎はストーリー中盤にて倒産。
生活の為にサジタリウス号を手放そうと考えていたが、宇宙への憧れを捨てきれなかった為、新たに新宇宙便利舎を立ち上げ、社長となった。
晩年は社長業を引退し、パイロット養成学校の講師となった。

トッピーの相棒。モチーフは蛙。40代。
愛する妻と七人の子供達の為に頑張る大黒柱。関西弁で話す。
特技はアクロバッティングで、一番好きな食べ物はラザニア。
恐らく彼の影響でラザニア好きになった視聴者もそれなりに多かった事だろう。
ちなみにラザニアはイタリアの家庭料理の定番だと言われているが、本作放送当時の日本ではそこまでメジャーではなかったそうである。

サジタリウス号のクルー兼調査係。モチーフはキリン。
元々は宇宙考古学研究所の研究員の一人で、アン教授とは相思相愛の仲であった。
ベガ第三惑星へ単身で調査に向かったアン教授の捜索を彼が依頼したことが切っ掛けで全てが始まったと言えるだろう。
地球へ帰還後は研究所をクビになるも、トッピーが新たに立ち上げた新宇宙便利舎へ再就職。
後にアン教授とゴールインを果たした。

サボテン系の植物型エイリアン。
ベガ第三惑星のライララ村出身で、語尾に『ペポ』を付けて話すのが特徴。
通称『宇宙の吟遊詩人』で、特技はマンドリン演奏。
歌声はかなりのお墨付きで、トッピー達の危機を幾度となく救っている。
宇宙便利舎の新メンバーになった際はトッピーの家で居候する事に。
宇宙カコ(麻薬の一種)のエピソードでは、植物型エイリアンだった事もあり、中毒症状が遅れて現れる描写もあった。

  • アン教授 CV:岡本麻弥
宇宙考古学研究所所属の女性教授。30代。
ムー大陸の存在を証明するため、周囲の反対を押しきる形でベガ第三惑星に単身で調査へ向かった行動派。
後にジラフと無事にゴールインを果たし、晩年は学者を引退し、市会議員を経て国会議員となった。

【家族の皆さん】

  • ピート
トッピーの妻。家計が火の車状態ながらも賢明に頑張っている。

  • リブ
トッピーとピートの間に生まれた女の子。
名前の由来は『生命』『生きる』を意味する英単語から。

  • ナラ
ラナの奥さん。
かなりふくよかで、ラナが帰宅しても昼ドラを見ている等、一見だらしないようにも見えるが、しっかり家計を支えている。

  • 七人の子供達
ラナとナラの間に生まれた七人の子供達。
ラナはこの子達と一緒に大好物のラザニアを食べるのが一番の楽しみらしい。

  • ハンヨー
シビップの母。

  • トンヨー
シビップの父。

【その他】

  • カリン
ドリアン星人の少女で、父親でもある科学者ジョン博士の助手を勤めていた女性を追って地球にやってきた。
初めはラナの家に居候していたが、後にジラフとアン教授の家に居候先を移すことに。

  • 宇宙便利舎の社長。
本名不明。
かつてのトッピー達の雇い主であり、ストーリー途中にて多額の負債を抱える形で会社を倒産させてしまうが、その後はなんやかんやで貿易会社を経営することに。
実は解雇したトッピー達の事はそれなりに見守っている様子。


◇用語解説

  • サジタリウス号
トッピー達が操縦する宇宙船。
緑系統のボディーに弓矢の様な紋章をあしらっている。
骨董品クラスの旧式宇宙貨物船で宇宙便利舎が中古で購入した……のだが、宇宙便利舎当産後はコスモサービス社の資産となった。
後にコスモサービス社へ再就職したトッピーとラナが紆余曲折あって退職した際、退職金代わりとして彼らに送られる。
トッピーはそれを元に新宇宙便利舎を立ち上げる事となった。

  • 宇宙カコ
麻薬の一種。
これを食べると狂った様に感覚が麻痺し、重労働すら苦痛だとは思わなくなってしまう。
解毒方法は、この植物の養分を主食とする宇宙ワームの巣を食べれば良い。
ちなみに宇宙カコ中毒に陥った者も例外なく宇宙ワームに養分を吸い取られてしまうが、吸い取られるのはあくまで宇宙カコの養分のみ。
養分を吸い取られた中毒患者は硬い繭の中に閉じ込められてしまうが、宇宙ワームの巣を繭に塗れば元通りになる。

  • コスモサービス社
宇宙便利舎のライバル企業。
裕福らしく、月給もそれなりに良いのだが、利益を上げる為ならどんな手段も厭わない。
ここに再就職したトッピーとラナの一連のエピソードは必見である。

◇主題歌
いずれも影山ヒロノブ氏が担当。

  • スターダストボーイズ
オープニング。
いわゆる“ネオロカ”に強い影響を受けたアップテンポな曲調をしている。

  • 夢光年
エンディング。
宇宙の海を漂うサジタリウス号が哀愁を漂う…。



追記・修正は、ラザニアは肉なしでも美味しいと思う人がお願いします。

♪嗚呼 夢見る 喜び再び
嗚呼 夢見る 幸せ再び

夢光年…

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