乃木若葉

登録日:2019/12/05 (木曜日) 20:33:48
更新日:2020/01/17 Fri 14:00:16
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必ずバーテックスに奪われた世界を取り戻す!


乃木若葉(のぎ わかば)とは『乃木若葉は勇者である』に登場するキャラクターで、同作の主人公の一人である。


・概要
中学二年生で、四国にいる勇者たちのリーダーを務める少女。好きなものはうどんと骨付き鳥。「ひな」も嫌いではないが「おや」をより好む。
超が付くほど真面目な性格。
凛々しい見た目もあり多くのファンがいるが、大の親友であり幼馴染みである上里ひなたに耳かきをねだる、簡単な嘘に引っかかるという甘えん坊で単純な面も。
良家「乃木家」の出身だが、その立場に驕らず日々の鍛錬を欠かさず続けている。
育ちは良く、敬愛する祖母に「「何事にも報いを」。それが乃木の生き様だ」と言い聞かされてきた為、恩義や情けには報いを。攻撃には報復を旨とする。
一見、真面目な完璧人間……なのだがその真面目さがかえってチーム内の不和を呼び込み、
多くの罪なき人々を殺戮したバーテックスに報復を与えようとする強固な意志のせいで思わぬ事態を招き、リーダーとしての資質に思い悩むことも。
自身に与えられた使命にストイックで、信念を曲げようとしない良くも悪くも頑固という欠点があるが、精神的にも肉体的にも非常にタフ。

・勇者としての能力

出陣する!

変身後のイメージカラーは青。モチーフは桔梗の花。
武器は地の神の王が所持していた冥府に由来する神器・生太刀。単純故に美しく比類なき殺傷力を持つそれを振るってバーテックスを斬り捨てる。
幼い頃より居合を習っていたため戦闘力は高く、一人で襲来したバーテックスを相手取って半数を切り伏せたことも。
常に前線に立って戦う果敢なインファイターで、四国の勇者たちの切り込み隊長として戦場を風雲のように駆け抜ける。

《若葉の精霊》
  • 源義経
神樹内の記憶にアクセスして自身に直接精霊を宿らせる勇者たちの切り札。
宿らせるのは天狗により武術を習い、源平合戦において武勇を轟かせた源氏の大将・源義経で、身軽な動きと様々な剣技の使用を可能とする。
まるで空を駆けるかのように敵から敵から跳躍した八艘飛びが再現でき、高速で戦場を駆け抜ける。
この縁も相まって子孫に宿らされた精霊はセバスチャ……いや烏天狗となった。

以下、本編のネタバレ。
+《上巻》
どれほどの痛みを、苦しみを! 貴様らは、罪なき人々に与え続けたああああ!!

六話。切り込みをかけるも戦術を学んだバーテックスたちに仲間から分断され集中砲火を浴びる。
化け物たちに報いを与えようと生太刀を振るう若葉だったが、敵を突破した高嶋の助けもあってなんとか戦闘には勝利。
しかし、高嶋は重傷を負って病院へと搬送されてしまう。

あなたはいつも、バーテックスへの復讐のためだけに戦っている……! だから……怒りで我を忘れてしまう……!
自分が周りの人間を危険に晒しても、気付きさえしない!!

病院で傷つき深い眠りに陥った高嶋を見た千景は、復讐心に駈られ友達を傷つけた若葉を厳しく糾弾。
何事にも報いを。祖母から聞かされた信念を持っていた若葉だったが、それは周囲を省みない危険で無謀な復讐心だった。

今、若葉ちゃんが抱える問題は、自分で答えを出して、自分で乗り越えるしかありません

自分は本当にリーダーとしての資格があるのか?
自分はどうすればいいのだろうか?
自問自答したが結局答えが出せず、大の親友であり幼なじみであるひなたに答えを問おうとするが、ひなたは自分で答えを出すことに厳しくも優しく若葉に諭す。

九話。今まで以上の大群を引き連れ、総攻撃に打って出るバーテックスを討ち滅ぼすべく四人一丸となって丸亀城の防衛にあたる。
仲間たちと交流を深め、いいところも悪いところも通じ合った若葉は以前のように復讐心に駈られることは無くなった。

私たちは負けるわけにはいかない。この戦いも、必ず四国を守り抜くぞ!

切り札を使って敵の総大将への道を切り開いた若葉は、意識を失い夢を見る。
夢の中には3年前、自分が守れなかったクラスメイト達がいた。お前たちを守れず自分だけ生き残ってしまった。本来であれば自分も報いを受けるべきだと俯く若葉。
しかし、彼女たちは一切の恨み言を言わず、若葉はもう既に自分たちに報いているという。若葉が戦ってくれるお陰で自分たちの家族はここで生きている。
命を懸けてこの土地を異形の化け物たちから守り続けること。それが生き残ってしまった罪に対する自分への報いと知った若葉は誓いを立てる――

だったら、ずっと……ずっとこの地に生きる人々を守り続けよう。何事にも報いを……それが乃木の生き様だから

後に「丸亀城の戦い」と呼ばれる総攻撃に耐え抜いて勝利した若葉たちは、生命反応が探知された南方と北方の地に向かってひなたを加えて旅立つ。
さながら部活動の合宿のような旅に和気藹々とする球子だったが、大地に産み落とされたバーテックスの卵。ボロボロの廃墟と化した街々など、もはや奪われてしまった世界が無情にも若葉の瞳に映る。
そんな中、大阪にある梅田駅へと足を踏み入れた勇者達は地面に人骨が散乱する梅田駅へと足を踏み入れ、生き残りが書いたと思われる日記を開く――

+《下巻》
日記の主である少女が辿った残酷な末路に苦悩する若葉たちだったが、バーテックスが襲来。
この場所にはもう生き残りが居ないと判断し、かつて無線通信で互いを励まし合った勇者・白鳥歌野がいるであろう諏訪方面へと歩を進める。
しかし、そこもまた無残に破壊され尽くしており、若葉たちは悲嘆に暮れる。だが、その荒涼とした大地に何かが突き出ているのを見た高嶋は皆と共にそれを掘り起こす。
掘り起こされたのは、人の身長ほどの大きさがある木箱。そして中には一通の封筒と畑を耕す鍬が入れられていた。

もしこの手紙を見つけたのが乃木さんでなければ、どうぞこの手紙を、四国の勇者である乃木若葉さんに渡していただければと思います

それは――歌野から若葉に託された一通の手紙だった。
手紙には日に日に結界が縮小し、切羽詰まった状況になりつつある事。諏訪はもう長くはもたないであろう事が書かれていたが、
それでも四国が残っている。人類の歴史を紐解くと、どのような災害や戦争からも立ち直ってきたことも書き記されていた。

最後に
大地を耕して蘇らせるときに、この鍬も使っていただければ幸いです
私も一緒になって、耕しているという気持ちになれますから

やっと……会えたな、白鳥さん。お前の遺志、確かに私が引き継いだ……

勇者・白鳥歌野は希望というバトンを四国の勇者と未来の世界に託した。
暗く混沌とする世界でなお確かに灯る希望を引き継いだ若葉だったが、自体は風雲急を告げる。
休息から目覚めた巫女ひなたが告げたのだ、四国に危機が迫っている。と――。

第十二話。生存者がいたという嘘の情報を流す大社のニュースに辟易しながら、模擬戦や卒業証書授与式など青春を謳歌する若葉。
だがその青春は突如として脆くも崩れ去ってしまう。
第十三話において敵の攻勢が再開。前線に投入された蠍座をモチーフとしたスコーピオン・バーテックスとの戦いで球子と杏が戦死。
更に第十四話では精神に変調をきたした千景が一般人を襲撃し、勇者の資格を一時剥奪の憂き目にあうなど様々な不幸が勇者達と四国を襲うが、
それをはねのけて前に進まんと、若葉は声を張り上げ大衆に一大演説を投げかけた。

私たち一人一人が皆、天敵に立ち向かう勇気を持つ勇者です!
四国の人々すべてが勇者であれば、化け物などに負けはしない!

第十六話。各メディアで題材的に取り上げられるほどのニュースとなった演説を終えた若葉は謹慎の解けた千景と共闘する――筈だった。
しかし、高嶋と親し気に喋っていた所を見て居場所を奪われたと誤解した千景はあろうことか鎌を若葉に振りかざしてしまう。

どうして……? どうして、私を……守るの……?
仲間だからだ!! お前が何をしようと、お前は私の仲間だ!! だから守る!! 何があっても!!

例え自分に危害を加えた仲間であろうとも守る。
まさしく勇者と呼べる行動をとる若葉だが、戦況は圧倒的に不利で疲弊し、集中力が切れる。その一瞬のスキを突いて攻撃が繰り出されたが、攻撃は当たることはなかった――

乃木さん……私は……あなたのことが嫌いよ……
知っている……
でも、嫌いなのと同じくらい……あなたに、憧れて……あなたのことが、好きだったわ……

第十七話。千景との悲しい別れを経て約数ヶ月後。
友の遺体は秘密裏に処理され、その行方を追おうとした若葉たちだったが。結局見つかることはなかった。
そして遂に終末戦争が最終局面を迎えるとき、若葉は高嶋の降ろした天に牙剥く大蛇の子、酒呑童子に迫る日本三大怨霊が一人・大天狗を降霊。
人々の希望である神樹を守るべく絶望の化身達へ立ち向かう。

あああああああっっっ!!

――殺してやる。
貴様ら化け物は一匹残らず殲滅する。
報いを受けさせる。どんな手を使っても、必ず殺し尽くす。

大天狗の影響を受け、復讐心と憎悪に飲まれようとする若葉の心に去来したのは高嶋、千景、球子、杏、ひなた、そして四国の人々と一緒に過ごしたかけがえのない日常の思い出だった。
守るために戦うことを思い出した若葉は、戦いの後、三人で過ごすであろう日常を想いながら精霊の力を制御。

(精霊の影響に囚われるな……!)
(私は……この化け物どもから四国を守る……また友がいる日常に帰るんだ……!)

天を焼き尽くし、京都の大半を大火によって滅ぼした埒外の力を御した若葉は自らを捉えていた水疱を沸騰させて消滅せしめ、他のバーテックスを殲滅。
神樹と人々の日常と希望は守られたのだ。

(ひなた……友奈…………守り……きったぞ……)

しかし、代償はあまりにも大きかった――

圧倒的劣勢ですね。でも、多くの犠牲を経て……人類は命を繋ぎました

これは一時の和睦に過ぎない
絶滅を免れた勢力が、力を蓄え、悲願を成し遂げる……歴史上、珍しくないことだ
確かに今の私たちでは勝てない。それは認めざるを得ない
ならば……だからこそ……勝てる力をつけなくては

高嶋はバーテックスと刺し違えて神樹の一部となり、世界は地獄のような火の海に変えられ、人類が再び繁栄する可能性は根絶された。
しかし、人類は多くの犠牲の果てに生きて命を繋ぐことが出来た。
いずれ対等な存在となり、それらを討ち滅ぼす力を蓄えること誓った若葉とひなたの二人は決意を新たに更なる戦いに赴く。希望を未来へと託し、奪われた世界を取り戻すために。

・花結いのきらめき
「花結いのきらめき」にも登場。参戦は中盤で、他の丸亀組とともに加入する。
年下であり後輩である勇者達とは対等に接しており、まとめ役である風先輩とは良き友人関係を築いている、
性能としては火力特化型で凄まじい量のダメージを出すことが可能だが、その代わりに装甲は薄くHPもワーストクラス。
子孫である小学生と中学生のダブル園子とは親子みたいなやりとりを交わすことが多く、暴走する二人に対するストッパーの役目を担う。
しかし、どこか抜けた描写も多く、瞑想途中に眠ってしまうなど血の繋がりを如実に感じさせることもある。

・結城友奈の章本編の若葉
勇者の章から桔梗の紋を持つ青い鳥として登場。
一期最終話の際、バーテックスの御霊に素手で触れ、別次元の世界に閉じ込められていた結城友奈を元の世界に導き助けた。(漫画版においては直接会って喋っている)。
二期最終話では英霊となった歴代の勇者達が集結。その際、大トリを取る形で青い鳥から人間の姿になり、東郷さんに行動を促した。

多分、今の貴方はとても苦しんでいると思う
辛いこと、痛いこと、絶望すること……頑張って頑張って、それでも耐えられないくらい、つらいことがあったのだろう
だからこそ、私の声が聞こえている筈だ
そんな貴方に私が言いたいのは、「もっと戦え」でも、「もっと頑張れ」でもない
生きろ
ただ、生きてくれ――

勇気を持つ人は、追記・修正をお願いします。

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