登録日:2025/09/24 Wed 00:53:02
更新日:2025/10/05 Sun 23:44:32
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クロワデュノールは、
日本の
競走馬。
●目次
【データ】
生年月日:2022年3月21日
父:
キタサンブラック
母;ライジングクロス
母父:Cape Cross
調教師:斉藤崇史 (栗東)
馬主:サンデーレーシング
生産者:ノーザンファーム
産地:安平町
主な勝鞍:24'東京スポーツ杯2歳ステークス(G2)、
ホープフルステークス(G1)、25'
日本ダービー(G1)、プランスドランジュ賞(G3)
【概要】
2022年3月21日生まれの青鹿毛の牡馬。
父は2015年の菊花賞馬であり、JRA
顕彰馬にも選出されたキタサンブラック。
名前は仏語で『北十字星』の意味で父キタサンブラックの「北」、及び母ライジングクロスの「クロス」を掛け合わせたネーミングとなっている。主戦騎手・馬主・調教師はいずれも、牝馬初のグランプリ3連覇を果たした
クロノジェネシスと同じ、
北村友一、サンデーレーシング、斉藤崇史。
そのせいでクロノデュワールと間違えられがち。ついたあだ名がクロワッサン
【戦歴】
2歳
2024年6月9日に東京競馬場の2歳新馬戦芝1800mでデビュー。鞍上は北村友一。
先行抜け出しで上がり最速のレコード勝利を果たすと、11月の東京スポーツ杯2歳Sで24kgも馬体重を増やしながらも、またしても先行から上がり最速で勝利。
その後、初GⅠを目指しホープフルステークスに出走する。単勝オッズ1.8倍の圧倒的人気を背負った彼は好スタートを決めると中団でレース進める。向正面では後方にいた17番人気ファウストラーゼンが一気にハナまで捲るのを見るやこれに追従するも4番手でぴったり折り合ってみせた。そして4コーナーを回る頃には3番手に進出、直線に入るとスッと抜け出して上がり最速と0.1秒差の34秒9で2馬身差をつけ完勝。キタサンブラック産駒初の2歳GⅠ勝利となった。鞍上の北村友一にとって2020年の有馬記念以来のGⅠ勝利であり、事故による大怪我からの復活を果たしたことを証明する勝利でもあった。
この圧倒的素質をもって2024年度の最優秀2歳牡馬に選出。おまけに2歳時に負かした馬達が次々と重賞やオープン特別を勝ったため、何もしなくても評価が鰻登り。早くも「
イクイノックスの再来」などと囁かれ始めた。
……のだが、当のイクイノックスはクラシックを勝っていない。この時点でフラグは立っていたのかもしれない
3歳
クラシック戦線のローテーションは皐月賞直行。本番では単勝1.5倍の1番人気、2番人気のサトノシャイニングが11.1倍という1強状態となり、レースは先団外目を追走。途中ファウストラーゼンが前2走同様の捲りを繰り出しながらも直線で先頭に立つ。しかしその外からジョアン・モレイラ騎乗のミュージアムマイルが強襲、1.1/4馬身差の2着と初黒星となる。とはいえこれはミュージアムマイルの末脚の切れ味がモレイラマジックで大幅に引き出された故の瞬間火力で仕留められたといったところだろう。同父先輩のイクイノックス同様持続力のある脚を持つと診られているのもあって、ダービーでも有力馬となり得ると思われる。
次走は日本ダービー、加えて
凱旋門賞への登録もしており、ダービーの結果次第で大舞台への挑戦も視野に入っていた。ダービー本番では
武豊騎乗のサトノシャイニングが一旦ハナを切ったあと番手に位置取ってペースを握る中を先団追走。包まれずに突入できた直線でじわじわ脚を伸ばし、追撃してくるマスカレードボールを凌いで見事ダービー馬の栄光を勝ち取った。
再起の愛馬を、世代の頂点に導いた!北村友一やりました!
これで北村騎手と斎藤厩舎は共にクラシック初制覇、更に
バクシンオーの血が入った馬のダービー制覇は史上初、キタサンブラック産駒は2年前の
ソールオリエンスと合わせてクラシックでの父の忘れ物を回収しきった。後にJRAが発表したダービーのレーティングは120。これは
ドウデュース、
ダノンデサイルに並ぶ数値である。
ダービー後、サンデーレーシングからクロワデュノールの凱旋門賞挑戦が正式に決定したことと、北村がその鞍上を引き続き務めることが発表された。秋初戦は、その前哨戦として古馬混合戦かつ
シリウスシンボリ以来40年振りとなるプランスドランジュ賞(GⅢ・芝2000m)に出走。本番ではスムーズにゲートを出たあと馬群のちょうど真ん中を追走。初の斤量58kgに欧州初騎乗の北村騎手、手違いによる不十分な追い切り調教という不安要素を抱え、重馬場とスローに苦しめられながらもダリズの追撃をクビ差で凌ぎ、勝利を果たした。
さすがにタフなレースだったか、レース後には球節に熱感があったものの症状は軽く、後日には曳き運動もこなしていた。
順調にいけば同期のアロヒアリイ、一つ上世代のビザンチンドリームと共に凱旋門賞に挑むこととなる。
そして凱旋門賞当日。枠順抽選では18頭出走中17番の大外枠に放り込まれ、更にはレース数日前に唯一自身より外側だったアイルランド産馬エストレンジが出走を取り消したことで実質最外出走となる(ビザンチンドリームも15番に放り込まれる一方、アロヒアリイは4番に入ることができた)。そして一旦は晴れたものの馬場入りになって降り出してしまう。
レースは抜群の好スタートを決めると先団2番手に取り付き、そのままハナを切る形でじっくり進める形に。登り坂→コーナー→下り坂→フォルスストレートと焦らずに進み直線へと入り、一時は先頭をキープするも外からダリズとミニーホークに強襲され、重馬場で瞬発力勝負に持ち込みきれず14着と大敗。同期のアロヒアリイ(17着)には先着するも、掲示板に入れたのは5着のビザンチンドリームだけだった。
追記・修正お願いします。
- プリティーぐれいでクロノジェネシスが観戦してたレースがクロワデュノールが勝った25年日本ダービー説好き -- 名無しさん (2025-09-24 21:37:07)
- クロワデュノール作成ありがたい 凱旋門賞は絶対勝つと信じてるからな -- 名無しさん (2025-09-26 06:54:19)
最終更新:2025年10月05日 23:44