登録日:2025/09/24 Wed 00:53:02
更新日:2026/07/03 Fri 10:37:30
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クロワデュノールは、
日本の
競走馬。
【データ】
生年月日:2022年3月21日
父:
キタサンブラック
母;ライジングクロス
母父:Cape Cross
調教師:斉藤崇史 (栗東)
馬主:サンデーレーシング
主戦騎手:北村友一
生産者:ノーザンファーム
産地:安平町
獲得賞金:12億1984万600円(2026年5月時点)
主な勝鞍:24'東京スポーツ杯2歳ステークス(G2)、
ホープフルステークス(G1)、25'
日本ダービー(G1)、プランスドランジュ賞(G3)、26
'大阪杯(G1)、
'天皇賞・春(G1)
【概要】
2022年3月21日生まれの青鹿毛の牡馬。
父は2015年の菊花賞馬であり、JRA
顕彰馬にも選出されたキタサンブラック。
名前は仏語で『北十字星』の意味で父キタサンブラックの「北」、及び母ライジングクロスの「クロス」を掛け合わせたネーミングとなっている。主戦騎手・馬主・調教師はいずれも、牝馬初のグランプリ3連覇を果たした
クロノジェネシスと同じ、
北村友一、サンデーレーシング、斉藤崇史。
そのせいでクロノジェネシスの仔だとかクロノデュワールと色々間違えられがち。ついたあだ名がクロワッサン
やはりというか父に似て大柄なフレームと素直で落ち着いた気性であり、世代戦ではスムーズなレース運びがちらほら。
【戦歴】
2歳
2024年6月9日に東京競馬場の2歳新馬戦芝1800mでデビュー。鞍上は北村友一。
先行抜け出しで上がり最速のレコード勝利を果たすと、11月の東京スポーツ杯2歳Sで24kgも馬体重を増やしながらも、またしても先行から上がり最速で勝利。
その後、初GⅠを目指しホープフルステークスに出走する。単勝オッズ1.8倍の圧倒的人気を背負った彼は好スタートを決めると中団でレース進める。向正面では後方にいた17番人気ファウストラーゼンが一気にハナまで捲るのを見るやこれに追従するも4番手でぴったり折り合ってみせた。そして4コーナーを回る頃には3番手に進出、直線に入るとスッと抜け出して上がり最速と0.1秒差の34秒9で2馬身差をつけ完勝。キタサンブラック産駒初の2歳GⅠ勝利となった。鞍上の北村友一にとって2020年の有馬記念以来のGⅠ勝利であり、事故による大怪我からの復活を果たしたことを証明する勝利でもあった。
この圧倒的素質をもって2024年度の最優秀2歳牡馬に選出。おまけに2歳時に負かした馬達が次々と重賞やオープン特別を勝ったため、何もしなくても評価が鰻登り。早くも「
イクイノックスの再来」などと囁かれ始めた。
……のだが、当のイクイノックスはクラシックを勝っていない。この時点でフラグは立っていたのかもしれない
3歳
クラシック戦線のローテーションは皐月賞直行。本番では単勝1.5倍の1番人気、2番人気のサトノシャイニングが11.1倍という1強状態となり、レースは先団外目を追走。途中ファウストラーゼンが前2走同様の捲りを繰り出しながらも直線で先頭に立つ。しかしその外からジョアン・モレイラ騎乗のミュージアムマイルが強襲、1.1/4馬身差の2着と初黒星となる。とはいえこれはミュージアムマイルの末脚の切れ味がモレイラマジックで大幅に引き出された故の瞬間火力で仕留められたといったところだろう。同父先輩のイクイノックス同様持続力のある脚を持つと診られているのもあって、ダービーでも有力馬となり得ると思われる。
次走は日本ダービー、加えて
凱旋門賞への登録もしており、ダービーの結果次第で大舞台への挑戦も視野に入っていた。ダービー本番では
武豊騎乗のサトノシャイニングが一旦ハナを切ったあと番手に位置取ってペースを握る中を先団追走。包まれずに突入できた直線でじわじわ脚を伸ばし、追撃してくるマスカレードボールを凌いで見事ダービー馬の栄光を勝ち取った。
再起の愛馬を、世代の頂点に導いた!北村友一やりました!
これで北村騎手と斎藤厩舎は共にクラシック初制覇、更に
バクシンオーの血が入った馬のダービー制覇は史上初、キタサンブラック産駒は2年前の
ソールオリエンスと合わせてクラシックでの父の忘れ物を回収しきった。後にJRAが発表したダービーのレーティングは120。これは
ドウデュース、
ダノンデサイルに並ぶ数値である。
ダービー後、サンデーレーシングからクロワデュノールの凱旋門賞挑戦が正式に決定したことと、北村がその鞍上を引き続き務めることが発表された。秋初戦は、その前哨戦として古馬混合戦かつ
シリウスシンボリ以来40年振りとなるプランスドランジュ賞(GⅢ・芝2000m)に出走。本番ではスムーズにゲートを出たあと馬群のちょうど真ん中を追走。初の斤量58kgに欧州初騎乗の北村騎手、手違いによる不十分な追い切り調教という不安要素を抱え、重馬場とスローに苦しめられながらもダリズの追撃をクビ差で凌ぎ、勝利を果たした。
さすがにタフなレースだったか、レース後には球節に熱感があったものの症状は軽く、後日には曳き運動もこなしていた。
順調にいけば同期のアロヒアリイ、一つ上世代のビザンチンドリームと共に凱旋門賞に挑むこととなる。
そして凱旋門賞当日。枠順抽選では18頭出走中17番の大外枠に放り込まれ、更にはレース数日前に唯一自身より外側だったアイルランド産馬エストレンジが出走を取り消したことで実質最外出走となる(ビザンチンドリームも15番に放り込まれる一方、アロヒアリイは4番に入ることができた)。そして一旦は晴れたものの馬場入りになって降り出してしまう。
レースは抜群の好スタートを決めると先団2番手に取り付き、そのままハナを切る形でじっくり進める形に。登り坂→コーナー→下り坂→フォルスストレートと焦らずに進み直線へと入り、一時は先頭をキープするも外からダリズとミニーホークに強襲され、重馬場で外枠からハナを切って走り続けた事で瞬発力勝負に持ち込みきれず14着と大敗。同期のアロヒアリイ(17着)には先着するも、掲示板に入れたのは5着のビザンチンドリームだけだった。
ただでさえ外枠で消耗しやすい条件下の中、雨で重馬場になるという最悪の条件下での勝負となった事もあり、苦い敗北となっての帰国となった。
なお余談だが、この凱旋門賞挑戦の3週間後に母ライジングクロスが亡くなっていたことが翌年5月に判明。
帰国後は一旦香港ヴァーズ及び香港カップに予備登録していたが、最終的にジャパンカップを目標にすることとなった。ここでは前年ダービー馬
ダノンデサイルや秋天を制した同期マスカレードボール等も出走表明している。
とはいえ追い切り調教では年下の牝馬に先着される等調子が中々上がらずギリギリまで様子を見ていたが、1週前の段階でようやく調子が戻ってきたこともあって正式に出走。
内枠2番の好枠で始まったレースはセイウンハーデスが
一昨年を彷彿とさせる1000m通過57.6秒のハイペースで引っ張る中で先団追走。直線に入ってセイウンハーデスが垂れてきたところで後続がなだれ込むも道中消耗した先団馬はなかなか伸びず、そんな中でクロワデュノールは一旦先頭に立つ。だが外から海外馬
カランダガンが上がり最速で強襲、マスカレードボールとの接戦を演じワンツーフィニッシュを飾り、クロワデュノールは共に出走していた2つ上のダービー馬
タスティエーラにこそ先着するが3着ダノンデサイルに1馬身差の4着。
本調子とはいかない状態かつ後方決着の展開ながら先団組で唯一掲示板に食らいついたのは流石だが、運に恵まれず相手の方が一枚上手と思わざるを得ない結果となってしまった。
レース後は有馬記念の人気投票で上位に入るも、来年に向け休養に入ることが決定。
なお最優秀3歳牡馬は皐月賞と有馬記念を制したミュージアムマイルに軍配があがり、この世代ではクロワデュノール、ミュージアムマイル、マスカレードボールが三強と見る者も。
4歳
明けて4歳。始動戦にはドバイシーマクラシックとドバイワールドカップに予備登録しているとのことだったが、現状の実績で海外に行くことはできないという判断から最終的に大阪杯への出走を表明。
北村友一が引き続き鞍上を務め、追切ではジャパンカップ前の追切で先着を許したアランカールを今度は追い抜くなど調子が上向いている。
他に参加を表明した陣営は、中東情勢の急激な悪化によりドバイ遠征勢が次々と次走の転換を余儀なくされ、大阪杯にはダービー馬のダノンデサイルや阪神無敗の
メイショウタバルが参戦など、
近年稀にみる豪華な面子となった。
レース本番は1番人気でこそあるが大外枠15番からのスタートとなったものの、スタート直後に中団外目に付けて追走。1000mを過ぎたあたりから徐々に進出し、直線で逃げ粘るメイショウタバルを追撃、直線最後の所で差し切って親子制覇という形で復活勝利。
GⅠ昇格してからの大阪杯親子制覇は初事例。更に2020年代のダービー馬は
コントレイルから6世代続けて全頭古馬GⅠ勝ち馬となった。ついでに
不利であると言われた大外枠での勝利はスワーヴリチャードから8年ぶり、ダービー馬での勝利は初という偉業も達成した。
ちなみに
レース当日朝、馬体がまだ重いと判断され坂路入りするという異例の調教メニューをこなしていて、レース中も走りにふらつきが見えるなど休み明けで本調子ではない事が発覚している。
次走には春の天皇賞を選択。大阪杯から中3週かつ初の長距離戦となる正念場で、父と同じローテを回す事にもなった。
レース本番は前年覇者ヘデントールと長距離好実績&鞍上武豊でプラス要素のアドマイヤテラと人気を分け合いつつ1番人気で迎え、道中は好スタートを決めたミステリーウェイが果敢に逃げをうつなか中団やや外めに位置取る。序盤、前に行こうとする様子こそあったものの後ろにいたアドマイヤテラのマークにも動じず機会を待ち、3コーナーを抜けたあたりからじわじわと進出開始。4コーナーを抜けた頃には先頭に立ちゴール板を目指す…が、なんと
本競走12番人気で道中最後方にいた同父のヴェルテンベルクが外から強襲。
直線での叩き合いの末、ほぼ同時にゴール板を駆け抜けた2頭。勝敗は写真判定に委ねられ、数分後、
ハナ差2cmでクロワデュノールに軍配が上がり、
2007年のメイショウサムソン以来、実に19年ぶりとなるダービー馬の勝利、そして2400m超え未経験かつ500kg以上の競走馬による勝利、及び2歳GⅠ勝ち馬による春天勝利と大阪杯→春天ローテの親子制覇は史上初となった。
天皇賞におけるハナ差2cmの大接戦
ドゴーン!!は、2008年天皇賞秋での
ウオッカVS
ダイワスカーレットを思い起こさせるものとなった。
加えて父キタサンブラックもちょうど10年前に、
13番人気のカレンミロティックと競り合い、写真判定の末に
ハナ差4cmで勝利しており、
産駒2頭による2016年天皇賞春の再現という奇跡的展開となった。
ついでにキタサンブラックは、もう少しで「同一年に2頭の同一G1勝利馬を輩出」という空前の珍記録を達成するところだった。更に言えば、3着の
シュヴァルグラン・アドマイヤテラ双方とも友道厩舎である。
これで
JRAの主要4競馬場全てでのGⅠ制覇と
親子制覇も果たし、
春古馬三冠にリーチをかけた。そして陣営は
春古馬三冠をかけて宝塚への出走を表明。
その宝塚記念では、想定通りに去年の覇者
メイショウタバルやダノンデサイルといった大阪杯からの強豪、そして半年ぶりのレース組ミュージアムマイルとレガレイラが参戦など豪華な面子となった。
調教では
やたらネガキャンする斎藤調教師の発言こそあれど気合入れに余念は無く、春天からの臨戦態勢にも関わらずコンディション自体は高いレベルを維持できているなど基礎性能の高さは健在。他面子と比べても圧倒的な実力と懸念材料の少なさから事前オッズでは断トツの一番人気に押され、出走前日には一時単勝オッズが2倍台から1.1倍にまで急上昇する事態になるなど、ファンからの期待も一層高まっていた。
そして迎えた当日。曇り空ではあったが馬場状態は良かったが、パドックから本場馬入場へ至るルートで急転直下の事件が発生。
なんと
突然のゲリラ豪雨が阪神競馬場周辺を襲い、発走10分前に芝コースの馬場が良から重にまで変わってしまった。あまりの急激な雨で現地でも傘を差す観客は少なく、雨天時を想定した雨具を用意できなかった陣営も多いほどで、これにより一気にメイショウタバルに運の向いた状況になってしまった。
そしていざ出走してみると、先頭は有馬記念でも爆走したコスモキュランダが駆け、その後ろに離れてメイショウタバルが追走し
何故かミステリーウェイは差し控えるという選択を取ってクロワデュノール自体は今回は5番手に着いた先行策で追従。終始内ラチ沿いを通る事で距離ロスを減らし、前についていたシュガークンの勢いが落ちても躱して前に出るなど雨でも安定した走りを見せる。
ところが、マークしていたメイショウタバルが前にいる状況下、メイショウタバル鞍上武豊の策なのか、マークしていたのを逆手に取られたのか3コーナーで
川田将雅騎乗のマイネルエンペラーに外側を塞がれる形で外に出す事が出来ず仕掛けられなかった。
そしてそのままの勢いで直線に入り込むと、やや外側に出して一気に先頭勢に襲いかかったが、既に速度が落ちつつあったコスモキュランダを抜き去りこそできたものの、
セーフティリードを取って逃げの体制に入っていたメイショウタバルの勢いには一歩及ばず、クビ差で2着入線、大阪杯のリベンジをされてしまった。
今までの勝ちレースと同じく先行策からの理想的な横綱競馬ができていただけに、レース直前~直後だけ降った大雨によるコースコンディションの悪化などが脚を引っ張ってしまい、
父・キタサンブラックの9着と比べると息子はだいぶ挽回したと思えるが、メイショウサムソン以来の
古馬三冠最後のレースで2着敗北を喫してしまった。
それでもそのメイショウタバルにクビ差まで迫ったところに負けて強しと言う内容であった。
追記・修正はかつての相棒との縁で再起してからお願いします。
- プリティーぐれいでクロノジェネシスが観戦してたレースがクロワデュノールが勝った25年日本ダービー説好き -- 名無しさん (2025-09-24 21:37:07)
- クロワデュノール作成ありがたい 凱旋門賞は絶対勝つと信じてるからな -- 名無しさん (2025-09-26 06:54:19)
- 信仰心は目を曇らせる -- 名無しさん (2025-10-24 14:22:41)
- 大阪杯勝利おめ -- 名無しさん (2026-04-05 16:06:47)
- 凱旋門賞は大外重馬逃げるしかない無理ゲー、JCは臨戦最悪。鉄砲がけあんましない馬だから今回もベストじゃなかっただろうけど地力とセンスがすごいねこの馬 -- 名無しさん (2026-04-05 18:19:57)
- 普通に現役最強馬だと思ってる。これでまだまだ成長の余地残してるらしいし、主人公どころかフリーザだよもはや。 -- 名無しさん (2026-04-05 19:16:30)
- あとはマスボが古馬GⅠもう1勝できればこの世代の皐月賞上位がハイレベルだと証明できる…! -- 名無しさん (2026-04-06 17:49:48)
- 春天に出走か、宝塚も勝って父が果たせなかった史上初の春古馬三冠が見たい -- 名無しさん (2026-04-16 13:06:29)
- 長距離未経験やら不安視されていた中、春天勝利で春古馬三冠リーチ!スゲー馬だな -- 名無しさん (2026-05-03 16:07:46)
- 宝塚さえとれば史上初の春古馬三冠達成か!! -- 名無しさん (2026-05-03 16:15:55)
- あまり話題に上がらないが、キタサンブラック以来のJRA主要四競馬場G1制覇を果たした -- 名無しさん (2026-05-03 18:04:31)
- 春天勝利によりキタサン産駒による大阪杯〜有馬記念までの古馬王道6レースの完全制覇も成し遂げられました(殆どエクレア君のおかげですが) -- 名無しさん (2026-05-04 00:20:43)
- 最初クロノジェネシス産駒ちゃうんかとなった。だって同じクロから始まる名前だし…… -- 名無しさん (2026-05-05 15:20:39)
- ちょっと調べたら2歳GⅠ勝ち馬の春天勝ちは初っぽい -- 名無しさん (2026-05-05 22:16:21)
- キタサン産駒の中で最も親父に似ているのはクロワだと思う。 -- 名無しさん (2026-05-06 02:07:50)
- 完全に雨にやられちまった感はあるが、ここまでやれたのは立派だし,今後も北村騎手で行って欲しいな -- 名無しさん (2026-06-14 16:02:47)
- 豊マジックにやられた、てか天候まで操るとか -- 名無しさん (2026-06-14 18:09:52)
- 負けてなお強し、というか重馬場巧者のタバルをクビ差まで追い詰めるのはやべぇよ。たらればは禁句だけど良馬場だったらマジであり得たな、春古馬三冠。 -- 名無しさん (2026-06-14 18:25:16)
- 流石に昨日は不運だったと思うけど、天皇賞春でほぼ差されてたところを勝たせてもらってたし、おあいこな気もする。春古馬三冠ってほんとにむずいんだろうな。 -- 名無しさん (2026-06-15 13:50:28)
- クロワデュノール自体は間違いなく超順調だったけど、ああいうどうにもならない運もあるし難しいよね。それでも勝てと言われたらまぁそうなんだろうけど、そんなUMA普通はいないわけで…… -- 名無しさん (2026-06-26 18:53:21)
- サンデーに三冠馬なんて与えても三冠の価値が落ちるだけだよ。当然の報いってやつ。 -- 名無しさん (2026-07-03 10:37:30)
最終更新:2026年07月03日 10:37