ファナティック(キン肉マン)

登録日:2025/09/23 Tue 17:18:58
更新日:2025/09/23 Tue 19:40:38NEW!
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新機軸を得た超人 それはもはや超人ではないのかもしれません

あえて言葉にするなら 現人神とでもいったところですかねぇ──っ!




ファナティックとは、漫画キン肉マン』に登場する超人。

  • 戦績
vsネメシス○(アヴァランチ・デスロード)


●概要

下天した刻の神から全宇宙を滅ぼす使命を与えられた時間超人の大幹部、[超人強度]]1億パワーを誇る五大刻(ごたいこく)の一人。
終焉の刻(しゅうえんのこくのこく)の二つ名を持ち、完璧超人始祖の一人だった完璧・拾式サイコマンに酷似した容姿や立ち振る舞いが特徴。口癖も同じ「ニャガニャガ」
85巻の背表紙にパピヨンマンと共に描かれた時は青い肌をしていたが、「サイコマンと瓜二つのはずなのにここまで違うのはおかしいだろう」と気付いたのか、86巻の表紙では白い肌に修正されている
下等超人もとい「旧式超人」を見下した嫌味で慇懃な態度も共通している。
しかし本人は別人でありそもそもサイコマン(およびグリムリパー)などという超人は知らないと主張している。
服装のほか涙腺模様が波打つようになっている等外見に僅かな違いがあるほか、思想や性格についてもサイコマンと正反対な部分もある。
五大刻としても、他の四人が「黎明」「燦然」「黄昏」「宵闇」と時間帯の移り変わりとも解釈できる二つ名を持つ中で彼は全ての終わりを示す「終焉」の名を持ち、特別な立ち位置であることが見て取れる。
「ファナティック(fanatic)」とは名詞では「狂信者」、形容詞としては「熱狂的」「狂信的」等の意味を持ち、彼が刻の神に忠実な狂信者であることを示していると考えられる。

容姿だけでなくサイコマンの技を自在に操り、マグネット・パワーを使いこなす点も同じ。
ただし、マグネット・パワーについては能力に溺れてしまったサイコマンと異なり技の錬度が鈍るリスクを熟知しており防御はともかく攻撃には使わない。
その上で超人強度1億パワーと多数のオリジナルホールドも兼ね備えている強敵。

サイコマンと繋がりがあるためなのか完璧超人の内情にも詳しいようで、ネメシスの名前や完璧超人始祖のダンベルの意味や役割も知っていた*1
また圧倒的な力で「下等超人」を蹂躙してきた完璧超人の在り方を非難するような言葉も口にしている。

エンデマンからは「(慇懃な口調が)癇に障る」、パピヨンマンからは「マグネット・パワーを好き勝手に使う」、エクサベーターからは「何を企んでおるかわからん」等、他の五大刻からもよく思われていない様子。

●活躍

時間超人の試作品であるエル・ドミノスが倒された後、五大刻の中で最初に正体を現した。
その場にいたマリキータマンマリポーサ達はどう見てもその容姿が消滅したはずのサイコマンに酷似していることに疑問を抱いていた。
しかし、この場にいる大半がサイコマンと面識のない超人なのでリアクションとしては少し微妙。しかも完璧超人のケンダマンは何故かノーリアクション

その場をパピヨンマンに任せマグネット・パワーの研究施設が残るサグラダ・ファミリアに向かった彼はジャスティスマンの襲来を受ける。
しかし、それを予期していたファナティックは以前にこっそりすり替えていた始祖のダンベルの効果で彼ら始祖の動きを封じ、ジャスティスマンを時間超人量産のためのサンプルとして確保。
そこに今度はネメシスが現れ、捕らえられたジャスティスマンやの姿やファナティックの態度に激昂した彼と戦うことになる。

持ち前のスキルの高さに加えてかつての盟友グリムリパーとのスパーの経験を活かして善戦するネメシスだったが、ネメシスの6800万パワーを優に超える1億パワーの壁は如何ともし難く追い詰められてしまう。
しかしファナティックがキン肉族、そしてネメシスが敬愛する兄タツノリを侮辱したことがネメシスの火事場のクソ力を目覚めさせてしまい猛反撃を食らうことに。

そのまま「“完肉”バトルシップ・シンク」でKOされるかと思われたが、マグネット・パワーを石のリング内の鉱物に作用させリングを変質させたことで衝撃を和らげ生還。
サイコマンの本来の「輪廻転生落とし」と瓜二つの奥義、「永遠の最終楽章」を炸裂させる。

互いに甚大なダメージを受けダブルダウンとなるが、エル・ドミノスも見せていた「超回復」能力でファナティックはほぼ万全の状態にまで持ち直す。
ネメシスも気力で立ち上がり最後の一撃にかけようとするがあっさりとかわされ、「アヴァランチ・デスロード」でKO。

しかし試合決着後ネメシスの「俺と同様、貴様も過去からは逃れられん」「サイコマンという名前はずっとお前について回る」という言葉には何か思うところがあったらしく、苛立った様子を見せていた。

キン肉族の力を警戒していた刻の神は正しかったと実感したファナティックはネメシスをサンプル第2号として回収し時間超人量産のための研究に戻っていった。
このため読者の間ではジャスティスマンとネメシスの能力をコピーした時間超人が新たな強敵として立ちはだかる展開が予想されている。


●必殺技


  • アヴァランチ・デスロード
サイコマンにはないオリジナルの落下技。
空中でハーフネルソンの体勢で相手を捕らえ、着地と同時に相手の脳天を自分の左膝に叩きつける。

  • 終焉のスピア・クロス
装束の裾を針のように尖らせ、高速で突進を繰り返して相手を切り裂く。
見た目は完全にサイコマンの「完幻殺法スピア・ドレス」と同じ。
ネメシスのパーフェクトディフェンダーによるガードでも完全には防ぎ切れない威力を誇る。

  • 八つ裂きハット(?)
サイコマンと同様、帽子に仕込まれた複数の棘を高速回転させ相手を切り裂く。
正式な技名はコールされていないので不明。

  • ソンブレーロ・スパイラルショット
リング上の相手めがけて空中から錐揉み回転しつつ急降下する。
しかし、これは命中する前に空中に飛び上がったネメシスにネメシスドライバーに形にとらえられた。

サイコマン同様、マグネット・パワーを自在に使いこなす。
ネメシス戦では浮力でネメシスドライバーの威力を殺したほか、石のリングを変質させ火事場のクソ力を込めたバトルシップ・シンクの威力を軽減した。

  • ファナティック・ビリーバーロック
サイコマンにはないオリジナルの全身関節技。
右手で相手の左足を掴み自分の首裏に掛けるマフラーホールドの体勢を取りつつ、左手で相手の又越しに左腕を掴む。
この状態で相手の背骨を反らせ、さらに右足で相手の首をロックし締め上げるという複雑怪奇な技。
極められている関節部分はもとより、掴まれてる手足もファナティックの握力により激しいダメージが生じる。

  • 歓喜のべサメ・ムーチョ
オリジナル技。
右腕を相手の首に掛け、自分の右膝に相手の頭部を叩きつける。

  • 超回復
時間超人に備わった能力で、時間を操作することで肉体の治癒を大幅に早める。
ネメシスと互いに満身創痍となりダブルダウンとなったが、この能力により即座に復活した。
実質この時点で勝負はついてしまったと言える。
とはいえこの能力を使うまでに追い詰められるのはファナティック自身も予想外だったとのこと。

  • 永遠の最終楽章(エターナル・コーダ)
ブリッジの反動で相手もろとも空中へ大きく跳躍。
相手の両足を自分の両足でロック、相手の両腕を前で交差させつつクラッチ。
相手のエビ反りにした体勢のまま急降下する。

これもサイコマンの完璧・拾式奥義「輪廻転生落とし」(グリム・リーインカーネーション)と同じ形だと言及されている。
マグネット・パワーなしで発動する形が披露されたのはこれが初めてである。
例によってファナティックは自分のオリジナルホールドであると主張し、周りが「輪廻転生落とし」にそっくりだと驚いている事に「見せた事はないはずですが」と本気で困惑していた。


追記・修正お願いします。

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最終更新:2025年09月23日 19:40

*1 それだけにサイコマンを知らないとする態度についても不自然さがあるが。