光輪の精霊 ピカリエ

登録日:2019/12/26 Thu 00:50:22
更新日:2024/07/21 Sun 20:56:47
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その光輪の使い手は、世界を変えるだけの素質を持っていた。





《光輪の精霊 ピカリエ》とは、デュエル・マスターズのクリーチャーである。


概要

光輪の精霊 ピカリエ P 光文明 (4)
クリーチャー:エンジェル・コマンド 4000
ブロッカー
このクリーチャーは、相手プレイヤーを攻撃できない。
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、カードを1枚引いてもよい。
DMD-28 『カスタム変形デッキ 革命vs侵略 龍極の光文明』で登場したカード。
革命編で登場したカードにしては非常にシンプルなカードで、
攻撃できない中量級ブロッカーにキャントリップがついてきた、という系の性能。

とはいえ、エンジェル・コマンドでは軽量級であり、
各種エンジェル・コマンドの進化元として出しやすいクリーチャーではある。
というより、収録商品も《革命聖龍 ローゼンスター》の進化元としてまさしくそれを期待したものであろう。
また侵略デッキ側では《ヘブンズ・ゲート》でも出せるようになっており、
あちらの主力が重いため、つなぎとしても使われる。

《革命の精霊龍 ローズダカーポ》や《寄生の精霊龍 パラス・ルーソワ》、
《奮戦の精霊龍 デコデッコ・デコリアーヌ・ピッカピカIII世》など、対抗馬は多いものの、
『つなぎ』を意識するなら差別化は容易。

……差別化は容易と書いたものの、そもそも現代のデッキは
「素直に進化しない」デッキや「進化元は超次元で調達する」デッキ、
そもそもピカリエがお呼びでない「非進化で蹂躙する」デッキが多く、
こと光においては当時は【ミルザムエメラルーダ】の時代であり、ピカリエは活躍しにくかった。
音感の精霊龍 エメラルーダ》とコスト自体は被らないため共存自体は可能だったはずなのだが、
ピカリエで間を持たせるよりももっといいアクセス方法があるとなると採用議論には至らないものであったといえる。
サポートの多いブロッカーではあるが、ブロッカーは「破壊されやすい」というデメリットも持つため、
すぐに仕事に移れないピカリエが、申し訳程度に1ドローしたとて、というのはあったんだろうか。


関連カード

冥光連結 ピカガジラ P 闇文明 (7)
クリーチャー:ディスペクター/デーモン・コマンド/エンジェル・コマンド 7000
G・ストライク(このクリーチャーを自分のシールドゾーンから手札に加える時、相手に見せ、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。このターン、そのクリーチャーは攻撃できない)
EXライフ(このクリーチャーを出す時、自分の山札の上から1枚目をシールド化する。このクリーチャーが離れる時、かわりにそのシールドを墓地に置く)
W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする)
ブロッカー(このクリーチャーをタップして、相手クリーチャーの攻撃先をこのクリーチャーに変更してもよい)
「キングマスタースタートデッキ ジェンドルのディスペクター」で登場した、《冥府の覇者ガジラビュート》とのディスペクター
スタートデッキ収録のためか元ネタの原型はブロッカー程度であり、キーワード能力が4つ並んだ簡潔なスペック。
ウェディング・ゲート》で踏み倒せるので、それを活かすのが使い道か。




デュエル・マスターズ プレイス

光輪の精霊 ピカリエ R 光文明 (4)
クリーチャー:エンジェル・コマンド 4000
ブロッカー
相手プレイヤーを攻撃できない。
バトルゾーンに出た時、カードを1枚引く。
デュエル・マスターズ プレイスでは、なんと第1弾の「超獣の始動 -MASTER OF DUEL-」から収録された。
任意キャントリップが強制ドローに変更されたほかは効果は変わっておらず、13年先の未来から参戦である。
元祖『光輪の精霊』のシャウナとも共演している。

……さて、先程ピカリエを凡庸凡庸と書いてきたが、これはRev環境を基準に語っているものである。
Revであれば4マナも払えばキャントリップでは済まないレベルの行動に移れるくらいでようやく強いと言えるのであり、
コスト4でP4000のコマンドブロッカー、以上で説明が済んでしまうピカリエはあまり見向きもされないのである。

しかしこれが基本セット・闘魂編ベースのプレイスではどうなるか。
ドローソースすらまともなものが少ないプレイス環境では、キャントリップひとつが大事なドローソース扱いである。
そして出てくるP4000ラインは速攻のウィニーを足止めするには十分すぎる数値であり、
更に忘れてはいけないあの《聖霊王アルカディアス》の進化元になれるので、4マナの対価に対して3つもバックが有る状態といえばわかるだろうか。
加えて光ブロッカーの「相手プレイヤーを攻撃できない(相手クリーチャーへの殴り返しは可能)」という性質も、
初期のタップキルデッキでは優秀な効果である。

プレイスではまともに使える軽量除去も少なく、結果として立てられると速攻はどうにもできなくなるし、
そうでなくても存在そのものがプレッシャーとなるのはわかってもらえるだろう。

聖霊王アルカディアス》が第一線で活躍する黎明期にコスト4の進化元なんて存在したらぶっ壊れなのに、
《月光の守護者ディア・ノーク》からP1000減っただけでキャントリップがついてきているのは異常事態であり、
《磁力の使徒マグリス》が攻撃できないだけでパワーが増大しているのも異常事態である。

こんな調子なので、ピカリエは引けなくても光使いならまっさきに生成すべきカードとなっている。
中には「最初のプレイス殿堂入りはピカリエだろう」という声も*1
ほっとくとアルカディアスが生えてくるので、火使いはブレクロ4投ではなく、まず《火炎流星弾》4投からデッキ構築をスタートしている。
そのあまりの暴れっぷりから「現代文明チートで無双する転生者」「(アルカディアスに)なろう系主人公」などと揶揄評される事もしばしば。

しかし殿堂入りはしなかったものの第一弾で登場したカードであることが災いし、新しいカードしか使えない「New Division」ルールではまさかのスタン落ち
代わりにスペック自体はほぼピカリエと同じで、唯一種族がアーク・セラフィム/ガーディアンとなった《護聖霊騎ケスト・リエス》が登場した。
勿論、全カードが使える「All Division」では使用可能かつ両方投入可能なので、デッキや好みと相談したいところ。


余談

《光輪の精霊》は他に《光輪の精霊シャウナ》が存在する。
なおシャウナは「光輪の精霊」との間にスペースはないが、ピカリエはスペースが存在する。

キャントリップという効果の都合から、もともとは《ガガ・ピカリャン》のリメイクなのだろう。
しかし名前と効果以外は全然元の要素がない。
ピカリャン自体、《クゥリャン》のリメイクであり、リメイクのリメイクといえる。


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最終更新:2024年07月21日 20:56

*1 なお、実際のDP殿堂一番乗りは《無双竜機ボルバルザーク》となった。