SCP-091-JP

登録日:2020/02/08 Sat 13:17:26
更新日:2024/03/17 Sun 18:50:06
所要時間:約 3 分で読めます




SCP-091-JPはシェアード・ワールド「SCP Foundation」に登録されているオブジェクトである。

オブジェクトクラスはEuclid。
先人の記事に基づけば、「一応現在は収容できてるけど、正直予断を許さない」クラスである。
項目名は『バカ売れ口内炎薬』。
物品オブジェクトのようだが……?

概要

SCP-091-JPは某アパートで普通に販売されている所を回収された、底面に「最良口内炎薬」と書かれたラベルが貼られた容器と、容器の中身である揮発性の低い軟膏薬である。
このオブジェクトの中身を口内炎や口腔内外傷に対して塗ったとき、一瞬で痛みが完全に無くなるのだ。

なにそれすごい
これは是非全世界の口内炎に悩む人々のために有効利用してほしい所だな……

しかしSCP-091-JPの使用から13時間は被験者は上顎と下顎の噛み合わせた時、中身を塗った患部を再び噛んで傷つけてしまう確率が一度の噛み合わせにつき82〜86%となる。
この確率は変動する可能性があるが、確率が80%を切る事は無いと思われる。

残念でした。
そううまくはいかないのがSCPなのです。
このオブジェクトを使用してしまえば最後、食事中にも会話中にも呼吸中にも、あらゆる噛み合わせの際にほぼ80%の確率で患部を噛んでしまうのである。

これは痛い……

しかも、歯茎なんかの人体の構造的に絶対に噛めない部分の口内炎にSCP-091-JPを塗ってしまった場合、噛み合わせの直前に82〜86%の確率で捻れるように顎部、または歯が変形し、
確実に患部を噛ませる。
しかも形状が元に戻る事は無いので、被害者は患部を噛み続けるのだ。

なお、患部以外に塗ると「釘を刺したような痛み」が発生するらしい。

殺意が強すぎる。

さて、被害者にはとてつもない痛みが襲いかかってくるだろう。
少なくとも筆者には耐えられそうにない。

勘のいいアニヲタ諸君は既に気がついているだろう。
たった一つだけこの痛みから逃れられる方法がありましたね?


概要の上の方を読み直してほしい。
このオブジェクトの中身を口内炎や口腔内外傷に対して塗ったとき、一瞬で痛みが完全に無くなるのだ。

なにも知らない一般人は激痛から逃れるために何度もオブジェクトを使い続けるだろう。
項目名に偽りなし。

追い打ち1

SCP-091-JPはいくつかの店頭で普通に販売されているところが目撃された。
その都度回収されているものの、流通元の特定はできていないようだ。

追い打ち2

財団はお得意のDクラスを使ってSCP-091-JPで何度か実験をしていたのだが、患部を噛みすぎて出血多量で死亡したDクラスの調査からSCP-091-JPの新たな性質が判明した。

SCP-091-JPを7度以上塗布した被験者の体液は、オブジェクトとほぼ同じ性質を持つようになる。
本来の性能よりは微弱だが、患部以外に付着した際の「針を刺すような痛み」が発生し、さらに57〜62%の確率でその部分を噛むようになる。
これが地獄か。
しかも持続時間が51時間とかなり延長されている。また、鎮痛はしてくれないようだ。

追い打ち3

ここまで本気で需要を増やそうとするオブジェクトだ。
揮発した成分が同様の性質を持っている可能性は高い。
概要でも書いた通り、オブジェクト自体の揮発性は低いのだが、問題は唾や血液などの体液だ。

体液から揮発した成分が空気中を漂い、一般人の鼻や口に入ってしまったらどうなるか?

そうなった一般人が店頭のオブジェクトに出会ってしまったら……

あれ?これKeterじゃね?




追記・修正お願いします。


CC BY-SA 3.0に基づく表示

SCP-091-JP 「バカ売れ口内炎薬」
locker様


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最終更新:2024年03月17日 18:50