意訳
彼女はローラ。踊り子だ。
だがそれも30年も前の舞台での話。
ディスコと化したこの地に最早彼女の居場所はない。
だが彼女は昔の衣装にしおれたは花飾りを纏い
行儀よく座って半ば酔いつぶれている。
若さも愛する者も失い、
果てには正気すら失ってしまったのだ。
(繰り返し部分)
ここコパカバーナで恋に落ちてはいけないよ。
いいかい?絶対に落ちてはいけない。
ローラが失ったものは恋人だけではなかった。彼女はトニーを失ったショックからか、スターの座への道には行けずに若さを失った。
その後、ディスコへと変わり、踊りを踊るためのステージがないにもかかわらず彼女は踊る為の服を纏ってそこに通い、酔いつぶれている。
恐らくかつてトニーと共に過ごした過去の楽しい記憶が忘れられないのだろう。その事にとらわれた彼女はこれまでに大きなものを2つも失っているにもかかわらず正気ですらもいられなくなってしまっていた……。
最後はそんな彼女の出来事を戒める様にここコパカバーナで恋に落ちてはいけないと教訓の様に話を畳んでいる。
「ここはコパカバーナ。北ハバナで最も熱い場所」という、直前までのシリアスさをヤケクソ気味に払う明るいノリも、見ようによっては…
1番 … 若い男女の熱い恋の場所。
2番 … 頭に血がのぼって熱くなる。
3番 … 何年たっても忘れられない過去の熱。
と言う風に、それぞれ違うベクトルの「熱さ」とも解釈できる。