登録日:2020/02/28 (金曜日) 17:27:45
更新日:2025/03/19 Wed 23:17:22
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十条姫和(じゅうじょう ひより)とは、TVアニメ『
刀使ノ巫女』に登場するキャラクターの一人である。
平城学館中等部三年の十四歳で、主要人物の一人。
真面目でクール。ストイックな性格をしている。
責任感と使命感が非常に強く、一度決めたことは絶対に曲げない意思の強さを持つ。
だが、その反面不器用で愛想が悪いため周りから誤解されがちであり、人を寄せ付けぬオーラを漂わせているため、物語序盤では少々ボッチ気味だった。
自分にも他人にも厳しく、妥協を許さないというややストイックすぎる気質を持つが、天真爛漫な
可奈美、マイペースな益子薫に調子を乱されがち。
当初は余裕がまったくないことも相まってツンケンしており、のちにかけがえのない仲間となる五人に対し「目的の邪魔となるのなら切る」という趣旨で御刀を向けていたが、物語が進むにつれツンケンさは控えめになる。
荒魂と化した人を切ることには葛藤を抱いているが、荒魂そのものに対しては、この世ならざる異形の存在として切るしかないと人一倍憎んでいる。
病気がちだった母に代わって家事をしてたため、料理や掃除など一通りの家事は出来る。
チョコミント味のお菓子が大好物で、チョコミントが来日した由来など詳しく話せるいわゆるガチ勢。
「歯磨き粉みたいな味」と言われると激怒して訂正を求めるのを、可奈美と薫に弄りのネタにされている。
黒髪ロングに凛々しい顔立ちをした
大和撫子だが、胸が小さく気にしている。
短編アニメ『みにとじ』で登場した木寅ミルヤからは、
「十条姫和、異常に速い。空気抵抗が少ないからか?」と分析の対象となったことも。
刀使としての能力
流派は、戦国時代剣術の色合いを濃く受け継ぐ古流・鹿島新當流。
御刀は、かつて大ガラスにより授かったという伝説が残る切先から中程までが両刃という珍しい作りをした
小烏丸。
速さを主体とした剣を振るい、拳銃の弾丸すらしのぐという予備動作無しの三段階迅位から繰り出される“一の太刀”は、不可避かつ不可視で非常に強力。
刀使の技の一つである迅位は一段階→二段階→三段階と順番に加速する必要がある。
しかし、姫和は母方の実家である柊の血を引いているため、一段階と二段階の過程をすっ飛ばして三段階の速度に到達でき、さらに四段階。果ては五段階まで加速することも可能。
ただ使用後は能力を極端に低減させてしまい、五段階まで加速して到達すればもはやこの世に戻ってこれない可能性が高いという大きなデメリットが存在する。
編入生であり、刀使としての活動は約一年と短めだが、母と実家の人間に稽古をつけてもらっていた為、平城代表として選ばれ代表戦を勝ち抜く実力を持つ。
以下、本編ネタバレ
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《1期(胎動編)》 |
御前試合決勝。可奈美とぶつかった姫和は、予備動作無しの三段階迅位を使って折神家当主・折神紫に一の太刀を浴びせかけ 暗殺を図るが防がれてしまう。
当主の暗殺を謀った不届き者として処断されようとしてたところを可奈美に助けられ、逃走。刀使ノ巫女は逃走劇から幕を開ける。
私達刀使は、人々の代わりに祖先の業を背負い鎮め続ける巫女なんだ
姫和の母・篝が現役の時代。人と荒魂が融合するという例は珍しくなかった。
たとえ人語を介して個人の記憶が在ろうとも、荒魂は荒魂。切って祓う以外に道はない。
今、自分が成そうとしている大荒魂・折神紫の討伐は限りなく人切りに近い。そんな重い荷物を背負わせたくない姫和は、可奈美に一方的な別れを告げる。
が、そんな重い荷物なら自分が半分持つと可奈美は宣言し、仕方なく行動を共にすることに。
可奈美は母が手にした千鳥に選ばれ、姫和は母から小烏丸を直接受け継いだ。
そして二人の母は名こそ残せなかったが、20年前に起きた大災厄を鎮めた貢献者。二人の出逢いは運命だったのかもしれない。
一時の猶予を与えられていた姫和と可奈美は、朱音を筆頭とする反攻勢力・舞草に参加を決意するが、事態は風雲急を告げる。
拠点の一つを強襲され、辛くも潜水艦で脱出を図った一行だったが、折神家の権力で伍箇伝は反逆の容疑に立たされ、大災厄の前触れが刀使たちに生じる。
攻撃こそ最大の防御と、姫和たち六人はS装備を搭載するコンテナで撃ち出されて夜空を駆け、折神邸を強襲。親衛隊を退け、大荒魂・折神紫と相対する。
だが、高度な演算による未来視を可能とする龍眼を持つ紫あらためタギツヒメに苦戦。
死闘の果て――タギツヒメを追い詰め倒れ伏した可奈美を見て姫和は微笑み、相手を自分もろとも隠世の深淵へと送り込む真なる一の太刀で大荒魂を貫く。
すんでのところで可奈美が追い付き、折神紫の身体から逃げ出すように三つの光が放たれ、流星のように夜空を駆けて関東各地へと降り注いで行く。
意識を失いながらも確かに手と手を握り合う可奈美と姫和の姿が映し出され、刀使ノ巫女一クール目である胎動編は多くの謎と伏線を残していったん幕を閉じた。
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《2期(波瀾編)》 |
多くの人に助けてもらいました――私が気付いてなかっただけで…
実家に戻った姫和は、大荒魂を討ち損じてしまったという母の後悔を果たし、本懐を果たすことが出来たと刀使を辞めようとしていた。
岩倉さんからそのことを聞き実家を訪ねた五條学長の元、朱音から母へと送られた手紙を燃やすが、各地でノロが強奪される事件が起きていると聞き再び刀使として現場に戻る。
今日からまたこっちに出向だ。しばらくは一緒だな。可奈美
タキリヒメへの拝謁を終えた姫和たちは、
状況を確認するため潜水艦へと移動。次なる姫であるイチキシマヒメに拝謁し、療養中の紫と再会。
友人達を失いたくなかった私は、何千人もの犠牲者を出した荒魂を受け入れ…
後はお前達の知っている通りだ。美奈都も篝も救えず一人だけ死に損なったままだ…
自分に対する憎しみが消えていないことを察した紫は、二人を呼び出しあの日の後悔を語り謝罪する。
それでも大切な母を犠牲にした紫への憎しみとわだかまりが消せない姫和だったが、
可奈美の「母は死ぬまで幸せそうで、刀使の仕事に誇りを持っていた」という言葉を聞いて、それ以上責めることはしなかった。
イチキシマヒメと融合し、雷神のような強さでタギツヒメを退けた姫和は力を抑えられず暴走すると共に逃走。
逃走した先に訪れた紫から柊と折神の関係を聞かされた姫和だったが、
イチキシマヒメと融合したことにより紫はそんな不条理で人柱のような役目から母を解放したかったと知ってしまい、
行き場を無くした怒りを抱えてタギツヒメを討って真なる禍神と化してしまう。
全てを投げ出して諦め、勝手にこの世からいなくなろうとする姫和にキレた可奈美は挑発気味に立ち合いを持ち掛け、戦闘が開始。
紫の指導を受け、ある程度制御された禍神の力が齎す未来視・龍眼で可能性を見る姫和だが、その尽くは可奈美に防がれ驚愕する。
最後に残された神託のように雷を切り裂いた可奈美は立ち合いに勝利。だがその隙を突いて、タギツヒメは逆に姫和を吸収し逃走を計って人類滅亡へ着手する。
気付いていないとは言わせないぞ――お前の心の奥底にある深い孤独に
最終決戦。タギツヒメから抜け出した姫和は、現世と隠世の境界面でタギツヒメいや荒魂が根源的に抱える孤独を突き付ける。
この世の生命は成長して大人となって子を成し、その子がまた大人となって子を成し血や宿命を連綿と受け継ぐ。
しかし、荒魂は生命の輪から外れた孤独な存在で、輪に入ることも、縁を結ぶことすら出来ない。
お前の孤独が紛れるとは思えんが、私が共に行ってやる
真なる一の太刀で姫和と可奈美はタギツヒメを隠世の果てへと追放。
長い時間さまよい歩く中、自分の記憶で構成された自宅で隠世へ分かれてしまった若き日の母・篝と対面し、未来の母の話を聞かせる。
現世と隠世。二つに分かれていた千鳥と小烏丸の共鳴により、再開を果たした可奈美は現世へ還るため美奈都と最後の立ち合いを開始。
最後の最後まで剣を交えた対話を繰り広げる二人を見て苦笑する篝は、ふと姫和に問いかけた。
重たい荷物を一緒に持ってくれる大切な人が――仲間達がいてくれるから
娘が幸せならば、悔いはない。そう母が微笑むと最後の立ち合いが終わり、二人は母達の元を立って仲間達が待つ現世に向けて確かに歩を進めて帰還。
現世へと帰還し鮮やかに咲き誇る桜の木々に囲まれた姫和と可奈美は、仲間たちが驚く姿を想像して微笑み合う。
そして――。
はい!
一話でなあなあに終わってしまった御前試合決勝。
決勝まで勝ち進んだ二人は、その続きを果たさんと高らかに声を響かせる。
こうして、御刀に選ばれた少女達の物語は幕を閉じる。
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刻みし一閃の燈火
アプリ『
刀使ノ巫女~刻みし一閃の燈火~』にも登場。
本作はTV版とは
パラレルワールドで、アニメ本編とは少し異なった展開で物語が進む。
単体攻撃・全体特技と両方の特徴を併せ持ち、攻撃系のスキルに優れる。
最大レアである☆4の実装数は本編アニメにおけるもう一人の主人公らしく多いが、常設となっているのは僅か2つのみなので注意。
余談
本編開始直後に行われたキャラクター
人気投票ではあまりいい成績を残せなかったが、物語が進むにつれつっけんどんな態度が軟化されると人気は上がり、
薫が
貧乳ネタでからかった際に返信した文、
「しょうちしたきさまはきる」をきっかけに愛されキャラへと変貌。
しょうちしたきさまはきるTシャツと、大和平野をモチーフにしたTシャツが発売されることとなった。
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最終更新:2025年03月19日 23:17