登録日:2020/03/30 Mon 19:33:17
更新日:2025/04/08 Tue 07:58:16
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かつて、一大ブームを巻き起こした
漫画『
けいおん!』の新シリーズ。
2018年から「まんがタイムきらら」で連載が開始された。作者は引き続きかきふらい。
単行本は既刊3巻。(2024年3月時点)
舞台は前作の桜が丘高校と近い地域にある別の学校・光が丘女子高校で、私立の女子高の模様。
時系列は前作の一年生時の学園祭からのスタートで、放課後ティータイムをはじめとする前作の登場人物も少し登場する。
時系列や世界観は前作と共有しているが、
スマートフォンが登場するなどの時代に合わせた変化はあり、単行本のおまけページでもネタにされている。
澪「律、携帯変えたのか?」
【あらすじ】
高校に入学して以来、
帰宅部として過ごしていた佐久間紫と清水楓は訪れた桜が丘高校の学園祭で見た軽音部のライブに感激し、自分たちもバンドを組む事を決意。
しかし、学校に軽音部が存在しなかったため同じクラスの澤部真帆を巻き込んで軽音同好会に入部することに。
全く楽器未経験の三人による軽音同好会が、めでたく(?)始動するのだった。
【登場人物】
◆軽音同好会
軽音部がなかったため、紫たち三人が入部した同好会。
三人が入部するまではメンバーが辞めてしまったり、行方不明になったりして二年生の莉子一人だけだったために、生徒会から部室の立ち退きを迫られていた。
三人は全くの楽器未経験のために、演奏どころか音を出す事にも四苦八苦しており、少しでもうまくなろうと積極的に莉子やしなのにアドバイスを求めて一生懸命練習している。
ついつい遊んでばかりだった放課後ティータイムよりも、音楽に対する姿勢は大変
真面目。
とりあえずの目標は、バンドをやるきっかけになった桜が丘高校の学園祭で聞いた「ふわふわ時間」を演奏する事。
紫たち三人は放課後ティータイムと同学年である。
三人組の中心人物。
髪型はショートカットで、三人の中では一番小柄。
明るく感情が豊かで、いじられる性格。
人に何かを伝えるのが苦手で、その時には楓の通訳が必要になるほど。
好物は
うどんで、昼食は毎回うどんを食べている。
一見、
唯のような
天然おバカキャラのようだが、実際は真面目なしっかり者。
成績も三人の中で一番で、先輩のしなのに勉強を教えられるほど優秀。
本人は、何故か周りからバカに見られる事を気にしている。
桜が丘高校のライブで見た
ドラムに感銘を受け、楓と共にバンドを組む事を決意して軽音同好会に入部。
ドラムは部室にあったものをそのまま使用しており、家ではパッドや手汗で滑るのを防ぐために風呂で練習している。
姉の胡桃にはよく振り回されている。
紫の同級生で、紫とは
小学校からずっと同じクラスらしい。
髪型は黒の
ポニーテールで、三人の中で一番背が高い。
紫からは「かえちゃん」と呼ばれる。
好きなおにぎりの具はシーチキン
マヨネーズ。
見かけはしっかり者のようだが、実は天然で紫に起こしてもらわないと確実に寝坊してしまうほどのポンコツ。
「紫といないと何も出来ない」というほど頼りっきりで、成績は三人の中で二番目だが勉強は全部紫に教えてもらっている。
紫とバンドをやるために軽音同好会に入部したのに、何故か自分が楽器をやるとは考えていなかったので真帆に突っ込まれた。
ライブで見た「
パンツの人」が弾いていたベースが「面白そう」「格好よかった」という事でベースを担当する事になった。
紫と楓の同級生。
学校に軽音部が無いと知ってため息をつく二人の相談に乗った事で、巻き込まれる形で軽音同好会に入部した。
元々
バスケ部に在籍しているため掛け持ちになっているが、以前足に大怪我をした事があり治るまでマネージャーをしていた。
髪型は茶色のロングヘアーで、頭の左側で小さいリングを作っている。
真面目な性格で、基礎練習が大事と考えていたり将来独り暮らしをするためお金を貯めているなどしっかりしているが、それが悪い方に向かってネガティブな思い込みに囚われてしまう事もある。
ちなみに、貯金は約9万円もするギターを一括で買ってもそれほど響かないほどの額がある。
楓の事は
テストの点数でいつも勝てないという事でよく見ていたが、紫がさらに上の点数だという事には気づいていなかった。
楓に初めて名前で呼んでもらった時には何故か赤面し、以後楓の意見にすぐに追従するようになった。
紫に対してはかなり雑な扱いをしているが、紫が
インフルエンザで休んだ時に楓のポンコツさを全てフォローしている事の凄さを実感したり、軽音同好会に入部した理由はドラムがやりたいと言う紫の姿がまぶしかったからであり、内心では認めている。
ただし、紫にテストの点数で負けている事は納得がいかない様子。
担当はギターで、二人の担当が決まった時に消去法で莉子に決められた。
最初はバンドの中心であるギターが自分にふさわしいのか悩んでいたが、二人の言葉でギターをやる事に決めた。
最初はオーソドックスなものを買おうと考えていたが、楽器屋で見たいかにもクセのありそうなギターを「かわいい」と一目惚れし、購入した。
二年生で軽音同好会の代表。メガネっ娘。
物語開始時点では彼女一人だけだった軽音同好会を守っていた。
勉強が捗るという事で部室に参考書や観葉植物などを持ち込んでカスタマイズし、完全に私物化している。
非常に腰が低く、後輩の三人にも丁寧な態度で接する。
自分の事を「人数合わせで軽音同好会に入ったので、居ても居なくても変わらなかった」と言うが、三人の質問にはやけに深い知識を含んだアドバイスをする。
これは、本人曰く「友達の悩みをちゃんと聞いていろんな本や動画を見て調べてそれを自分で実践してみて出来るようになってからアドバイスしていたから」らしい。
ただし、感覚的な事を説明するのは苦手で一通り知識を説明した後「後は気合い」「音が出ればいい」と雑に締める。
ドラムに関しては技術を持っているようで、紫に正しいスティックの持ち方やロープを使った練習法を教えた。
三人からは絶対に楽器経験者だと思われているが、何故か未経験と言い張っている。
実際、経験者であり二年生対一年生のバンド対決ではボンゴで見事な演奏を披露した。
しなの曰く、「莉子は私のだから」らしい。
ちなみに、部に昇格するまでのアンプなどの機材はジャンク品や特価品を集めて彼女が直したものを使用していた。
※感電の恐れがあるのでやめましょう。
そのためか「極めろ!ハンダづけ」なる本を借りているシーンがある。
二年生。
前述の行方不明になっていた同好会メンバー。
丸い眉毛が特徴で髪型は腰まで届くロングヘアー。
専門は不明だが、ギターとベースが演奏できる。
行方不明になっていた理由は、
夏休みに本場の音楽に触れるため語学留学の名目で短期留学していたら、道で弾き語りしていた所を通りかかったバーのオーナーに誘われてバーでアルバイトを始めてしまい、気がついたら留学期間を過ぎてしまっていたため。
行動の通りアクティブな人物で、演奏の腕前は非常に高いが教えるのは下手。
質問されても「雰囲気」「フィーリング」「気合い」などといった抽象的な表現しか出来ない。
しかし、面倒見はいいので三人からは慕われている。
莉子の「気合い」などの説明はしなのの受け売りである。
二年生。
前述の辞めた……と思いこまれていた部員。
と、いうのも弾けなかったフレーズができるようになるまで部に顔を出さないと決意したのだが、それに1年もかかったため。
おどおどとした小動物系。自分がいない間に留学していたしなのとは仲違いしたと双方勘違いしており、彼女の帰国後に部室に入って仲直りする機会をうかがっていた。
控えめで温厚な性格ながら、自分を軽音部に誘ったのがしなのであるため、彼女が何も言わずに1年間留学していたことは流石に一生忘れないと恨んでいる。
新入生。
校則の範囲内で如何にオシャレするかに余念のない、ゆるふわウェーブのセミロングで茶髪のギャル。
他人にオシャレ指導することも得意で、今の蘭花の姿は彼女の指導によるもの。また、楓に対して行った際は嫉妬とその結果に真帆から複雑な感情を抱かせた。
普段の振る舞いは不真面目な態度にも取られがちだが、ボーカルに立候補した陰で誰にも知られないようボイトレスクールに通ったり、真帆の胸中を察して花凛の代わりの彼女に代わってバスケ部地区予選第一試合を勝利に導いた。
ちなみにスポーツ万能で中学時代は特定の部に入らなかったが色々な部の助っ人をしていた。
3年生を除いたメンバーのバンド名を決める際に冗談で言った「リサとゆかいな仲間たち」が採用されそうになった時はさすがに赤面して嫌がったが、結果的にコレが仮のバンド名となっている。
新入生。
ツリ目のショートカットで人見知りの激しい照れ屋な性格。
リサとは中学時代からの友人で、彼女に連れられて入部し、それに伴って同好会から部への昇格を果たした。
真帆のギター演奏にあこがれ、お年玉をはたいてギターを購入した。
中3までは眼鏡にオカッパで、内気な性格から学園祭の演劇の主役に推薦されるも断ろうとしたところ、それはもったいないとリサがメイクや衣装作りをしてくれたことでイメチェンを果たしたが、内面が伴っていないため、軽音部で変わりたいと思っている。
元々は関西の出身で中1の時に転校してきた。リサと二人きりの時は今でも関西弁で会話する。
また、泣きそうになるのをこらえると非常に目つきが悪くなる。
◆その他の登場人物
真帆の
幼なじみでバスケ部。
真帆とは小学校からの付き合い。
子供っぽい性格の
褐色少女。
おバカな言動が目立つが、楽器選びに悩む三人に「楽器屋さんのおにーちゃんに聞いたほうが早そう」など、核心をついた事を言う事もある。
真帆とは付き合いが長いので、不調になっている事を見抜いて気晴らしに連れ出すなど友達思い。
バスケの実力は真帆の方が圧倒的に上だが、真帆より先にレギュラーを取るべく練習に励んでいる。
なお実力は真帆どころか、シュートする時ウィンクする(できてるとは言ってない)クセを教えられた紫にも勝てない。
紫の一つ上の姉。
桜が丘高校に通っており、彼女が紫と楓を学園祭に招待した事から物語がスタートした。
天才肌で何でも出来るタイプで、初めてスティックを握った時は紫よりもうまく叩いてみせた。
ボケを交えた破天荒な言動で紫をよく振り回しているが、紫が電子ドラムを買おうとした時はパッドで出来る練習がまだあるとアドバイスしたり、放課後ティータイムの音源を欲しがった時には自分の制服を着せて潜入させたりと何だかんだ言って手助けしている。
紫たちの行きつけで、真帆がバイトしたコトブキ楽器の店長。
店の名前で察した方もいるかもしれないが、前作で
沢庵眉毛を見てギターを大幅値引きしたあの人。
ちなみに真帆のバイト内容は
店の奥でムギと名乗るアルバイト店員と4時間お茶をすること。
裏バイトかな?ムギちゃんは絶対いい匂いだけど。
追記・修正は、2008年にスマートフォンを使っていた方がお願いします。
- 何だかんだ言って結構売れてんだよな単行本。時系列は放課後ティータイム一同が卒業する前のストーリーっぽい -- 名無しさん (2020-03-30 20:24:35)
- 果たして、ラブライブやバンドリのライバルになるかどうか、先が楽しみやね。 -- 名無しさん (2020-04-08 15:53:19)
- というかかきふらい先生は前作から今まで何やってたのん? -- 名無しさん (2020-07-05 14:43:20)
最終更新:2025年04月08日 07:58