エルディアイ・ツバンツヒ(FSS)

登録日:2020/05/20 Wed 21:50:57
更新日:2024/09/15 Sun 06:44:37
所要時間:約 9 分で読めます




『エルディアイ・ツバンツヒ』は、永野護の『ファイブスター物語』の登場人物の一人。
基本的にギャグパートだらけの本作の中でも期待の新人枠という位にイキイキとした活躍(当人にとっては悲劇)が多い。

パートナーはフローレス・ファティマの“湖”のオーハイネだが、主に負けず劣らずのボケ。

ミラージュ騎士団の新人団員(ただの女学生集団と化してサリオンがキレ気味のレフト)で、ミラージュ騎士としては“スペック(知識)”のコードネームを持つ。

……が、公式(作者による愛に溢れる)での説明によれば、ミラージュ屈指の“アホ”である。

過去にも、どさくさ紛れにロハで入団させられた奴(後に女房も旦那会いたさに突撃してきた所を確保)とか、MHGTMとか、色んな新兵器の大量購入のついでに人身売買された奴とか、色んな奴が居たが、A.K.D.でもミラージュ騎士は超極秘扱いという事情を知らなかったとはいえ、受付で「ミラージュ騎士です」と名乗って通してもらったのはコイツ(正確には愛しの陛下のスカウト以来、ボーゼンジシツの主に代わってオーハイネが聞いたのだが)だけである。

現在、A.K.D.領内の王国内宮学校高等部に編入。
科学には超明るいので、陛下の意向でしっかりと入学試験は受け、ちゃんと合格。

……しかし、学校外の仕事も多いので遅刻することも多く、よく廊下に立たされているようで、そこを見つけたミラージュJC&JKメンバーにつかまり、スカートを捲られて下着を確認される等している内に最初の気丈さは何処へやらの下っ端扱いとなった。
尚、天照家の親戚やらミラージュであることが知れ渡っている面々は、その通りの事情で非モテ街道まっしぐらなのだが、ツバンツヒの場合は新入生なので知られていないのか、それを知っても尚も惹かれる男子(理系男子に人気とのこと)が居るのか、下駄箱にラブレターが入っていた時には激しく動揺していたらしい。
尚、本来は女子高生の年齢では無いためか愛用の下着は本物のJCやJKには手が出せないブラデリス・ニューヨーク。

趣味は料理で、毎日のお弁当の献立作りに悩む日々だが、家庭科の実習では渋い弁当を作ってしまったせいで“ババ臭い”として周囲に笑われた上に食べてもらえず、ガチ泣きしていた(可愛い)が陛下に慰めてもらえた。



この項目が面白かったなら……\ポチッと/







『L-D-I-20』は“元”システム・カリギュラのGTMガーランド(MHマイト)にして、騎士。
超帝國の技術で作られた重合人間(ポリメリゼーション・キャスター)であり、推定年齢は4000歳人間判定では明確に陛下より年上の初レギュラー。

魔導大戦ではバッハトマに協力するユーゴ・マウザー達とは別行動を取り“ショウメ”を探す任務を請け負う一方で、個人的にA.K.D.の盟主である天照帝に興味を持っており、個人的に追跡調査を行っていた。そして、結果的にドツボにハマることになった。

現在名乗っている“エルディアイ・ツバンツヒ”は、システム・カリギュラでの識別番号をそのまま名前としたものである。

嘗ては、システム・カリギュラのGTMマイスターとして結社の中核に居り、星団歴の初頭の介入に於いてはストーイ・ワーナーの名を用いて、革新的な技術により制作された幾つかのGTMを星団史に残している。

システム・カリギュラの中核の重合人間ということもあり、騎士としても恐るべき力を誇っており、超帝國の騎士級の力、つまりは「純血の騎士」の力を持つため星団歴の騎士とは次元の違う実力の持ち主。(“剣聖”には及ばないようだが、その能力を目指して注ぎ込まれた技術レベルは星団暦以降とは比較にならない為に“天位”級以上の騎士能力+の特殊能力の持ち主。)
その肉体は自在に可変が可能で、身長もある程度は操作可能である。
本来は205cmだが、JKバージョンでは可愛くするために162cm~165cm位まで縮めている。また、戦闘時には反対に230cmまで大型化するとのこと。
因みに、システム・カリギュラの重合人間は確かに可変する肉体が最大の脅威と言えるがシンプルに騎士としての能力とスキルも高く、実際にツラック隊にて食客として加わっていた時にはナルミ隊長以下の普通の騎士や人員には一切の正体を明かさないままで普通の騎士として戦果を挙げていた。

システム・カリギュラは、本来は天照とA.K.D.とは敵対しており、実際に過去には刺客として送り込まれた者が人知れず“消滅”させられていたらしい。
そんな訳で、ツバンツヒも天照のことを調べて調べて会ってもいないのに想い焦がれている内に興味を押さえきれなくなった模様で、求めている“ショウメ”の情報を得るために、バッハトマの進攻と共に命を落としたムグミカ・アトールより預言を受けていたAFガーランドのモラード・カーバイトに会うためにミース・シルバー・バランシェ伯爵の屋敷を訪れ、求めている“ショウメ”の正体と現時点では存在していないことを知るが、それ以上に天照への個人的感情があることを見透かされる。

また、主であるカイエンの死により壊れてしまったアウクソーを救う手段として“フローレス”を与えるアイディアを思いついたのは彼女であり、こうした経緯を経てシステム・カリギュラの一員でありながらミース達の信用を得ることになった。

その後、ミースより元AP騎士ワンダン・ハレーを探しているとの言付けをツラック隊に伝えにいった序でに、上記の様に開戦以来の国家分裂により孤立無援の状況に追い込まれながらもベラ国を防衛しようとするツラック隊に騎士として加わり戦うことになる。
この際に、伝説のスライダー(マイスター)名を引き継いでいる(すっとぼけ)青年レディオス・ソープと姫様ファナちゃんの善意(とファナちゃんは悪意)の助言もあって無事に迎え入れられている。

当初は、高い報酬を要求したこともあり不興を買っており、当人もこの時代での実績作り程度と割り切っていたのだが、手柄を仲間に気前よく譲ったり、ツラック隊で多くの人間と共同生活を送る中で周囲に感化されていく。
そして、ファナちゃんと買い出しに出た際に戦火で父親を失った子供や、ツラック隊を応援する無力な一般市民の声を聞く中で心境に変化が訪れ(というか環境の変化により本来の性格が現れ)、件のワンダン・ハレーの騎士復帰の場面で涙ぐむ等する内に、隊のエースにもかかわらず洗濯や料理に勤しむ様子が見られる有り様となった。
尚、この際に本来は戦闘用で超絶高温になるGTMのガット・ブロウの温度を200℃程度で維持して、大人数用のカレーやチャパティを大量に作るという神業(ソープ曰く88㍉戦車砲を火薬そのままに水鉄砲の威力まで落とすようなもの)を見せている。

そして、バッハトマ銀月騎士団の主導したベラ国攻防戦の大決戦が勝利に終わると、功労者の一人であるにもかかわらず、ナルミ隊長だけにメッセージを送り、自分の為の報酬は難民の子供達の為に使ってくれと言い残して去ろうとするが、ツバンツヒを呼び止めたソープの正体を知ると共にミラージュ騎士団の一員(食事係)兼、兵器開発者となるのであった。
彼女の加わった第三次ミラージュ騎士団は古株も新人も化物揃いなので、ツバンツヒですら戦闘要員である必要が無い程である。

不老不死なので、7777年まで食事係として天照に付き合うとのこと。

また、システム・カリギュラ時代は特有の異様なメークを施していたが、ツラック隊に加わった辺りから普通のメークにしていき、JKバージョンではナチュラルメークかノーメークだと思われる。(とても可愛い)

因みに、当初は『FSS』映画と知らされていなかった『FSS』映画の『花の詩女 ゴティックメード』にも登場(CV:三石琴乃)しており、その時には如何にも悪の女幹部風であったが、本編登場以降はこの有り様である


【ストーイ・ワーナー博士として】

実は、此方の偽名では以前から登場しており、特に星団三大GTM(三大MH)に数えられる、クバルカン法国の旗騎破烈の人形(GTMルッセンフリード/マーク3 リッタージェット)の製作者として名前が挙げられていた。

当人は設定改編後の登場となった訳だが、マーク2を乗騎としており、前述のお弁当の件で落ち込んでいたのを慰めてもらう序でにバランシェ邸に置き去りとなっていたマーク2に話が及び、愛しの陛下に献上する運びに。

この際に、オーハイネに乗せられて(妄想を滾らせて)いたとはいえ、身長を縮めたままで乗り込んでいるのを忘れて変形用スイッチを押してしまい、フラグの様に以前にも壊された不安を口にする朱塔玉座をポッキリと折りつつ、天照以下の到着を待っていた面々の前に人型に変形しつつ着陸するというカッチョイイ御披露目を果たし、余りの格好よさに見掘れた陛下に不問に付された(ばかりかハグとチューつき)上に、ログナーにも気に入られた。

尚、この際の描写からマーク2=旧設定のMHヴォルケシェッツ(スピード・ミラージュ)となった模様で、序でに最新バージョンのエルガイムMk-2となった。
これに伴い、マーク3=破烈の人形がGTMバージョンではワンオフ騎の設定となる序でに、完全可変騎へと設定変更されている。

……と、このようにA.K.D.以前から超絶技術の持ち主だった為か、現在は身も心も(思考レベルも)ジョシコーセー化しているが、天照からは兵器開発の共同研究者として重宝されているらしく、ツァラトウストラ・アプターブリンガーのフレイム・ランチャーのアップデートで徹夜して遅刻してバケツ持って立たされたり、ファティマ・ハッチ開発を任されて張り切って落第したりしている。
J型ミラージュに配備された連射式バスター・ランチャーも彼女の作である。

ツラック隊に加わっていた時も、殆どのGTMの特徴や機能に精通していた為か、彼女の知識自体が大きな武器となった。正に“スペック”である。

こうした経緯からも解るように、新設定ではツァラトウストラの完成は、3031年のツバンツヒの加入後とされる等、多くの役割が与えられている。

因みに、ストーイ・ワーナー博士は“スイート・ワーナー博士”と誤植されていたというネタがあったのだが、渋いオッサンを想像していた読者も多かった中で、FSS史上でも屈指の“萌えキャラ”が来たので、現在では“スイートの方があってね?”と言われる始末である。


【パートナー】


  • “湖”のオーハイネ
アーカス・マーキュリー博士作のフローレス・ファティマで、歴史的には剣聖ヘリデ・サヤステのパートナーとして知られる超級ファティマ。
その素性が知れると色々と騒ぎになるためかツバンツヒも普段は偽名を名乗らせているのだが、バランシェやモラードファティマともなると気付けるようで、能力も驚かれるレベルにあるらしい。
ツバンツヒとはいいコンビで、天照の行動すら予測していた神業(ロリロリ罪確定)を見せる。




追記修正は卵焼きを誉められてからお願い致します。


この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ファイブスター物語
  • FSS
  • A.K.D.
  • ミラージュ騎士団
  • システム・カリギュラ
  • スペック
  • エルディアイ・ツバンツヒ
  • 陛下ガチ恋勢
  • お弁当
  • ストーイ・ワーナー
  • スペック
  • 期待の新人(ネタ的な意味で)
  • お弁当
最終更新:2024年09月15日 06:44