メシア・タイール

登録日:2021/02/26 Fri 12:30:00
更新日:2024/10/24 Thu 23:55:02
所要時間:約 4 分で読めます




「ストナー・サンシャインを出せ!!」

「私が言っているのではありません。早乙女博士が言ってる」

「いや、ゲッターロボが言ってるんだ!!」




【概要】

ゲッターロボ・サーガの第三作、『ゲッターロボ號(漫画版)』に登場する人物である。TVアニメ版『』には登場しない。
作中世界で「地球が泣いている」という触れ込みで急速に勢力を拡大している新興宗教「グリーンアース教」の教祖であり、その信徒数はすでに百数十万となっているという。
その名前は、メシア(救世主)という意味の敬称である可能性が高く、後に登場する弟から名字は山岸と思われるが本名は不明。初期に登場した山岸二尉との関係は多分ない

ゲッター線の使者とでも言うべき人物であり、原作で竜馬が組んだ最後のゲッターチームの一人。
漫画版でアラスカ編が終わった後の真ゲッターロボ編から登場し、竜馬や號を導く。

それまでのハードなロボットものを続けていたゲッターロボ號が、ゲッター線の神秘に迫っていく展開へとシフトしたことを象徴する人物。
ゲッターロボ・サーガの中でもかなり重要な人物であるが、そのあまりにも特異な立ち位置とキャラのためか、OVA、ゲーム等への出演は長らくなかった。
だが、『ゲッターロボアーク』のアニメ化に伴い過去回想で登場し、ようやく漫画版以外の媒体に出演を果たした。


【人物】

年齢的には早乙女元気と大差ない少年。背丈は竜馬の腰ほどしかない。
しかし、頭は丸坊主で瞳は大きいが目つきは鋭く、子供らしい愛嬌などは皆無
性格は一言で言えば「超越者」。年齢のような幼さは一切なく、むしろ何千年も生きてきた仙人のような達観した雰囲気をまとっている。

上記の通り、ゲッター線の使者と言うべき数々の超能力を有している。ゲッター線の申し子としては竜馬より上かもしれない。
本人曰く、人に見えないものが見えたり、聞こえないものが聞こえたりするとのことで、
予知のような力で一般には情報が明かされていないはずの竜馬と號のもとを訪れている。
また、テレパシーで小型のメカザウルスを大人しくさせるような力も見せている。
特に顕著なのがゲッター線を感じる力であり、その頃すでにゲッター線とどうかしてる、じゃなかった、同化している早乙女博士の声を聞きとったり、
一度も扱ったことのないはずの真ゲッターの操縦ができたりしており、後に神隼人「まるでゲッターロボの化身」と述べている。
後の時代ではゲッター線に影響されて、様々な特殊能力を持った子供が現れ始めたと言われており、その原点にして完成形であったのかもしれない。

家族構成は、後のゲッターロボ・アークに弟の山岸獏が登場したこと以外は不明。
獏いわく、タイールは生まれながらの天才だったとのこと。


【活躍】

真ゲッターロボのパイロットとして流竜馬を迎えに行った一文字號を追う形で竜馬の道場のある山に到着したのが初登場。
その後、ハチュウ人類に襲われる竜馬と號たちを救う形で彼らの前に現れ、早乙女博士からの伝言として、
「ゲッターロボ出撃準備完了、ただちに研究所に集合せよ!!」
と告げて彼らを驚かせる。
しかしあまりにもオカルトな話だったので號に信用してもらえなかったが、ハチュウ人類の追撃に会い、同行して逃亡することになる。
このとき、身体能力は子供相当だったのか、竜馬の弟子におんぶされていた。

隼人の乗った真ゲッターに助けられた後は、ほかの面々ともども真ゲッターに搭乗。
真ゲッターの操縦に戸惑う竜馬にゲッターロボの意思を通して操縦法を伝え、ストナー・サンシャインを発動させ、アンモナイト型メカザウルスを倒す。
この時に巻き添えで街ひとつを住人ごと巻き添えにして吹き飛ばしているが、特に気に止めた様子はない。
この時にはすでにゲッター線と生命のしくみについても知っていたと思われる。

以後はゲッター線の計り知れなさに戸惑う竜馬や號に助言を与えながら、
恐竜帝国の最終兵器デビラ・ムゥに向かって放たれたロシア軍の核ミサイルを止めるために真ゲッターに乗り込み出撃する。
なお、このときちゃっかり二号機をかっぱらって隼人を置き去りにしているが、ここで隼人が残らなかったら、
後のアンドロメダ流国との戦いの際にゲッターについて理解のある人間があの敷島博士くらいしか残らなかったのでファインプレーと言える。
ただ、そこまでの未来まで見通していたのかまではわからない。

北極圏の戦闘においても竜馬と號をサポート。
そして、號と竜馬がゲッター線の真理にたどり着くと、初めて感情をあらわにして
「さあ、旅立ちだ!!」
と、喜んだ様子を見せる。
それまでの導きの意味を理解した號から、
「神の子がいるとしたら、おまえのような奴をいうのか」
と、問われると。
「さあ。でも、生物のすべての行動がコンピュータのようにインプットされているのであれば、私は自分の使命を最初からわかっていたのです」
「つまらん人生だったな」
「いえ、ワクワクしていましたよ。この日が来るのはわかっていましたから」
そう笑いながら答えた。やはり尋常ではない精神力の持ち主であったのだろう。

そして、北極圏ごと敵を飲み込みながら巨大化していく真ゲッターと同化しながら、
「ゲッターとは?」「ゲッターエネルギーとは」
という問いに、

「命……」

その答えを残して、すべてと一体化した真ゲッターロボとともに宇宙へと飛び立っていった。




メシア・タイールとは何者だったのか?
なぜゲッターは彼を遣わしたのか?
すべては永劫の時のかなたにあるのかもしれない……



余談だが、南風渓は好みのタイプだったのか、彼女には笑みを向けていた。




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最終更新:2024年10月24日 23:55