登録日:2021/05/04(火) 23:29:00
更新日:2025/05/11 Sun 22:38:19
所要時間:約 3 分で読めます
『孫よ、イスがもう古くなってきたな。』
『え? イス?』ボロ…
『ここは、ひとつ…新しいイスを買ってやるか。』
『よし、「イス屋」にきてもらおう。』ピポパ
『イス屋?』
『あ、もしもし? イスください。』
概要
コミックス12巻収録「ナイス斎藤じゃっ!」にて登場。
イスのみの専門店『イス屋』を営んでいる、帽子と「ナイス!」と書かれたノースリーブシャツを着用したつぶらな瞳とたらこ唇が特徴的なムキムキマッチョの巨漢。勿論じーさんのキャラではよくありがちな、この1話限りでの出演。
孫が勉強机と併用して使っていたイスがかなりボロボロになってきたのを見たじーさんが、孫の為に代わりのイスを買おうと電話で呼んだ。
冒頭に綴った登場の仕方は正座の状態で天井を突き破って落下してくるという、なかなか破天荒。電話を持ちながらだったため常に商品を持ち歩いて飛行し、注文が入ればすぐさま駆けつけ落下している可能性は否定できない。
一目見た孫曰く(最近このマンガに出てくるのってこんなヤツばっかだな……。)
彼は『今回はウチの店の人気のイスを…、たくさんもってきましたぜぇ…。』と不敵な笑みを浮かべ、早速孫におすすめのイスを紹介していくのだが…。
イス
最初のイスは人の顔、5つのトゲと2つの小さいトゲ、王冠のような形のものとアルファベットの「E」を模ったようなもの、地面に対して垂直な丸い形の板とが複雑に絡み合った最早「イス」と呼べるかすら怪しい代物であった(是非コミックスを買って己の目で確かめることを推奨。何とも言えない気分になること請け合い)。
孫(しょっぱなからヒドいの出てきた──っ!!)
当然孫は難色を示し『だいたいどこにすわればいいの?』と全うな疑問を投げかけ、それを受けてナイス斎藤は『あーそれは…、ココ。』とじーさんを地面に対して垂直になっている丸い形の板の上へ座らせた。
孫『堂どうと重力ムシしてんじゃね──よ!!』
やはり孫は気に入らず。そしてナイス斎藤は次々と商品を売り込むものの…、
『すんごいベトベトで不ゆかいまちがいなしだぜ!!』
その名の通り全身ベトベトまみれのイス。
『ネギでできてるからすわった瞬間にぐっちゃぐちゃだ!!』
足も背もたれも全て
ネギからなるイス。
どこかのボーカロイドが飛びつきそうな一品。
『低すぎるから立たないと机にとどかねーぜコンチクショー!!』
これはもう座イスとして使った方がまだいいような…。
…と、惨憺たる有様だった。
孫の不満げな顔つきを見て流石のナイス斎藤も焦りを覚え始める。
こうなったらとナイス斎藤はじーさんに声をかけ、「最高のイス」を見せることに!
四つん這いになったナイス斎藤の上にじーさんが座っている。
そう、「最高のイス」とはナイス斎藤自身だったのだ!
恍惚に満ちた表情を浮かべるナイス斎藤。
余談
単行本の後ろの方のカバー袖にもちゃっかり登場しており、『すわってみろ! 幸せになれるから!!(オレが)』と読者に向かって促している。
あと、同じ単行本に収録されている大長編『放たれた友情だじょー』では校長がイスになっている。
追記・修正は、イス屋にイスを注文してからお願いします。
- 「邪」のヅラ屋はこの話のアレンジなのかな -- 名無しさん (2021-05-05 01:35:47)
- この話好きだ。最初に出て来たイス(?)、円形板がちゃんと水平になっていれば座ってみたくはある。 -- 名無しさん (2021-05-05 17:28:11)
最終更新:2025年05月11日 22:38