アットウィキロゴ

長ネギ

登録日:2011/08/09 Tue 18:52:10
更新日:2026/05/21 Thu 22:00:56
所要時間:約 3 分で読めます





Y


長ネギとは、ネギ科ネギ属の野菜の一種である。
学名はAllium fistulosum。
別名で「ひともじぐさ(一文字草、人文字草)」等。


埼玉県所沢市にてmakinomantaro撮影。

成長途中のネギの茎に土を盛り上げて日に当てないようにし、白く、太く、柔らかい部分を多くしているのが特徴。
東日本で一般的にネギと呼ばれているのは、この長ネギのこと。

一方でそのまま日光に当てて成長させると、緑の部分が多くて細長い、味も食感も異なる青ネギとなる。
  • 西日本では青ネギの事をネギ
  • 東日本でのネギ白ネギ
と呼ばれる。


【概要】

原産は中国、中央アジア。
日本では古来から食用として栽培されてきた。
わが国最古の記録は『日本書紀』に登場する「()」という名称で、そこからネギの九州地方の呼び名である「ひともじ」という呼称がある。
主役になる事はあまりなく、脇役としての活躍が多い。
冷奴や、ラーメンうどんそうめんに薬味として添えたり…
味噌汁や炒め物の具や、鍋物に入れられたり…
目立つ事はないが、なくてはならない存在である。

また、食べる以外にも薬としても使われてきた。
風邪をひいた時に、タオルやガーゼにネギを包み、アナルに挿首に巻かなかっただろうか?

ネギには薬効成分が含まれているので、昔からこの方法が使われてきた。
また、害虫予防として栽培される事もある。

更に食欲増進、疲労回復の効果もある。
生で食べると発汗作用もあるので、生薬と言っても良いだろう。

しかし、その独特の辛味と「匂い(硫化アリル)」から、食べられない人も多い。
そういう場合、切った後に水につけておけば緩和できる。
だが、ネギを食べた時に出る中身の部分が熱くて、火傷する場合もあるので注意。

知識だが、あさぎ色もえぎ色と言う色があり、これらはネギからとられている。
あさぎは浅葱と書き、薄い青または青緑色だが、これはネギの薄い緑色が元。
またもえぎは萌葱と書き、鮮やかな緑色だが、これはネギの綺麗な緑色が由来。
なお、もえぎは同じ音で萌黄という色もあるが、こちらは草木の若い芽に由来する青みがかった黄緑色のこと。

実はネギ農家からは「ネギは根が旨い」という証言が聞かれる。
また、日本のネギの品種は量産系品種の場合、基本的に味よりも作業性や見栄えを重視する形で開発されたものである。

【主な産地・品種】

山形県酒田市(平田赤ネギ)
福島県郡山市(阿久津曲がりねぎ)
群馬県下仁田町(下仁田ねぎ)
埼玉県越谷市(越谷ねぎ)
埼玉県深谷市(深谷ねぎ)
埼玉県さいたま市岩槻区(岩槻ねぎ)
千葉県松戸市(矢切ねぎ、あじさいねぎ)
新潟県新潟市(やわ肌ねぎ)
京都府京都市(九条ねぎ)


近縁種

ワケギ(分葱、Allium fistulosum L. var.caespitosum Makino)


くらしの植物苑にてmakinomantaro撮影

原産地は西アジアから地中海東部あたりだと考えられているが、確定的ではない。遺伝子解析の結果、本種はタマネギとネギを交配させた雑種である可能性が指摘されている。
長さ4~4.5㎝の、タマネギを小さくしたような鱗茎から芽を出し、葉は長ネギより幾分細く、全長30㎝に達する。
葉の部分は特有の臭気はネギより薄く、薬味にする。


アサツキ(浅葱、Allium schoenoprasum var. foliosum)


東京都薬用植物園にてmakinomantaro撮影

わが国には奈良時代の書物『延喜式』に「阿佐豆木」の名称が登場する例が最古であるとされる。
全体的な特徴はワケギに似ているが、ワケギよりも葉は細くなり、しばしば根元で分けつする。地下に鱗茎を結ぶが、ラッキョウのそれと同等かそれより小さい。
夏に地上部が枯れるが、秋に地下の鱗茎から芽を出し、そうして翌春まで、青々とした葉を茂らせる。
若葉を薬味とすることが多い。東北地方では、早春に軟白栽培*1したものが出回り、酢味噌和えなどで賞味される。


ヤグラネギ(櫓葱、Allium fistulosum L. var. viviparum Makino)


埼玉県所沢市にてmakinomantaro撮影

冬季に休眠する寒地型のネギで、東北地方南部に多く、また関東地方や北陸地方、山陰地方でもわずかに栽培されている。
初夏(5月ごろ)になると、茎の先端に本来は花が咲くところだが、本種は花の代わりに小さな珠芽(しゅが)をつけ、夏ごろには、葉が枯れてこの珠芽が地面に落ちて根付き、その珠芽が大きくなったものを食用にすることができるという、珍しいネギの一品種である。
普通の長ネギのように緑色の部分を葉ネギとして薬味などで食べ、白い部分を煮物や炒め物、鍋物の具材にする。


リーキ(西洋葱、Allium ampeloprasum)


埼玉県所沢市にてmakinomantaro撮影

地中海沿岸が原産で、我が国には明治初期にタマネギやセルリーなどの西洋野菜とともに渡来しており、明治18年刊行の『舶来穀菜要覧』という西洋野菜のガイドブックに「にらねぎ」という名前と図版がみられる。
群馬県で栽培される「下仁田ネギ」に似ているが、葉は筒状ではなく幅広で平たいニラのような形状になる。
長ネギとは異なり、あの特有の刺激臭はなく、芳香がある。加熱するととろりとした食感になり、甘みが強いので、シチューやポトフなどの煮込み料理や、グラタンなどに向く。
我が国においては他のネギ類とは異なり、和食への応用が利かせにくいせいか、あまり普及しておらず、冬~早春に百貨店で見かける程度である。
「セイヨウネギ」や「ポワロ―」(フランス語の「poireau」にちなむ)、「ポロネギ」(イタリア語の「porro」にちなむ)という別名もある。
なお、全体的な草姿は本種と同一だが、地下に大きな鱗茎を結ぶ「ジャンボニンニク」という野菜がある。こちらはニンニクとは異なり、特有の香りが薄く、幾分マイルドである。



長ネギを使った料理】

  • 焼きネギ
ネギを3~5cmほどの長さに切って、焦げ目がつくように焼いた物。
シンプルイズベスト。

  • ねぎま
ご存知焼き鳥の一種で、鶏肉とネギを交互に差した物。
元々は鶏肉ではなくマグロをさした物で、ねぎま汁等の具にされていた。
ねぎまの殿様のねぎまもこれのこと。
焼き鳥のねぎまは、これに似ていたので名付けられた。
ネギ・スプリングフィールドの好みの一種。

ペースト状にしたマグロの身に、ネギを添えた物。
だが、このネギは『ねぎる(そぎ取る)』と言う意味。
なので、ネギがないのもある。

鴨とを煮込んだ鍋。
諺『鴨がを背負ってくる』に表される料理。

  • 南蛮料理
南蛮料理と言うのは「異国風料理」という意味で長ネギ唐辛子を用いたり、油で揚げるなど、16世紀以降に西洋から入ってきたこれまでにない調理法で作られた料理のこと。
鴨南蛮、鶏南蛮(チキン南蛮にあらず)、カレー南蛮など長ネギを使った料理(特に蕎麦うどん)を「南蛮」と呼ぶ。*2
そのため長ネギが入っていないカレーうどんをカレー南蛮と呼んではいけない。

  • ネギ焼き
焼きネギとは別物。お好み焼きによく似た料理でキャベツの代わりに刻んだネギを大量に使用する。
本場である大阪では青ネギを使用するが、長ネギが主流の地域では長ネギを用いる。
ソースが定番だがポン酢も合うし、生地に和風出汁を混ぜて何もかけずに食べるのも美味い。元々は醤油をかけていた。

  • 辛ネギ
ピリ辛ネギとも呼ばれる。ラーメン屋のトッピングやおつまみで時々見かけるほんのり赤くて細いやつ。
長ネギを白髪ネギ*3や斜め薄切りにして、ごま油や豆板醤などで和える。

  • ねぎみそ
相撲部屋の賄い飯。味噌に切った長ネギとスライスしたニンニク、頭とはらわたを取ってちぎったイリコを混ぜ、上から酒を振りかけたもの。
ご飯のお共や酒の肴にする他、お湯を注げば味噌汁になる。


なお、長ネギは傷みやすく菌も繁殖しやすい。
買ったら早めに使いきり、熱を通して食べよう。
また生で食べる場合、軽く水洗いしてからの方が良い。 

もっとネギらえよゴルァ!
      ヘ
    ヘ||
    | / /
    |/ /
   ∩/‾‾/
   |/ /
   (Д゚)
  / ∧)
  (_ノ
 (ノ_)


長ネギをモチーフにしたキャラクター】

ポケモンの一種。
その名の通り長ネギのようなものを手にしたカモのような姿をしている。長ネギのようなものは武器兼食料兼巣の材料らしい。
また、「ながねぎ」という長ネギそのまんまな見た目をした彼ら専用のアイテムも存在。
これはカモネギまたはネギガナイトに持たせると攻撃が急所に当たりやすくなるという効果を持つ。

それいけ!アンパンマン』の登場人物たち。
怪傑ナガネギマンは長ネギのような長身痩躯の持ち主で、黒い仮面とスーツの「N」の文字がトレードマークのカッコいい正義のヒーロー。
悪者が現れるとどこからともなく登場し、驚異的な身体能力と鮮やかなナガネギ剣さばきで悪を倒したあとはどこかへ去っていく。
ネギーおじさんもまた長ネギのような長身痩躯だがどこか冴えない田舎のおじさん。常に背負っている長ネギが詰まったカゴがトレードマーク。
臆病な性格で、悪者が現れるとどこかへ逃げ出してしまう。だがナガネギマンのファンらしく、彼が去った直後には必ず現れてその活躍を褒め称える。
同じ長ネギをモチーフにした二人だが、意外なことにいまだに共演を果たしていない。

  • 長・ネギくん
りぼんで連載されていた4コマ漫画『先生あのね』の登場人物(?)。元は読者からの応募キャラ
そのまんま長ネギに顔と手足がある外見で、喋れないため身振り手振りで意志疎通をしているが、担任の永井先生には伝わらない。


【余談】

ご存知の方も多いだろうが、決してに与えてはいけない。
と言うのも、彼らにとってネギを含むユリ科の植物に含まれる成分がだからである。
食べると赤血球が破壊され、最悪に至る事もあるので、猫や犬を飼っている人は十分注意してほしい。
つか食べられる動物は霊長類の中でもオランウータンやチンパンジーなど人間に極めて近い所謂「類人猿」の極僅かな数種だけ。
なのでそういった食べる事が出来る猿を飼育している所の一部では風邪予防などの為に冬場食べさせている。
効果はかなり高いんだとか。

後、間違ってもとして使用してはいけません。


アニヲタ昔ばなし



追記・修正はネギを回しながらお願いします。





     /   \
  /フフ ///i/| 丶丶
 |/フ レレレ/ソ 丶レハ|||
/= Yイ ミ/フ| ⌒ ⌒ ☆|
/≡||ミ/ニヲ、丶二フ |||
\ ||// ||>ー イハ||
\ /⌒O || |∧///||
二 ヒ_ノ ∧| 。/  レ(丶
ミ//||\/(  (  _o|
//ミU丶 ∧ ゚ /(_)|

あとは↑のAAの人が回しているのが有名だろう。
初音ミクがよく持っているイメージもあるが、あれは二次設定である。Ievan Polkkaも参照。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2026年05月21日 22:00

*1 日光を当てずに栽培する方法。この方法で栽培される野菜にホワイトアスパラガスやウド(独活)、サトイモ(芽芋)が知られる

*2 唐辛子入りの酢に漬け込む南蛮漬け、揚げてから煮る南蛮煮など長ネギを使わない南蛮料理もある

*3 長ネギを4~5cmに切って芯を除いた部分を千切りして水にさらしたもの