ヒューズ(Apex Legends)

登録日:2021/6/5 (土) 14:46:24
更新日:2023/02/03 Fri 14:01:56
所要時間:約 15 分で読めます




相手の心と骨を折りながら50年だ。

ヒューズとは、Respawn EntertainmentよりリリースされたバトルロイヤルFPS「APEX LEGENDS」に登場する、プレイアブルキャラクター「レジェンド」の一人である。

●目次

概要

シーズン8より実装された攻撃ロールのレジェンドで、二つ名は「爆発物の信奉者」。
当シーズンで、通常マッチをジャックする形で開催された特殊ルールマッチイベント「リングフューリー」の首謀者であるマッドマギーの幼馴染にして元同業者であり、彼女から身柄を狙われていた。
その二つ名に恥じない量の爆発系アビリティを所持すると同時に、かゆいところに手が届いたり届かなかったりすることでおなじみ、グレネードの扱いに長け、今日もマップ中に爆発音を響かせる。


パッシブアビリティ:グレネーダー


このAPEXゲームには...火薬が足りねぇなぁ!!

グレネーダーの効果は二つあり一つ目はヒューズがグレネードを所持した時点で発動する。
グレネードは通常のレジェンドならばインペントリ一枠分を占め、使いどころはあるがたくさん持つわけにはいかない不便性を抱えている。だがヒューズの場合同じ種類のグレネード2つをインペントリ一枠の中に収めることが出来、どのレジェンドよりも多くのグレネードを抱えることが出来る。
そしてもう一つの効果は、ヒューズが実際にグレネードを構えたときに発動する。
ヒューズは右腕が義手になっており、この義手に仕込まれた機材によってグレネードをより遠くへ、より速く投げる、否、撃ち出すことが出来る。またグレネードの一種、フラググレネードを投げる時は壁や天井にぶつかってバウンドした後の軌道の予測線が見えるようになり、よりうまく撃ち出すことが出来るようになる。


戦術アビリティ:ナックルクラスター


邪魔だ!ナックルクラスターを発射する!

ナックルクラスターのリチャージ時間は20秒だが、2つまでストックすることが出来るので連発することも可能。
ヒューズが自前で用意した特殊なグレネードで、グレネードの一種、アークスターと同じく壁や敵に当たったら張り付いて離れない。
着弾から一瞬の間をおいて爆発し、爆発と同時に大量の小型爆弾を周囲に振り撒き、その小型爆弾も次々と連鎖爆発を起こす。
わりかしお手軽に使え、射程も長いので遠くの敵へ圧力をかけたり遮蔽物から引き出したり、塞がれたドアの破壊をしたりなど、普通のグレネードと同じように広く活用できるが、着弾からの爆発開始のラグが短いので、爆発に自分が巻き込まれないように気を付けよう。
またこのナックルクラスター、全爆発音の中でも屈指のうるささを誇り、しかもその爆発が長続きするのでなんと自分たちの足音をかき消してくれる。敵の足音も聞こえづらくなるが、これを爆発させることで室内の敵にどこから突入されるかわからなくする芸当も可能だ。
近距離での撃ち合いが始まる前に敵の足元に置いたりしても、爆発から逃げる余裕はないので効果的だ。


アルティメットアビリティ:マザーロード


マザーロードを落とす!伏せとけぇ!!

発動するとヒューズが背中に背負っていたランチャーを取り出し、着弾予測マークが見えるようになる。ちなみにランチャーの名前はウォーリー。ヒューズの本名の愛称でもある。
発射すると大型のミサイル弾が空に撃ち出され爆発。地味にどういう原理かはわからないが爆炎が地上に落ち、炎のリングが形成される。
この炎のリングにあたると、継続ダメージ、視界不良、速度低下というキッツい効果が付与されダウンさせやすくなる。
撃って終わりではないので、爆炎に巻き込めた敵の動きをしっかり見て確実にとどめを刺そう。
この炎のリング、撃ったヒューズ自身が当たっても同様の効果が刺さり、味方にあたると視界不良、速度低下のみ付与される。この辺は他の爆撃系ウルトを持つバンガロールやジブラルタルと共通だ。またこの二人と比べてチャージ時間が意外と短いかつ、爆撃予告もないまま攻撃開始できるので、お手軽に、そして唐突に使えてしまう。
ちなみに屋外でやれば安全に使えるが、室内で使うと天井で即爆発し、必然的にヒューズにも炎が当たる自爆技になる。デメリットがデカいが、炎が置かれる場所がわかりにくく、そしてより脱出しにくくなるため、心強い仲間がいるなら試してみてもいいかもしれない。


ヒューズというレジェンドの評価


さて、ここまでヒューズの強みを書いてきたが、このレジェンド、実は弱いレジェンドとして評価されてしまっている現状がある。Apex Legendsの開発者本人たちがよく書き込みに訪れる海外掲示板サイト、Redditでゲームデザイナーが各レジェンドの勝率データを公開したが、なんとヒューズの勝率は最下位。
シーズン9に入りナックルクラスターが2個までストックできる強化を受けたが、ヒューズが選択される率はさらに下落。これには一応新レジェンド、ヴァルキリーが追加された影響もあるのだろうが、新キャラとしての人気が落ち着いてきた後日のデータでも、ピック率はさらに下落してしまっている。
そこでここからはヒューズというキャラクターの弱点に着目していこう。

まずナックルクラスター。広範囲に爆発を起こせるお手軽アビリティと紹介したが、実はこの爆発、かなり威力が見掛け倒しである。爆発全てを当てられてもレベル1の進化シールド、所謂白シールドが壊れるか否か程度のダメージしか入らない。そう、あくまですべて当たればの話である。すべて当たってもこの程度である。敵にナックルクラスターを貼り付けることが出来ても爆発開始後は、小型爆弾はあくまでその場で爆発するので移動され続ければ先述のダメージすら出すことは出来ない。
そしてマザーロード。炎に当たったときのダメージと継続ダメージ、合計でだいたいレベル2の進化シールド、所謂青シールドが壊れる程度のダメージが出るが、実は似たような形で攻撃するもので、なおかつマザーロード以上のダメージを出せてしまうアイテムがこのゲームには存在する。
その名もテルミットグレネード。着弾すると横方向に炎の壁を作り出すこのグレネード、炎に当たっている時間が長ければ長いほど継続ダメージ状態が重ね掛けされ、シールドどころではなく体力も一瞬で溶けてしまう。当たっている時間が長いというのも、炎壁を通過するだけで二回は重ね掛けされるので当たれば効果は絶大。少しは状況を選ぶが、ウルトたるマザーロードは不名誉にも一介のグレネードに先を越されてしまっている現状がある。
一応マザーロードには敵を囲えると言った利点こそあるが、実はAPEXには炎の壁程度無傷で超えられてしまうレジェンドがかなりいて、特にホライゾンやオクタンなどは、お手軽な移動方法を味方と共有できてしまう。
またヒューズの当たり判定は鉄壁*1を所持していないレジェンドの中で最も大きく、アビリティを使わないガチンコ撃ち合いでも大きく遅れを取ってしまう。
唯一擁護できるアビリティがパッシブのグレーダーでこれはそれなりに強いのだが、良くも悪くもグレネードを投げる感覚が他レジェンドと異なり、他レジェンドならできていたグレネードを使った戦術が使えなくなってしまう。

以上のような理由から、ヒューズは現状弱いレジェンドとして広く評価されてしまっている。

というのはシーズン9までの話である
シーズン10で、ヒューズはパッシブ・アビリティ・ウルト全てに強化が入り今までより一段も二段も上の性能を手に入れたからだ。

パッシブのグレネーダーは素手投げと義手投げの切り替えが可能になり、真上にグレネードを投げて、追撃してくる敵に当てる直下グレや、扉の隙間を通すグレネード投射が可能になった。
ナックルクラスターは爆発の持続時間が2倍となり、フルヒットならば、2発で最大進化シールドを軽々破壊可能なほどのダメージが出る。また、敵から逃げる際に足元に打ち込んで進路を妨害する戦法も取りやすくなった。
ウルトのマザーロードは炎で囲んだ敵をブラハのスキャンのように強調表示するようになった。(敵を囲うだけで発動するので、ダメージの有無は関係ない)また、建物内に立て籠もる敵の位置もマザーロードで建物ごと囲えば見えるため、局所的ではあるが、索敵の役割も持つことができる。敵を強調表示するため、味方と連携して攻撃を仕掛けやすくなった。

これらの強化によりヒューズは最弱争いをするやかましいおじさんからそこそこ戦えるグレネードぽいぽいおじさんへと変貌を遂げたのであった。

しかし、前述のヒューズの致命的弱点であるヒットボックスのデカさとマザーロードの抜けやすさは改善されておらず、まだまだ強いキャラとは言えない、なんとも微妙な性能に落ち着いている。少なくとも以前のような理不尽な弱さは見当たらなくなった。


ヒューズのおすすめの立ち回り


それでもヒューズを使いたい!ヒューズというキャラが好きだ!という方は、まずはパッシブを使いこなせるようになることが重要だろう。
三種のグレネードを遠くの敵にもお届けできるようになるが、一番所持しておくのをおすすめしたいグレネードはアークスターだ。
ピンポイントで敵に当てることで最大レベルのシールドすら確実に破壊できるこのアークスター、ヒューズなら速く、そしてより遠くも狙えるようになるため、忍者おじさんとして立ち回るのも面白い。
またナックルクラスター、敵の密集している室内などに投げ入れることが出来ればまぁまぁいいダメージが出る可能性がある。室内に籠ってんなと思ったら、期待と悪意を込めて二発まとめてぶち込んでみよう。
そしてマザーロード。脱出しやすいウルトだと言ったが、そういうレジェンドがいないパーティなら効果的だし、そういったレジェンドがいたとしてもアビリティを消費させられると考えればまぁ使いどころはある。
また敵と同じ高さにいる時にマザーロードを出してしまうと炎の壁で敵が見にくくなり、詰めることも自爆ダメージで難しくなるので、なるべく敵の上を取れた時に撃ち出したい。

ジブラルタルやコースティックがいれば、彼らのウルトで炎のリングの中も地獄絵図にできる。タイミングを合わせて使いたいところだ。


ヒューズ対策


心もとない遮蔽物に隠れてしまうと、ヒューズは容赦なくグレネードを撃ち込んでくる。同じヒューズ使いでなければ撃ち合いで勝ちやすいので、正面戦闘に持ち込めると勝利の確率が上がる。
またヒューズにとって一番うれしいのが、ナックルクラスターをくっつけた敵が慌てて仲間のもとに逃げてしまい、仲間を巻き込んで爆発する事態だ。
ナックルクラスターが着弾すると、撃ち合ってる最中だとわかりづらいが微ダメージが入る。着弾したら味方から離れ、爆発開始後、すぐに戻ろう。こうすることでナックルクラスターのダメージを最小限に抑えられる。
マザーロードに囲まれると狙われやすいので、なるべくすぐに脱出してしまいたい。先述のレジェンドなどによる脱出はもちろんのことだが、実はジブラルタルのドームシールド、なんと炎が消えるのとほぼ同じ持続時間を持っている。炎による減速でヒューズらは詰めにくいので、マザーロードの中を安住の地にしてしまえる。
そしてAPEXには、ヒューズのアビリティ全て、ほとんどなどではなくマジで全てのアビリティをウルトで無効化してしまえるメタカード、ワットソンが存在する。パッシブのおかげで頻繁に出せるので、ヒューズを見たらいち早く出してしまおう。


キャラクターとしてのヒューズ


本名ウォルター・フィッツロイ。争いの絶えない星、惑星サルボで傭兵として活動していた。
彼は幼少期から幼馴染のマギーとともに戦いに身を投じていて、ある時二人は古戦場で金色のグレネードを拾った。
破天荒に仕事をこなしながら彼らはグレネードを取り合い、いつしか金のグレネードは二人の友情と切磋琢磨の象徴になっていた。
時がたち彼らが50を過ぎた頃、これまで独立を保ってきた惑星サルボはシンジケートスペースという惑星同盟に加盟することになる。
時を同じくしてサルボの闘技大会、ボーンケージに歴代最高齢でチャンピオンとなったウォルターは、シンジケートスペース、それを管轄するマーシナリーシンジケートによって開催されるAPEXゲームへの参加チケットを得ることになる。
APEXに参加するため、グレネードの取り合いを一時休戦にしようと持ちかけたウォルターに対し、マギーは激昂する。マギーは独立を保ちつづけ、惑星同盟なぞに恭順することのない強いサルボこそを愛しており、サルボが同盟に加盟したこと、ひいては同盟の象徴たるAPEXゲームに、あろうことか信頼していたウォルターが意気揚々と参加することを許せなかった。
彼女を押しのけ出ていこうとするウォルターに、マギーはとうとう金のグレネードのピンを抜き投げつけた。
爆発で彼は右腕を失い、文句すらマギーに投げかけることなく、ウォルターは無言で出て行ってしまった。
彼らの友情が終わると同時に、レジェンド「ヒューズ」は誕生したのだ。


余談


蘇生時の掛け合いでヒューズはブラッドハウンドのことを、これまでプレイヤー間でしか使われていなかった略称、ブラハと初めて呼んでいる。ちなみに英語版ではこれまた海外で使われている略称、Bloadyと呼んでいる。
シーズン8トレーラーではマギーによるテロを受け彼の乗る飛行船が墜落したが、この墜落地点はクラッシュサイトとして、シーズン9現在では遊ぶことのできないマップ、キングスキャニオン最北の新たなロケーションになった。クリプトによる防衛タワー破壊といいローバの活動によるスカルタウン破壊といい、キングスキャニオンはレジェンドの皆さんによって大概な目にあっている。
また彼と同時に実装されたレバーアクションライフル「30-30リピーター」はサルボで最も人気の武器である。ヒューズ操作時にこれに向けてシグナル機能を使うと「名品だ」「俺はこの逸品に育てられたようなものだ」「サルボで二番の傑作だ*2」といったコメントをし、入手した際のアクションも専用のものとなっている。


おら、早く勝って追記修正しにいくぞ。

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最終更新:2023年02月03日 14:01

*1 広い当たり判定を代償に、被ダメージを軽減するパッシブ。シーズン9現在、ジブラルタル、コースティックが所持

*2 ちなみに一番はヒューズ自身である。