ガクマ

登録日:2021/07/21 Wed 18:04:20
更新日:2024/10/16 Wed 18:34:15
所要時間:約 2 分で読めます







もう生きてる奴は居ねぇ!

皆、ガクマに石にされたんだ……!



ガクマは『ウルトラマンティガ』に登場する怪獣。


【概要】

第2話『石の神話』に登場する、鼻先の角と背鰭が特徴の怪獣。
西南諸島にある久良々島の地中に生息しており、島では「石を生む神獣」と呼ばれている。
口から石化光線を吐いて人や重機を石に変えて捕食する。

元々は自然の石を主食としていたが、作業員曰く「人間が島を開発したせいで食料の石が減少し、人間を食べるようになった」とのこと*1
劇中の描写から以前から人間を襲っていたようではないらしく、ある意味では人間が引き起こした環境破壊の被害者と言えよう。

劇中では1本角の個体αと2本角の個体βが登場した。
当初は、目撃者達が「α」と「β」が同一個体であると思い込んでいた為、角の数の証言が食い違っていた。
目撃者の一人に至っては「ボケてしまったのか」と言われる始末。

脚本には、この2体が兄弟である*2事を窺わせる記述がある。
また、関連書籍では「ガクマα」の様に括弧が付いていなかったり、そもそも「α」と「β」の区別が無かったりと表記にばらつきがある。



【種類】

ガクマ(α)

種別:岩石怪獣
身長:58m
体重:5万6千t
出身地:西南諸島・久良々島

角が1本の個体。
劇中ではこちらが早く地上に姿を現した。
ガッツウイング1号を墜落させ、搭乗していたレナとムナカタを石化しようとするが、ガッツウイング2号に阻止される。
最期はデキサスビームによって葬られた。

なお、これが対怪獣用に改造されたガッツウイング2号の初陣で、しかもテスト運転無しのぶっつけ本番である。
また、劇中初のGUTSに倒された怪獣となった。


ガクマ(β)

種別:岩石怪獣
身長:59m
体重:5万8千t
出身地:西南諸島・久良々島

αが倒された直後にホリイの「また怪獣にお目にかかりたいくらいや」という不謹慎極まりないフラグを光の速さで回収しつつ出現した。

スペックを見ても分かる通り、αと比べるとやや大柄。
角の本数だけではなく戦闘力もαに勝り、背鰭から放つ赤い熱線や、鋭い2本角からの衝撃波、前足についた伸縮自在の鋭い爪「ダイヤモンドクロー」等の多彩な武器を使用する。

程なくして現れたウルトラマンティガと交戦し、背鰭や角の攻撃でダメージを与え、下半身を石化させる。
しかし、ティガがパワータイプにチェンジした際に勢いで石を吹き飛ばされ、チョップで角を折られる。
そして、ウルトラリフターで投げ飛ばされ、デラシウム光流を浴びて逆に自身が石化して消滅した。

【他作品での活躍】

漫画『戦え!セブンガー』では、第9話に登場。夜間にトンネル工事現場に出現し重機を石化させ、調査に訪れたストレイジの前にガクマαが姿を見せた。作業員を守るためストレイジが誘導すると挟み込む形でガクマβも出現。
αはセブンガーが回避したβの頭突きが直撃し倒され、βもセブンガーとの頭突き対決の末に全燃料を消費した一撃を受けて倒された。

【余談】

決定稿の初稿では「ラドム」、決定稿の2稿では「ガグ」という名称だった。
また、キャラクターデザインの丸山浩氏や助監督の冨田卓氏曰く「ゲンマ」という名称もあった。

第2話の脚本を担当した右田昌万氏は、企画担当の満田かずほ氏から「この話で、怪獣ものとしてのレールを引っ張っていくように」という意向を受けており、ゴルザメルバが登場した第1話とは異なる「オーソドックスな怪獣もの」となる展開を発想させた。
2足歩行するゴルザや翼があるメルバと差別化するために、4足歩行にしたのだろう。
また、セットを作る時間の都合で断念されたが、当初は海外が舞台となっていた。

ガクマの着ぐるみは1体のみで、撮影時には角の本数や色替えで差別化していた。



追記・修正はウルトラマンを石化してからお願いします。

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最終更新:2024年10月16日 18:34

*1 これに対して親方は、「他人事みたいなこと言うな!お前らだって人間だろう!?石を掘ってるおかげで食ってんだろう!」と自分勝手な反論をしていた。

*2 「β」が兄で「α」が弟