頭突き

登録日:2010/05/18(火) 01:42:50
更新日:2020/05/28 Thu 06:49:15
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頭突き(ずつき)とは、相手に自分の頭を打ち付ける技である。プロレスなどにおいて多用される。
英語では「ヘッドバット」(headbutt, ヘッドバッドは誤記)という。

俗に「チョーパン」とも呼ばれる。これは朝鮮パンチの略で、朝鮮高校の学生が得意とすることから使われるようになった。
また朝鮮つながりで、朝鮮語で同じ意味の「パチキ」も使われることがある。
映画「パッチギ!」のタイトルの由来もこれである。

プロレス以外で頭突きが認められている格闘技としては相撲、空道(大道塾)、ラウェイなどがある。
それ以外の格闘技では、拳のみで戦うボクシングはもちろんのこと、空手やキックボクシング・ムエタイ・総合格闘技でもほとんど禁止されている。

タックル気味に相手に頭をぶつけたり、相手の髪の毛をつかみ、自分の頭部を相手の頭部に打ち付ける。
特に技巧がいらない技であるため、プロレスにおいては荒々しさを売りにするヒールや、力で押すパワーファイターが好んで使うが、
テクニシャンタイプのレスラーが試合のテンポを変えるために繰り出すこともある。
古くはボボ・ブラジル、キム・イルこと大木金太郎、天山広吉、富豪2夢路、泉田純至、本田多聞、菊地毅、新井健一郎らが名手といわれる。

人体頭部は固くて重く、敵の人間の急所に近いこともあって鈍器として優れている。
しかし割れる事は少ないのはいいが、その内部のにダメージが響くので多様すると後の人生に影響するのが大きな難点。
額の固さを活かして相手の拳を額で受ける防御法も存在はするが、あまりにも多用をすると障害が出る。
所詮は頭部の他の箇所に比べればマシなだけで、頭部自体が人体の急所なのだから当然である。
避け切れない時の苦肉の策に過ぎず、狙って仕掛けるべき行為ではない。
フィクションでは時たま脳天をぶつける頭突きがあるが、これは首に拡散されない負荷が一点集中してかかることもあって、脊髄損傷になる危険性が非常に高い。


■派生技

  • ノータッチ・ヘッドバット
相手の髪の毛をつかまないで繰り出す。速射性に優れており大仁田厚がよく用いた。

  • ジャンピング・ヘッドバット
相手の頭部を手で固定した状態から大きくジャンプしてヘッドバットを繰り出す。
ボボ・ブラジルの「ココナッツ・ヘッドバット(略称ココバット)」として知られる。

  • ダイビング・ヘッドバット
コーナーポストから飛んで行き、倒れている相手に自らの頭部を打ち付ける。フライング・ヘッドバットとも。

  • 一本足頭突き
片足を上げ、振りかぶるように勢いをつけて相手に頭突きする。
片足を上げているとき、もう片方の足で立っているさまがフラミンゴを連想させることからフラミンゴ・ヘッドバットとも呼ぶ。

この他にフィクションでは、羽交い絞めされたときに頭突きを使って反撃することもある。実際に可能かどうか不明であるが。

動物の世界においてもしばしば頭突きという行為は確認されている。

ウサギ - 牛やヤギといった自分より大きいものに対して跳ねながら頭突きをくらわし、撃退しているのが見られている。
キリン - ネッキングと呼ばれる長い首を活かした弧を描く頭突きをする。
バイソン-ウシ科バイソン属、絶滅寸前の古いウシの仲間。オス同士はメスを争ってぶちかましのケンカを行う。まともにヒットすると、岩でもぶつけ合ったのかと思うような音がする。
シャチ - 海中である為、陸上獣類の頭突きとは異なるが、その威力は6tにもなる(体重の差もあり人間の頭突きは2tにも達しない)。
この頭突きを何十回もクジラに浴びせて殺し、食べる。
6tという衝撃は硬式ボールを140km/hで投げるのと同等の破壊力であり、コンクリートブロック1個分を割る力を有している。
ステゴケラス、パキケファロサウルス恐竜) - 頭骨の厚さから、頭突きをしたと言う説がある。しかし頭突きをした際に、自分への衝撃を逃がす仕組みが骨格に見当たらない*1ことから、最近は否定されがち。
ディノケファルス(単弓類/哺乳類型爬虫類(古代生物))-頭骨が厚く、頭突きで儀礼的闘争を行ったと言う説がある。しかし全体的な体型から、やったとしても走りながらではなく足を止めてその場で頭を打ちつけ合ったと見られている。


バトル漫画などでも時折トドメに使用される事がある。


■頭突きを使うキャラクター


名前が付けられているものは【】で囲んである。


なお、一部格ゲーファンの間でカルトな人気を誇るかの不破刃の頭突きは、
頭を上からぶつけるにも関わらず、喰らった相手を空中に浮かせるという有り得ない芸当をやってのける。
‥‥すごい漢だ。


ポケモンでの「ずつき」


タイプ:ノーマル
分類:物理
威力:70
命中:100
PP :15
範囲:1体選択
備考:3割の確率で相手をひるませる。

赤・緑・青の時代から存在したが、その頃はわざマシンにはなく、覚えるポケモンも少ないためパッとしなかった
金・銀でのみわざマシン02に収録され、少しは注目された。
威力は微妙だが、当時は使い勝手の良いノーマル技も少なく追加効果が優秀だったため、そこそこ使えた。
ヘラクロス等、マップ上の木にずつきをする事でしか出会えないポケモンもいた。

金銀のリメイクであるHGSSでのみ教え技にも登録されている。
わざマシンラインナップが大きく変化しているピカブイでは最初にもらえるわざマシン01の中身として登録されている。
早速タケシのイワークが岩のように固い頭でひるませようとしたりするし、相棒イーブイあたりに覚えさせて強さを実感することができる。

現在の対戦環境ではマイナーだが、タイプ一致かつ特性「てんのめぐみ」で追加効果を最大限に活かせるノコッチメブキジカが使うことがある。
メガガルーラメガボーマンダとも相性は良いが、上記の技マシンや教え技でしか覚えないためレートでは使えない。
リトルバトルでは5つしか技を覚えないダンバルが「とっしん」との二択で採用することになる。

他にも溜め技の「ロケットずつき」やエスパー技の「しねんのずつき」、岩タイプの反動技「もろはのずつき」、鋼タイプ技の「アイアンヘッド」がある。
「ロケットずつき」はビーダルぐらいしか使わないが、他はタイプ一致の主力技やサブウェポンとして重宝されることが多い。



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