トロピカルウッズ

登録日:2022/05/01 (日) 14:09:15
更新日:2025/05/30 Fri 10:31:25
所要時間:約 6 分で読めます






太陽の光で スクスク育った トロピカルウッズ。
おこって落とす 巨大ココナッツは 大ばくはつする。
ナワバリに 来るものは ようしゃなく こうげきするが
頭のふつうの ココナッツは とても おいしいらしく、
取りに行く チャレンジャーが 後をたたない。


ゲーム『星のカービィ ディスカバリー』に登場するボス。


概要


今まで1面ボスだったウィスピー系列の癖に*12つ目のエリア「エバーブルグ海岸」のボス。
異名は「 南国樹 」。

本作におけるウィスピーウッズ枠のボスキャラで、その名通り南国の大樹となっている。
だが何よりも特徴的なのが 歴代のウィスピー族でも屈指のふとましい幹の持ち主 であることだろう。
とにかく横に太い。すごく太い。頭の葉っぱ自体も結構な大きさである。
また、口のすぐ下に髭のようなものが生えている。この顎髭(?)のおかげでファンからのあだ名は「ひろゆき」


ボスステージでは、最初はまんま南国の樹に擬態しており、ワドルディ入りの黄金の檻も最初から浮かんでいる。
しかし、梯子を上ってやってきたカービィが近づくと、正体を現して雄叫びを上げながら襲いかかってくる。


ボスとして


1つ前のゴルルムンバ程ではないが、それなりに広いステージ。
トロピカルウッズはステージの最奥に陣取って動かず、そこを起点にフィールドが扇状に広がっている形となる。

体力をおよそ半分まで削ると、雄叫びを上げてカービィを強制的に吹き飛ばし後半戦に突入する。
この吹き飛ばしは、トロピカルウッズに密着しているとフィールドの端まで飛ばされてしまうが、少し距離を取っていれば端まではいかず若干手前に着地するため、TAでは後半戦に入る時の位置取りが重要になる。


  • トロピカルナッツ落とし
頭から巨大ココナッツを複数落とす。
フィールドの最も手前近くまで届くほど広範囲をカバーする。
カービィの真上をピンポイントに狙ってくるわけではなく、カービィとの距離に合わせて多少変化する。
大きくて吸い込みづらい分、普通の星型弾より与えるダメージが少し高い。

  • 空気弾(通常)
ウィスピー族おなじみの攻撃。
大きく息を吸い込み、直進する空気弾を吐く。当たるとフィールド後ろへと大きく吹き飛ばされてしまう。

  • トロピカルブレス
後半戦開幕時の確定行動。
大量の空気弾をなぎ払うようにして吐き出す。

  • 南国スクスク大成長(根っこ攻撃)
後半戦で使用。
トロピカルウッズの左右から根っこが飛び出しては潜りを繰り返し、カービィを追尾。最後に鋭い先端を地面から突き出して止まる。懐にいれば届かない。
完全に停止した根っこは破壊可能かつ接触ダメージの無い地形扱いとなり(根っこの破壊はミッションにもある)、上に乗って空気弾を楽々かわすこともできる。これに乗れることは後々に重要となる……(後述)
ただし、根っこは一定時間が経つと再び動き出して戻っていき、また接触ダメージが生じるので要注意。
ちなみに根本に近いほうを壊すとその先もまとめて壊れる。

  • フェンスウォール
後半戦で使用。
カービィからの攻撃を受けると、 その方向に地面からフェンスを突き出して顔面を守る。 よく見ると根っこが絡みついているのが分かる。
フェンス越しではこちらの攻撃は殆どが防がれてしまい、他の守られていない部分から攻め込むしかない。根っこがある状態でやられると結構めんどくさい。
突き出たフェンスは一定時間残り、他の部分から攻撃を受け続けた場合はすぐに収納して再度突き出す。その際に空気弾を吐き出そうとしていた場合は即キャンセルする。


近年のウィスピー系列では珍しく、自力で飛んだり跳ねたりするような芸当は見せない。むしろ木が空を飛ぶこと自体おかしいのでトロピカルが正しい姿のはずなのだが
ではその場から動けないなら楽勝かと思いきや、被弾で強制的に距離をとらせる攻撃や、顔面をガードするフェンスの召喚など、歴代ウィスピーの中でも防御面が充実している。
特に後半は積極的にフェンスを召喚してくるので、うまく顔面に張り付いていられるかが撃破タイムにも直結するだろう。

星のカービィ スターアライズ』のウィスピー族と違って、燃やされ続けても炎上はしない。
が、本作のファイア能力は燃やし続けると長時間のスリップダメージを付与する性質がある。
そしてトロピカルウッズは前述した通り、その場から動けない。このためファイアで挑むと 面白いように体力を削りまくれる。 環境破壊は気持ちいいZOY!
根っこも簡単に破壊できるので、どうしても苦戦するようなら持っていくといいだろう。
他にも当たり判定が大きすぎるためニードルで根本をチクチクするだけで倒せることもある。
特に強化したニードルなら飛び散った部品でもダメージを与えられるためやはり面白いように体力を削ってくれる
フェンス攻撃のみ注意が必要だが大きく動き回ればノーダメージで撃破できることもある。


なお、他の通常ボスが全てビースト軍団の幹部であることや、どう見てもただの樹というビジュアルから「これもビースト軍団の一員なの…?」と困惑するプレイヤーもいたかと思われる。
結論から言うと、 こいつはビースト軍団と無関係。 顔見知りではあるが、軍団には属していない立場となる。
フィギュアの説明文もココナッツの味ぐらいしか書いてなく、6番目のエリア「レッドガル禁足地」においてデデデ大王以外のビースト軍団幹部が集結する「幹部招集」でも、トロピカルウッズのみ登場しない=幹部に含まれていないことが示唆されている。
火山地帯じゃ燃えそうなので来なくてよかったというべきか
ニンドリのインタビューでも軍団の一員でないことはしっかりと言及されている。

小説版『ディスカバリー』ではこれが仇になったのか、あるいは単に作劇上の都合か前編後編ともに出番すらないという不遇な目に遭ってしまった。
(一応エバーブルグ海岸らしき場所は前編の地の文で言及されている)

何気に、ウィスピー系列のボスが1面以外に登場したのは『タッチ!カービィ スーパーレインボー』(4面/強化ウィスピーウッズ)以来7年ぶりである。*2
その『スーパーレインボー』でも一番最初のボスは強化前ウィスピーなので、最初のボスでなかったという観点で見れば8面のボスであった『ブロックボール』まで遡る。*3



以下クリア後シナリオのネタバレ注意!

















幻国樹 トロピカルウッズ・幻



ドリーミー・フォルガには、あやしい 幻の太陽が
あった。その光をあびた トロピカルウッズ・幻も
スクスクと あやしく育つ。その かれの頭に実った
あやしいココナッツは はたして どんな味なのか…
だれが 一番乗りで 食べるのか!?

クリア後に登場する謎の空間、「絶島ドリーミー・フォルガ」のステージ2「フォルガトゥン・ブルグ」に登場するボス。
全体的に紫じみた体色になっている。
他の思念体が本作のラスボスによって生み出されたのに対し、こいつだけはフィギュアですら相変わらずココナッツのことしか書いていない。
思念ボスと同じように「幻」とついているので思念体の一種という可能性もあるが、他の個体に見られるサイケデリックな目をしていないのでやはり謎の存在。単にウィスピー系特有の穴状の目だからかもしれないが。

「強化版でもどうせ動かないなら楽勝でしょ?」などと思うなかれ、実際には別物レベルの魔改造が施されている。前作のアナザーウッズと戦っている人はそうは思わないかもしれないが


  • トロピカルココナッツ落とし/ゴルドー落とし
ココナッツが更に大きくなり、加えてウィスピーの強化版では初代エクストラから定番の 複数のゴルドーまでビッグサイズで落ちてくる。
しかも、ゴルドーは落ちた後もしばらく転がり続けるので実に鬱陶しい。
ココナッツもそのデカさ故、本体に密着時は割と被弾する原因となりやすい。

  • 空気弾(分裂)
吐き出すまでは通常の空気弾と同じだが、着弾点で分裂して回りながら拡散するようになった。
これを3連続で吐き出す。

  • フェンスメイズチャレンジ
後半戦開幕時の確定行動にして大技。使用前に必ず雄叫びを繰り出し、カービィをフィールド手前まで吹き飛ばす。
続いてなんと フィールド全体に迷路のような形で大量のフェンスが出現する。 直前に距離が強引に開く都合上、フェンス迷路の出現前に顔面へ近づくことは普通にダッシュするだけでは不可能。
この迷路の中から本体に近づけるルートを進まなくてはならず、大量の巨大ゴルドーが降り注いで邪魔をしてくる。
どんな形の迷路になるかはある程度ランダム性を含むので行き止まりに注意。もたもたしていると辿り着く前に終了してしまう。
フェンスの出現時に大量の星が飛び出すため、能力無しでも攻撃の手が無くて手出しできない……ということはない。

  • 南国スクスク大成長
数が増え、一度に最大4本が四方から襲いかかってくる。
発生場所のせいで安全地帯がなく、懐に避難していても余裕で根っこが届く。
かなり動きづらくなるので速やかに破壊したいところだが……

  • スーパートロピカルブレス
後半戦で新たに使用。
口から巨大ココナッツほどの大きさがあろう空気弾を大量に吐き出し、 フィールド全体を覆うように進んでくる。
緊急回避でもまず避けきれず、頼りきりのプレイヤーほど痛い目を見る。
普通は地上からのホバリングでだけギリギリ避けられる位には大きいが、必ず前述の根っこ攻撃後に行うため、根っこを壊さずに残していればそれを足場にして楽々飛び越えられる。

  • トロピカルブレス
2連続で行うようになった以外は変化無し。

  • フェンスウォール
特に変化なし。


通常版と比較して、 特定の行動を求められるギミック系の技が追加された のが最大の特徴。
フェンスメイズチャレンジはまさに3Dアクションの本作ならではの技。初見では面食らうこと必至である。
早く突破できればその分攻撃できる時間も増えるため、落ち着いて迷路を抜け出そう。




追記・修正はフェンスを乗り越えながらお願いします。

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最終更新:2025年05月30日 10:31

*1 ※『鏡の大迷宮』のキングゴーレムはエリア2ボスだが、エリア1がボス不在のハブエリアのため事実上の1面ボスとなっている。また、番外を含めば『ブロックボール』ではステージ8のボス。

*2 スターアライズはこれまでのカービィと違い、ステージがレベル区分ではなく章区分なので除外。

*3 ボスの概念が曖昧な『ハンターズ』を除く