ゴルルムンバ

登録日:2022/04/16 (土) 00:14:09
更新日:2023/03/06 Mon 18:20:13
所要時間:約 7 分で読めます









ショッピングモールを ナワバリとする ゴルルムンバ。
ビースト軍団の かんぶで、ワドルディをとらえたり
食べ物を まきあげている。ただ、フルーツだけは
ガマンできず ついつい その場で 食べちゃうことも。
バレると いっつも、軍団のボスに おこられている。



ゲーム『星のカービィ ディスカバリー』に登場するボス。


概要

1つ目のエリア「ネイチェル草原」のボスにして、ビースト軍団幹部の一匹を務める。
異名は「 剛腕獣 」。

見た目は黒い体毛の巨大なゴリラそのもので、上半身はムキムキだが下半身は貧弱という、典型的なデフォルメされたマッチョ体型。
顔と肩に赤い模様があり、頭からは白いモヒカンが生えている他、鼻ピアスのつもりなのか鼻の穴に鎖らしきものが見える。
また、首からは黄金の檻をぶら下げているため、初回戦闘時にはワドルディ3人が 激しく揺さぶられることになる。 檻の中のワドルディはどれほどつらい事か…
全ステージ共通で、クリア済み=ワドルディ救出後はぶら下げている黄金の檻の中身がコインスターに変わるが、これも例外ではない。芸が細かい。
ただ、黄金の檻をぶら下げている場面はネイチェル草原のボスとして登場した時とフィギュアのみで、
それ以外の場面(コロシアムや後述の再戦エリアなど)では本来の首飾りである船の錨をぶら下げている。
ちなみにこの錨と同じものがビースト軍団発祥の地でもあるオリジネシア荒野大地で至る所に落ちており、同エリアのボスであるアルマパラパ戦の下層でも天井に吊り下げられている。

ショッピングモール(アライブルモールとは違う場所)を縄張りにしており、ステージに侵入してしばらく歩くと画面奥に飛んでいるゴルルムンバの後ろ姿が確認できる。
しかもそのポイントのすぐ近くには、フルーツ大好きな彼らしく 山積みのバナナ が……*1
全部食ったら怒って強くなるとかそういう隠しイベントは無いので、遠慮なくいただこう。

モールの外にある広場(駐車場?)が見下ろせる場所まで来ると、そこにはゴルルムンバの後ろ姿。
ゆっくり振り返ってカービィの姿を認知するや否や、窓ガラスを突き破ってカービィを捕らえるというまさかの先制攻撃を行う*2
ここでプニプニしている間にレバガチャすると抜け出せる。脱出したあとはカービィを見失いキョロキョロするが、抜け出せなかった場合は そのままコンクリートの地面に景気よく叩きつけて先制ダメージを与え 、どちらにせよ最後はドラミングで雄叫びを上げて戦闘開始となる。


ボスとして

モールから広場に引きずり降ろされ、広いフィールドで戦う。
ミッションの中には ゴルルムンバの股下をくぐり抜ける というものがあり、戦闘中のいつでも達成可能。

体力をおよそ3分の1まで減らすとドラミングを始め、後半戦に突入する。


  • ジャンプ
本作において動けるボス達の基本行動。
もっぱらカービィと位置調整するために使い、飛んだ直後は必ず下記いずれかの攻撃を繰り出す。


  • 歩行
これも位置調整の基本行動……だが、歩行中は足に微弱なダメージ判定が発生する。
あまり密着しすぎるとただの歩行にノーダメージミッションを阻まれることもある。


  • 岩なげ
カービィが遠距離にいると使用。
地面から岩を掘り出して投げるという普通の岩投げであり、落ちた後も転がってくるがホーミングはしてこないので簡単に避けられる。
一度に最大3連続で繰り出す。


  • ふりおろし
カービィが近距離にいると使用。
腕を振るって前方をなぎ払う。ジャンプで簡単に避けられるが、後半は2回行うこともあるので注意。
振った後には星が大量に並んで出てくる。


  • つかみ
カービィが近距離にいると使用。
右腕を構えた後、カービィに掴みかかってくる。
捕まった場合は戦闘開始前のイベントシーンと同じくレバガチャが要求され、間に合わないと追加ダメージを受けてしまう。
こちらもジャンプ等で簡単に避けられるが、懐にいれば届かないだろうと思って事前に飛び込むと 後退しながら掴む という謎の器用さを見せつけてくる。


  • 地だんだ/ゴルルウェーブ
カービィが至近距離に張り付いていると使用。
「地だんだ」は片足を持ち上げた後、地面を踏みつけると同時に衝撃波が発生させる攻撃。
これを2連続で行い、たまに大ジャンプして大きな衝撃波「ゴルルウェーブ」を出すこともある。
衝撃波は地だんだの場合ちょっと離れた所までしか届かず、ゴルルウェーブはやや遠くまで広がる。

技の発動条件上、距離を取って戦っていると一度も見ないまま倒すことがザラにある。


  • アームストロング
後半戦開幕時の確定行動。スピニングコングではない
腰をひねった体勢から、両腕を広げてグルグルと回転ラリアットを行い、微妙にホーミングしながら前進する。
下手にガードすると連続で体力を削られるので素直に遠くへ逃げよう。
ひとしきり回った後は目を回して隙が出来るが、出てくる星が少ないのですっぴんでは大した反撃を返せない。
確定行動として使った後も、カービィとの距離に関係なく定期的に行う。



最初のボスだけあってか、 カービィとの位置関係で繰り出す技が決まっている という分かりやすい行動パターンを持つ。
遠ければ飛び道具、近ければ肉弾戦という屈指の読みやすさだが、そこは3Dカービィ初の大型ボス。
いつもの横スクロールアクションの時とは勝手が違い、奥行きのある視点が故にコピー能力の攻撃が思ったように届かないこともある。
各技への対処も含め、3D空間のバトルへの「慣れ」が試されるボスなのだ。


後に6つ目のエリア「レッドガル禁足地」のステージ4「幹部招集」でも1番手として登場。
ここでは最初から後半戦の行動パターンで動いているため、初手からいきなり回転ラリアットを繰り出してくる。

しかし、実はゴルルムンバへ続く通路の脇には隠し通路があり、その奥はクラッシュ能力が獲得できる。
幹部招集に挑むタイミング的には、プレイヤーは時間を大幅に遅くしながら大ダメージを与えられる超強力な「タイムクラッシュ」に進化させた後。
そして、この隠し通路の奥への到達はミッションの対象。

一体ゴルルムンバがどうなるか、推して知るべし……。


黒幕が倒された後は他のビースト軍団共々カービィ達と和解したらしく、エンディングでの写真ではエバーブルグ海岸でワドルディ達と昼寝している様子が見られる。





以下クリア後の裏シナリオのネタバレ注意!

















ゴルルムンバ・幻

強い思念により 生み出された 幻のビースト、
ゴルルムンバ・幻。夢から生まれたような 思念体の
ビーストだが その強さは ホンモノをこえ ケタちがい!
だけど やっぱり フルーツにだけは 目がなくて、
夢のショッピングモールで また モグモグしています。


クリア後に現れる謎の空間、「絶島ドリーミー・フォルガ」で待ち構える強化版。異名は「 剛幻獣 」。
最初のステージ「フォルガトゥン・チェル」のボスを務める。
思念体のため本人ではなく、目も体毛もサイケデリックな色調の目に悪い不気味な姿と化しているが、こんな姿になってもフルーツ大好き。
当然だがこちらはワドルディを捕えていないため、首飾りは黄金の檻ではなく船の錨。肌が明るめの配色なので鼻の鎖と首飾りの錨が分かりやすい。

絶島に現れる「幻」シリーズの一体にして、「幻」のボスの攻撃がどれほどかわしづらくなっているかをプレイヤーに思い知らせてくる。


  • 岩なげ
落ちた後もバウンドしながらホーミングしてくるようになった。
投擲精度も高くなっているため、動き続けていない限り、たとえ岩を投げるまでの間に懐へ飛び込んでいても高確率で当たる。


  • ふりおろし3連
両腕を使い、一度に3連続で振り回してくる。
離れようとしても前進し、懐に飛び込んでも後退する謎ホーミングで追い詰める。


  • つかみ/歩きつかみ
掴みモーションを行うまで腕を構えながら前進するため、発動条件に距離が関係なくなっている。掴み自体もかなり素早い。
かなり長く歩いてくる上、歩き切っても大きく踏み込みながら掴んでくる。


  • 地だんだ/ダブル・ゴルルウェーブ
最も危険と化した攻撃。
モーションが高速化し、衝撃波も高速で大きく広がるようになった。そのため、カービィと離れていても発動するように。
しかも大ジャンプによる衝撃波は3連続で行い、 2回目、3回目は上下同時に発生する というどこぞの悪質初見殺し真 破神の第1形態を思わせる*3攻撃に変貌している。
2回目は下段+中段なのでギリギリジャンプで飛び越せるが、3回目を緊急回避の無敵で抜けようとしない場合は、下段+上段の間を潜り抜ける絶妙な調整が求められる。
3連大ジャンプに繋げるかどうかは衝撃波の出し方で見分けがつき、右足→左足という感じで両足を使った場合は確実に派生する。
ただし片足だけのパターンでもそのまま両足→3連大ジャンプに繋げることがある。


  • アームストロング
回転中に岩が竜巻に乗って4個巻き上げられ、ゴルルムンバ・幻の周囲を回り続ける。
回転が終わった後は突然4方向へと転がり落ちる。
たいていは地面に落ちて壊れるが、カービィの位置によっては壊れずにホーミングで転がってくるので要注意。
終わり際を狙ってギリギリの位置に待機できなくなったのは痛いものの、引き換えに移動距離も攻撃時間もかなり短くなっており、むしろ 通常版より弱体化している 気がしなくもない……。



裏ボス一番手でありながら非常に激しい攻撃を繰り出し、通常版の不甲斐なさを吹き飛ばす変貌ぶりには驚くこと請け合い。
どこにいても安全地帯というものは存在せず、きちんと真っ向から戦わなくてはならない。
しかし、本作の主要アクションである緊急回避を使いこなせているなら勝てない相手ではない筈*4
絶島ドリーミー・フォルガでは序の口とも言える存在であり、ここで苦戦するようならこれ以降のボスを制するのは厳しい。道中のステージも含めて、はるかぜモード+ライフアップでの思考停止ゴリ押しはそろそろ限界となってくるだろう。


余談

  • ワドルディの町にコロシアムが出来てからは、町を守るメタナイトに何度も戦いを挑んでいるらしい。
    • が、その戦績はお察しの通り 30戦30敗 、つまり毎回撃退されているという残念過ぎる有り様。バカヤロウ逃げるぞ!メタナイトが相手じゃ分が悪い!
      • なお、メタナイトはメタナイトで レアストーンに目が眩んだカービィに日々ピコハンで仮面を割られる 憂き目に遭っているのだが、その過程で コイツも鬼殺しピコハン+★でワンパンされている
      • というか、ピコハンの最大強化+アタックアップによる鬼殺し最大溜めの1撃だけで沈む大ボスはゴルルムンバだけ*5である。

  • シアターで鑑賞可能なムービーにはゴルルムンバ戦前のイベントシーンも含まれているのだが、「カービィを操作可能なムービーの再生時は決まった操作が組まれている」という仕様上、レバガチャは不可能。
    • その結果、再生時はどうなるのかと言うと 無抵抗でコンクリートに叩きつけられる。 掴み拘束自体が簡単に脱出できることもあり、ここで初めて失敗パターンを見た人もいるのでは?(逆に言うと成功パターンは実際にステージでレバガチャすることでしか見られないということでもあるが)

  • 本作の体験版でも3番目にして最後のステージとしてゴルルムンバと戦うことが出来る。当然ながら内容は同じだが、撃破後にゴルルムンバが仰向けに倒れた所で画面が暗転し体験版終了となる。


  • 本作と同じ年に発売された『モンスターハンターライズ:サンブレイク』には「剛纏獣」の異名を持つ「ガランゴルム」というゴリラ型のモンスターが登場している。異名、名前、デザインがいずれも酷似しているが、もちろん特に関連性はない他人の空似である。


追記・修正はフルーツ大好きな人にお願いします。
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最終更新:2023年03月06日 18:20

*1 他のボス戦前ではマキシムトマトがおいてあるが、ゴルルムンバ前のみバナナになっている。全て食べればマキシムトマトと同じく完全回復できる点に違いはない。

*2 コロシアムではカットされる。

*3 ニンドリのインタビューにて、ニルとゴルルムンバは同じスタッフが攻撃パターンを作っていると明かされているので、モーションがニル…もとい似るのは必然というべきか。

*4 もちろん、緊急回避に一切頼らなくても倒すことはできる。本作は緊急回避・ジャスト回避のチュートリアルが無いため気付かないプレイヤーも多々見受けられるが、それでも最終的に勝てるようになっている辺りは絶妙なバランスである。

*5 他のボスは形態移行が挟まる都合で体力がミリ残しとなる