エルロイ・ハーウッド

登録日:2022/07/05 (火) 16:17:35
更新日:2022/08/06 Sat 00:10:15
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皆まで言わせんなよ。その方が、“面白そうだから”に決まってるだろうが?



エルロイ・ハーウッドとは、軌跡シリーズの登場人物である。

身長185cm
年齢47歳
所属 身喰らう蛇《ウロボロス》蛇の使徒《アンギス》第四柱
異名 《千の破戒者》《破戒》
CV:黒田崇矢

【概要】

《千の破戒者》の名をもつ結社の使途。
大多数が省略して「破戒」と呼ぶ。また「オッサン」「オジサン」「オヤジ」「破戒のオッサン」と呼ばれる。(それなりに付き合いがあるルクレツィアは旦さん)
一人称は基本的に「俺」だが、人に紹介する時は、自身を指して「オジサン」やら「善良なオジサン()」と言ってたりもする。
ド派手な青いコートを着込み、常に葉巻を愛飲し、顔の左半分は火傷にでもあったかのように灰色に変色している。ワイルドな顔立ちに無精髭を生やしたナイスミドルである。
(どう見てもカタギに見えない)凶悪な印象とは裏腹に、非常に軽い口調で他者と話すので、人付き合いは良い人物である。

元は《月光木馬團》の一員であったが、所属していた組織が結社に潰され、共に活動していたルクレツィア・イスレ、シャロン・クルーガーと一緒に結社に下った経緯がある。
前の組織をどう思っていたかは名言されていないが、作中の言動から特に思うところは無い模様。(これはルクレツィアも同様。シャロンに至っては嫌悪していた程)
そして結社に入った理由は、「面白そう、ワクワクしたから」らしい。

性格、本質はハッキリ言って擁護不可のクソ外道。結社に入った理由のように「面白そう」という理由だけで、場を引っ掻き回す京楽主義者。
戦闘狂たるヴァルター(黎では割とマシになった)をして「最悪にして猛毒のオヤジ」と称される程。
付き合いの長いルクレツィアもエルロイのやり方は苦笑しながら敬遠している。
本人も《破戒》という異名を気に入っており、その名前通り「道理やルールは破るもの」と語ってたりする。
今のところ使途としての任務は忠実に熟しており、結社が設けた数少ないルールやタブーは、ワイスマンと違いちゃんと守っている模様。
ただ「いつか破るのもアリ」とも言ってる。(どうして盟主はこんなクソヤバイ男に相応しいとはいえ《破戒》という物騒な名を与えたのだろうか…)
後述するが、黎の軌跡で起きた事件の「真の元凶」(一応、起こった事件そのものは、エルロイが指示した訳でも関わった訳でもない)とも言える存在。

こういった点からワイスマンの同類と観えるし、実際似たり寄ったりなのだが、違う点も幾つか存在する。
まず他者を徹底的に利用する道具としか見ていないワイスマンと違い、それなりに周囲の意見も尊重し、場合に寄っては譲歩もする。
一応無差別の殺人狂というわけでもないため、理由のない殺しも特にはしない。(当然、理由があれば躊躇なく実行する)

結社を抜けたレンにも懇意にしており、道具として接した教授や博士と違い、ちゃんと「人」「元仲間」として語り合っている。
レンも嫌悪感は特に抱かずに昔話をしていたところからレーヴェやヴァルター同様、親しくしていた様子。(ちなみにレンが苦手だった人物は猫可愛がりされていたルクレツィアの模様)
黎の軌跡でも「レンを色々と面倒をみた(禄でも無いことを教えた)」と語り、レンも否定していない。(実際に空でやったレンの行動はエルロイと似通っている部分がある)
レンからエルロイの総評は「自分が結社にいた時から全く変わっておらず、いい年してやんちゃし過ぎ。マクバーンの方がまだ落ち着いている。」と中々に散々。
それに対してエルロイは「アレと比べられても。というかマクバーンは俺より年上だ」と呆れた表情で語っていた。
このセリフからエルロイもマクバーンの正体を知っているものと思われる。
(ヴィータや博士も知っていたので当然ではある。ちなみにマクバーンがこっちの世界に来て50年なので、確かにマクバーンはエルロイより年上ではある。)

総じて外道なのは間違いないが、仲間や同僚を軽視するような非人間という訳ではない。
上述したように人付き合いが良い一面も教授のような演技という訳ではなく彼の素なので、他の執行者や使途から白眼視されていたワイスマンと違い、それなりに仲は悪くない様子。
ただその性格や後述する能力から信用や信頼はゼロに等しく、良心も全く持ち合わせていないクソ外道なのも確かなため、《深淵》や《鋼》と違って油断も譲歩も出来ない敵なのは間違いない存在である。

【能力】

肉体はある程度鍛えて修羅場も潜っているものの、とりわけ戦闘力が高いわけでもなく異能も持たない。
そんなエルロイが《破戒》の異名を持ち第四柱に選ばれた訳は当然ある。
それがは国際的に禁止されている『BC兵器(biological and chemical weapons)』であり、生物兵器と化学兵器を用いての敵対者・敵対組織の自滅が彼の力。
本人によればB(生物兵器)は扱いが面倒なので、基本はC(化学兵器)とのこと。
このBC兵器だが人間は勿論、煉獄の悪魔や亡者といった人外の化け物にも効果があり、挙句に特殊な結界で覆われた無機物すら溶かす恐るべき代物である。
しかも事前に仕掛け時間差で作用する物と、その場でばら撒き即座に発動する物で別けられているらしく、悪魔や無機物を溶かした毒は即座に発動している。

また彼にはもう一つの異名があり、それが『犯罪の天才』である。
古今東西、全ての悪事を研究、実践してきた犯罪のスペシャリストと称されているので、BC兵器以外にもありとあらゆる分野に精通している可能性が高い。
このような実力、能力、経歴もエルロイの悪辣さと外道さに拍車を掛けていると要因である。

【劇中の活躍】

●空の軌跡~創の軌跡

初出は空の軌跡the 3rdから。声のみで顔は映らず、盟主と使途の会議に参加していた。
この時は《白面》のことを『抜け目ない御仁』と称して、死んだことに驚いた様子だったが、似たような性質からシンパシーがあったのかもしれない。
その後も登場せず、シャロンや他の使途、執行者から度々言及される程度。

碧の軌跡での第一柱とアリアンロードのやり取りからプレイヤーからは帝国内に潜伏しているものと思われていた。この時《鋼》の口から彼の異名が《破戒》であることが初めて語られた。
近藤社長は碧と同時系列の閃の軌跡Ⅱ発売前は「閃の軌跡に登場しているかどうかは秘密」とコメントしてたが、閃の軌跡Ⅱ発売後は「帝国にはいない」とコメントしている。
ただ《幻焔計画》には参加していた様子なので、主に活動していたのは、帝国西部だった可能性がある。
(近藤社長のインタビューを解釈するなら、閃Ⅱの舞台である帝国東部にはいない、もしくは閃Ⅱ後は帝国にいないと受け取った方が正しい)

それから1年半が過ぎた閃の軌跡Ⅲでは教会からの介入を妨害すべくアルテリア法国方面で暗躍していた模様。
またこの作品で彼の主な経歴がシャロンの口から語られており、以前に《月光木馬團》で活動していたこと、彼の正式な異名である《千の破戒者》の名が語られている。

創の軌跡でも名が出ており、RF軍需工場で博士がシャロンに「《破戒》と《黄金蝶》が名残惜しそうにしていた」と語っている。
これに対してシャロンは「二人ともそんな人ではない」と素気無く言っているが、実際ルクレツィアはそれなりに気に掛けていたし、エルロイの性格的にもシャロンを邪険にするとは思えないので、名残惜しそうにしていたのは事実だと思われる。
(シャロンがエルロイをどう思っていたかは置いておく。というかシャロンの性格的に大体想像がつく…)
またマクバーンや博士の会話からこの時には、共和国で活動していたらしく、仕事や報告はキッチリとしていた様子。

●黎の軌跡

今作で遂に本名と顔が明かされ、本編に登場。
顔見せは、第三章サルバット狂騒曲から。
アーロンと一緒にナイトクラブに行ったヴァンと邂逅。
一緒に居たルクレツィアと共に、(どう見てもカタギに見えない容姿と)只者ではない言動と尋常ではない雰囲気からヴァンも一瞬身構えたが、即座に別の要因に気を取られて、そこまで交流は無かった。
またこの時、エルロイの方からヴァンに話しかけているので、この時点でヴァンが裏解決屋だと知っていた様子。(ヴァルターが既に一度ヴァンに依頼を出し、クレイユ村でも再会しているので、知っていて当然ではある)
そしてアルマータがサルバッドの映画祭に大混乱を齎したのを笑いながら見ていた。

そして第5章、ベルガルドが合流した裏解決屋の事務所にルクレツィアと共に登場。
彼らにアルマータの謝肉祭(カルナヴァル)の詳細とそれに出て欲しいという依頼を出した。
依頼を出した理由は、抑止力やアルマータを食い止めたいという理由ではなく、このままだと遊撃士等の一部を除いて、裏ばかりの勢力が集まり、戦力の方向が偏るため。
よって裏解決屋を投入し表裏両方を集めて、派手にやりたいから。つまり彼の京楽のためである。
これにはヴァンたちも呆れ、憤ったがそれ以上の驚愕の事実がエルロイの口から語られることになる。

それは自身の組織が結社に吸収される際に余った《月光木馬團》の団員を自身で面倒を見ることもせず、あろうことか同じく結社に潰された最低最悪の宗教団体であるD∴G教団の残党に合流させるという信じられないことを仕出かしたのである。
勿論エルロイは合流させた組織を放置し、自分はただ結社の使途としての仕事にのみ従事した。その結果、この団体は勝手に大きくなり最終的には《庭園》と呼ばれる特殊な育成システムを生み出した暗殺組織が誕生したのである。
更に《庭園》の現幹部で《月光木馬團》の生き残りの一人がメルキオルであり、彼が元D∴G教団であるジェラールと接触したことで、今作におけるアルマータと庭園の関係が生まれたのである。
つまり黎の軌跡における「真の元凶」はコイツである。しかも本人はこの所業を「面白そうだったから」と例によって自分の趣味だけでやらかしているので、本当に質が悪い。(しかも自分は最小限の干渉で、後は放置というのが尚更悪辣である)
これを聞いた時は裏解決屋の面々も怒りのあまり、まともに声も出せず、フェリに至ってはメルキオルにアイーダが殺された経緯もあり、エルロイを「貴様」呼ばわりする程であった。(フェリが他者を貴様呼びしたのは、この男だけある)

裏解決屋もここでエルロイを始末しかねない話の内容だったが、アルマータが最優先だったのと、謝肉祭への情報と参加券が得られたので、渋々依頼を受けることに。
そして本人も結社のメンバーとしてヴァルター、ルクレツィアと共に謝肉祭に参加。この戦いでトンデモナイ作戦を実行する。
それは遺跡内部の各所にBC兵器を設置し、毒を蔓延させ、アルマータを皆殺しにするという外法である。
密閉空間の遺跡内部で実行すれば当然逃げ場はなく、同時にアルマータどころか参加した他の組織や勢力も全滅するという悪辣極まる戦法である。
当然このやり方をヴァンは拒否し、共闘関係ならエルロイ一人がリタイア、敵対関係ならヴァルター、ルクレツィアを退けることでエルロイは手を引き、結社はリタイアすることになる。
ちなみに謝肉祭で身喰らう蛇と共闘を選択した場合は支払う依頼料はヴァルターとルクレツィアの分をきちんと差し引いて来るので、意外と守銭奴な一面がある。

そしてしれっと革命記念祭に参加。なんとカフェ&バー「ベルモッティ」でルネ、カシムと一緒に飲んでいた。
これにはヴァンも驚愕し「革命記念祭をブチ壊したいのか」とルネに文句を言う程だった。
一応、謝肉祭で起きたことの情報交換をしていたらしいのだが、本人は「この二人と話すと新しい犯罪を思いつきそう」と実に恐ろしい言葉を宣っていた。
おまけにラヴレー30年物のワインを空けた挙句、それをヴァンに支払わせるという蛮行に出て、ヴァンは当然ブチ切れた。

そして革命記念祭途中でアルマータが引き押したパンデモニウム化を防ぐために裏解決屋と協力することに。
またヴァンに対して「ヴァンがこの事態をどう切り抜けるか楽しみ。それが観れるだけでもアルマータが煉獄から帰って来た甲斐がある」と語っているので、パンデモニウム化の仕組みをある程度知っていた様子である。
最終的にヴァンタイユ地区でゲネシスタワーを守る柱の一本をBC兵器で腐食させ、グラムハート大統領と共闘してこれを破壊、裏解決屋の道を切り開く手助けを行った。

【余談】

概要にも記したが、性格、本質は教授に勝るとも劣らないド外道なのだが、どことなく憎めない(ブラック)ユーモア溢れる言動や社交性があり、そのワイルドな見た目や声も相まって意外にも人気が出た。
黎の軌跡の男性人気投票では、今作でなにかと株が上がった8位のヴァルターを上回り、なんと7位である。
ジェラールも10位と健闘しており、軌跡シリーズでは実に珍しい人気のある外道キャラとなった。


何事も追記、修正しなきゃつまらねぇ。そうだろう?

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最終更新:2022年08月06日 00:10