ライガット・アロー

登録日:2011/12/17(土) 22:32:56
更新日:2025/03/11 Tue 19:15:22
所要時間:約 6 分で読めます





やるしかないんだ。慣れるしかないんだろ!? 人殺しに!!


ブレイク ブレイドの主人公。


クリシュナ王国の山村で生まれ育った青年。
所属 :ミレニル部隊
身長 :177cm
年齢 :25歳
搭乗機:デルフィング
好きなもの:収穫されたばかりのトマト
嫌いなもの:収穫

【人物】

金髪碧眼でくせ毛の青年。
この世界の誰もが石英を操る力「魔力」を持つ中、100万人に1人の確率で生まれる「魔力を持たない者(アン・ソーサラー)」であり、周囲の人間からは「能なし」と馬鹿にされていた。

彼に魔力が芽生えることを信じた父親の計らいで、学費を借金しながらもアッサム国立士官学校に入学。
一般生徒からは苛められていたが、ホズル、ゼス、シギュンとは親友になる。
石英を扱えない身ながら二回進級できたものの、金銭的な理由で退学。
実家に戻ってからは父親の仕事を継ぎ、しがない農民として弟のレガッツと暮らしていた。

陽気な性格でお調子者だが、内心では能無しや他人より優れた技術や知識を持たず、自己評価は異常に低い。わざと明るく振る舞っているフシもあり、弱い部分をあまり他人に見せようとしない。弱音を吐いたのはグラム(鳥)とシギュンの前だけ。
臆病な面もあるが、一度やると決めたらそれを貫き通す意志の強さも持つ。逆に終われば燃え尽きかねない危うさを秘めており、戦後には自分が「英雄」となった事を受け止めきれず、ジルグの死への後悔もあり脆さが露見し、危うさを醸し出していた。
友人達からは強い信頼を寄せられており、シギュンからは学生時代にプロポーズされかけていた。ライガット爆発しろ
口では父親を馬鹿にしているが内心感謝と尊敬の念を抱き、たびたび父の教えを引用している。
またレガッツのことも兄として気にかけている。

石英を使えないためゴゥレムも動かせなかったが、搭乗士としての腕前は低くない。
初搭乗ながらデルフィングの動かし方を短時間で推察し、新兵とはいえ正規軍人であるリィと互角に渡り合った。
その後も(デルフィングの機体性能に頼りがちではあったが)幾多の戦場を戦い抜いていく。
満足な訓練を受けていないこともあり、歴戦の将であるボルキュスには一度敗北を喫したが、明確に負けたことは少ない。
彼自身の能力として、非常に空間認識能力が優れており、状況の変化から咄嗟に跳躍中に武器等を足場に方向転換はもとより、覚醒したボルキュスの再戦では回転中に的確にヒュケリオンを斬りつけている。デルフィングの跳躍力がなければ不可能だが、それを活かし切った空中戦はライガットの操作技術であり、その能力は仮に体操競技がある世界なら、優れた選手して栄光の架橋を描いていたかもしれない。


【本編での活躍】

クリシュナ国王となったホズルから呼び出しを受け、
王都ビノンテンの地下で発見された古代ゴゥレム(デルフィング)の研究協力を頼まれる。

偶然にも搭乗したデルフィングを動かすことに成功し、ゼス率いるアテネス軍の襲撃部隊「ワルキウレス部隊」と戦闘。
当初は戦いを嫌っていたがホズルとシギュン、そして祖国を守るために軍に志願する。

圧倒的な性能を持つデルフィングをただ一人動かせたため、
その専属搭乗士として国王直属の遊撃隊「ミレニル部隊」の一員になり、戦争に身を投じる。

デルフィングの単騎突撃でアテネス軍を蹴散らしボルキュスの興味の対象となるも、
故郷の村を狙って進軍するボルキュスとの一騎打ちではゴゥレム操縦の腕前で及ばず完敗。
あやうく捕虜になりかけたがナルヴィ達に救出された。

稼働停止間近なデルフィングで退却戦をする羽目になる中、仲間であるはずのジルグの気まぐれで彼と対決することに。
思いの丈を彼にぶつけ、奇妙な友情めいた感情を芽生えさせるが、直後にアテネスの捕虜になってしまう。


デルフィングの搭乗士を処刑しようとするボルキュスから仲間を守るため名乗り出ようとしたが、
ジルグがライガットの名を騙って名乗りを上げ、射殺される。

アテネス側の捕虜と引き換えで帰還してからは、一時的にクロサワ率いる偵察隊に編入され崖下に落下したデルフィングを回収。

「人柱」作戦の切り札として、ビノンテンに侵攻してきたアテネスの大部隊を壊滅させ、ボルキュスとの二度目の一騎打ちに挑んだ。
左手首を落とされ劣勢に追い込まれるも、ジルグを意識した回避主体の捨て身の猛攻でボルキュスに勝利する。

バルドの指示で彼を捕虜にしようとしたが、
ボルキュスからジルグの嘘を見抜かれていたこと、知っていてわざとジルグを殺したことを告げられ逆上。

イーストシミターでボルキュスを擦殺した。

その並外れた戦果から、「歴史の教科書に名前が載る」ほどの英雄として認知され、一般市民にも名が知られることになる。




【詳細】

シギュンのことは憎からず思っていたようで、詰め寄られた際には意識している素振りを見せたり、幾度となく気遣っている。
ジルグにはその感情を見抜かれて(?)いた様子。ホズルが自分を王都に呼んだ真意を悟ってからは、いざとなれば彼女を奪っていくと宣言した。


相対した敵兵の生命を心配したり、ダンを死なせてしまったことで消沈するなど人一倍他者の命を気にする優しさを持ち、
シギュンからは「あなたに人殺しができるとは思えない」とまで言われていた。


しかしジルグを殺されてからは表情が一変、暗く歪んだ笑みを見せるようになる。
仇討ちの際は雄叫びと共に顔芸を披露した。


単行本1~10巻までの期間(推定2ヶ月前後?)で、40台前後の敵ゴゥレムを撃破または戦闘不能にしている。
本人は悪い冗談だと考えているが、ボルキュスを倒したことも併せれば充分に「英雄」と呼べる戦果を挙げていると言えよう。




【アニメ版での活躍】
ジルグの死に様が原作とは異なるためか、原作のようなボルキュスへの執念は見られない。

第5章の後半、ジルグとの一騎打ちの最中にイオ大佐麾下の部隊に襲撃され、ジルグの手によってデルフィングもろとも崖下に突き落とされる。

第6章の最終決戦ではシギュンが造り上げていた新装備で、王都へ侵攻したボルキュスに立ち向かう。
機体を破壊され生身で銃を構えるボルキュスに、涙を流しながらスローイングブレイドでとどめを刺し、意識を失った。




「…何でもやってやるよ。戦以外の事なら……な」

「あんなッ…顔がわからなくなるような死に方はごめんだ!!」

「ゼス……俺はホズルの国を守る…!!」

「責任なんぞ感じるかよッ!! 俺はダンの顔さえ知らないんだ!!」


「親が我が息子の殺しを人に頼むなよ。やるなら自分の手でやれ!」

「アテネスを追い払うためなら何だってやるって決めたんだ……!」

「やるしかないんだ。慣れるしかないんだろ!? 人殺しに!!」


「むかつくんだよお前は…! 俺と違って何でも出来るのに――全てに飽きて何もしようとしない――!」

「俺が勝ったら――将軍になれッ!! 親父をこえる!!!」

「お前みたいな理屈バカは一発入れねーとわかんねーんだ!!」


「どうして…どうして俺だったんだ…ジルグ…」

「――俺は ボルキュスを殺したい」


復讐スイッチON

「やっとまた会えるな…ボルキュス――!!」

「砕け散れッ‼︎!」

「――そうだ ジルグならこいつに勝てる
 俺には…無理だ…!
 あいつは…止まらなかった 全て速かった 守らなかった――」

「あいつは着地しないッ‼︎」

「しねッ――!!!」

「やったぞッ――!! ジルグ――!!!」
「……うあ…」


追記・修正お願いします。


この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ブレイクブレイド
  • 主人公
  • 保志総一朗
  • 能なし → 英雄
  • 顔芸
  • 馬鹿
  • 農民
  • 馬鹿と呼ばれることに定評のある馬鹿
  • 悲劇的ビフォーアフター
  • 復讐鬼
  • 狂戦士
  • 人柱
  • 無鉄砲
  • ミレニル部隊
  • クリシュナ王国
  • 騎士
  • ライガット・アロー
最終更新:2025年03月11日 19:15