コンストラクティコン(TFアニメイテッド)

登録日:2023/01/01 (日曜日) 17:43:07
更新日:2024/10/01 Tue 10:20:25
所要時間:約 4 分で読めます




この項目では、『トランスフォーマー アニメイテッド』に登場する「コンストラクティコン」について解説する。


概要

本作に登場するディセプティコンのチームの一つ。G1でいうところのビルドロン枠で、恒例通り全員建設作業用の重機に変形、更に合体して巨大ロボ『デバステーター』になる。
…が、本編ではメンバーが全員揃わず、全員登場するはずだった第4シーズンが没になってしまったため、下記の三名以外のメンバーとデバステーターがお蔵入りとなってしまった。
更に日本語版の地上波放送ではミックスマスターとスクラッパーの関連エピソードが2話も削られており、初登場が唐突になってしまうとかなり不遇なチームである*1。全員玩具も発売されていない。
合体はできたが活躍がいまいちだった実写版とどちらがマシと思うかはあなた次第。

メンバーは全員地球生まれであり、なおかつアイアンハイドと浅からぬ縁があるという特徴がある。


メンバー

ミックスマスター

CV:中村大樹
オールスパークの欠片によってトランスフォーマーとなったブルドーザーみたいなミキサー車。武器は腕から発射するセメントで、相手を固めるのが基本戦法。溶解液で壁を溶かしたりもする。日本語版ではその際に「まあ、なんということでしょう」と『大改造!!劇的ビフォーアフター』のパロディをぶっこんだ。
その他、建設機械だけあって単純なパワーもなかなかのもの。
ロボットモードの顔がどう見てもサークルヒゲの中年であるため、日本語版ではバンブルビーから「おっちゃん」呼ばわりされてしまう。

ミックスマスター「おっちゃん言うな!」

バンブルビー「おっちゃんの執念…」(セメントで固められて一言)

下記のスクラッパーと同じく基本的には気のいい人物なのだが、二人揃ってどんちゃん騒ぎが大好きな大酒飲みならぬ大オイル飲みで、アイアンハイド以外のチーム・オプティマスのメンバーとはそりが合わず、流されやすく誘惑に弱いため「より高級なオイルをくれるから」という理由でディセプティコン入りを選ぶ*2
更にメガトロンの指示でチーム・オプティマスが所持していたオールスパークの欠片を強奪しようとしたので、これに対してアイアンハイドは二人に「別れの1杯」と称して毒を盛って爆破。そのショックで記憶を喪失させ自分に出会う前の状態にすることで一時的にしのいだが、二人は結局ディセプティコンになってしまった。
といってもあくまでオイル欲しさに雇われたようなものなので、メガトロン個人への忠誠心や敬意があるかはだいぶ怪しいところ。一応「ディセプティコンの一員」という自覚はある様子だが。

その後、スクラッパーと共にスペースブリッジの建造に尽力するが、メガトロンがスタースクリームの頭ごとオールスパークの欠片をスペースブリッジの燃料にした結果、スペースブリッジがエネルギー過多で暴走。メガトロンはスペースブリッジに吸い込まれ行方不明になってしまい、他のディセプティコン共々逃亡生活を余儀無くされる。
アイアンハイドからまたスペースブリッジを造ってほしいと頼まれた際は「俺たちはディセプティコンだぞ!」と一度は拒否するも、言いくるめられて協力。しかし今度は現場で誕生したダートボスのパワハラに耐えかねて彼の指揮下に入り、最後はダートボスが集めたエネルギーが爆発してそのまま行方不明となってしまった。

スクラッパー

CV:遠藤雅
オールスパークの欠片によってトランスフォーマーとなったショベルカー。戦闘では腕からドリルを展開し、腕力も強いが正直地味。
相方のミックスマスターとはほぼ同じ性格・経歴の持ち主だが、彼に比べると若干臆病で控えめな言動が目立つ。
ダートボスの一件の後、チーム・ダイノボットが住んでいる無人島に漂着。ミックスマスターとの再会を願いながら隠居生活を送っていた。その時に本来ロボット嫌いであるはずのダイノボット、その一体であるスナールをペットにすることに成功しており、日本語版では「スナちゃん」と呼んでいる。

スクラッパー「ロボットでもヒゲって生えるんだな」

サリ「若干濃いよね」

その後サリに頼まれ、サウンドウェーブに洗脳されたチーム・オプティマスを助けるべくレックガー、スナールと共に「オートボット助け隊」に参加。同じディセプティコンであるはずのサウンドウェーブと交戦することになった。
サウンドウェーブがオプティマスに敗れてラジカセ状態にされ、レーザービークに回収されて撤退した後、先に帰ったスナールを追いかけて無人島へと去っていった。

ダートボス

CV:後藤哲夫
オールスパークの欠片によってトランスフォーマーとなったフォークリフト……とヘッドマスターユニットとスペースブリッジの残骸からなる合成品。
まさかの一頭身キャラで*3、バンブルビーよりも小柄。しかし体のサイズに反して態度は尊大で自己中心的な性格。
特殊なネジ「セレブロシェル」を相手に打ち込むことで相手を操作できる能力を持ち、これでミックスマスターを自傷させミックスマスターとスクラッパーを無理矢理従えた。

町を造った自分たち建設作業機こそが一番偉いとも考えており、エネルギー、特にオイルを独占することで町の支配を目論んだが、アイアンハイドらの妨害により失敗。最後はエネルギーの爆発によって行方不明となった。

トランスフォーマー リベンジ』の玩具限定キャラクターとして、同名で同じフォークリフトに変形するキャラクターが登場している。おそらく彼が元ネタであろう*4。ただし、あちらは一頭身ではない。


余談

上記の通り全員地球生まれのトランスフォーマーなのだが、本作のトランスフォーマー(オートボット含む)の特徴の一つである「有機生命体への偏見」はしっかり持っており、ミックスマスターとスクラッパーは初見でサムダック父娘をぺットだと判断している。
同じく地球生まれのダイノボットが化石燃料を求める存在を嫌い、サウンドウェーブが機械至上主義なのはどちらもメガトロンの教育が原因だから仕方ないが、そういった教育を一切受けていない、しかもそこまで悪人でもないこの二人ですらこの有り様。
もしかしたら『アニメイテッド』のトランスフォーマーは、誕生した時点で「有機生命体への偏見」を持ってしまっているのかもしれない。

何故タグにホーム・アローンとあるのかというと、ミックスマスターとスクラッパーがそんな感じでサリに撃退されるエピソードが存在するからである。

没になった第4シーズンでは、全員メガトロンたちと合流するものの、エネルギーを巡って一時的に対立する予定だったという。メガトロンが部下への報酬をケチるとは思えないので、おそらくダートボスが原因だろう。


だから、うまい追記・修正をくれる方につくことにした。つまり、ディセプティコンに。

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最終更新:2024年10月01日 10:20

*1 もちろんこの2話はDVDの方でしっかり補完された。

*2 アイアンハイドが深く傷ついたのは言うまでもない。ミックスマスターは彼を「ハイドちゃん」と呼ぶ程親しかったので尚更。

*3 デバステーターの頭部を担当する予定だったらしいので、おそらくその都合。

*4 国内ではリベンジ→アニメイテッドの順番だが、アメリカ等ではアニメイテッドの方が先。