Pos | Driver | Points |
1 | セバスチャン・ベッテル | 143 |
2 | ルイス・ハミルトン | 85 |
3 | マーク・ウェバー | 79 |
4 | ジェンソン・バトン | 76 |
5 | フェルナンド・アロンソ | 69 |
Pos | Constructor | Points |
1 | レッドブル・ルノー | 222 |
2 | マクラーレン・メルセデス | 161 |
3 | フェラーリ | 93 |
4 | ルノー | 50 |
5 | メルセデス | 40 |
Position | Car No. | Driver | Team |
PP | 1 | セバスチャン・ベッテル | レッドブル・ルノー |
2 | 5 | フェルナンド・アロンソ | フェラーリ |
3 | 6 | フェリペ・マッサ | フェラーリ |
4 | 2 | マーク・ウェバー | レッドブル・ルノー |
5 | 3 | ルイス・ハミルトン | マクラーレン・メルセデス |
6 | 8 | ニコ・ロズベルグ | メルセデス |
7 | 4 | ジェンソン・バトン | マクラーレン・メルセデス |
8 | 7 | ミハエル・シューマッハ | メルセデス |
9 | 9 | ニック・ハイドフェルド | ルノー |
10 | 10 | ヴィタリー・ペトロフ | ルノー |
11 | 15 | ポール・ディ・レスタ | フォースインディア・メルセデス |
12 | 12 | パストール・マルドナド | ウィリアムズ・コスワース |
13 | 16 | 小林可夢偉 | ザウバー・フェラーリ |
14 | 14 | エイドリアン・スーティル | フォースインディア・メルセデス |
15 | 18 | セバスチャン・ブエミ | トロロッソ・フェラーリ |
16 | 11 | ルーベンス・バリチェロ | ウィリアムズ・コスワース |
17 | 17 | ペドロ・デ・ラ・ロサ | ザウバー・フェラーリ |
18 | 21 | ヤルノ・トゥルーリ | ロータス・ルノー |
19 | 20 | ヘイキ・コバライネン | ロータス・ルノー |
20 | 23 | ヴィタントニオ・リウッツィ | HRT・コスワース |
21 | 24 | ティモ・グロック | ヴァージン・コスワース |
22 | 22 | ナレイン・カーティケヤン | HRT・コスワース |
23 | 25 | ジェローム・ダンブロシオ | ヴァージン・コスワース |
PL | 19 | ハイメ・アルグエスアリ | トロロッソ・フェラーリ |
ピット「Ciao Jaime, radio check from the pit wall.」
(チャオ、ハイメ。ピットウォールから無線チェック。)
アルグエスアリ「Loud and clear, loud and clear.」(音量OK、はっきり聞こえるよ。)
ピット「The race will start behind the Safety Car. It means there will be no formation lap.」
(レースはセーフティーカーの後ろでスタートする。つまりフォーメーションラップは行わない。)
ピット「First lap after Safety Car will be first race lap. OK?」
(セーフティーカーが抜けた最初の周が最初のレースラップだ。OK?)
ピット「And how are the conditions?」
(それと、コンディションはどうだ?)
バトン「They're pretty wet for now! Pretty wet.」
(今はかなり濡れてるよ!びしょ濡れだ。)
ピット「OK, the Safety Car will be in at the end of this lap. Safety Car in at the end of this lap.」
(OK、セーフティーカーはこの周の終わりに入る。セーフティーカーはこの周で終わる。)
アロンソ「OK.」(了解。)
ハミルトン「I understeered into Mark Webber.」
(アンダーステア(*2)が出てウェバーに突っ込んだ。)
ピット「OK, understood Lewis. Is the car feeling OK? How's the front wing?」
(OK、了解だルイス。クルマの感触は大丈夫か?フロントウィングは?)
ハミルトン「Car Feels Fine.」
(クルマは大丈夫だ。)
ハミルトン「Jenson's put me in a wall. Jenson put me in the wall.」
(ジェンソンが僕を壁に押し込んだんだ。ジェンソンが僕を壁に押し込んだ。)
バトン「In this lap, In this lap, In this lap.」
(ピットインだ、ピットインだ、ピットインする。)
ピット「I understand Jenson. What is the problem? What is the problem?」
(了解ジェンソン。何が問題だ?何が問題なんだ?)
バトン「Well Lewis just hit my rear. Rear-left. Doesn't Feel right.」
(ルイスが僕のリアにぶつかった。左後ろだ。クルマの感覚がよくない。)
バトン「You can't see anything in these mirrors guys! How big was that gap? It wasn't a gap!」
(ミラーに何も見えなかったんだよ!あの隙間はどれくらいあった?隙間じゃ無かったよ!)
ピット「Let's discuss that after the race. Come on. Let's stay calm and... we got places to make here.」
(それについてはレースの後で話そう。さあ、落ち着いて…順位を確保しようか。)
スーティル「There's no grip! It's getting too dry, it's getting too dry!」
(グリップが無い!乾きすぎてる、乾きすぎてるよ!)
ピット「OK mate, OK. The rain is starting now, The rain is starting now.」
(わかった、わかったよ。雨が降り始めてる、雨が降り出してるよ。)
スーティル「There's no rain. There's no rain.」
(雨は降ってない、雨は降ってないよ。)
ピット「Yeah, we're looking into it. We're looking into it.」
(ああ、今調べてるところだ。今調べてる。)
スーティル「Hurry up!」
(急いでくれ!)
ピット「OK Michael. Box this lap please. Box this lap for intermediates. Box this lap for intermediates.」
(OKミハエル。この周にピットインしてくれ、インターミディエイトタイヤに交換だ。ピットでインターミディエイトにする。)
シューマッハ「OK... are you sure what you're doing?」
(了解…なんでそうするんだい?)
ピット「Button is on intermediates and he is much quicker than everyone else at the moment.」
(バトンがインターミディエイトタイヤにしているが、彼は今誰よりも速く走っているんだ。)
ピット「Stay out Michael, stay out.」
(ステイアウトだミハエル、ピットに入らないでくれ。)
シューマッハ「Too late!」
(もう遅いよ!)
アロンソ「OK pit now, pit now.」
(OK、ピットインだ。ピットインする。)
ピット「Let's do what Vettel does, let's do what Vettel does」
(ベッテルと同じ戦略で行こう、ベッテルと同じことをしよう。)
バトン「So wet down at the hairpin. The run up to the hairpin...So, so wet! I mean you can't see anything at all!」
(ヘアピンがかなり濡れてる、ヘアピンまでの路面も…めちゃくちゃ濡れてるんだよ!何も見えないよ!)
ブエミ「I have no grip! No grip! Difficult to follow the guys.」
(グリップが無い!グリップが無い!フォローするのも難しいよ。)
ベッテル「Deploy the Safety Car, seriously. Aquaplaning!」
(セーフティーカーを出動させよう、アクアプレーニングが酷すぎる!)
ピット「OK Sebastian. Charlie is aware. He's listening to your comments, as well as all the other drivers.」
(オーケー、セバスチャン。チャーリー(*3)は気づいてるよ。この無線も聞いてるし、もちろん他のドライバーのもね。)
マッサ「We need a Safety Car man. We need a Safety Car! A lot of aquaplaning, a lot of aquaplaning.」
(なぁ、セーフティーカーが要るんだよ。セーフティーカーが必要なんだ!アクアプレーニングが多発してる、アクアプレーニングが酷すぎる。)
ピット「Just keep on the track. Just keep on the track. Keep on the track.」
(そのまま走り続けてくれ。そのまま走り続けるんだ。コースに留まってくれ。)
ブエミ「We need to come in!」
(ピットインしないと!)
ピット「Stay out Sebastien, stay out!」
(ステイアウトだよセバスチャン、ピットインしないでくれ。)
ブエミ「Too much water! too much water.」
(水が多すぎる!水が多すぎるって。)
ピット「Safety Car, stay out. Stay out.」
(セーフティーカーだ、ステイアウト。まだ入らないでくれ。)
ブエミ「There is a lot of aquaplaning. why do we stay out?!」
(アクアプレーニングが酷いんだよ。なんでピットインしないんだ?!)
アロンソ「We can not see anything! It will be a long Safety Car!」
(何も見えない!このセーフティーカー先導は長くなるぞ!)
ピット「Where we are now in the pit lane, is absolutely...well yeah, it's raining very, very heavily.」
(今、僕らもピットレーンにいるけど、本当に…そうだな、めちゃくちゃな豪雨だ。)
ハイドフェルド「It's not only too wet now, but also visibility here at the back is very, very, very bad. It's a lot more wet here than where you are.」
(今は雨が酷いだけじゃなくて、視界も本当に、本当に最悪なんだ。こっちは君らがいる場所よりずっと濡れてるんだよ。)
ピット「OK Nick, understood, understood.」
(ニック、分かったよ、了解だ。)
ピット「Red flag Jaime, red flag. Go on the grid, go on the grid.」
(赤旗だハイメ、レース中断。グリッドに向かってくれ。グリッドに向かって。)
ピット「OK, so stop in third position. Stopped in the wrong position obviously!」
(よし、3番グリッドに停めてくれ…違う、絶対そこじゃないよ!)
ピット「We're alright...Kobayashi is wrong position, and Vettel's in the wrong position. ****** it's not that difficult is it?!」
(あー、大丈夫だ…コバヤシもベッテルも間違った場所に停めたんだな。これそんなに難しくないだろ?!)
ブエミ「It's starting to get very wet in my arse.」
(僕のケツの中がスゴイ濡れてきたよ…)
ピット「Jerome, if you want to get out of the car, Timo's sitting up here in the garage having a cup of tea. You're welcome too.」
(ジェローム、もしクルマを降りたいなら、ティモがガレージで紅茶を飲んでる。君も歓迎するよ。)
ダンブロシオ「Either you're taking the piss out of me, or the situation? One of the two you know?!」
(それは僕をバカにしてるのか、それともこの状況をバカにしてるのか、どっちなんだい?(笑))
ピット「No, come up here, we'll get you... get you a cup of tea ready.」
(いや、こっちに来てくれ…紅茶を準備しよう。)
ダンブロシオ「Coming.」
(行くよ。)
ダンブロシオ「I'd like a biscuit, you know these cocoa biscuits?」
(ビスケットが欲しいんだけど、ココアビスケットはある?)
ピット「OK well you better hurry up, because Timo's got the last two in his hand.」
(OK、なら急いだほうがいい。ティモが最後の2つを手に取ったところだからね。)
バリチェロ「We need, we need to prepare another helmet with a white visor inside. I need a new set of clothes, and a new set of... of a helmet with a white visor.」
(白いバイザーのヘルメットをもう一つ用意しないと。新しい服一式と、新しい…白いバイザーが付いたヘルメットが要るんだ。)
ハイドフェルド「How much more downforce are we putting?」
(クルマのダウンフォースってどれだけ増やせる?)
ピット「sorry, please repeat?」
(すまない、もう一回言ってくれないか?)
ハイドフェルド「How much more downforce are we putting on? Can you hear me?」
(どれだけダウンフォースを増やせるの?聞こえてる?)
ハイドフェルド「HOW MUCH DOWNFORCE ARE WE PUTTING ON? Can you hear me? Can you hear me?」
(ダウンフォースはどれくらい増やせる?聞いてる?聞こえてる?)
ハイドフェルド「You cannot hear me I think.」
(僕の声、聞こえてないよね)
ピット「OK, I see we are stuck.」
(OK、スタックしたようだ。)
バトン「I don't know why, but... I was alongside Alonso, then he accelerated into the apex... I don't know what he was thinking?!」
(何故だか分からないけど…僕はアロンソと横に並んでたけど、コーナーで彼がアクセルを踏み込んできて…あいつは何を考えてたんだ?!)
ピット「Come on mate, let's get him out of the way. Quick as you can, get past him.」
(行け相棒、ヤツを追い抜かそう。出来るだけ早く彼を抜かすんだ。)
ピット「OK Jenson, first cars are starting to pit for options. We recommend pit for options.」
(ジェンソン、ピットインしてオプションタイヤ(*8)に変えたマシンが出た。我々もオプションに変えることをおすすめする。)
バトン「Roger, pit for options. pit, pit.」
(了解、オプションタイヤにしよう。ピットだ、ピットイン。)
ピット「Understand Jenson, box this lap, box this lap.」
(了解だジェンソン、ピットイン、この周でピットインだ。)
バトン「Box this lap.」
(ピットイン了解。)
マッサ「He's ****** stupid, he's stupid. Box, box.」
(あの大馬鹿野郎、あいつバカすぎるだろ。ピットイン、ピットインする。)
ピット「OK, we're ready for you.」
(OK、準備は出来てるよ。)
カーティケヤン「□☆○%♭$!*▲& ‼︎」
(聞き取り不能)
ピット「Narain, I can NOT understand. Put the microphone closer to your mouth, and speak after Turn 10.」
(ナレイン、何を言ってるか何も理解できない。マイクを口に近づけて、ターン10(ヘアピン)を過ぎてからもう一度話してくれ。)
カーティケヤン「You have to tell me when I'm getting lapped and everything. I don't understand anything.」
(僕が周回遅れになったときとか、全部君が教えてくれないと。じゃないと何も理解できないよ。)
ハイドフェルド「Kobayashi just randomly nearly stopped in Turn 2, I don't know what the ****** he was doing there.」
(コバヤシがターン2で無造作に急接近して止めてきたんだ、僕には彼があそこで何をしてたのか分からないよ。)
ピット「OK Nick, understood.」
(OK、ニック、了解だ。)
ピット「Vettel leading the race, then Schumacher and Webber.」
(ベッテルがレースをリードしてる。その後ろにはシューマッハとウェバーだ。)
バトン「What soft of times is Vettel doing?」
(ベッテルはソフトタイヤでどんなラップタイムを出してる?)
ピット「Vettel's last lap was 1:22.3. That was two seconds slower than you.」
(前の周のベッテルは1分22秒3だ。君より2秒遅い。)
ピット「OK Jenson, three and a half laps to go. We can have him, we can win this race, Jenson.」
(よしジェンソン、残り3周半だ。我々ならあいつを捕まえられる。このレース勝てるぞジェンソン。)
バトン「AHH HAHA! Guys, that was a hell of race! A hell of a race!」
(アァハハ!みんな、すごいレースだったな!すごいレースだった!)
ピット「Absolutely brilliant, Jenson. Really great effort. Great overtaking. Great driving, Great speed, just brilliant.」
(本当に素晴らしいよジェンソン、本当に素晴らしかった。素晴らしい追い抜き、素晴らしいドライビング、素晴らしいスピード、実に見事だ。)
バトン「I love Canada! He he he he!」
(カナダ大好き!ヘヘヘヘ!)
ピット「WOOHOO! You are P14, good job, good job! Good job! good job Narain. Great race!」
(うぉーほー!14位だ、よくやった!よく頑張ったな!よくやった!いい仕事だナレイン、素晴らしいレースだった!)
Position | Car No. | Driver | Team | Start position | Time/Retired |
1 | 4 | ジェンソン・バトン | マクラーレン・メルセデス | 7 | 4:04:39.537 |
2 | 1 | セバスチャン・ベッテル | レッドブル・ルノー | 1 | +2.709 |
3 | 2 | マーク・ウェバー | レッドブル・ルノー | 4 | +13.828 |
4 | 7 | ミハエル・シューマッハ | メルセデス | 8 | +14.219 |
5 | 10 | ヴィタリー・ペトロフ | ルノー | 10 | +20.395 |
6 | 6 | フェリペ・マッサ | フェラーリ | 3 | +33.255 |
7 | 16 | 小林可夢偉 | ザウバー・フェラーリ | 13 | +33.270 |
8 | 19 | ハイメ・アルグエスアリ | トロロッソ・フェラーリ | PL | +35.964 |
9 | 11 | ルーベンス・バリチェロ | ウィリアムズ・コスワース | 16 | +45.117 |
10 | 18 | セバスチャン・ブエミ | トロロッソ・フェラーリ | 15 | +47.056 |
11 | 8 | ニコ・ロズベルグ | メルセデス | 6 | +50.454 |
12 | 17 | ペドロ・デ・ラ・ロサ | ザウバー・フェラーリ | 17 | +1:03.607 |
13 | 23 | ヴィタントニオ・リウッツィ | HRT・コスワース | 20 | +1周 |
14 | 25 | ジェローム・ダンブロシオ | ヴァージン・コスワース | 23 | +1周 |
15 | 24 | ティモ・グロック | ヴァージン・コスワース | 21 | +1周 |
16 | 21 | ヤルノ・トゥルーリ | ロータス・ルノー | 18 | +1周 |
17 | 22 | ナレイン・カーティケヤン | HRT・コスワース | 22 | +1周 |
18 | 15 | ポール・ディ・レスタ | フォースインディア・メルセデス | 11 | +3周 |
DNF | 12 | パストール・マルドナド | ウィリアムズ・コスワース | 12 | スピン |
DNF | 9 | ニック・ハイドフェルド | ルノー | 9 | 接触 |
DNF | 14 | エイドリアン・スーティル | フォースインディア・メルセデス | 14 | サスペンション |
DNF | 5 | フェルナンド・アロンソ | フェラーリ | 2 | 接触 |
DNF | 20 | ヘイキ・コバライネン | ロータス・ルノー | 19 | ドライブシャフト |
DNF | 3 | ルイス・ハミルトン | マクラーレン・メルセデス | 5 | 接触 |
Pos | Driver | Points | Up/Down |
1 | セバスチャン・ベッテル | 161 | → |
2 | ジェンソン・バトン | 101 | ↑2 |
3 | マーク・ウェバー | 94 | → |
4 | ルイス・ハミルトン | 85 | ↓2 |
5 | フェルナンド・アロンソ | 69 | → |
Pos | Constructor | Points | Up/Down |
1 | レッドブル・ルノー | 255 | → |
2 | マクラーレン・メルセデス | 186 | → |
3 | フェラーリ | 101 | → |
4 | ルノー | 60 | → |
5 | メルセデス | 52 | → |
*1 107%ルールとは、予選トップタイムの107%をオーバーする記録しか出せなかったドライバーを運営の審議に送り、審議の結果次第では決勝レースへの参加が許可されない、というルール。ダンブロシオは107.575%とわずかにオーバーしてしまったが、練習走行中のクラッシュでマシンを乗り換えたばかりである点が考慮され、特例で出場を許可された。
*2 簡単に言うと、カーブを曲がる際にタイヤのグリップより遠心力が勝ってしまって、ハンドルを切っても思ったほど曲がらずに真っ直ぐ進んでしまう状態のこと。
*3 チャーリー・ホワイティングのこと。F1運営の技術部門トップにしてレースを統括するレースディレクターであり、ペナルティやセーフティーカー導入などを判断する大事な役割に就いている重鎮である。2019年に死去。
*4 雨の具合やチームの準備によっては、ドライバーの頭上に傘を差したり、マシンを覆うように簡易テントを張る場合もある。
*5 ヴァージンは元々マノー・レーシングというイギリスのチームだったが、紆余曲折あって2011年はロシア国籍でエントリーしている。
*6 F1にはスタートから1位のゴールまでを2時間以内に収める「2時間ルール」が存在するが、赤旗中断が挟まれた場合は中断の時間も含めて最大で4時間くらいがタイムリミットとなる。
*7 日本地上波放送のフジテレビはこの中断間に放送のタイムリミットを迎えていた。ここでとくに延長やBS・CSでの放送継続を行わなかったことが、後述の大逆転と共に批判のやり玉にあげられることに。結果的にだがこの年で地上波での放送は幕を閉じることになった。
*8 ここでは、スーパーソフトタイヤのこと。かつてのF1ではいかにピットイン無しで長く走れるかが重要視されており、より速く走れるが代償に寿命も短くなっているタイヤのことを、オプション=予備と呼んでいた。
*9 基本的に、周回遅れのマシンは走行ラインから外れて進路を譲る必要があるが、この時はカーティケヤンが走行ラインから離れなかったため、マッサはライン外の濡れた路面を走らざるを得なかった。
*10 バリチェロもまた、ミックスウェザーの路面状況を正確に読み取ってF1初優勝を決めた雨の名手である。
*11 マックス・フェルスタッペンの53.583km/h。このレースも豪雨に見舞われ、さらにクラッシュも重なってレース自体が短縮される事態となり、結果として優勝者の最低平均時速が大幅に更新されることになった。