カマドフマ

登録日:2023/08/26 Sat 23:54:25
更新日:2025/02/09 Sun 23:40:02
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カマドフマとはピクミン2に登場する原生生物である。
名前の由来は「カマドウマ」だと思われる。

目次


生物図鑑



通称:カマドフマ
和名:フエフキカマドフマ
カマドフマ科
(運搬に必要なピクミンの数:3)
(1匹あたりのお宝価値:5ポコ)


ピクミンを特殊な周波数の鳴声でコントロールするが、おそってくるピクミンの攻撃を止めさせ、あくまで逃げることだけが目的のようである。
薄暗く湿気の多い所を好み、空になったコンテナの中などにもぐりこむことがあるので、ナマモノなどを運んだあとの換気はしっかりしておきたい。
もしコンテナ内に閉じこめたまま宇宙に出てしまうと、減圧中に破裂してあとかたづけが大変なことになるので、くれぐれもおこたらぬように。



蒸してそっと殻をむいてからフライに。



概要


モデルと思われるカマドウマの外見に似た虫だが、脚は4本しかなく、本来カマドウマにはない羽が背中に生えている。(尤も、身体に対してかなり小さいので、器用に飛び回るなどの行動はとって来ない。)


基本的に洞窟内に登場し、プレイヤーの前に立ちはだかるが、原生生物の中では珍しく「エリア内とエリア外を行ったり来たりする」と言う性質を持っている。

具体的にはエリア外からいきなり降り立ってきてエリアを徘徊し、ピクミンやオリマー達からの攻撃が激化すると、強烈なジャンプで一気にエリア外へと逃げ、また再びエリアに戻ってくる、と言う行動パターンを取る。


原生生物という事で、ピクミンにとっては攻撃対象であるわけだが、このカマドフマ、上記のエリア外へのエスケープから分かる様に基本的にはピクミンに襲われると逃げ回り、捕食や踏みつぶしなどのピクミンを直接殺傷する行為は一切してこないため、基本的には無害。











……なんてことはなく、このカマドフマ、非常に面倒な特性を2つ持っている。


1つ目が「音波によるピクミンの攪乱」。
エリアを徘徊する際にオリマーの笛の様に円状に広がる音波を発生させる。(この音は結構喧しいため、知らずに近づいたところ、いきなり大きな鳴き声を上げ始めて驚いた人もいるかもしれない。)
この音の届く範囲内にいたピクミンはそのままカマドフマについていってしまい、オリマーの笛で呼んでも全く反応しなくなる。
前作におけるボケナメコの胞子の性質に該当するものと思われるが、キノコピクミンとなって積極的にオリマーやピクミンに襲撃してくるボケナメコの胞子とは異なり、操ったピクミンを使って何かしてくるという事はない。

この状態はカマドフマがエリア外にエスケープするか、カマドフマが死ぬことで解除されるので、仮に連れているピクミンがカマドフマに操られてもオリマー自身で攻撃すれば上記どちらかの状態になるので詰むという事はない。


が、サライムシ/トテツチホカシタマゴムシの様な、直接殺傷はしないが妨害に特化した仕掛けを行ってくる原生生物の例に漏れず、この能力は他のギミックと組み合わさる事で脅威度が跳ね上がる。


捕食してくる敵に対しては勿論、サクレウラメ/サクレショイグモの様な一回の爆発で多数のピクミンを殺していく爆弾系の敵、果てには原生生物でないギミックに対してもカマドフマに操られる形で無防備に突っ込んでいってしまうため、状況次第では大量の犠牲が出てしまうため、ピクミンを持っていかれしまった場合はすぐに倒しに動くのが得策である。

因みに正気に戻った時のピクミンの挙動はエスケープ時と撃破時とで微妙に異なり、前者は単にピクミン達がフリーになるだけだが、後者は撃破後にピクミンが混乱しながら周辺を走り回る。(どちらも笛で呼べば戻ってくる。)


2つ目が「お宝センサー暴走の誘発」。
自身の出す音波の影響なのか、カマドフマが生存した状態でいるエリアではお宝センサーの針が滅茶苦茶な動作をし、お宝を探すのが困難になるという面倒な状態になる。

この特性は音波を出しているかどうかに関係なく、カマドフマが生きた状態で存在する限りずっと続く。言い換えると、エリアに降り立った際にお宝センサーが異常な挙動をしている場合、必ずそのエリアにカマドフマがいるという事である。

「ピクミン2」をプレイした事ある人ならばわかるだろうが、本作の主な収集対象であるお宝を探す上で、「お宝センサー」は非常に重要な役割を持っているため、それが役に立たなくなるのは探索上大きな障害になる。


見えているお宝であれば、目視で確認すれば探せないことも無いが、一部のお宝は地面に埋まっていたり、エリア外にいる原生生物が飲みこんだ状態で持っており、そういったお宝を探すのはセンサーなしでは非常に難しい。

また、エリア内にいる原生生物が持っていた場合でも、お宝センサーがあれば複数体の原生生物を見つけた際に「どの原生生物を倒して、どの原生生物をスルーするか」を判断する為の大事な材料になるが、カマドフマがセンサーを暴走させてしまうと当然それらが難しくなり、お宝の回収漏れを避けるには手当たり次第に敵を倒すというリスクの高い手を取る必要が出てしまう。


さらにこの暴走、お宝センサーのオン/オフに関係なく発動するため、お宝の残数を把握できず、エリア内のお宝をすべて回収したのかが分からなくなるという二次的な問題まで発生してしまう。


お宝センサーの不調はカマドフマを倒してしまえば即座に解消され、正常な状態に戻るため、ピクミンを操られる点の問題も含め、カマドフマがいると分かった時点で早めに対処をするのが望ましい。


対処法


長引けばピクミンが操られるリスクも増える上にエリア外へのエスケープ時に周囲のピクミンが弾き飛ばされて落下死してしまうなどの問題が発生することがある。

そのため、兎にも角にも「短期決戦」が重要。

一番手っ取り早いのはゲキニガスプレー石化してから倒すオーソドックスな方法で、安全に倒す事が出来る。

その他だと、降りた直後の音波攻撃を行う前の段階に紫ピクミンの集中砲火で気絶させる手もある。
ただし、カマドフマに紫ピクミンで攻撃を行おうとすると何故か張り付かずに飛ばされるという謎の現象が発生し、電気の攻撃に巻き込まれて死んだり、落下死の危険があるエリアだとそのままエリア外に落とされて死ぬ危険性がある。

「ピクミンが操られるならばオリマーで倒せばリスクはないのでは?」と感じた人もいるかもしれないが、カマドフマは高頻度かつ高速で飛び去ってしまうため、オリマー単騎で挑む場合、あまりダメージを与えられず、しかもすぐに逃げてしまうという事になるので、カマドフマの体力の残量がほとんど残っていないなどの状況でもない限りはあまりお勧めできない。

上述した通り、オリマー単騎で行う場合はエリア外へのエスケープで基本的にピクミンを正気に戻すために行うのが望ましい。



余談


  • エリアに降り立っては喧しく鳴くカマドフマだが、実はモデルに当たるカマドウマは鳴かない。これはコオロギなどの虫が羽をこすり合わせることで鳴いているのだが、カマドウマにはその羽がないためである。カマドフマに羽が生えているのは、恐らくこの性質を踏襲する為であると思われる。

  • オリマーメモの「コンテナの換気」の下りは、まさに運送屋らしい着眼点の記述と言える。しかし他の原生生物と違い妙に具体的な注意喚起であり、そこから踏まえるに恐らく(プレイヤーの見ていないところで)最低1回はカマドフマを初号機の船内で破裂させた事があるのだと思われる。……初号機が発狂していないか心配である。

  • カマドフマの登場は現状「ピクミン2」のみだが、その性質はピクミン4で登場した生物の一部に受け継がれており、ザコサンショウ・タカラサンショウが「お宝センサーの攪乱」を、初代から復活したボケナメコやダマグモインフェルノなどが「ピクミンを混乱させて操る」性質を受け継ぐ形で登場している。



追記・修正はピクミンを1匹も操られないようにしながらお願いいたします。


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最終更新:2025年02月09日 23:40