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ゲナウ(葬送のフリーレン)

登録日:2023/10/28 Sat 00:00:00
更新日:2026/04/12 Sun 02:56:03
所要時間:約 3 分で読めます





どちらにせよ、戦いが好きな奴なんて碌な人間じゃない


お前は私のようにはなるな




概要

『ゲナウ』とは『葬送のフリーレン』の登場人物。
魔法使い達を束ねる組織「大陸魔法協会」の一級魔法使い。
貴族の様な装いと七三分けにした髪が特徴。
感情を表に出すことが少なく、基本的には鉄仮面の如き無表情を貫く。

CV:新垣樽助

人物

多くの人の死を見てきたためか、厭世的で皮肉屋な性格。
普段から無表情かつ愛想が良いとは言えないため、初見だととっつきにくい人物に見られることも。
北部地方の出身。

フリーレンのように魔族に対する殺意(敵意)は人一倍高いものの、それを表立って現すことはしない。

基本的には誰に対しても淡白な対応しかせず、上述の通り無表情・無愛想なので冷たく見える。
相棒として組むことになったメトーデに対しても、顔合わせの時点でニコリともしないどころか、
彼女から手を差し出されてもゼーリエに促されるまで握手に応じないなど、最初は冷淡な態度を取っていた。
ただ、これも前任の相棒が戦死したことで必要以上に距離を取ってしまったが故の行動と思われる。

実際のところ、メトーデに対して「自分のようになるな」と忠告したり、
魔族に全滅させられた村の住人の遺体を教会に安置し、合理的でないと自覚しながら頑なに守ろうとするなど、
不器用で無愛想だが、その心には義憤、優しさを持ち合わせているのが随所にみられる。
そのため、元々人当たりが良く、無愛想な態度も気にせず歩み寄ってきたシュタルクとはそれなりに打ち解けた。

故郷が滅ぼされた際には、無愛想なのは変わらないながらもフリーレンが魔族の魔力と勘違いするほど殺気が魔力に宿り
かつ、それをフリーレンに指摘されるまで自覚できていなかったなど、激情家と言っていい一面もあるのかもしれない。
その(故郷を滅ぼした魔族への)憤怒は器用で気遣いもできるメトーデをして気が気でなかったと語るほど。

また、「戦いは追い詰められるほど生き残ったときの感動は大きい」と言うほど相当な戦闘好きで、自覚もしているが、
冒頭の言葉のように自嘲するような発言もいくつかあるように、内心は複雑な様子。
また色んな人の死を見てきた、あるいは見捨ててきたためか、「いずれ報いが来る」と考えているなど自罰的な一面も。
魔族との戦いで神経をすり減らしているようでもあり、魔族の命乞いを「いくらでもそんな言葉を聞いてきた」と一蹴して容赦なく攻撃し、
始末した後に、こちらの隙を作るために適当なことを言っていたと見抜きつつも一応本当がどうか確かめ、「頼むから少しは本当のことを喋ってくれ」と零す描写も。
故郷の村が滅ぼされ、幼馴染の死を目の当たりにしても「何も感じなくなった」と語る辺り、擦れ具合は察するに余りある。

皮肉屋な性格ではあるが、一級魔法使いの試験で(言われた場面は彼の担当ではないが)「協力すれば合格できる易しい試験」と宣う側なだけはあり、
実戦に際しては初対面でお互いの戦い方も知らないシュタルクの攻撃にわずかな隙でも合わせたりと、連携意識はちゃんとある。
……協調性自体はゼーリエ直々に「今の一級魔法使いは協調性がない」と断言されるぐらいには微妙だが。


作中の活躍

本編では一級魔法使い試験にて登場。この時は第一次試験の試験官を務めた。
内容は強固な結界で封鎖された特定の領域内で隕鉄鳥を捕まえ期限まで確保しておくというもの。
一見平和に見えるが、これは適した魔法を持たないなどで捕獲が難しければ他班から奪えば良いという対人戦の要素も孕んでおり、実際死人も出ていた*1
また、期限時点で班に欠員が出ていても失格という条件も他班への攻撃を助長していると言える。
勇者の死後、魔族の跳梁著しい北部で育ったゲナウの求める魔法使い像が如実に現れている試験内容ではあるが、
これは同僚のゼンゼにも咎められていた。まあゼンゼの試験も大概アレなのだが…。

受験者に関しては、デンケンのことは最初から高く評価していた。
協会長であるゼーリエによる結界が破られることは天地がひっくり返ってもありえないと断言し、
それを実行したフリーレンが、かつての勇者ヒンメル一行の魔法使いで聖杖の証を持つことを知ると「最後の大魔法使い」と称した。

その後しばらくは「水鏡の悪魔」について解説する役で出てくる程度で、主立っての出番は無かった。

彼にスポットが当たったのは後の北部高原の討伐依頼にて。
ゼーリエの命で北部の魔族掃討を言い渡され、新入りのメトーデと共に現地に赴き、そこでフリーレンたちと再会(シュタルクは初対面)。
ここでは彼の人間性がちょこちょこ現れており、「息子がいる」と命乞いした魔族を容赦なく始末しつつもその後に一応確認を取ったり、
滅ぼされた故郷の住人の遺体を他の魔族に喰われないよう、遺体を安置した教会を守るために一人残ったり、
生き残りはいないと確認したにも関わらず、何故か村に残っていた子どもを戦闘中に見つけて咄嗟に庇おうとする、
既に手遅れだと理解しつつも、致命傷を負った幼馴染やかつての相棒を助けようとするなど、
魔族の討伐や任務に対して冷徹であろうとする態度の裏にある、割り切れない情緒が随所にみられる。
ゼーリエからもそういった内に秘めたものを見抜かれていたのか、かつての相棒の葬儀の時に、
相棒の生前の人柄を「いいヤツ」と称したゲナウに対して「そういう魔法使いから先に死んでいく」と告げた上で、
「お前はずっとイヤなヤツでいろ(≒相棒のように早死にすることなく生き残れ)」と命じている。

この回では、シュタルクと共にかつての相棒を殺した仇「神技のレヴォルテ」に挑むこととなるが…。



戦闘能力

人外と謳われる一級魔法使いなだけあって、人間の中では高い戦闘力を誇る。
対魔族との経験や知識も豊富で、どれだけ追い込まれようとも冷静に物事を見れる観察眼も併せ持つ。
また、基本的に無表情で感情を表に出すことは稀だが、魔力には表情に出ていない感情も反映されるらしく、
無意識に故郷を滅ぼした魔族への殺意が籠っていた時の魔力は、フリーレンをして「魔族かと思った」と言わしめた。

ジョブこそ魔法使いであるためか、前衛の人間ではないと自覚はしつつも、
“将軍”と呼ばれるほどに武術を極めた強力な魔族の剣戟を捌けるほどには接近戦にも長けている。
その関係か肉体的にも頑丈で、わざと攻撃を受けてのカウンター戦法も用いていたシュタルクよりは傷が少なかったものの、
彼と協力して相討ちのような形で魔族を倒し、二人とも即死していないのが不思議なダメージを負いながら、
合流したメトーデの治癒魔法を二人とも施された後に、戦士である彼よりも早く快復している。

軽く倒せる相手には一般攻撃魔法と思われる魔法を使用しているが、
全力の戦闘では下記の魔法を使った攻防一体の近接~中距離の戦闘を主軸に据えている。


基本魔法

  • 黒金の翼を操る魔法(ディガドナハト)
主力として使っている攻撃魔法。背中から黒い両翼を生やし、それを自在に操るというもの。
いわく“この世ならざる物質”で構成されている翼は非常に頑丈で、達人でさえ初見では受けきれず即死する「矛盾剣」*2の攻撃を弾く。
また、これを攻撃に用いることも可能で、硬化させた翼を振るえば普通の魔族はおろか、“将軍”の頑強な肉体でさえ両断せしめる。
翼ということもあってこれで空を自在に飛ぶことも可能な他、羽を飛ばして遠距離攻撃に用いることもできる。

魔力の消費量などは不明だが、魔法使いが苦手とする接近戦にある程度対応でき、
攻撃も防御もこれ一本で行える、まさに攻防一体の火力・機動力共に優秀な魔法となっている。


  • 鳥を使役する魔法(仮称)
鳥を飛ばし、その視界を共有する魔法。


このほかにも、魔族を寄せ付けない結界を教会に張ったりと、かなり器用な面も垣間見せる。


余談

名前の由来はドイツ語で「正確さ」を意味する『genau』から。


追記・修正は第一次試験を乗り切った方がお願いします。

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最終更新:2026年04月12日 02:56

*1 後の二次・三次試験は紆余曲折あったとはいえ死人ゼロで済んだが、人死が出ること自体は一級試験では当たり前のことのようだ

*2 魔力で出来ているために外見と実際の硬度・重量が(敵対者視点では)矛盾しており、剣の振りの速さや剣戟の威力が読みにくい。ましてやこの時の「矛盾剣」の使い手は“将軍”であるため、その読み間違いが致命的となってしまったと、戦いの後を分析したフリーレンたちは推測している。