登録日:2023/12/01(金) 00:17:18
更新日:2025/01/21 Tue 07:51:40
所要時間:約 5 分で読めます
CV:半田裕典
◆概要
本編より500年前、「聖杯大戦」の時代を生きた人物。
フルネームは
「アデル・オルドー」。
500年前にアルストに存在した国「イーラ王国」の王子であり、現イーラの首魁
シンやそのドライバーの
ラウラ、当時のスペルビア皇帝と同調していたカグツチとは同志だった。
聖杯大戦にて
メツを打倒しアルストを救った「英雄」として語られており、
天の聖杯ヒカリのかつてのドライバー。
500年も前の人物なので本編時点では故人であり、回想やホムラの映し出したホログラム、幻影としての登場がほとんど。
登場する際はいずれもフードを目深に被っており、素顔を窺い知ることはできない。
聖杯大戦でメツを倒したとされているが、同時に多大な犠牲も出してしまったらしく、またその時に発現した「第三の剣」の力を制御することができず、大戦後に第三の剣を
エルピス霊洞に封印し、その後ホムラも古代船に封印している。
この時エルピス霊洞近くに興したのが、のちの
レックスの故郷「イヤサキ村」であり、その守護をじっちゃんことセイリュウに託している。
大戦後に
ジークの故郷である「ルクスリア王国」を建国したとされているが、実際に建国したのはアデルの名を利用した「反アデル派」とされる勢力である。
インヴィディア烈王国の劇のようにアデルの伝承は各地に残っているのものの、500年も前の話なので、ホムラ/ヒカリが言うには伝承で語られるアデルと実際のアデルの人物像には乖離も多い模様。
ホムラによれば、誰よりも純粋で勇気があって、
レックスによく似ているとのこと。
エルピス霊洞でレックスの前に幻影として姿を現した際は、「彼女は自分の力を、運命を、天の聖杯の真の力を恐れている」「彼女が抱く恐れの全てを君が受け入れた時、君は真のドライバーとなれるはずだ」と、ホムラ/ヒカリとの関係に思い悩んでいたレックスにアドバイスを送った。
◆『黄金の国イーラ』
本編発売後に配信された追加ストーリー『黄金の国イーラ』では、聖杯大戦の詳細が描かれるようになり、同時にアデルの人物像についても改めて深掘りされることになった。
なお深掘りに際して一人称が「私」から「僕」になっていたりと設定変更されており、本編の
回想シーンと微妙に矛盾が生じているところもある。
イーラ王国の王子であり、王位継承権は第四位。
フードを外した素顔も明かされ、銀髪で金色の瞳を持った好青年。
自らを「放蕩王子」と自虐するほどフットワークが軽く、国内のみならず他国にも渡り歩いて各地でボランティア活動のようなことを行っている。
ゲーム中で連れているグーラ人の少年ミルトも、彼が以前に命を救ったことで同行している。
こうした活動もあって民衆からはカリスマのように慕われているが、一方で影響力を強めていくアデルを疎ましく思う「反アデル派」の勢力も少なからず存在している。
元々アデルは現イーラ王が遠征の際に出会った女性との間に生まれた妾の子というややこしい出自であり、王子でありながら王位継承権が第四位と低いのもそれが理由の一つ。
もっとも本人は権力への執着は全くなく、メツを討伐した後は隠居して畑でも耕そうと考えている。
大らかでお人好しな性格、人々から慕われるカリスマ性、メツ討伐へ固い決意を持つ責任感の強さなど、総じてレックスをそのまんま大人にしたような人物であり、ホムラ/ヒカリが「レックスに似ている」と評するのも納得の人物像である。
ちなみにこう見えて既婚者であり、出産を控えた身重の妻がいる。
そのためヒカリとはいわゆる恋愛的な関係というよりは、当時まだ精神的に未熟だった彼女の保護者のような関係性になっている。
本編でレックスはアデルについて、彼がホムラ/ヒカリとどのような間柄だったのか(要するに元カレ的な存在だったのか)気にしている場面もあったが、特にそういう関係ではなかった模様。
◆性能
武器は
クレイモア。初期属性は雷。
全体的にモーションがやや遅めで火力に優れた攻撃一辺倒のアタッカー。
この辺りは同じアタッカーでも手数が多く回復ポット生成もこなせるラウラとは大きく異なっている。
初期属性が雷、ライジングアーツ、正面特攻アーツ、両手剣、大振りでやや遅いモーションなど、本編のジークと性能面で共通する要素が多い。
タレントアーツは自身のHP25%減少の代わりに対象のドライバーコンボ有効時間を延ばすというもので、ドライバーコンボ向けのアーツを持つチームアデルと相性が良い。
ラウラでブレイク→シンのスイッチアーツでダウン→アデルがライジング→ヒカリのスイッチアーツでスマッシュ、というコンボは終盤まで通用する鉄板の流れである。
◆余談
英語版では「アデル」というのは女性名としてのイメージが強いため、「アダム(Addam)」という名前になっている。
ルクスリア王国に伝わるアデルが好んだとされる料理。
辛い味付けが特徴であり、寒冷地であるルクスリアで人気であるほか、同国出身のジークの好物であり父王ゼーリッヒもお忍びで食べに行くほど愛食している。
しかしアデル本人を知るヒカリによれば、アデルは辛い料理を食べるとお腹を壊す体質だったらしく、好んでいたというのは全くのでっちあげである。
実際のアデルはタルタリ焼きのような子供向けの味付けを好んでいたらしく、またレックスの好きなポーチアイテムに「トリゴ風タルタリ焼き」というものがあり、ここでもレックスと共通している。
アデルに憧れているジークはこれを聞いてショックを受けており、一方の
ニアは「英雄も人間だったってことじゃん」と好意的に受け止めていた。
上記の通りレックスとアデルは非常に似た者同士であるのだが、両者に直接の繋がりがあるかどうかは明らかになっていない。
両者が同じ金色の瞳を持っていること、イヤサキ村に関りが深い、アデルに妊娠した妻がおり彼の子供が確実に存在するなど子孫であることを思わせる要素は多いものの、作中で明言されることはなかった。
本編序盤でメツがレックスの瞳の色に言及する場面があるものの、瞳の色について言及されるのはここくらいであり以降特に触れられないため、やはり確証とは言えない。
結局のところ、レックスがアデルの子孫であるかどうかはプレイヤーの想像にゆだねられる形といったところだろう。
追記・修正は英雄となってお願いします。
- レックスはアデルみたいな感じの爽やかな青年になるかと何となく思ってたからメツみたいに成長したのは意外だった -- 名無しさん (2023-12-01 07:41:39)
- レックスはイヤサキ村の出身ではないとわざわざ描写されてるんだから、アデルの子孫ではないんじゃないかなと思ってる。伝説の勇者アデルの子孫はむしろイヤサキ村の面々だ。いっぱいいるぞ -- 名無しさん (2023-12-01 07:56:43)
- 第三の剣を制御こそできなかったけどあれだけのことがあって「彼女も辛かったんだ。自分の力を恐れているんだ」と決してヒカリのことを恨まずに後世に託してくれた器の大きさは本当に凄いよね。この人が天の聖杯のドライバーで本当によかったよ -- 名無しさん (2023-12-01 15:30:49)
- ↑×2 勘違いしてるようだが、「イヤサキ村の出身じゃない」からレックスはアデルの子孫じゃないか?って言われてるんだぞ。アデルはホムラ封印後に行方不明になっててイヤサキ村に住んでないのはほぼ確定。だからイヤサキ村の出身であればあるほどアデルの子孫から遠ざかる。レックスは出身じゃない上に瞳の色と両親のモデルがルクスリア人(イーラ系)だったから可能性が高そうって言われてるんだよ。 -- 名無しさん (2023-12-02 14:58:44)
- 意地の悪すぎるダンジョンに封印しやがって… -- 名無しさん (2023-12-02 15:04:12)
- ↑×2 でもレックスって見た目的に人種としてはスペルビア系じゃない? -- 名無しさん (2023-12-06 21:54:27)
- 厳密にはアデル自身が制作したわけでなく元からあったものを再利用した感じだけど趣味建築なのも相俟ってクソダンジョンメーカー扱いになってる悲しき御仁。それと第三の剣ってレックス基準で便宜上そうなってるけど、アデル基準と言うか時系列考えると「第二の剣」の方が正確な気はする -- 名無しさん (2024-02-12 15:58:27)
最終更新:2025年01月21日 07:51