マーフィーズゴースト

登録日:2024/01/26 Fri 13:15:36
更新日:2025/03/01 Sat 22:57:33
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マーフィーズゴーストはウィザードリィシリーズに登場するモンスターであり、多数の教え子を持つみんなの先生である。

▽目次

【概要】



本編で登場するのは#1、#2、#4ぐらいだが、和製WiZの外伝では皆勤賞で引っ張りだこなので日本のWIZにはおなじみの御仁である。

初出のApple II版ではゾンビ(ZOMBIE)などと同じ汎用アンデット系のグラフィックだったが、末弥純の絵がついたFC版では「髪を切りそろえ派手な色合いの衣装を身にまとうしなびたアンデット」という専用のグラフィックをもらっており、FC版以降はそれをベースにした外観でほぼ固定されている。

HPはそれなりに高く、呪文無効化能力も高い上、毎ターンのHP自動回復も持つが、攻撃力は最低クラス(FC版だとダメージ2しかくらわないし、結構外れる)で、1グループ1体でしか出てこない*1
通常は深い階層に出てくるので、そこまで進んでいるキャラクターにとってはひたすら弱いだけの存在。

しかし、なぜかApple II版#1の時点から1Fの固定地点に「必ず」「何度でも」「他モンスターとグループを組まず」出現するよう設定されていたため、プレイヤーからの評価はまるで違う。
本来の出現地点相応の経験値を持っているため、1Fに出てくる敵の中では圧倒的に高い経験値を持っており、序盤の経験値稼ぎにめちゃくちゃ都合がよいのだ。

流石にレベル1~2の冒険者が挑むと攻撃力不足でてこずっているうちにこちらに死者が出かねないが、ある程度場数を踏んだならば余裕をもって倒しきれるわけで…。
日本でWizardryを広めたFC版では、新規作成したキャラクターをまずはこいつで鍛えるプレイヤーが非常に多かったことからファンの間で「先生」と呼ばれるようになり、今日まで定着している。

そのため、ユーザーがシナリオを作成し披露する形式の”五つの試練”などにおいて少なくないシナリオで登場する。


【シリーズの立ち位置】

※五つの試練は割愛

  • #1
初登場。
B1Fの祭壇を調べると出現する。

このシナリオはPCだと追加シナリオ扱いなので、雑魚と化している。
ダメージは一回攻撃の最大8に上がっているが、BiFのボスのマジックアーマーに到達するには魔ロールが必須という都合上こちらのレベルは確実に13以上になっているため歴戦の冒険者相手にはかすり傷ぐらいにしかならないだろう。

  • #4ワードナの逆襲
LV9の魔方陣にて味方として使役できるが、ワードナが召喚可能なペンタグラムに到達するころにはもはや壁役にすらならないため、まず採用されない。
呪文に強くても前衛職に一刀両断されてしまう。

  • #5災厄の中心
単独遭遇はなくB7Fから登場するマンフレッティーズゴーストという似たようなアンデッドのお供として登場。
隊列という概念が登場した今作では後列にも攻撃可能で無効化率は双方90%と歴代でも高めだが、そもそもメインのマンフレッティーズゴーストとともに状態異常なしの単発攻撃なので、最大18点という一回攻撃ダメージではほとんど脅威にならない。
寧ろその後ろに出てくることがあるサイレントナイトという騎士のモンスターのほうがダメージそのものは痛いが、そちらには睡眠や混乱が利くので牽制も容易い。


  • 外伝1女王の受難
B2F(N00・E00)の個室に出現。
ある程度場数を踏んだ場面での登場となる。

  • 外伝2古代皇帝の呪い
B1F(N01・E02)に出現。
但し、一旦B2におりてから別の階段で登る必要がある。

  • 外伝3闇の聖典
墓場1F(N14・E04)に出現。
最初のクエストの目的である賢者ムロンや捨てたアイテムを回収できるブラックボックス管理人の近くにいる。
一度墓場の地下におりてある程度歩いて再び地上に出なければならないので、アクセスがかなり面倒。

  • 外伝4胎魔の鼓動
死霊の塔2F(N17・E06)に出現。
それまでのナンバリングとはうってかわって大変アグレッシブとなっており、攻撃が一発あたり6~12の二回攻撃で最大24ダメージを与えてくる。この時期に二回同じ冒険者が喰らえば前衛といえどもピンチになるぐらいはある。
同じく死霊の塔の1Fに登場する高僧のミイラがバモルディで召喚することもあり、てこずっているうちにさらに別のアンデッドを召喚されて悲惨なことになりかねない。

本作ではおきくさまという不動の塔1Fの井戸でお手軽に遭遇できて経験値も12600と時期としては破格な量を持つ固定敵がいるのがネック。
ただしこちらは倒すと別の場所を通過するためのアイテムが出現するので管理がめんどいうえに、該当箇所を通過したら二度と通過できない。

  • ディンキル
デフォルメされた姿で登場。
神殿内部1F(N05・E06)に彼のオブジェクトがあり、(N06・E06)で調べると、イベントムービーが挿入されグリングリン回転したのちに像が変化して襲い掛かってくる。
戦闘能力はというと前作よりさらにアグレッシブになっており、4回攻撃&睡眠付与の最大36ダメージ攻撃と3回攻撃&麻痺付与の最大30ダメージ攻撃を使いこなす。
いちいち遭遇するためには3Dムービーが挿入されるし(スキップ可能ではあるが)ここまでくると流石に先生というには厳しすぎるので、神殿外壁周辺の4聖獣で鍛えたほうがいいかもしれない。


【余談】

FC版では有名なACバグがあるが、マーフィーズゴーストのACは低めなのでむしろパーティーに有利に働くことが多い。
モデルはロバート・ウッドヘッドの共同制作者、アンドリュー・グリーンバーグの大学時代の友人。
当時発売されていた「モンスターズマニュアル」によると影の薄い人物だったそうな。

EMPIREシリーズにはこれをモチーフにしたマーフィーという生きてるキャラがNPCや冒険者候補として登場。
性格は甘やかされて育った貴族のボンボンという感じ。

スターフィッシュグループの発売したエルミナージュシリーズでも最初のダンジョンの初期階層にアビと呼ばれる両手に盾とバックラーを構えた彫像製の魔法生物があり、盾を装備して減った攻撃力で冒険者を相手し倒されても何度もよみがえる先生モンスターがいる。ちなみに、ハイマスタークラスの盗賊なら彼(?)の構える盾とバックラーを盗んで手に入れることが可能。

追記・修正はレベルを十分上げてからお願いします。

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  • フラックの犠牲者説
  • Wiz
最終更新:2025年03月01日 22:57

*1 他モンスターとグループを組んで出てくることはある