おとなりに銀河

登録日:2024/03/19 Tue 20:09:21
更新日:2024/03/24 Sun 23:31:51
所要時間:約 6 分で読めます



出典:「おとなりに銀河」第6話「姫とお手紙」より
2023年4月~6月 旭プロダクション
©雨隠ギド・講談社/おとなりに銀河製作委員会

恋愛初心者2人の“婚姻契約”から始まる

ほんわかハートフルラブコメディ、開幕!!

おとなりに銀河」は雨隠ギトによる漫画作品。
「good!アフタヌーン」(講談社)にて2020年5月から2023年6月まで連載された。
全6巻。


【概要】


『甘々と稲妻』を手掛けた雨隠ギトによるラブコメ作品である。物語は少女漫画家の青年と「流れ星の民の姫」と称するヒロインとの馴れ初めを軸に「家族の絆」にスポットを当てたハートフルラブコメである。それぞれが抱える家庭の事情や確執を乗り越えてお互いの気持ちを確かめ合う描写には心をくすぐられるものがある。

特にヒロインのしおりは、故郷の島で姫として育てられてきたことから世間を知らない。主人公の一郎達と共に過ごすことで様々な価値観を得ることが出来、結果、島にいた頃には感じることのなかった様々な価値観を体験することになる。
併せて、一郎と気持ちを重ねることによる“初体験”で感激してしまうしおりの挙動も見ていて面白い。

「私は久我さんが好き」
「今夜はこの素晴らしい気持ちのままいたいのです」
「何も言わないでくださいね」
「こ、これが、恋」

ゆるやかな日常の中に育まれる確かな気持ちの変化を辿っていくことに面白さを感じてしまう内容である。

メディアミックス展開としてはアニメと実写ドラマでW映像化されており、2023年4月からそれぞれテレビアニメとテレビドラマが放映された。

【あらすじ】


久我一郎は、幼い妹・まちと弟・ふみおを養う苦労人の漫画家。
締切に追われる彼の元にやってきたのは、美貌のアシスタント・五色しおりだった。
一郎は彼女の神テクに助けられ、なんとか原稿を描き上げた。
その後、疲弊し、眠るしおりの体から生えている“棘”のようなものを発見する一郎。
ふとそれに触れた瞬間、彼の脳裏に広大な宇宙が駆け巡り――。
果たして、不思議な神アシスタント・しおりの正体とは……?
(テレビアニメHP 第1話のあらすじより引用)

【キャラクター】


(主人公とヒロイン)


  • 久我一郎
CV:八代拓
演:佐野勇斗
「五色さんはそのままで素敵なところがたくさんあるから!」
本作の主人公。公式曰く「売れない少女漫画家」。
”ここねモモティ”というペンネームで少女漫画を連載している。漫画家デビューしたのは高校卒業時であるが、その際に父親を亡くしてしまい、原稿料とアパートの賃貸料で妹と弟を男手ひとりで養っている。人手不足で困っていたところに担当編集者からの紹介でアシスタントとしてやってきたしおりと出会ったのが交際のきっかけである。
真面目でピュアな青年だが、人に頼ることが苦手で無理をしがちで、原稿を仕上げる際もしおりに残業して助けてもらうか悩んだ程。

アシスタントとして雇ったしおりが持っていた「棘」にたまたま触れてしまったことで、流れ星との姫との契約関係を結んでしまう。事故によるものであったが、しおりは彼の丁寧な仕事ぶりと家族のためにひたむきに取り組む姿勢に共感し、彼と「お付き合い」を始めることになった。
契約のため、彼女と物理的に離れたり、気まずい雰囲気を作ったりした場合、体調不良が生じてしまう。しおりはそれらの症状に対して負い目に感じていたが、一郎自身も真摯に向き合い、しおりの境遇に関する壁を乗り越えていくうちに、結婚を意識したお付き合いを考えていくようになり、仲を深めていくことになる。

  • 五色しおり
CV:和久井優
演:八木莉可子
「触れ合いは許し合う者たちの素晴らしい営みなのですね?物語のように」
本作のヒロイン。19歳。
一郎の職場にやってきた“漫画アシスタント”。実は19歳まで家の方針で漫画を読ませてもらえなかったが、祖母の蔵で漫画を手にしたことがあり、そこで一郎の漫画も読んだことがある。
その正体は宇宙から流れ着いたとされる自称・“流れ星の民の姫”で、一郎が不慮の事故でしおりの背中にある「棘」に触れてしまったことにより、一郎と「一蓮托生の契り=婚約」を交わしてしまう。最初は一郎に怪訝な態度をとってしまったが、彼の誠実さやまちやふみおといった家族とのふれあいを経て、故郷の生活にはなかった「家族の絆」を感じることが出来た。

故郷の島で箱入り娘として育てられた経緯があるため、世間知らずで天然なお嬢様の一面がある。そのため誰かと恋愛関係になったことはない。少女漫画のようなピュアな恋愛に憧れており、一郎にいろいろなシチュエーションをしてほしいとお願いすることがある。

(少女漫画を思い出しながら)
しおり「背後から忍び寄り顔面を触るという悪戯」
一郎「言い方・・・」

(動物園デートにて)
しおり「久我さん、わたくしと手を繋いでいただけますか?」
しおり「今こうしてキリンを眺められたら最高の気分ではないかと思うのです!」
※なおこの時、手を握ってもらった途端、感動で泣き出してしまった

なお、学校は通信制の学校に通っていたため制服にもあこがれがある。一郎と仕事着を買いに行った際は制服みたいな服にもあこがれていた。
他にも様々な初めてな経験に心ときめくなど、結構純粋な性格。

後に一郎と結婚、二人の間には女の子の子どもが授かることになる。

(主要人物)


  • まち
CV:遠藤璃菜
演:小山紗愛
一郎の妹でムードメーカーな小学3年生。
とてもしっかりした性格をしているが、父親を亡くしており、兄に苦労ばかりかかっている状態に子どもながら気に病んでいるくらいに繊細な性格である。
占いが好きで、将来は占い師になりたいと考えている。
余談だが担当声優は原作者が手掛けた「甘々と稲妻」でも主要キャラを演じている。

  • ふみお
CV:長縄まりあ
演:石塚陸翔
一郎・まちの弟。眼鏡をかけている。
内気で人見知りの激しい性格。親しくなった相手には心を開いている。

  • 指宿ちひろ
CV:高橋李依
一郎のいとこ。高校1年生。親元を離れ、一郎のシェアハウスから高校に通っている。「ちびちゃん」というあだ名でみんなから慕われている。やや妄想することが好きで自身もそこを悩んでいる。(原作漫画の短編シナリオより)
「私ってむっつりスケベなのかな・・・」
面倒見がよく頼りになる一郎に密かな憧れを抱いている。このため、正式に一郎とちひろがお付き合いすることになった時には少なからずショックを抱いてしまったようだが、気持ちに整理をつけている。

小説を書くのが趣味で、後に自身の小説をコミケに売ることになった際、しおりに表紙のデザインをお願いした。

ドラマ版には登場しない。

(漫画関係者)


  • 護国桃香
CV:日笠陽子
演:北香那
一郎の幼馴染で「もか姉」と呼ばれている。過去に一郎のアパートに住んでいた。一郎の担当編集者である護国の妻。
塊肉(かたまりにく)”というペンネームで人気漫画「獅子の拳士」を描いている。この作品はしおりのお気に入り。
なお一郎のペンネームである「ももティ」の由来は桃香の名前からあげたとのこと。ペンネームのネタで悩んでいた彼に助け船を出したのがきっかけ。

  • 護国正弘
CV:杉田智和
演:本多力
漫画編集者であり、桃香の夫である。

  • 佐野優太
CV:福山潤
しおりがヘルプに入ったアシスタント先の漫画家で、一郎の元アシスタント。しおりがアシスタントに入った際、しおりが一郎に気があることを察していた。

(喚姫島関係者)


  • 五色都
CV:きそひろこ
演:河井青葉
しおりの母親。厳格な性格でしおりとは将来に向けての意見が合っておらず、仲が良くない。
ただし娘への愛情は本物で、なかなか島へ帰ってこない娘を心配している様子。
「元気でよかった・・・」

  • 五色健
CV:長野伸二
演:前川泰之
しおりの父親。母親と異なり温和な性格であるため、相談に乗ることもある。

  • 馬門紅葉
CV:松井恵理子
演:坂田梨香子
五色家の従者。
京吾とともに、婚姻契約解除の儀式のために派遣される。冷静沈着な性格で、しおりの気持ちにも理解を示している。一郎としおりの契約解除の儀式に協力してくれた。
「もしもあなた達の好意が契約によるものだとしたら・・・、なんて分からないけどね」

  • 古牧京吾
CV:花井美香
演:藤原大祐
五色家の従者。
しおりの花婿候補の一人になれるようで、いつかしおりとの結婚にあこがれていたが、すでにしおりには一郎がいる。このため、一郎に対しては快く思っていない。

【テレビドラマ版】


2023年4月から5月の期間にてNHK総合の夜ドラにて放送された。
久我一郎は佐野勇斗、五色しおりは八木莉可子が演じた。
主題歌は有華の「HAPPY DATE」。

【テレビアニメ版】


2023年4月から6月までにTOKYO MXなどで放送された。
原作1巻~3巻にあたる内容をアニメ化しており、内容はほぼ原作に忠実なものになっている。ハートフルラブコメに即したほのぼのとした演出が特徴的。
製作は旭プロダクション。

主題歌


  • OP:「となりあわせ」
松本千夏によるオープニングテーマ

  • ED:「Near Stella」
五色しおりを演じた和久井優によるエンディングテーマ



追記・修正は流れ星の姫と同居生活を始めたときにお願い致します。



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最終更新:2024年03月24日 23:31
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