山羊座の黄金聖闘士

登録日:2024/05/10 Fri 19:55:00
更新日:2024/12/16 Mon 19:28:18
所要時間



本項目は

に登場する人気キャラ、黄金聖闘士の山羊座(カプリコーン)に属する面々の紹介である。


【概要】

黄道十二星座第十宮である 磨羯宮 の守護者。
山羊座で有名なのはダントツでエクスカリバーと呼ばれる剣技を模した光速拳だろう。
『Ω』を除く全員がエクスカリバーかそれに類する拳技を習得している。
その特性からか暗殺者や粛清を担う聖域の負の一面を担う面も持っている。
また女神(アテナ)への忠誠心が一際強いとされる星座でもあるが、その忠誠心が変な方向に向いてしまいあまり良い事が無い事が多い。


【人物】

シュラ 登場作品:無印・エピソードGおよびアサシンおよびレクイエム・LoS・黄金魂・KoZ

聖域(サンクチュアリ)を守護する為に与えられし力、我が手に宿る聖なる剣を恐れよ──この剣は全ての悪を断つものだ」
『無印』時代の黄金聖闘士であり、『エピソードGアサシン』の後は次元を流離う修羅となり聖闘士を守る存在となった。
単純な物理破壊力なら黄金聖闘士でも最強と呼ばれるエクスカリバーの使い手であり、両手両脚から繰り出される一撃はどれも全てを斬り裂く斬撃となっている。
原作とアニメで性格が異なっており、原作では力ある者が正義や勝者を名乗れるというデスマスクに寄った思考、アニメ版はアテナへの忠義が強いが忠誠心が強すぎて盲目的になっており真実が見抜けなかったという、どちらにしてもちょっと問題児的な思考である。
最近はほぼほぼアニメ版の性格がデフォルトとなっている。

『無印』では聖域で紫龍に敗れた後は冥王編で復活するが特に活躍する事もなく紫龍に聖剣を継承したと言い残し退場。
『エピソードG』ではアイオリアの次に出番が多くティターン12神の一柱である「星漢のクレイオス」を激闘の末に撃破した。

『エピソードG アサシン』では主人公に抜擢。
聖剣戦争に巻き込まれ聖域を離反・・・したように見せかけて聖域の指示のもと聖剣戦争とその裏にいる異世界の聖域の教皇アイオロスと激闘を繰り広げている。
素の状態の彼は割とフリーダムであり天然の姿もちょいちょい見せている。異世界のアテナ候補のヨシノのツッコミが止まらない
ちなみに彼の中では自分は「…むしろ俺は表情豊かな人間だと思っていたんだがな…」らしい。嘘だろお前・・・

『エピソードG レクイエム』では因果律を見定める者としてサガ*1と共に永劫に続く果てのない修羅の道を歩んでいる。*2
多次元を移動しながら全ての聖闘士と人間の為にひたすら神と抗い戦う修羅となり、もはや人間と言う概念を超越した「怪物」と化した。
ちなみに名前はシュラから修羅と名乗っている。読み同じだけど
また『エピソードG アサシン』の聖剣戦争で得た全ての聖剣を使える。

『LoS』では血の気が多い好戦的な性格と時間の都合で大幅に性格が変わっている。
同作では共闘したミロが女性となりシニカルなクールビューティーとなったため、原作の血気にはやるイケメン要素が修羅に回ってきたのであろうか?
瞬と一輝を立て続けに瞬殺した直後に現れたアイオロスの碑文と、シャカとアイオリアの真相究明により真の敵を悟ったのちは女神側となり共闘し、原作と違い生き残った。
エクスカリバーが小宇宙を高め巨大な光の刃を形成している。
後述のエルシドと似たような技である。


エルシド 登場作品:LCおよびLC外伝

「そうだな…少しでも希望があるなら振るわねば!!欠けても折れても体現する一振りの剣!!」
『LC』の山羊座。
ストイックで無口な性格であるが、確かな技量と実直な性格から弟子たちには慕われている。
ちなみに常にクールに徹しろが口癖の水瓶座よりもクールに徹しており、弟子が目の前で死んでなお唇を嚙み締めながらもテンマに「感情で動くな」「心を刃にしろ」と助言するほど。
山羊座の黄金聖闘士の中でも一際求道者の一面を見せる。
また無印のシュラ・アイオリアと似たような関係性であり、エルシドも射手座のシジフォスを慕っている。
ちなみに彼も逃亡罪の弟子を処刑しようとしている…なおシジフォスの預かりとなり事なきを得てるが。

シュラは両手両足をエクスカリバーとしていたが、エルシドはひたすら自身の右腕を一振りの刀として研鑽している。
他の山羊座と違い彼のみ自身の刃をエクスカリバーとは呼んでおらず、未完の刃とだけ呼んでいる。
それは腕がもがれても小宇宙の刃として形成し、空間や神をも斬り裂く刃と成した。

主な出番はヒュプノスの部下である夢の四神との交戦と夢界に囚われたシジフォスの魂の解放。
シジフォスを無事に解放し、シジフォスと女神(アテナ)サーシャから放たれた光速の神滅の矢を4つに斬り裂き夢の四神の同時撃破を成し遂げた。
最期は最期の足搔きでテンマを道連れにしようとした夢の四神からテンマを庇い、夢の四神と共に散った。

『LC外伝』では弟子であり聖戦で死ぬラカーユとの出会いと山羊座の訓練生の頃の兄弟子であったフェルサーと既に死んだはずの好敵手・峰との再会。
その後ろにいる夢神の影を追う話。


・以蔵 登場作品:ND・エピソードG アサシン

「他の黄金はいざ知らず、俺はオデッセウスに恩義などない」
『ND』の山羊座であり、『エピソードGアサシン』にもシュラの師匠として少し登場している。
「魔斬りの以蔵」という異名がある。
名前の通り恐らく日本人で修行の地は大和の国との事。
武士道を学んでおり、やはり女神(アテナ)への忠誠心は高い。
なお彼のエクスカリバーのイメージは西洋剣じゃなく日本刀となっている。

『エピソードG アサシン』ではシュラの聖衣継承の際に戦闘し、結果を見届けると最期はシュラに介錯させている。

ちなみに車田御大の他の作品である新選組の漫画の「あかね色の風」に出てくる岡田以蔵と顔の傷以外は瓜二つである。


・イオニア 登場作品:Ω

「これは愛なのだ……私のアテナに対する崇高なる愛なのだ。城戸沙織という女性への、愛!!!」
『Ω』の山羊座で「森羅万象全てを知り尽くした知恵知性の黄金聖闘士」を自称している。
なお沙織に乞われパライストラの学園長でもある。
かなりの老齢だが、サガの乱はおろか城戸沙織がアテナとして降臨した時には既に引退していた。
魚座のアモールからは「黄金聖闘士最強の戦士」と呼ばれるほどの実力者。

しかしてその実態は 重度のアテナ偏愛者 であり、「崇高な裏切り者」「アテナさえ無事であるならば、地上の愛と平和は守られなくても構わない」と自身の振舞い方を正当化するほど。
ちなみに無印のアフロディーテは「地上の愛と平和を守る力があるならば、それがアテナでなくとも構わない」と言ってるがそれのほぼ真逆である。
なお聖闘士としてはどうかと思わなくも無いにせよアフロディーテの言には一理あるが、イオニアの言は最早狂人の域である。
一応、山羊座の黄金聖衣を纏いはするもののこれまでの山羊座と異なり、エクスカリバーによる手刀攻撃を用いない。手にした本による言語を用いて相手を翻弄するだけでなく、「若さを蘇らせる力」と称し自身に暗示をかけて若々しい頃に変化。力任せな連続パンチで相手を打ちのめしていく。
アテナしか知らない仮死の法『MISOPETHA-MENOS』をどうやって解読したのだろうか?


・九頭龍詠斗 登場作品:DW

「待ちわびたぞこの時を──時任翔一郎!この手で貴様を殺す時を!」
『DW』の山羊座。
最初から明確に偽神デミウルゴスの配下*3であり、射手座のアイオリアを抹殺し、私立グラード国際大学付属高校の語学研修の客船を沈めようとした。(厳密にはアテナと冥界への同時攻撃に船が巻き込まれた形だが)
歴代山羊座のように忠誠心は高いがアテナにではなく、デミウルゴスにである。
少年期に怨恨のある天猛星ワイバーンの時任翔一郎と交戦するもデミウルゴスの力を借りるも敗北。
それでもなおデミウルゴスへ力を借りようとする姿勢に山羊座の黄金聖衣からも見放され戦意喪失した。

因縁の原因は小学生の時に時任翔一郎と空手の試合で戦い、終始圧倒するも天猛星の片鱗に起因する暴走で瀕死の重傷を負った事。
その時の憎悪と憤りによる復讐心より黄金聖闘士になった。*4
元々は受けと捌きに天性の才能を持っており、翔一郎の攻撃の全てを捌ききるほどの技量の持ち主であり、翔一郎も天猛星の声に従うしか詠斗と戦えなかったと言っている。
エクスカリバーで攻撃一辺倒の今のスタイルとははっきり真逆であり、それが敗因になっている。
なお翔一郎の暴走に遭う前は礼儀正しく優しい少年だった。



【必殺技】

・エクスカリバー 使用者:シュラ、以蔵、九頭龍詠斗

シュラ「やるまでもない事を試したのだから──報いを受けよ。正義の名の元に鍛えし我が聖剣に斬れぬものなどありはしない」
単純な物理破壊力なら黄金聖闘士でも最強を誇る光速の斬撃。
山羊座の山羊座足らしめる拳技であり、攻撃手段は変わるがほぼ全ての山羊座が習得している。
単純でシンプルに強力な攻撃だが、物理的な相手にしか効果が無いという欠点もある。
なおエクスカリバーのイメージは大体西洋剣だが、以蔵の場合は日本刀となっている。

『Episode G』での呼び方は「聖剣抜刃(エクスカリバー)」、更に広範囲を滅多切りにする「聖剣乱舞(エクスカリバー)」、両手で叩き切る「二刀聖剣(エクスカリバー)」がある。
呼び名が変わらない?気にするな!

『LoS』では光の刃となっており、小宇宙の高め方次第で大きさは自由自在になる。
前任者のエルシドと似たような感じである。

九頭龍詠斗はバリエーションとして二連斬撃のエクスカリバー・クロスを使っている。二刀聖剣じゃないよ


・ジャンピングストーン 使用者:シュラ、エルシド

エルシド「まだ足りん天馬星座(ペガサス)!」
相手の仕掛けてきた技をいなし、その技の勢いを相手にそのまま返す技。
と言うとかっこいいが物理的に無理な事はよくツッコまれる。

エルシドのほうはただのドロップキックとなっていた。原作と違うとはよく言われるが原作ほど無理はない


冥剣抜刃(エクリプスカリバー) 使用者:シュラ

シュラ「南無八幡大菩薩神仏混淆──冥剣抜刃(エクリプスカリバー)
一度冥府に落ちた事により限りなく死が近い命となったシュラが冥界の力を小宇宙に上乗せし放つ斬撃。
今まで物理攻撃しか無かったが、この斬撃は物理的でない物も斬り裂ける。
ちなみにこの斬撃はハーデスの剣と似たような属性を持ち合わせており、振るった時には遠くにいた星矢も軽いダメージを受けていた。*5



神剣抜刃(エクスマキナ) 使用者:シュラ

シュラ「光速を以てしても全迎撃は「不可能」──ならば更に速くあれ…「第九感覚(ナインセンシズ)発動」(インヴォーグ)超光速度(タキオン)
第九感覚(ナインセンシズ)に目覚めたシュラの業。
光速を超える超光速度(タキオン)の斬撃であり、全方向から無限に続く強攻撃を薙ぎ払った。
ここにも一輝理論の使い手がいたか


神代三剣(エクスカムイ) 使用者:修羅

修羅「──虚無の先に有る──「第『十』感覚(テンセンシズ)発動」(インヴォーグ)──絶対神意識──」
人の姿をした「怪異」と化し、両手両脚を天叢雲剣・布都御魂・天羽々斬で構成された修羅の斬撃。
天叢雲剣を使用した事のある星矢から送られた小宇宙を吸収・増幅し、己の内にある深淵なる力を無理やり引き出し第十感覚(テンセンシズ)を起動している。
神剣で体を構成され既に神体と化してる身ではあるが己一人では起動できず、過去に神剣を扱ったことがある星矢がいたからこそ出来た絶技。
神であるキュクロスプロンテースの業剣断罪を弾き飛ばした。


・無銘・未完の剣技 使用者:エルシド

エルシド「我が剣は未だ完成を知らず──さらに鋭くなる、我が心求める限りな!」
エルシド版のエクスカリバー。
己の両腕を限界まで鍛えているが主に攻撃に使うのは右腕。
極限まで鍛えこまれた右腕は空間はおろか神ですら斬れるほどの斬れ味。
また右腕が刎ね落とされても応急処置を兼ねた小宇宙で剣の形を実体化させている。
エルシドは斬撃を飛ばす事も片腕を失っても血液を刃に変えて放つ事も可能。
空間を渡ってくる相手に血液を周囲に飛ばし血の結界を作るなどの器用さもある。
なお求道者であるエルシド本人は自身の技を未完の剣技と呼びエクスカリバーと呼んでおらず、シジフォスがその生き様を「聖剣(エクスカリバー)」と称賛した。


・ドミネーションラングウェッジ 使用者:イオニア

小宇宙で構成された本を手元に呼び出し、相手の肉体を自らの発した言葉通りに操る技。本の表紙に剣が描かれているという申し訳程度のエクスカリバー要素がある。
「ねじ曲がれ」はかなりエグい。


・エクスカリバー・カリブルヌス 使用者:九頭龍詠斗

詠斗「遍く全てを切り裂く──二対の聖剣を受けるがいい!!」
デミウルゴスの小宇宙を借り両手に宿した二対の聖剣による斬撃。
翔一郎を攻撃したが皮肉にも昔詠斗が得意としていた捌きにより受け流された。




追記、修正は次元を流離う修羅になってからお願いします。


この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 聖闘士星矢
  • 黄金聖闘士
  • 山羊座
  • エピソードG
  • LC
  • ND
  • 聖闘士星矢Ω
  • LoS
  • セインティア翔
  • 車田水滸伝
  • 黄金魂
  • DW
  • シュラ
  • エルシド
最終更新:2024年12月16日 19:28

*1 なおアサシンの時と同様フクロウ姿のまま

*2 これはアテナがクロノスの力を使って行った事らしい

*3 あくまで読者視点ではだが

*4 ちなみに黄金聖衣自体に善悪の判断は無い。無印の頃から正であれ邪であれ強い信念と強大な小宇宙があれば装着者と認めている

*5 これは星矢がハーデスの剣を心臓に受けており、その残滓は今も残っているため