兄妹はじめました!

登録日:2024/08/03 Thu 21:55:06
更新日:2024/08/04 Sun 21:06:20
所要時間:約 6 分で読めます




いわゆるよくいる幼馴染み
だった二人
この日までは

俺はお前が妹だから優しいんじゃないだぞ!

兄妹はじめました!とは、「まんがタイムきららMAX」(芳文社)誌上で2004年7月号から2009年9月号まで連載されていた4コマ漫画作品。
原作は愁☆一樹氏。全4巻。
とある少女に片思いをしていた少年がある日その少女と義理の兄妹になってしまった生活を描いた物語である。
登場人物達がそれぞれ違う人物に片思いしている中で変わらない日々を、そして少しだけその日々からの変化を描いた話……なのだが基本は和やかにコミカルに話が進んでいく。


あらすじ

主人公、高坂茜は幼馴染みである松山葵に恋をしていた。しかし、それは彼の父親も同じだった。
シングルだった茜の父親はある日、葵の母親と再婚をした事で、茜と葵は義理の兄妹関係となってしまった。
シスコンなんだけどシスコンじゃない茜やその友人達を取り巻くどこにでもある物語。


登場人物

高坂茜(こうさかあかね)
主人公。高校3年生。幼い頃から葵に片思いしているしているが義理の兄妹になってしまった不憫な少年。
某野球ゲーム緑髪彼女候補全く同じ名前だが多分偶然。こっちのほうが先だし。
その上、再婚した両親は仕事の関係で家を空けている関係で葵と二人暮らしをする羽目になった。
義理の兄妹と言う事で一歩引いてはいるものの*1、心の中ではまだまだ葵のことを諦めておらず、葵に男が近づくだけで嫉妬をあらわにする。*2
実は葵同様料理部に属しているが、ほとんど参加することがないばかりか本人はそのことを完全に忘れているため幽霊部員状態。朝は弱くなく、その気になれば葵より早起きできるが起こしてもらうためにわざと寝たふりをすることもしばしば。
基本的に家事はほとんど出来ず、葵に任せきり。そんな葵のために高校3年生ながらアルバイトを開始する。
葵と義理の兄妹と言う事は隠しているわけではないが主要キャラ以外にはほとんど知られていないため周囲からは完全にシスコンとして扱われている。
ちなみに意外と勉強が出来たり、モテるらしくバレンタインでは毎年そこそこの数のチョコをもらうらしい。
葵←茜←萌葱

高坂葵(こうさかあおい)
茜の1つ下の義妹。元は幼馴染みであり、「あかねちゃん」と呼んでいた。現在は「お兄ちゃん」呼び。貧乳。旧姓:松山。
幼い頃から母親の教育により、かなりちゃっかりした性格に育っていて兄の茜には容赦なく金銭面で甘えてくる。朝は弱いが兄のために早起きしている。
茜からのアプローチは基本的に回避するか先読みで潰すがたまに受け止めたりもする。とは言え兄からの好意に気付いているかは不明*3
基本的にはツッコミ役だが、前述通り金にがめつかったり幽霊などが駄目だったり茜に対してまあまあ理不尽な言動をしていたりで他人から突っ込まれることもしばしば。
自分から容赦なく物や金をせがむ事は多いが他人から譲られたりする時には妙に消極的になる。
茜から自分への思い以外の他人のアプローチや関係に関しては鋭く、基本的にほぼ全員の人間関係を把握している。
???←葵←茜←萌葱

大山萌葱(おおやまもえぎ)
葵の親友でクラスメイト。かなりアホの子であり、宿題を忘れるのは茶飯事で学校に行こうと家を出て数秒で立ったまま眠ったり、夕立の際に葵を傘に入れずに帰ろうとしたり、弧金や真紅のアプローチに一切気付かないなど少々心配になる少女。巨乳。
茜とは入学式に迷子になった時に助けてくれた時に一目惚れした。*4
頭が弱い事を熟知しているからか母親からは徹底的に教育を受けていることもあり、「母上」と呼んでいる。
何故か真紅に対しては1つしか年齢差がないにもかかわらず、かなり世代差があるように認識している。*5
茜に片思いをしていて茜とお近づきになるためなら葵を平然と利用する場面も。茜が葵に片思いしていることには当然気付いていないが、両者が義理の兄妹だという事は知っている。
茜←萌葱←弧金

大山緑葉(おおやまみどりは)
萌葱の兄で、茜の友人。萌葱ほど危なくはないが、それでもどこでもいくらでも眠るなど若干ナルコレプシーを疑うレベルでよく眠っている。
授業中も大抵寝ているが、茜と同じ店でバイトは出来ている。なお茜同様料理部に所属しているが本人は完全に忘れている。
茜の心情を知っているが緑葉自身も葵の事が好きであり、度々告白しようとしては茜をもやもやさせている。そして最終巻では……
真紅から好かれている事に気付いている節がある。*6
葵←緑葉←真紅

若葉弧金(わかばこがね)
萌葱の幼馴染みで同い年。非常に真面目で面倒見が良く、萌葱のドジや奇行は基本的に彼がフォローしている。*7
無表情というわけではないがあまり感情が表に出ない性格。あまり他人の名前を呼ぶ描写がない。
萌葱に片思いしているが、その萌葱の茜に対する感情を毎日散々聞かされている。*8
ちなみに萌葱に無理矢理入れられたからか料理部の所属で、まともに活動する唯一の男子である*9
作中での人間関係を恐らくほぼ全て把握している唯一の人間。
茜←萌葱←弧金

朝霞真紅(あさかしんく)
茜、緑葉のクラスメイトで料理部の部長。大きなうさ耳に見えるリボンで髪をポニーテールにしている。貧乳。
幽霊部員が二人いるわ、萌葱からは年寄り扱いされるわ、本来フォローしてくれるはずの弧金は大山兄妹にだだ甘だわでかなりの苦労人。
教室でいつも寝ている緑葉の事を何だかんだで気に懸けている内に好きになってしまった。基本真面目で世話焼き屋なのだが緑葉の天然行為には度々ツンデレのような言動をさせられている。*10
エピローグでは大学生になり、ウサギリボンはやめてストレートになった。
葵←緑葉←真紅

嵐山真黒(らんざんまくろ)
2巻より登場した転校生。おっとりした性格で、少女に見える姿をした少年。双子の妹である真白とはよく間違われる。*11
舞台となる町に引っ越してきたが迷子になってしまったところを葵に助けられた。その後茜が落とした財布を届けに来たところで本格的に茜達と知り合うことに。
やや男性恐怖症気味な真白が唯一親しく接する男性でもある。また作中で唯一恋愛関係が存在しないメインキャラとなっている。

嵐山真白(らんざんましろ)
2巻より登場した転校生。真黒の双子の妹。普段は礼儀正しいお嬢様なのだが真黒以外の男性と接すると急に毒舌混じりのツンデレ染みた性格になってしまう。貧乳。
茜が真黒と間違えてセクハラ染みた言動をしたことが初対面だったせいで茜に対しては結構複雑な感情を秘めている。*12
逆に茜とは好対照に優しくしてくれる葵に対しても時折友達関係を超えた感情を見せることがあり、高坂兄妹を相手するとかなりリズムを崩される。
昔、自分を庇って父親が大怪我をした事がトラウマとなって目の前で男性が傷つくことに恐怖を抱いていて、茜が同じような事をした時には泣きながら罵倒した。
茜?←真白→葵?

高坂夫妻
茜の父親と葵の母親。お互い再婚前のパートナーに関しては不明。*13
元々偶然なのか高坂家と松山家は家が隣同士だったため付き合いはあったのだが馴れ初めなどは一切描かれないまま再婚。そのまま仕事の関係で家を離れる。
しばらく出番はなかったが最終巻にてまさかの子宝を連れて帰宅。女の子で名前は(ゆかり)*14
葵の母親は少し葵を打算的に育てすぎたことを反省しており、茜の父親は茜の葵に対する思いを知っている。
「それを知ってて何故結婚した!?」
「息子の恋愛より自分の恋愛優先だろ」

余談

作者の癖なのか、3コマ目は一切台詞がないことが多い。

誌上連載ではエピローグは描かれなかった。


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最終更新:2024年08月04日 21:06

*1 全然隠せてはいない

*2 ほとんど表情には出ないが

*3 最終巻では気付いてそうな雰囲気も出している

*4 その際に昔のラブコメみたいに角でぶつかってる。本人曰くこれが決め手

*5 先輩の時代にもバレンタインってあったんですか?など平然と尋ねる

*6 真紅が奥手のためほとんどアプローチをしないので目立たないが、自分が好いた相手か自分を好いている相手かで悩むシーンがある

*7 萌葱が100%悪い理由で兄と喧嘩してその仲裁を手伝ったり

*8 茜へのバレンタインチョコ作りの手伝いまでやらされているが本人曰くもう慣れたとのこと

*9 後に真黒が来てからは唯一ではなくなった

*10 大抵葵からは苦笑されている

*11 時には性別すら逆に思われる

*12 真黒からは好きでも嫌いでも普通でもない感情と表現されている

*13 本編13年前のプロローグ時点で既に描写されていないが、葵の父親に関しては葵がまだ幼い頃に別れたらしい

*14 茜と葵の二人も由来の1つだが縁を大事にしたいという考えがメイン

*15 今までとあまり変わらないが