登録日:2024/09/09 Mon 21:53:27
更新日:2025/03/23 Sun 22:03:51
所要時間:約 16 分で読めます
以下ネタバレ注意
【概要】
内容を簡潔に言うと、前作『エデンの檻』に『
バトル・ロワイアル』の要素を付け加えてSF仕立てにしたというもの。
「人類を救う救世主となる」という使命を受けて、主人公たちが訳もわからないままに
月に送られ、月の内部に存在するという「神の遺産」を巡ってバトル交じりのサバイバルを繰り広げる。
月を舞台にした壮大そうなスケール、謎に満ちあふれた設定、著名なSF小説のタイトルを使ったサブタイトル、一癖ありそうなキャラクター、
エロいぴっちりスーツなど読者を引き込む要素はあったのだが、前作の悪評が尾を引いたためかわずか3ヶ月で打ち切られた。(以下後述)
【突然の最終回】
「そうじゃない 次回で連載が終わりだからだよ」
「……え?」
前作の二番煎じと言われながらも、一般の読者の目には順調に続いているように見えたが、マガジンSPECIALに掲載されたオマケ4コマ漫画にて
突然主人公が連載終了を宣言。その直後に掲載された回で本当に終了した。
最低限の謎の種明かしをしたうえでまた新しい戦いが始まるという終わり方や、
「またどこか別の雑誌で会いましょう」という作者コメントなど、あまりに唐突な終わり方に全読者は騒然となった。先のコメントから
「作者と編集部が揉めて打ち切られた」という説が定説となっていたほどだった。
思いっきり広げた大風呂敷を畳むことができないことを悟ったのか、山田氏はその後エロ交じりのバトル路線に本格的に移行し、『DEATHTOPIA』『サタノファニ』を執筆することになる。本作のキャラクターの一部も
スターシステムの一環としてこれらの作品に流用されている。
【あらすじ】
近未来、2040年。
九十八密を含む18人の少年少女は目覚めると宇宙船「アーク」の中にいた。平凡な日常生活を送っていた中の突然の展開に皆困惑する。
そしてクリータ教会の最高権力者と思しき人物から、「君たち18人だけが神の遺産を受け継ぐことができる救世主なのだ」と断言され、人類救済のために無理矢理「神の遺産」を探すために月に送り込まれる。
しかし、神の遺産を求める組織はクリータ教会だけではなく、様々な宗教団体・合法非合法問わない組織など多岐にわたり、それぞれが個別に18人の救世主の一人として送り込んでいた。
だれが敵か味方か判らない状態で皆ギスギスとした状態の中、月の裏側に降り立った18人は神の遺産を手に入れるために探索を始める……
【用語解説】
戦争や環境破壊などで人類が滅亡の危機にある中、月にあるという人類を救うための道具「神の遺産」を手に入れるため、クリータ教会を中心に世界各国の協力のもと、予言書の記述に適合する18人の少年少女を無理やり月に送り込む計画。
様々な組織がそれぞれの目的のために神の遺産を欲しており、18人の間で神の遺産をめぐる熾烈な戦いが行われる…はずだった。
本作における世界最大の宗教。球体を十字架状に並べたシンボルマークを持つなど、モデルはどう見ても
キリスト教。
救世主計画のために世界各国を動かしたり宇宙船を作らせるなど様々な分野で影響力を見せている。しかし、密や根津のように計画について知らされていない人間がいるなど、18人全員を補足・教育できなかった甘さがある。
18人を月へ送るために作られた宇宙船。
十字架をイメージした外形で、全長数百メートル~数キロとみられるとてつもない大きさを誇る。これだけ大きいと神の遺産を手に入れた後無事に月を脱出できるのかが気になる
ブリッジや居住区や食糧庫など必要最低限の施設が用意されており、特に個室はそれぞれの私物を持ち込んで元々の部屋を再現している。
巨大なジャイロスコープのような機械が持ち込まれており、6千万年ぶりに月に戻そうとするプロジェクトが陰で動いている。
月の内部を巡回し、侵入者を見つけると容赦なく殺しにかかる警備用のロボット。劇中では等身大で人型のものや、巨大な蜘蛛型のガーディアンが登場している。
ラファエルのように重火器を使えば破壊できる程の耐久性しかないが、弾数も限られるうえに人型の場合は数で攻めてくるため、応戦にも限度がある。
本作の目的である、人類を救うためのアイテム。
手にすることで、強力な超能力を身に着けることができるが、適合しない人間だと拒絶反応を起こして頭が2~3メートルにまで膨れ上がって死に至ってしまう。
【舞台】
言うまでもなく、地球唯一の衛星。
裏側にNASAによって隠蔽されたナスカの地上絵が描かれていたり、内部の空洞に通じる穴があったりと、フィクションで古くから使われた要素が盛り込まれている。
月の表面から地下空間に通じる大穴で、深さは推定1000メートル以上。
本作では
地球空洞説ならぬ月空洞説が取り入れられており、大穴の先には神の遺産が供えられている祭壇が存在している。
1970年頃にソ連の宇宙飛行士がこの縦穴を探索したが、
ガーディアンに襲われたり神の遺産の拒絶反応に遭ったりして全滅し、成果は闇に葬られた。
【登場人物】
18人の救世主
名前の横の数字は各人に与えられたコードナンバー。以下主人公を先頭にコードナンバー順に記述。
古くから伝わる予言書の
「空に18の星かがやく時新たな救世主が生まれる」という記述を受け、
某野球超人誕生からちょうど70年後の2024年9月9日9時9分に生まれた18人の少年少女から構成され、それぞれが自分の所属する組織のために活動している。
18人の家族にはきちんと事態を納得させ保証金も払っているが、密や根津や小夜子は「自分を売った」と愕然とし、特に根津にとっては後の暴走の一因となる。
18人には『バトル・ロワイアル』を思わせる首輪がつけられており、劇中では神の遺産に適合したかどうかの身体状況を逐一チェックされている。
本作の主人公。名前の読みは「百に二足りない」というところから付けられている。
バイト帰りに街中で中学時代の友人とゲームセンターに寄っていたが、気が付くといきなり宇宙船の中にいた。
厭世的かつ人と深く関わりを持つことを嫌う性格で、最初は幸やマリーからのアプローチにも拒否反応を示すほどだった。
強力な念動力の持ち主で、劇中ではその力で自分自身を含め多数の危機を救ってきたが、後述する生い立ちのせいで、本人はこの力を長らく封印していた。
何も知識がないまま月に送られたこともあり、自分の使命に興味を持てなかったものの、アーク内での出来事を通じて、自分の力と救世主計画との関わり合いを知るために自ら歩み始める。
幼少時から念動力を持っていたものの、幼い身ではその力をコントロールすることができず、おもちゃやお菓子など自分が欲しいと思ったものを無意識に大量に引き寄せていた。しかもその中には強力な力で捻じ曲げられたものもあった。
この力を恐れて父親は夜逃げし、母親はこの力を「悪魔の力」と呼んで忌み嫌い力を絶対に使わないように密に教育し、密を友達も作らせずに一人で部屋に籠らせていた。
ある日、ひょんなことから見ず知らずの少年に野球に誘われ、初めてながらも大活躍したことでその少年から「今日から友達だな」と言われるが、その瞬間密の力が暴走して少年を空中に引き上げて締め付け、
瀕死の重傷を負わせてしまう。
この一件で自宅はゴミや石を投げつけられたり落書きをされるなどの迫害をうけ、母は
自殺に追い込まれてしまう。
その後、力をコントロールするために「欲望」を徹底的に抑えることを自らに課し、そのため、人付き合いも表層的なものにとどめるなど人と深く関わらないようにしていた。
物語が続く中で、幸やマリーなど自分を必要とする人がいることに気づくが、密は力の暴走を恐れて心を開けないままでいる。
本作のサブヒロイン?その1。
弱冠16歳にしてオリンピック代表に選ばれる実力のアスリート。幼少のころから予知能力を持ち、予知の中身を夢で見たりメモとして書き写したりしていた。
物語登場時から眠ったままで、密たちが月探検のためにアークを出た後も一人取り残された。
『サタノファニ』にもチョイ役で出演。
オナ〇ー。
……いや、台詞も出番もないこともあり、本作ではこれしか書くことがない。
後に『サタノファニ』で関西弁をしゃべったり、「ワンナイトキラー」と呼ばれる
殺人鬼になるなんてこの頃は誰も思わなかっただろう。
いわゆるショタ系の少年。
サッカーが趣味らしく、自室にもそれらしいサッカーボールが置かれていた。
アンソニーの縦穴の奥底に降り立った際、巡回していたガーディアンに頭に穴が開くほどの蹴りを入れられる……
「古き神の血を受け継ぐこの僕が再び地球を支配するのさ!」
数億年前に遥か宇宙の彼方から地球にたどり着いた「神」の末裔。その血筋ゆえに、ガーディアンの致命的な攻撃を食らっても傷跡もなく回復する能力を持っている。
自分自身が再び神として君臨するという目的を果たすため、自死を装いスティーブと共に暗躍する予定だった。
その一環として、計画の邪魔になるであろう密を牽制するために、怪しげなマントと仮面をかぶってアーク内で密を急襲もした。
「ちょっ……桜川さんやめなさい プライドないのっ!?」
「ごはん食べるー」
女性メンバーではカチュアと並ぶ長身で、アホ毛がトレードマーク。内向的な性格で、猫耳フードを着てよくうずくまっている。
食い意地が張っており、食べるためなら全裸になることも辞さない。
小夜子と仲がいい……というか、よく世話を焼かれている。
『DEATHTOPIA』では幸と一緒に地下アイドルを組んだり、『サタノファニ』ではカルト教団「神聖教団」の戦闘員として活躍するなど、何かと(作者から)優遇されている。
長身で金髪碧眼の人形ヲタ。
いや、これしか書くことが(ry。
台詞や見せ場が全くないこともあり、18人の中では間違いなく最も影が薄い。
黒髪ロングヘアにカチューシャをつけた美少女。
世話焼きな面があり、円・ひよ里・アイシャとよくつるんでいる。
『サタノファニ』では主人公の嫁として確固たる地位を築いているが、本作の頃から
百合っ気はあった。
「ということはオレたちは世界を救う仲間なんかじゃなくて…」
「そうだ 要するにこれは…」
「聖戦 己が信じる神の代理戦争なんだよ」
小柄で白のベリーショートヘアに浅黒い肌に青い瞳というルックス、中東系の名前を持つオリエンタルな雰囲気を持った少女。
3歳の頃にクリータ教会にスカウトされて以来教会の教えに傾倒し、格闘技などの戦闘能力を身に着け、救世主計画におけるクリータ教会の代表として活躍する。
上記の台詞で各々の敵愾心や猜疑心を煽り立てるなど、他人に心を許すことのない冷徹な性格だったが、最終回では小夜子や円、ひよ里と行動を共にするなど少しは丸くなったようだ。
三つ編みで体育会系のいわゆる「
ボクっ娘」。
『サタノファニ』では、神聖教団の幹部として主要人物の一人に名を連ねているが、本作でもバックに神聖教団がいるのかどうかは不明。
都議会議員の三男坊という、偉いのか偉くないのかわからない家柄に育つ。
横柄で誰それ構わずに当たり散らし、そのくせ強者に媚びを売る小物で、ラファエルにケンカを売って返り討ちになって以来、彼の腰巾着になった。
『サタノファニ』では女性化して登場し、(別漫画だが)カチュアとの対決を繰り広げる。
「オレをバカにしたヤツら全員に復讐だァァアアアア!!」
「全ッ人類血祭りに上げてやるァアア!!」
都議会議員の息子といっても実際は愛人との間の子であり、出来の悪さから父や兄からは冷たくされていた。
救世主計画の一環としてアークに送られた後も、ラファエルやマリーや幸などの何らかの後ろ盾がある者・密のような敵と戦える力を持った者を見て、自分には何もないというコンプレックスを膨らませることになる。
密たちがガーディアンと戦っている隙をついて神の遺産を手に入れることに成功、密と同じ念動力の力を身につけた。そして今までの復讐として念力で動けなくしたラファエル達を足蹴にするなどの凶行を働いたが、念動力で自らを動かせる密と戦うことになる。
小物臭が目につくが、彼の場合は小物になるべくしてなったというのが正しいだろう。彼の家族が救世主計画についてどれだけ知っていたかは不明だが、その使命を全く教えていなかったこと、救世主としての教育を施していなかったことなどの不備があったことは確かだろう。
また、このような人間を幼少時にスカウトしなかったクリータ教会も「神の遺産に適合すればあとはどうなっても構わない」という無責任さを露呈したことになる。
実際、彼は地球に帰ったら自分の父や兄、「教会のジジイ」の首を飛ばすと宣言するほどだった。
本作のメインヒロイン。
アーク内で目覚めた後、密と積極的に話すことが多く、床下の穴に転落して先述のジャイロスコープに巻き込まれそうになった時に彼の力で助けられて以降、徐々に距離を縮めていく。
救世主計画の使命を聞かされ、密に涙目で縋り付く弱さを見せるが、直後に玲音のメモ帳の「福寿に気を付けろ」という予知を読んで密は態度を硬直化する。そして幸に素性を問いただした……
『DEATHTOPIA』では円と一緒に地下アイドルとして活動し、一定の人気を得ていた。
「私は国際連合から派遣されてきました 国連エージェントの福寿幸です」
生まれて間もなく国連事務総長に引き取られ、国連の代表として救世主計画に参加する。そして世界各国の平和維持を司るものとして、神の遺産が平和に役立てることができないかと目論んでいた。
3歳の頃から救世主として宇宙に出るための体力や知識を身に着けるための特訓に追われ、家族愛に恵まれていないこともあり、同じ日同じ時に生まれた他17人の救世主には「誰も死なせたくない」という特別な親近感を持っている。
密の超能力についても以前から知っており、自分が命を救われたことで素直に「世界を救う素晴らしい力」と称賛して、改めて密に協力を申し出る。
密はその過去から協力を拒んでいたが、それでも彼女が積極的に近づいてきたことで徐々に心境が変化していった。
「キミはイイヤツだ 死んでほしくない」
「「台無し」なんて寂しいこと言うなよ……」
メタボ体形。
父親が新聞記者で、表裏含めた社会情勢や科学知識にも詳しい博識の持ち主。
根津と同じようにラファエルの腰巾着になるが、根津とは違い彼への興味と友情をもって接している。
自分たちを助けてくれた密にも純粋に感謝の意を表明するなど、男性陣の中では一番の良識派。
「オレァ機械が好きでね 中国じゃ機械工学を勉強してた」
「後ろから見てていいかい?」
「…好きにしろ」
中国出身で、機械工学を専攻している。そのためかアーク内の壁などの構造、月面車の構造に興味を持って調べようとした。
以前から翼と交流があり、彼の野望に協力している一方、スティーブもまた先述の巨大なジャイロスコープと関わりがあるらしく、それを月へ運ぶ役目を担っていた。
無口な性格で他人と関りを持とうとしないが、密を見ると不気味な笑みを浮かべるなど、彼に対して謎の執着心を持っている。
彼こそが、先述した密を野球に誘った後、密の力が暴走して瀕死に追い込まれた少年。
過去の復讐が目的なのかどうかその真意は不明だが、最終回で密に対して友達になろうと改めて誘いの手を差し伸べる。そして神の遺産を用いて手に入れた念動力で密に戦いを挑む。
本作のサブヒロインその2。
イギリス出身のロリ少女。通称
「マリー」。その外見から密は小学生だと思い込んでいた。
ラファエルや根津を「クソマフィア」「クソメガネ」と呼んだり、初対面で自分を小学生扱いした密を「ジャップ」呼ばわりするなど口は悪いが、一度心を許した人間に対しては(利用することも含めて)積極的にアプローチを企てる。
アーク内で、密を強引に自分の騎士にしたことをきっかけに、徐々に距離を縮めていき、幸とはいいライバル?となる。
「神の遺産を手に入れるのはアンタじゃないわ クソマフィア」
「大英帝国王位継承権第4位 マルグリット・W・ウィンザーよ!」
れっきとしたイギリス王室の出身で、かつては優しい両親やかけがえのない国民に囲まれ、何不自由のない幸せな日々を送っていた。
しかし2034年、アイスランド・ラキ火山の噴火によりヨーロッパ全土が打撃を受け、さらに伝染病の悪化により両親は死亡、マリーは成長が10歳で止まるというダメージを受けた。
国が壊滅的な状態になって憔悴していたところにクリータ教会にスカウトされ、武器の扱いなどの戦闘能力を身に着け、国を救う救世主としての使命を担うことになる。
『エデンの檻』の
矢頼光一に似ている…というより、スターシステムとして出演する際に名前を変えたというのが正しいか。
ロングサイズの数珠を携え十字架のイヤリングをつけ、曼荼羅図を貼った自室でお経を唱えるなど無国籍風なイメージを与えるが、台詞はおろか見せ場が全くないため、詳細は不明。
左目を前髪で隠している、鬼太郎風ヘアスタイルの少年。
扉絵では大きめの長剣を手にしたり、自室の浴槽で風水をチェックしていたが、詳細は(ry。
「オレの神は金と女だ 神の遺産はオレがいただくぜ」
「このベスティアファミリーのラファエル様がな」
シチリアマフィア「ベスティア・ファミリー」の御曹司。通称「ベスティア家の悪魔」。
容貌こそ女性っぽいが、全身に無数の傷跡を残し、いざとなれば容赦なく人を殺すという残忍な性格。
肉弾戦はもちろんのこと、重火器の扱いにも長けているなど18人の中ではトップクラスの戦闘能力を持つ。それゆえに周囲から恐れられ根津や万年は進んで彼に降り、敵意を抱いたマリーは対抗できる存在として密に目を付けてラファエルと戦わせようとした。
アーク内の食堂で密に至近距離で発砲した際に密が(自身の力で)銃弾を逸らしたことで彼に興味を持ち、色々とちょっかいをかけるようになる。
月面車で移動中に隣に座った密の脚を踏んづけたり頭突きを繰り返した時には、密も「意外と子供っぽいことするな」と呆れていた。
『サタノファニ』では連載後半で女性化して登場する。
その他
ホログラムを使ってアーク内の18人に救世主計画の指示を与えた人物。推定70代以上の年齢。
「猊下」と呼ばれていたことから教団のトップにいることは間違いないのだが、氏名・役職名については一切明らかになっていない。
先述の神の遺産の拒絶反応を受けて死亡した宇宙飛行士の写真を持っており、月の内部構造や神の遺産の実態などはある程度知っていた様子がうかがえる。
そして滅亡の危機にある人類を救うため、世界的プロジェクト『救世主計画』を企画した。
「こんな力を持って生まれてきたせいで他の子が普通に持ってる大切なものを2つも奪われてしまった」
密の念動力に恐れをなして父が逃げ出した後、密を一人で育てており、その力を恐れるあまり、宗教にはまったり自宅にお札を張り付ける奇行に走り、密にも一人で引きこもるように命じていた。
先述の少年を瀕死に追い込んだ事件の際、密に上の台詞をつぶやき、自分の名前「ニタラズ」と同じになったことを嘆いていた。
その後、先述の通り周囲からの迫害に耐えられず風呂場で手首を切って自殺した。
「18人のwiki籠りたちよ アニヲタwikiでの追記・修正は命懸けとなるだろう」
「80億のアニヲタのためその身を捧げてほしい」
「エイメン」
- 前作のエデンの檻が色々と投げっ放しで終わった後に始まったわけで「これ纏めきれずに打ち切られるだろ…」って思った読者は結構多かったらしい -- 名無しさん (2024-09-10 00:37:03)
- マガジンの夢野カケラかこいつは -- 名無しさん (2024-09-10 06:23:08)
- なんで今さら?と思ったら2024年9月9日だからか -- 名無しさん (2024-09-10 11:00:47)
- まあエデンが完璧に投げっぱなしの打ち切りだった時点でこの作品の末路はオタッシャ案件という訳で… -- 名無しさん (2024-09-10 12:04:27)
- 連載時は2024年なんて遠い未来のことと思っていたけれど、今振り返るとあっという間でしたね。 -- 名無しさん (2024-09-10 21:02:27)
- いま見ると『サタノファニ』で大いにハジけるまでの前段階って感じが 最終的に成功 -- 名無しさん (2024-09-15 20:30:49)
最終更新:2025年03月23日 22:03