SCP-3994-JP

登録日:2024/11/19 Tue 19:09:19
更新日:2025/04/05 Sat 18:19:24
所要時間:約 4 分で読めます



SCP-3994-JPとは、怪異創作コミュニティサイト「SCP Foundation」に登場するオブジェクトの一つである。
項目名は「地球は青かった」。
オブジェクトクラスは「Keter」。


特別収容プロトコル

SCP-3994-JPの特別収容プロトコルは『宇宙開発機関にSCP-3994-JPの存在がバレたら潜入エージェントがレベル2箝口手段で隠蔽してね』というだけのかなり受動的なものになっている。
「おいおい、Keterクラス相手にしては脇が甘すぎないか?」と疑問を持つかもしれないがそもそもSCP-3994-JP自体にそこまで危険性は無く、「収容困難」が故のKeter分類である。収容困難故のKeter分類と聞いてSCP-1010-JPを思い出す財団アニヲタ支部職員もいるかもしれないがだいたい同じ経緯。


概要

SCP-3994-JPとはオゾン層の内側に存在し、地球を覆っている大気層である。
そりゃあさしもの財団と言えど地球全土を覆う大気層なんか収容できるわけない、納得のKeter分類である。現在地球以外でこの存在が確認された事例は無い模様。

SCP-3994-JPの異常性は二つ。

一つ目は反ミーム性を持った未知の物質で構成されていること
「収容困難が故のKeter」と述べたが、元からSCP-3994-JPは誰にも知られずに地球を覆っているので、そもそも財団側が何かする必要も無い。隠蔽のための特別収容プロトコルがえらく簡素だったのもこの性質が由来。

二つ目は地表面から宇宙空間に向けて影響を与えうる様々な性質を無効化すること
地球表面から放たれた異常存在含む様々な効果*1は宇宙空間を出る前にすべて無効化される。

要するにSCP-3994-JPとは『地球をすっぽり覆う認識できない異常性カットカバー』というわけだが、考えても見てほしい。


  • ①財団世界には4Pixelシャイ野郎のように見るだけ知るだけ関わるだけで異常性を発揮する化け物がウジャウジャいる。
  • ②ソイツ等の中には例え100km以上離れた地点からの観測であっても影響を及ぼす物だってあるはずだ。
  • ③そして財団の尽力あってなおSCiPは地球全土に野放し状態。
  • ④そんな地球を宇宙から見たら一体どれほどの異常効果をその身に受けることになるのだろうか。

そういった宇宙開発競争において本来起こっていたはずのヴェール崩壊を未然に防いでいたのがSCP-3994-JPであったのだ。見えない・感知されない・異常存在を隠す と三拍子揃った財団にとってこの上なく都合の良い代物なのだが、SCP-3994-JPは自然発生的に生じた物であり実は第一発見者は財団では無い。


発見経緯

SCP-3994-JPを最初に発見したのは「S・ナクサス」という地球外生命体である。現在財団はS・ナクサス達とは友好関係を築いており、インタビューにも答えてもらっている。会話内容をざっくり掻い摘むと

  • ナクサス達は我々人間よりも技術が進んでいていわゆるUFOで宇宙探索をしている
  • 宇宙探索で一番危険なのはスペースデブリ衝突でも墜落でもなく実は知的生命体の住む惑星を視認することである
  • 知的生命体が住む惑星は特殊なフィルター無しで見ると原因不明の体調不良、謎の身体発火、発狂などが起こり基本碌なことが起こらない
  • コレはおそらく星自体というよりそこに存在する生命、機構、怪異、地理その他様々なモノが持つ異常性によるものだろう
  • だからフィルター越しの灰色な星しか見たことのないナクサス達にとって肉眼で見られる青い地球には大きな感動と衝撃を与えられた

とのこと。


余談

SCP-3994-JPの恩恵を受けるのはなにも宇宙飛行士や宇宙人だけでは無い。日々を地球で生きる一般人にも恩恵があるのだ。
ピンと来た人もいるかもしれないがそれは地球の衛星写真。衛星写真を通してこの地球を青い生命の星として認識できていることもまたSCP-3994-JPが異常性をカットしてくれているお蔭なのである。
普通の日常を人知れず支えておりこれからも支えていく存在、そう考えると我らがSCP財団ともどこか通じるものがあるかもしれない



追記・修正は知的生命体の住む星を目視しながらお願いします。




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  • ponhiro
最終更新:2025年04月05日 18:19

*1 ミーム影響、反ミーム影響、認識災害、記号災害等