登録日:2024/11/29 Fri 14:41:00
更新日:2025/05/31 Sat 00:50:07
所要時間:約 11 分で読めます
『むちむちポーク!』とは2007年に稼働開始した縦スクロール弾幕系シューティングゲーム。嘘だろ
開発はCAVE、販売元はAMI。
【概要】
過去に「
バトルガレッガ」などを手がけた元RAIZINGのプログラマー、YGWこと矢川忍氏が
鋳薔薇シリーズに続いて本作にも関わっている。
イベント限定バージョンとして「
ピンクスゥイーツ 〜鋳薔薇それから〜」のボス達が襲来する特別版も稼働した。この縁で、家庭用移植版も「ピンクスゥイーツ」とのセット移植だった。
イメージソングは内藤那津子が歌う「むちぽーきゅ!」。
イベントでむちむちブルーのコスプレで歌ったのだが、一緒に社長(メタボ)もコスプレで踊った。
【ストーリー】
ブタから進化した知的生命体が住む惑星イベリコの将軍「ポークフィレ」は、『地球におけるブタ肉普及率の視察』という名目でブタ肉シェア率No.01を誇る福多塚市・福多塚町へと来訪する。
そして地球のブタ肉を味わうべく焼肉店「福多苑」を訪問するが、その店ではブタ肉を取り扱っていなかった。この事について尋ねるも、「冗談キツいっすよ」といわんばかりの笑みを浮かべ、牛肉を勧めてくる店主の姿に将軍は激怒。
更に3人の少女たちこと「原外 桃」「肩口一久青」「宗黄らふて」が牛肉を追加注文した姿を見て、なにかが -ぶチッ- とキレちゃった将軍は、乗ってきた宇宙船で焼肉店を無理やり吸い込んでしまう。
そして3人の少女たちを地球人総ブタ化計画の尖兵としてブタ人間に変え、イベリコ星製最新戦闘自転機「ケッタマシィーン」を与えて街の爆撃を命じるのであった。
こうして、ポークフィレ将軍の手先『むちむちポーク』となってしまった少女たちと、
豚塚町の誇る最新鋭兵器搭載の防衛基地との壮絶なドンパチが始まった。
町に配備された防衛兵器を破壊し、作戦は順調に進んだ…かと思いきや、なんとケッタマシィーンに搭載されたAIが暴走!イベリコ星の兵器や将軍の配下をも巻き込んで大暴れしてしまうのであった。
果たして福多塚町の、そして3人の運命やいかに!?
【キャラクター】
福多塚市立福多塚高校1年生。年齢は15歳。剣道部のマネージャーでもある。
趣味は食べること。「ダイエットは明日から。」と毎日宣言しているが、「両親は太っていないので自分もきっと太らない、いや太るわけない」という何の根拠もない自信から、「ダイエットするぐらいなら、むしろ食べなきゃ!」という勘違いに至っている。
たまたま先輩の一久青が実家の焼肉屋に食べに来ていたのに便乗して一緒に食べていたところを事件に巻き込まれ、むちむちポークの一員、「むちむちピンク」にされてしまった。ちなみに父親は福多苑の店主。
福多塚市立福多塚高校2年生。年齢は17歳。決まった部活には所属していない。
運動神経はそれなりに良く、複数の部を掛け持ちしている。
太りやすい体質と大きすぎる胸を気にしているため毎日ダイエットに励んでいるが、運動した後のご飯がおいしすぎて腹十六分目まで食べてしまい、ちっともダイエットになっていないらしい。最近のマイブームはソフトボール。
公園で泣いていたらふてを連れて、仲の良い後輩の桃と福多苑に焼肉を食べに来ていたところを事件に巻き込まれ、「むちむちブルー」にされてしまった。
福多塚市立福多塚中学校1年生。年齢は12歳。
父の仕事の都合で最近福多塚市に引っ越してきた。両親共働きの鍵っ子。
東京に少々歳の離れた兄がいる。
まだなれない土地とやり切れない寂しさに襲われ、公園でベソをかいていたところを一久青に発見される。
一久青は「肉を食べれば元気になるよ~」という謎理論で、半ば強引にらふてを焼肉屋へと連れて行くが、
実はそんな寂しさも吹っ飛ぶほどの肉嫌いってんだからもう…やめてー。
上記の2人と同じく事件に巻き込まれ、「むちむちイエロー」にされてしまった。
ポークフィレ将軍が「こんなこともあろうか」と用意していた小型戦闘自転機。
「こんなこともあろうか」の「こんなこと」とは、地球の知的生命体がブタをルーツとしたものでなかった場合、その知的生命体とブタの関係が悪かった状態を考慮してのことである。
イベリコ星において、最も誇り高き「ブタ」の形状をあしらった、ポークフィレ将軍デザイン監修による、またとない逸品である。攻撃は、操縦桿先端についているAIの「ポークヘッド」が全て行う。
まだ試作の段階でろくにテスト飛行もしていないので、どういった不具合が起こるかわからない。そしてなぜか、ちょっとガラが悪い。
機体ごとにポークヘッドの性格も異なる。
むちむちピンクの機体「P-01」は機械的で敬語も使うが、リアクションをとることもある。
むちむちブルーの機体「B-02」はちょっと高圧的。
そしてむちむちイエローの機体「Y-03」は女性口調かつ、ケッタマシィーン3機の中でAIが最 も 凶 暴 。らふてェ…
ポークフィレ将軍護衛室に務めている、ポークフィレのお世話係。
メンバーは「ウィング軍曹」「サーロイン少佐」「ラム准尉」「サクラ少尉」の4人。
むちむちポークの3人が逃げないよう監視していたり、信用しないで襲い掛かってきたり、むちむちっていうのが気になってたりする。
なお彼らはイベリコ星の住人ではなく、他惑星からイベリコに出向してきている人たちである。
「いかに豚の町とはいえ焼肉屋が牛肉出さないでどうすんの!ていうかどうせみんなカルビなんでしょ?」がモットーの42才男性。
ブタ肉至上主義のポークフィレ将軍にいつもの牛肉トークで接客し、全宇宙を超越したかどうか分からないほどの怒りを買う。
働き者で気のいいオッチャン。オッチャンいうな。
【システム】
操作は1レバー+3ボタン。 8方向レバーで自機の移動を行う。
YGW謹製STGらしく今回もガレッガライクだが、ランクゲーっぷりはいくらか抑えめ。
Aボタン:ショット
前方にショットを発射。ボタン長押しでオート連射も可能。
Bボタン:ラードアタック
「ラードゲージ」を消費して強力な攻撃を放つ。ラードゲージがなくなると威力の低い貫通ショットとなる。ラードアタック中は自機と「オプトン(オプション)」が合体する。
ちなみにAボタンを押す事で合体を解除可能。
Cボタン:ボム
ボムブレムを1つ消費して「ポーク召喚ロボ」を呼び出す。
召喚時のカットインに加えて、
ぽぉぅく空間 カラ 引キズリ込ムぇ
※こちらはボムの方になります。
という余りにもぶっ飛んだ文章が出てくる様はある意味必見。
ボムブレムは、地上敵をラードアタックで倒すと出現する「ボムブーハム」を回収して、「ボムブーゲージ」を最大まで貯めると1つ手に入る。ストックが無い状態かつボムブーゲージが余っている時にCボタンを押すと、低威力の「プチボンブァー」を発射する。
【自機】
ゲーム開始時に3人の中から選択する。ショットは全機共通で前方集中型。
パワーアップ時に装着されるオプトンとラードアタックの性能に差がある。
オプトンは拡散範囲型のショット、ラードアタックは巨大チェンソーによる攻撃。
平均的な性能で、癖がない。
オプトンは追尾効果のあるドリル、ラードアタックも巨大ドリル。
追尾性能のおかげでボスのパーツを剥がしやすく、稼ぎ向き。
オプトンは敵に当たると反射するショット、ラードアタックは弱めの追尾性能を持つ巨大バズソー。
ショットの性能に癖がある反面、ラードアタックの攻撃範囲が広いという利点も。
【アイテム】
空中敵をショットで倒すと出現。回収するとオプトンが装着され、自機がパワーアップする。
敵をショットで倒すと出現。回収するとラードゲージが貯まる。
オプトン合体中に取るとスコアになる。
地上敵をラードアタックで倒すと出現。回収するとボムブーゲージが貯まる。
ボムブレムとボムブーゲージがMAX状態の時に取るとスコアになる。
残機が1つ増える。
スコアアイテム。取り続けるとスコアが増える。最大1万点。
ラードアタック解除時に吸い込みが発生するというのは忘れられがち。
【ステージ】
全5ステージ、2周エンド(突入条件あり)。
2周目に突入するには、1周目をノーミスでクリアする必要がある。
ただし、基板の「player counts」の設定において、
- MULTIPLY(ストック無制限)
- INVINCIBLE(無敵)
のいずれかに設定していると、条件を満たしても2周目に突入出来ないので注意。
また、2周目限定の真ボスなどは存在しない。
あとアケ基板で2周目に突入した場合、電源を切るまで以降のプレイが全部エブリエクステンドでなくなるというバグがあるらしいので、2周目を見てみたいのであればコマンド入力でHARAHARAモードへ切り替えることを推奨する。
ボス:ウィング軍曹
搭乗機名:ターキー・パストラミ
「クックックッ。速やかなる任務執行。お見事だわ。さ、帰りましょ。」
↓
「きゃぁっ!ちょっとなにすんのよ!!人間の分際で!コケケッ!」
鶏から進化した種族。豚の形をしたマスクを着け、オカマのような口調で話す。
ボス:サーロイン少佐
搭乗機名:ビーフストロガノフ
「ウィング将軍から連絡がない。お前ら知らないか!?」
↓
「あるじと同じブタとて、容赦はせぬ!牛も負けてないのだ!いざ!!」
牛から進化した種族。彼の乗る戦車は他のボスに比べて敵弾がかなり多く倒すには各装備を順番に破壊しなくてはならない。加えて厄介なことに武装が格納式のため長期戦になりがち。ちなみにむちむちポークを命名したのは彼。
ボス:ラム准尉
搭乗機名:シュウパウロウ
「あのぅ…、これ以上人間減らさないでくださぁい…。」
↓
「ポーク星にした時にぃ〜、住人いなくなっちゃうじゃないですかぁ!」
羊から進化した種族。小柄な外見や声優からして子供だと思われる。ゲーム中でのイラストではサクラ少尉の腕を掴んでどこか怯えており、難易度と本人の口調からあまり強さを感じない。毛皮が自慢。地球人全員を豚にしたら誰が住人になるのか心配している。
ボス:サクラ少尉
搭乗機名:バサシ・シオ/バサシ・ショウユ
「ヒンヒンヒン。おいたが過ぎるぞ。さぁ、大人しく帰るんじゃ!」
↓
「ブヒン〜!? ではそのむちむちっぷりで、ワシの“すりむぼでぃ”に勝てるかな!?」
馬から進化した種族。昔気質で、スリムな体を誇る。
ラスボス:ポークフィレ将軍
搭乗機名:ハモンイベリコ
「この私にハムかうの!?コブタちゃぁんのくせにぃ!!」
↓
「こっ恥ずかしいカッコウしてる割に…、な〜かなかやるじゃないの!」
側近の部下と共に、地球でのブタ肉普及率を視察しにお忍びで地球に来た。
が、ブタ肉の価値が牛肉に負けていることに腹を立て、全人類完全総ブタ化の鉄槌を下すべく動きだす。
ポークフィレを始めとするイベリコ星の知的生命体は、「ブタを食べること」を禁忌とそして考えず、むしろ捕食した者の活力になるという考え方で「この世で最も最も誇り高い事」だと思っている。
座右の銘は、「死してトンカツ揚げるのもあり」。
追記修正は牛肉を食べながらお願いします。
- 「ケッタ」は名古屋弁で自転車の事ね -- 名無しさん (2024-11-29 18:30:53)
- 見てすぐにわかるご乱心シリーズ。しかもCMは牧場とコラボした内容というカオスの権化 -- 名無しさん (2024-11-29 18:52:07)
- たぶんYGWゲーで一番好き。ノリ含めて。遊びやすいから割とオススメしたいタイトル -- 名無しさん (2024-11-30 00:08:33)
- なお初期タイトルはぷっちんポーク!。真ん中が危険じゃねーか!と言われてむちむちポーク!になった -- 名無しさん (2024-11-30 00:36:05)
- どんだけ豚肉キメればこんな企画思いつくんですか? -- 名無しさん (2024-11-30 00:47:26)
- 主人公のキャラデザは微妙に時代が早すぎた…改めて見ると10年くらいむちむちぶりを先取りしてる -- 名無しさん (2024-11-30 09:33:21)
- 昨今のムチムチブームに乗っかって再評価されねぇかな… -- 名無しさん (2024-11-30 12:01:48)
- Xboxストアの発売終了後、再び家庭用にYGWゲーが帰る日は来るのか… -- 名無しさん (2024-11-30 14:28:31)
- 太くていいですね -- 名無しさん (2024-11-30 14:59:34)
- ずっと豚が食べられてるから怒ってるんだと思ってた…… -- 名無しさん (2024-11-30 15:22:21)
- ↑某鮭の怪人みたいな理屈だもんなぁ -- 名無しさん (2024-12-01 02:47:05)
- ブトゥームの方では「むちむちビーフ」なる焼肉弁当の差し入れがある -- 名無しさん (2024-12-01 03:47:26)
- ↑一番上 「ケッタマシン」は尾張や三河どころか中部地方全域に散らばっているらしい(※CBC調べ) -- 名無しさん (2024-12-01 12:38:34)
- イベリコ星人の価値観を我々に例えると「ヒトの祖先となったとされる種の猿食文化を『サルが繁栄するに至った英知を獲得する御業』として神聖視し、国ぐるみであらゆる知的種族への猿食文化への同化・教化目的の侵略を行おうとする宗教国家」とでもいうところになるのか……?発想カッ飛びすぎでない? -- 名無しさん (2024-12-01 13:55:03)
- ケイブの病気っぷりが全面に出てる作品(褒め言葉) 公式サイトも「福多塚町公式サイト」って体でそれっぽくしているこだわりよう -- 名無しさん (2024-12-02 22:13:56)
最終更新:2025年05月31日 00:50