登録日:2025/01/01 Wed 01:25:28
更新日:2025/02/15 Sat 23:21:43
所要時間:約 8 分で読めます
幸せになる方法はね、実に簡単だ。幸せも不幸せも、心次第。
そして心は、好きに変えられるのだから。
出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS
■概要
CV:山崎たくみ
世界樹ユグドラシルから生まれた存在であり、その半身でもある神。
それを示すかのように、枝を広げた巨木のような真の姿を持つ。
8部に登場したラタトスク、フレスベルグ、ニーズヘッグ、エイクスルニル、ヘイズルーンの父親。
ラタトスク達にそれぞれ別の任務を与えており、その任務を遂行した後には自害するように命じている。
残酷な人物ではあるが、ラタトスク達によればかつては親として、癒し手として優しくしてもらっていたという。
元ネタは北欧神話に登場する「ユグドラシル」の別称。
■本編
7部での戦いを経たアスク王国・エンブラ帝国の両国念願の和平調印の儀に、ヘンリエッテの姿を借りて
アルフォンス達の前に現れる。
彼は人の心に入り込む力を持っており、対象が自身を認識するだけで憑依が可能になるという。それを利用し、アルフォンス達が知らぬ間にヘンリエッテに操ることで瀕死状態に追いやる毒を飲み込ませた。
ヘンリエッテの毒を解毒する方法を得るためにユグドラシルに入り込んだアルフォンス達がエイクスルニルの相手をするように仕向けさせ、警戒がそちらに向かっている間に今度はエクラに毒を打ち込み、その身柄を奪う。
それは、九の世界の神々に匹敵するほどの力を持つ召喚師に異常なまでの期待をかけ、ある「願い」を実現するためだった。
■レーラズの「願い」
エクラに毒を打ち込み、身柄を拘束してまで叶えさせたかった彼の「願い」、それは死した自分の家族を蘇らせること。
それも異界の同一人物を「召喚する」のではなく、そのままの形で「生き返らせる」というのである。
だがエクラはあくまで召喚士。召喚の力は持ち得ていても、死した者をそっくりそのまま蘇らせる力など持ち合わせていようはずもない。
だがレーラズは「召喚師なら死者を蘇らせることができる」と、何かに取り憑かれたかのように妄執していた。
彼がこんな願いをした理由、そして彼が残虐に染まった理由は、彼の過去に理由があった。
+
|
彼の過去、8部ストーリーネタバレ |
かつて、「癒し手」として数多の世界に住む人々を癒やし続けていたレーラズとその子供達は、自分達の役目に誇りを持ちながら幸せに暮らしていた。
あるときレーラズはある国の王が病にかかり、その「癒し」を行うことになった。
だがその王は気に食わないだけで誰かを処刑し民からも死を望まれていた程に憎まれる暴君であり、子供達は不安に思っていた。
レーラズは相手が悪だろうと癒し手として公平であらねばならないと、子供達が心配しないよう笑顔を向けながら王の元へ向かっていった。
そして王の病を無事癒すことはできたが、強欲なその王はレーラズの力に目を付け不老不死になろうと目論み、
家族を連れ込んで人質にし、「自身を不老不死にできなければ子供を一人ずつ殺す」とレーラズを脅し、言いなりになるように仕向ける。
レーラズは王の望みを叶えることはできなかった。癒しはあくまでも癒し。不老不死とは全くの別物なのである。
彼の力をもってすれば、この王をどうとでもすることは出来た。しかし、「癒し手」である以上人を傷付けることは出来ない、それを見抜かれ逆手に取られたのである。
酷く追いつめられた彼はとうとう「癒し手」である事をやめ、心を操って自害するように仕向け、子供達を返せと要求する。
しかし、逆に死を目前にすることになった王は残酷な事実を突きつける。「子供達は連れてこられた最初の日、既に処刑していた」と……。
これらの経緯からレーラズはかつての優しさを失い、いかなる手段をもってしても殺された家族を取り戻したいと望むようになったのである。
|
なんとしても家族を蘇らせたい彼は、アルフォンス、シャロン、アンナに召喚師に撃ち込んだものよりもずっと強力な毒を流し込み、エクラを揺さぶる。
仲間が死ぬような危険にさらされれば、召喚師はもっと必死になり、必ず自分の願いを叶えてくれると思っていたのだ。
ラタトスク達5人は、彼の本当の子供ではない。
彼らはかつて死にかけていたのをレーラズによって傷を癒され、記憶を含めた偽の心を植えつけ、偽の家族を演じさせられていたに過ぎなかったのである。
そのためレーラズは彼らを本物の家族を取り戻すために必要な「代用品」としか見ておらず、はじめから愛してもいなかった。
偽の家族を演じるために愛しているように見せつつ、用が済んだら心ごと引き抜いて打ち捨てる……そんな残虐な行為を彼はあれからずっと繰り返していた。
元々が既に死にかけていたのだから、例え心が元に戻ったとしても、その後に待つのが何であるかは想像に難くない。暗殺任務が終えたら自害するように命じていたのもこのためである。
エイクスルニルはその事実を知ってから、レーラズと距離を置き、他人行儀にしていた。
■正体
更にエイクスルニルはもう一つ、彼についての重大な真実を知っていた。
ラタトスク達が本物でないのと同様に、レーラズもまた、本物ではなかったのだ。
絶望し未来を見出せなくなった彼は、自害を選ぶ前の本物のレーラズが世界樹の枯れ枝に心と力を植え付け、分身を作ったのである。
アルフォンス達の前に敗れた「分身」の彼は、アルフォンスからその事実を告げられるとそれを否定する事無く、腑に落ちたかのように受け入れる。
そして、心を捨てさせたフレスベルグとニーズヘッグに心を再び与え、これまでに毒を与えてきた全員の毒を中和するための薬を残し、永遠の眠りにつけることに安堵し、消えていった。
しかし、未だ疑問の残る部分がある。それは、レーラズらユグドラシルに和平妨害等の行為をさせたのは誰か、という事。
第8部10章の中では、レーラズは何者かから望みを叶えてもらえる代わりに、これらを実行したことが示されている。
だが、それが何者かは示されていない。
目星のつきそうな者はいるにはいるが、それが正しく判明するのは9部以降となるだろう。
■性能
私はレーラズ。【癒し手】の長。【葬り手】の長。どの私がお気に召すかね?
出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS
第8部終了後の2024年11月末に闇の神階英雄としてニーズヘッグとともに実装。
無属性の重装獣ユニット。ニーズヘッグも重装獣であり、その後のクリスマス
フォデスも含め重装獣が種類を増やした。
武器スキルは『心の葬り手の枝』。
奥義が発動しやすい(発動カウント-1)
ターン開始時、自身のHPが25%以上なら、最も近い敵とその周囲2マス以内の敵の守備、魔防-7、【パニック】、【混乱】(敵の次回行動終了まで)、
かつ最も近い敵とその周囲2マス以内の射程1の敵の中で最も守備が低い敵と射程2の敵の中で最も守備が低い敵に【囮指名】、反撃不可の状態異常を付与(反撃不可の状態異常は敵の次回行動終了まで)
戦闘開始時自身のHPが25%以上なら、戦闘中、敵の攻撃、守備が戦闘開始時の自分の魔防の20%+6だけ減少、敵の最初の攻撃前に自分の奥義発動カウント-2、自分が受けるダメージ-魔防の20%(範囲奥義を除く)、
かつ、敵の奥義による攻撃の時、さらに自分が受けるダメージ-魔防の20%(範囲奥義を除く)、戦闘後、7回復。
ターン開始時、竜、獣以外の味方と隣接していない場合化身状態になる(そうでない場合、化身状態を解除)
化身については他の重装獣と同じ。
Aスキルは『攻撃魔防の共栄』。
化身状態になる能力を持っていれば、下記の条件を満たした場合でも化身状態になる
(条件:「周囲2マス以内に竜、獣の味方がいる場合」、または、「周囲1マス以内の竜、獣以外の味方が2体以下の場合」)
飛空城防衛時の敵軍1ターン目開始時、化身状態になる条件を満たしていれば、化身状態になる
自分が化身時、または、敵から攻撃された時、戦闘中、自身の攻撃、魔防+8、敵の攻撃、守備の強化の+を無効にする、戦闘後、自分は、7回復
Bスキルは専用の『世界樹の半身』。
自軍ターン開始時および敵軍ターン開始時、敵同士で2マス以内にいる敵の攻撃、守備-7、【不和】を付与(敵の次回行動終了まで)
戦闘中、敵の攻撃、守備が減少、減少値は、マップ上の【不和】が付与された敵の数(戦闘相手を含む)✕3+5(最大14)、
自分が与えるダメージ+自分の魔防の20%(範囲奥義を除く)、自分は絶対追撃、かつ奥義発動時、敵の奥義以外のスキルによる「ダメージを〇〇%軽減」を無効
Cスキルは『縄張り・守護』。
射程1の敵は自分の周囲3マス以内へのスキル効果によるワープ移動不可
射程2の敵は自分の周囲4マス以内へのスキル効果によるワープ移動不可(いずれも、すり抜けを持つ敵には無効、制圧戦の拠点等の地形効果によるワープ移動は可)
周囲3マス以内の味方は、戦闘中守備、魔防+4、守備、魔防の弱化を無効
周囲3マス以内に味方がいる時、戦闘中、自身の守備、魔防+4、自身の守備、魔防の弱化を無効
場にレーラズが存在するだけで、攻めも守りも戦術は大きくかき乱され、瓦解する……それが過言でない程に危険極まりない性能。
一番大きいのは、総選挙
セネリオが使う【囮指名】の効果を悪用し、
守備の低い相手に無理矢理それを押しつけて引きずり出し、反撃も許さぬまま倒させること。
これの厄介なところは、【囮指名】がバフ扱いだということ。すなわち、不利な状態異常を解除させる効果が効かないのである。かくして護り手を基軸とした受け戦術は崩壊する。
…ならばと直接倒しに行こうにも、Cスキルでワープ移動を許さず機動力を奪われ、しかもHP、守備、魔防がいずれも高水準で戦闘後には回復とまるでスキが無い。
自分が護り手を使ってくることはないが、敵の攻撃と守備を大きく奪い、攻撃前には自分の奥義発動カウントを進めるなど自身の攻撃面も万全ときている。
つけ入るスキがあるとすれば、範囲奥義の効きは通常通りという点。
ただしそれでも並みの性能では敵わず、魔器リリーナやモルフウルスラくらいのパワーでないと太刀打ちもままならない。
また、ワープは遮断できるといっても、移動+1や『迅走』だとルートがあれば普通に近づかれる。
迅走持ちの紋章士シグルドは加えて専用範囲奥義持ちなので苦手な相手になる。
この項目の心も含めて追記・修正をお願いします。
最終更新:2025年02月15日 23:21